志望動機の準備

 最近、最終面接で落とされたという相談が相次いでいます。せっかく最終面接までこぎつけたのに、あと一歩で落とされたそのショックは、相当なものがあると思います。ショックでしばらく何もする気にならないというその気持ちが良く分かります。

 しかし、最終面接で落とされる人には、一つの特徴がある。それは、志望動機が甘いということ。最終面接まで残った学生は、すべて自社にとっては活躍できる素質をもった学生だと人事は認識しています。できれば、すべて採用したいのです。しかし、枠の関係上、どうしても落とさなければならない。そんなとき、誰を落とすだろうかと考えると、やはり情熱が比較的足りない人、志望動機が比較的弱い人と言うことになってしまう。だから、志望動機は、最後の詰めで勝利するためにも必須の要素となります。

 どうすれば、良い志望動機をかけるでしょうか?実はこればかりは、テクニックはありません。どれだけ本気で企業研究を為したかに尽きるのですよ。企業研究と言っても、的をしっかりと得た研究である必要があります。企業研究すべきポイントは、以下の通りです。

<志望動機の準備としての企業研究のポイント>

・取扱商品

・最近のヒット商品

・今後開発しようとしている商品

・商品の素材、部品、部品製造会社の特徴

・現商品のパッケージの特徴

・商品開発の組織の仕組み(部門、人数、等)

・主な顧客、市場、商圏

・今後開拓したい市場、商圏

・営業組織の特徴(どのような部門、各人数、)

・人事考課制度

・報奨制度

・営業教育制度

・販売促進の特徴(パンフレット、販促企画)

・売上と利益の推移

・経営理念

・社風の特徴

・会社の将来の夢

・先輩社員の活躍事例(誰がどんな事を、憧れる事)

・モデルとなるキャリアパス

・教育制度

・資格取得支援

 

以上の項目について、徹底的に調べて、自分は、それらの要素とどうかかわりたいか?10年後の最高に成功した自分ならば、それらの要素を活用してどんなことに挑戦したいのかを真剣に考えてみるのです。まさに、それがヴィジョンであり、入社後の企画提案とにつながるのです。

要素の中には、簡単には調べられないものもあるかもしれませんが、投資情報やOB,OG訪問なども含めて、粘り強く調べれば、何とかなるはずです。ここ一番本気を出して、しっかりと調べ、ヴィジョンや入社後に挑戦したい企画案につなげてみましょう。もしもこの準備がしっかりとできれば、確実に内定につながるでしょう。やろうと思えばできる努力なので、学生には、ぜひ挑戦してもらいたいですね。

サークルリーダー研修を担当しました(20110621)

週頭の日曜日に、東京都K大サークルリーダー研修を担当してきました。概要は以下の通りです。

【K大サークルリーダートレーニング概要】

<プログラムのテーマ> 「自分らしく輝くサークルリーダーとなる」

<プログラムのねらい>
   ①リーダーシップの原点となる自信と誇りの重要性を学ぶ。
   ②コミュニケーションのスキルを高める。
   ③リーダーシップのスキルを高める。
       ④サークルリーダーとしての目標をつくる。

<プログラムの内容>
セッション1「自信と誇りの重要性」

セッション2 コミュニケーション・スキル

  ①コミュニケーションの重要性 実習「絵によるコミュニケーション」

  ②コミュニケーションの改善ポイント 実習「ひょうたん山」

セッション3 リーダーシップ・スキル

 ①力強いチームを作るためのポイント 前向きな風土を育むために

 ②信頼関係を育む 実習「15人の勇者」

セッション4 サークルリーダーとしての目標作り

<プログラムの時間> 9:30~5:30

 

 

 参加者は、23名。アットホームな人数であり、非常に和気あいあいとした、平和で充実した学びの場となることができました。

 学生たちは、すでに、4月よりサークルリーダーとして活躍している人たちが大半ですが、成長には限界がなく、より自分らしく力強くチームをリードしていくための基盤づくり、ヒントを得ることができたのではないかと思います。素晴らしい感想を頂いたのですが、うっかりして学校にアンケート用紙を忘れてきてしまいました。来週もう一度同じ講座があるので、その時に受け取って、後日ご紹介したいと思います。

