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正直さの勝利

アメリカの大統領選を受けて、いろんな波及が起こっていますよね。

テレビの報道を見ると、厳しい選挙戦を勝ち抜いた人に対して十分な敬意を払っているようには思えないコメントが多いのがとても気になります。日本では、勝負に負けたにもかかわらず、自分の至らなさを反省せずに勝った相手の弱点をバカにして見下す態度を“負け惜しみ”と呼んでおりました。それは、恥ずべき浅ましい態度であって、まっとうな人は、そういうことはしないのだと考えられていました。

日本の報道陣は、そんなことも忘れてしまったのでしょうか。気高い意識、矜持と言うものを感じられない報道が多いのはとても残念に思えます。

トランプさんは、マスコミの大半が敵となった状況の中で、奇跡的な勝利を得ることができました。

多くの一般市民が、マスコミの言うことを鵜呑みにせず、自分が調べたこと、感じたことや気づいた事を信じたからこそ、こうした結果となったのだろうと思いますよ。まさに一般市民による民主主義の結果じゃないですか。知性的な大人であるならば、その重みを十分に感じるべきなのだろうと思います。

もはや、操作や支配、コントロールの効かない時代となっているのだろうと思います。今回の出来事は、どんなに巧妙で高度なテクノロジー、権威、権力よりも、不器用な正直さが勝利した歴史的な快挙だったのではないでしょうか。

しかし、マスコミは、負けた後でも、まだトランプさんの印象を悪くするような報道、描き方ばかりをしているように私には思えますね。

まだ、視聴者を愚かな大衆だと思っているのでしょうかね。まだ演出や操作が通用すると思っているのでしょうかね。私は、そのようなスタンスはとても愚かだと思いますよ。彼らがしゃべればしゃべるほど本性が暴露されているように思えますし、遠く感じてしまう。

光に勝る影はありませんし、真実に勝る嘘はありません。時代は、次第に真実以外は苦痛と感じるごまかしのきかない雰囲気を帯びてきているのではないでしょうか。

トランプさんは、大統領に就任した後は、さまざまなタブー、不条理だった謎を再捜査したいと言ってました。

きっとアメリカの多くの人々は、うそやでっち上げはこりごりなんだと思います。きっと世界中の人たちも、嘘やでっち上げはこりごりなんだと思います。

そもそも人殺しが好きな人はいないように、本当のことが本当なんだと伝えられるならば、戦争など起こらないのですよ。

そもそも子孫の繁栄を願わない人がいないように、本当のことが本当なんだと伝えられるならば、核の取り扱いは現在のようにはなっていないのですよ。

そもそも人の苦しみを自分の痛みと感じない人がいないように、本当のことが本当なんだ伝えられるならば、5秒に一人の子供たちが空腹で死んでしまうような状況が許されているわけがないのですよ。

色んな詭弁や嘘があるからこそ、悲劇が起こってしまうのだと私は思います。だから、特殊なことが必要なのではなく、シンプルに本当のことが分かれば、きっとそれだけで地球は平和になって、住みやすい美しい世界となるのではないでしょうか。

願わくば、この大きな転換点、出来事を基に、素朴でシンプルで、もともと持っていた家族愛に満ちた優しく平和で穏やかで幸せな世界に、この地球が変わっていけますように。