光速超えるニュートリノを日欧チームが観測、「時間旅行も可能」
ロイター 9月24日(土)13時29分配信
9月23日、日本や欧州の国際研究チームは、素粒子の一種であるニュートリノが光より速く移動することを示す観測結果が得られたと発表した。写真は実験が行われたジュネーブ近郊の欧州合同原子核研究所。提供写真(2011年 ロイター)
[ジュネーブ 23日 ロイター] 名古屋大や神戸大なども参加する日本や欧州の国際研究チームは23日、素粒子の一種であるニュートリノが光より速く移動することを示す観測結果が得られたと発表した。
この結果が正しければ、宇宙の成り立ちをめぐる定説を覆すことになり、タイムマシンや異次元の存在も可能になるという。
欧州合同原子核研究所(CERN)によると、ジュネーブ近郊のCERNから発射したニュートリノを730キロ離れたイタリアの研究所でとらえる実験を3年以上にわたり1万5000回実施。その結果、ニュートリノが光より60ナノ秒(1億分の6秒)速く進むことを観測したという。
アインシュタインが1905年に発表した特殊相対性理論では、質量を持つものは光よりも速く移動できないとされたが、今回の結果は同説と矛盾することになる。
英マンチェスター大で素粒子物理学を研究するジェフ・フォーショウ教授は、観測結果が確認されれば、過去への時間旅行が理論上可能ということになると指摘した。
研究チームでは、今回発表された観測結果が、独立した研究チームによって今後検証される必要があるとしている。 (以上、reuters.comより引用)
従来の世界観は、光速を超えるものは存在しないという原則に基づいていたので、光速を超える物質が存在するという今回の発見は、今までの概念を根底から変えてしまう可能性があります。
私も、専門ではありませんので、詳しくは良く分かりませんが、以前、とっても興味があって、アインシュタインの相対性理論を少々かじったことがあります。その時の知識では、光速を超えられない理由は、確か、質量と速度は関係しており、その物質の運動する速度が速くなればなるほど、その物質の質量が増してくるとのことで、その物質をどんどん加速させていくと、光速に近づいてくることになるのですが、光速に近づけば近づくほど、その物質の質量が無限大になり、遂には、それ以上、その物質を加速することができなくなってしまうということだったと思います。
また、質量と時間も関係しており、質量が増せば増すほど、時間が遅くなる。だから、無限大になった質量の場では、時間が無限大に遅くなってしまう、つまり止まってしまう。だから、光速以上にはなれないということでもあったように覚えています。
今回の発見は、この大原則をひっくり返すような事実であるわけです。相対性理論が正しいとすると、光速の壁を超えるためには、マイナスの時間や異次元と言う要素を考える必要が出てくるとのこと。
私の解釈では、ある出来事が起こって、それが周囲に伝わるためには、光がそれを伝える媒体になるわけですが、もし私が、その出来事の後で、その光を追いかけ、光速よりも速く走って、競争したとすると、見える風景は、映画の逆回しのような風景になるはずです。徐々に、出来事の起源に近づき、遂には、出来事の起源の光を追い越し、それ以前の光を目にすることになる。要するに、過去に戻るということなのだと思います。
光の速さの枠組みの中では、原因→結果の因果律からは逃れられませんが、光よりも速く走るということは、その因果律を破ることになり、結果→原因という常識ではありえない逆転の世界を生きることになります。通常では、この世界にいる人たちは、すべて、今の光の枠組みの中で生きているので、同じ時空に暮らしていることになりますが、その時空の基盤となる光の速さを超えてしまったら、異なった次元に入り込むことになるのではないでしょうか。要するに、光よりも早い存在があるということは、異次元が存在するということの証明ともなるように思えます。
しかし、宇宙の真実は、相当深くて大きい。私たちは、その謎のほとんどをまだ分かっていないのかもしれません。今回の発見は、その神秘の一端を垣間見せてくれているように思えます。人類は、いろんなことを知っているようで、まだ何も分かっていないのかもしれません。だからこそ、今回のように、発見した事実に戸惑いながらも、正直に発表し、謙虚に探求していこうとする姿勢が大事なんだと思います。今後の研究に期待します。