 大震災明けの、とても不安で悲しいメンタリティを吹き飛ばせるような、元気と勇気と信頼の回復を体験できる素晴らしい講座でした。そんな講座にしてくれたメンバーに感謝したいと思います。学生のみなさん、共にがんばりましょう。応援しいています。

サークルリーダートレーニングを担当します

来週頭の日曜日から2週連続で、大学のサークルリーダートレーニングを担当します。概要は以下の通り。

【K大サークルリーダートレーニング概要】

<プログラムのテーマ> 「自分らしく輝くサークルリーダーとなる」

<プログラムのねらい>
   ①リーダーシップの原点となる自信と誇りの重要性を学ぶ。
   ②コミュニケーションのスキルを高める。
   ③リーダーシップのスキルを高める。
      ④サークルリーダーとしての目標をつくる。

<プログラムの内容>
セッション1「自信と誇りの重要性」

セッション2 コミュニケーション・スキル

  ①コミュニケーションの重要性

  ②コミュニケーションの改善ポイント

セッション3 リーダーシップ・スキル

 ①力強いチームを作るためのポイント

 ②信頼関係を育む

セッション4 サークルリーダーとしての目標作り

 

 

 1日の講座であり、受講者数が多いので、同じプログラムを2週にわたって実施します。実は本プログラムは、今年の3月末に実施する予定だったプログラムであり、東日本大震災でいったんキャンセルとなったものでした。 今回、スタッフの皆さんにご尽力いただいて、再び開催できる運びとなった次第です。

 関係各所の皆さんには、心からお礼申し上げたいと思います。さまざまな障害を越えて粘り強く開催にこぎつけたプログラムでもあり、価値ある学びの時間となるように頑張りたいと思います。

今日は、自己PRの授業

 今日は、大学の授業であり、テーマは、自己PRの書き方です。自己PRは、確かに工夫すればするほど、磨けば磨くほど内定率が高まります。また、内定率を高めるための、必須の要件というものもあります。ポイントだけ申し上げると、①自信と誇りを持って書くこと ②ヴィジョナリーであること ③問題解決能力を主眼とすること となります。今日は、そのような要件を満たす自己PRの書き方を学び、実際に自分の自己PRを作り上げるという重要な内容の授業となります。学生たちの最高最善のキャリアを応援するべく、頑張ってきたいと思います。

高校生4人に一人がウツ状態

    高校生4人に1人は「うつ状態」…大分大・県教委調査

                    yomiuri onlineより引用

. 高校生の4人に1人がうつ状態――。大分大教育福祉科学部と大分県教委が高校生の指導に役立てるため、県立高3校の生徒を対象にしたアンケートで、こんな結果が出た。

 「気分が落ち込み、意欲がわかない」「空虚感や孤独を感じる」などの症状を「うつ状態」と判断したもので、同大の武内珠美教授(臨床心理学)は「結果を軽視せず、学校が対応することが大切だ」としている。(釈迦堂章太)

 「心身の健康状態」を調べるアンケートで、昨年10月、1~3年生2451人を対象に実施。94%に当たる2306人から分析可能な回答を得た。

 質問は「生きていても仕方がないと思う」「とても退屈な気がする」「おなかが痛くなることがある」「食事が楽しい」など18項目。「いつもそうだ」「ときどきそうだ」「そんなことはない」の三択で選んでもらった。後ろ向きな答えが高い得点配分として、合計点が基準を超えた場合、うつ状態と判断した。

 うつ状態だったのは、2306人中621人(26・9%)。男女別にみると、男子が1338人中320人(23・9%)、女子が968人中301人(31・1%)で、女子の割合が高かった。

 また、うつ状態だと「人に相談する意欲もわかなくなる」とされるため、相談に対する意識も尋ねた。

 「相談しても、いいことがない」「話したことは他人にばらされる」「人に相談するより自分で解決したい」など17項目の質問に「非常にそう思う」「全くそう思わない」などの五択で答えてもらった。

 回答結果をみると、うつ状態と判定された生徒の方が、そうでなかった生徒よりも後ろ向きな答えが多かったという。

 武内教授は「うつ状態の生徒の多くが相談することに期待感を抱けず、誰にも打ち明けられずにいるようだ」と分析。「ネット社会を背景に、対面で相談することを嫌う若者が増えている。学校は相談しやすい環境を整え、解決に力を尽くしてほしい」としている。

(2011年6月9日  読売新聞)

 

 

 4人に一人の高校生がウツ状態とは驚きです。これは大変な問題ですね。青春の真っただ中の若者たちが、「気分が落ち込み、意欲がわかない。」「生きていても仕方ないと思う」と本当に思いこんで、青春の輝かしい時期を、不健康なうつうつとした心境で費やしてしまうのは、なんとも胸が痛む思いです。

 これは、本人たちの問題もさることながら、我々大人やマスコミにも大きな問題がありますよ。彼ら彼女らに熱い思いや希望を持てるような社会を作っていない。テレビで放映されている内容も、せつな的で暗いものばかりであり、明るい希望や元気、愛のある関係性、情熱や気高さと言った心を奮い立たせられるような番組が本当に少なくなってしまったように思えます。まずは、我々大人が、絶望を解き、前向きになる必要があると思いますね。

 また、ウツの原因の一つとして考えられる自信の無さに関して、確かに環境の問題も大きいのですが、どんな環境であれ、それをどう受け止めてどう生きるかは、個人の自由と責任でもあります。だから、いつまでも、心の中に、絶望や陰気臭さをため込んではいけないんですよ。自分の心の花壇は自分で管理しなければならない。雑草や害虫に踏み荒らされ放題ではいけないんです。人は確かに欠点はありますが、断じて無力ではない。自分の心の内面は自分で管理する力は十分ある。だから、注意深く、自分がどう感じてどう生きるかをしっかりと意識して生きることが大切なのだろうと思います。まずは、自分を大切に、自分の人生を信じてほしいですね。私も微力ながら、責任ある大人として、若者たちにそうしたメッセージを送っていきたいと思います。

新入社員フォローアップ研修企画

新入社員研修のフォローアップ研修のご依頼を頂くシーズンとなりました。

やはり、弊社の経営シミュレーション実習「アトランティックプロジェクト」を絡めたプログラム企画が多いことが特徴です。

新入社員のころは、末端的、部分的の下積み的な仕事が多く、ややもするとやりがいを感じづらく、不平不満が多くなってしまう心境に陥りがちですが、どんな仕事であれ、経営の全体像から見たら、価値の無い仕事などなく、どんなにつまらない仕事でも、誰かが一生懸命にやってくれるからこそ、花も咲き、実もなるのだということを、体で学ぶことが大切なのだと思います。

その点では、弊社のアトランティックプロジェクトは、自画自賛ですが、新入社員の入社半年から1年目にかけてのメンタリティには最高の位置づけのプログラムなのだろうと思います。

どうしても、その頃の新入社員は、ストレスが多く、不満ばかりが溜まり、後ろ向きになりがちになってしまいますが、それは、環境の問題のみならず自分の未熟さのなせるものでもあり、できる限り、気持ちを切り替えて、前向きに、ヴィジョン志向でこの時期を乗り切ることが大切なのだろうと思います。そんな若手社員の少しでも力になれることが光栄です。良いプログラムになるように頑張りたいと思います。

新型プリウスに乗り換えます

 今は、旧プリウスに乗っていますが、新型プリウスに乗り換えることにしました。今のプリウスは、買ってから2.5年で、何不自由なく全く問題なく、気に入って使っているのですが、現在中古車市場で現車種の価格が高騰しているとのことで、現在のローンの支払条件とあまり変わらない状況で新型に変えることができると営業担当に勧められて、確かにその通りだったので、乗り換えることにしました。

 現車は、ついこの間買ったばかりなので、こんなに早く乗り換えることになろうとは思いもしなかったのですが、良い機会でもありますので、新車を楽しみにしたいと思います。

 納車予定は、7月中旬です。

ヴィジョナリー自己PRの威力

 大学生のキャリアアドバイザーを担当してますが、指導している就活生の中で、内定者が出始めました。内定を取れている学生は、すでに、3社程度を得ています。この厳しい中で、内定を取れる学生の特徴は、ヴィジョナリーであるということと言えると思います。ヴィジョナリーとは、すなわち、夢や志を持っているということです。夢と言っても、漠然とした子供たちが抱くような憧れではなく、もっと具体的で詳細が描かれている10年後程度の将来の設計図、青写真、理想のイメージ像です。そのようなキャリアヴィジョンをしっかりと持つということは、就活においては、強烈な武器となります。

 採用担当者は、面接の初期の段階で、学生が、ぶら下がり志向(就社志向)なのかプロ志向(就職志向)なのかを見極めようとします。ぶら下がり志向とは、そうしないと怖いから就活をしている学生が、あせってどこでもいいから内定を得ようとする戦略を言います。一方で、プロ志向とは、具体的で詳細なヴィジョンをもった学生が、自分の夢を実現するための最善の職場を探そうとする戦略を言います。

 採用担当者は、面接の早い段階で、学生が、どちらの志向なのかを判断し、ぶら下がり志向と判断できた人は、どんどん切り落としていく方針となっています。だから、学生がどちらの志向なのかを判断するための質問をたくさんさまざまな視点から投げかけてきます。「あなたには夢がありますか?」「どんな夢ですか?」「入社したら何をしたいですか?」「あなたにとって仕事とは何ですか?」「あなたにとって生きるとはどんなことですか?」・・・・・。夢がある学生は、「私にとって仕事(人生)とは、私の夢を実現することです。それを実現するための最高の職場が御社なのです。」ということができる。逆に、それらの問いに思い付きではなく、しっかりと答えることができない人は、ぶら下がり志向と判断されてしまうのです。

 そもそも、就職とは、怖いからするものでも人に言われたからするものでもなく、自分が幸せになるためにするもの。自分の幸せをあきらめてはいけないのですよ。そして、自分の幸せとは何かと問われた時の答えに当たるものがまさに、ヴィジョンなのです。

 なかなか内定に結びつかない学生は、こことのころをしっかりと考えて、腰を据えて自分のヴィジョンを固めていったほうが良いです。不安で不安で夢など描けないという学生は、そもそもそういうメンタリティが落ちる原因となっているので、一旦就活を休んで、風光明美な温泉地にでも行って、胆力を練り、自分の将来について壮大な夢を膨らませてみたほうが良いです。採用担当者は、学生が、希望に燃えているのか自信が折れているのかの判別くらいは一目でできるのですから。

 そうして、一旦ヴィジョンが固まったのならば、それを、自己PRや志望動機にすべて貫かせるのですよ。たとえば、自己PRであるならば、

「私の強みは、○○だ。

 それは、~を通してはぐくみ、納得のいく結果を出してきた。

 そして、社会人となっても、○○という強みを生かして、”ヴィジョン”という存在になりたいと志している。」

と言えるだろうし、志望動機であるならば、

「私は、”ヴィジョン”という夢をもっている。

 だから、貴社を知った。調べれば調べるほど、魅力的に感じたから今回応募した。

 貴社ならばどんなことにも挑戦したいが、特に興味を持っているポイントは、・・・だ。

 私の強みの○○を活かして、・・・に挑戦し、10年後には”ヴィジョン”を目指したい。」

と語ることができる。採用担当者が求めているプレゼンはまさにこうしたものなのです。

内定を取れない学生は、ひとそのものが裁かれているのではなく、その人の表現が裁かれている。だから、プレゼンを磨けば、必ず内定につながるものです。あきらめずに、しっかりとヴィジョンを固め、戦略を練り直し、準備を整えて戦いに乗り出していきましょう。

就活塾構想

 現在、大学とタイアップして、キャリア塾を開こうという構想企画がたちあがっています。大学の生涯学習講座の一つとしてメニューを組み、さまざまな大学の学生を呼び集めて、就活を勝ち抜くための様々な教育を展開しようとする構想です。

 私自身、個人的に就活キャリア塾を開きたいという構想は以前からあったので、こうして大学さんから声をかけていただけると、とてもうれしく、大きなチャンスの様な気がしています。

 現段階では、企画書を作成する段階で、今後は海の物とも山のものとも分かりませんが、可能性が楽しみなものでもあり、大切に育てていきたいと思います。