最近kindleより発表した新刊“To be a Hero”の内容を、何回かのシリーズで、部分的にご紹介したいと思います。
まずは、最後のご挨拶、メッセージから。
・・・・・・・・・・・以下、“To be a Hero” おわりにより・・・・・・・・・・・
以上を持ちまして、“To ba a Hero ~自分を生きる勇者となる~”を終了します。
この本にここまで付き合ってくださった読者の皆さんに、心から感謝を申し上げます。ほんとうにありがとうございました。
本シリーズでも書きましたが、実は、私は、子供時代から若いころにかけて、自分を好きになれずに、前向きになれずに、何かと生きづらさを感じていました。私と同様に、生きづらさを感じている人は多いのではないでしょうか。
実際に、この地球上で生きることは、決して楽なことではないと思います。世界には、戦争や暴力がはびこり、経済は不安定で貧困や餓死が存在しています。うそや陰謀、権力の不条理がまかり通り、悲しみや憎悪や悪意がそこかしこに見受けられます。人生の中には、絶えず心配事があり、想定しないトラブルがやってきて、困難や苦しみに放り込まれ、誰も助けてくれません。確かに、この世には、地獄の側面が存在しています。
しかし、だからと言って絶望して肩を落として生きなければならないというわけではありません。恐怖や痛みに支配されて人生を棒に振る必要もありません。私たちには可能性があるのです。
天国で天使たちにかこまれて、天使として生きるのは簡単です。誰でも苦労なくできるでしょう。しかし、地獄の中で、天使として生きるのは容易ではありません。朱に交われば赤くなるのことわざの通り、邪悪に囲まれて生きれば邪悪の影響を受けてしまうのは必至です。しかし、地獄にあっても自分の中の良心を信じて悪を選ばず、悪鬼たちの脅迫に屈することなく、恐怖にこうべをたれることなく勇気をもって立ち向かい、思いやりと愛、光をもって生きる生き方も存在します。それは、いばらの道であり、周囲の誰にもほめられない、むしろ嘲笑され、裏切者扱いされる可能性がある危険な道です。勇者は、その困難に立ち向かう人であり、誰にもできない難しさがあるからこそ輝かしくかっこいいのだと思います。
きっとそうした勇者は、この世界に人知れずたくさんいるのだろうと思います。周囲の冷淡さに迎合せずに、思いやりとやさしさを忘れない人、周囲の不平不満の輪に入らずに感謝を忘れない人、小さく弱いものたちにやさしく語りかける人、見て見ぬふりをしないで不正を指摘する人、自分の失敗を誤魔化さずに正直に語る人、家族を愛し大切にする人、道路を掃除して街を清める人、人知れず世界の平和を祈る人、飢えに苦しんでいる人にやさしくパンを差し出す人、そうした人たちは、全て勇者であり、きっと勇者こそが今の地球を救っているのだと思います。
いま、地球は、黙示録の真っただ中にあります。環境問題、温暖化、飢餓と疫病、世界経済の不安定、テロと戦争と核兵器など、深刻な問題に直面しています。末法の世でもあり、最も仏の教えから遠のいている時代でもあるように思えます。だからこそ、恐怖の持つ力は強大で、その力に屈服してしまった恐怖の代理人たちも数多く存在しています。
いま、地球では、その存亡をかけた壮大な綱引きが行われているのだろうと思います。引きずり落そうとする勢力と、何とか救い上げようとする勢力が力いっぱい引き合い、拮抗状態にあるのだと思います。現状で動きが無いように見えても、背景にはすさまじい力が渦巻いているのです。
相反する強い力が均衡状態にある状況下では、ちょっとした力の変化が、重大な変化をもたらします。問題の大きさと個人の力の小ささに絶望してあきらめてしまい、一人でも綱を引っ張ることを止めてしまったら、均衡が崩れてアッと言う間に引きずり落されてしまうかもしれません。
逆に、粘り強く、一生懸命にがんばる勇者たちに勇気づけられて、一人、二人と仲間が増えるかもしれません。張り詰めたコップの水をこぼすためには、たった一滴の水で十分です。今のような張り詰めた時代には、一人一人の力は偉大です。たった一人の力で地球を救えるかもしれません。
いま、地球は暗く、問題のとてつもない大きさと深刻さにめまいがする思いになると同時に、個人の無力さに暗澹たる気持ちになりますが、だからと言って、決してあきらめたり絶望してはいけません。
闇がどんなに深くて強大だとしても、光に勝る闇はありません。光は闇に勝利するのが定めです。しかし、闇の中で光の存在を信じることは容易ではありません。光を信じるということは闇を敵に回すということであり、とてつもない危険が待ち受けているということでもあります。光のサイドに立って、闇の強大さに立ち向かうには、一世一代の勇気が必要であり、その困難な挑戦に踏み出せる人は、そう多くはありません。
その数少ない中の一人は、あなたです。
あなたがこの文章に目を通していることは、偶然ではありません。あなたには、このような時代に生まれ、立派に生きて地球に何らかの貢献するという使命があります。
あなたは、まさに地球を救う一人の勇者なのです。
被害者意識に甘えて、強い分離感に身を任せてはいけません。勝つべきものは、相手ではなく、自分自身なのです。
道ができることを待っていてはいけません。あなたが道をひらくのです。
導く人がいないことを言い訳にしてはいけません。だからこそあなたの出番なのです。
準備が整ってないと先送りにしてはいけません。そこに行くからこそ奇跡が起こるのです。
誰かの許可を得る必要などありません。あなた自身を権威として進むのです。
皆がそうだからと言って、絶望に身を染めてはいけません。注意深く生き残って一隅を照らす光となるのです。
あなたには、泥沼に落ちようとしている仲間を救い出す責任がああります。
知っているなら、あきらめても手を緩めてもいけません。真に仲間を守る戦士になるのです。
あなたは、断じて欠点だらけの無力な存在ではありません。あなたは勇者です。
背伸びして勇者になるわけではありません、あなたはもともと勇者だったのです。
あまりに厚い雲に遮られて勇者だったことを忘れてしまったのであって、今本当の自分を思い出したのです。
自分の力と責任の大きさに怖気づかないでください。あなたの勇者としての可能性を信じてください。
注目が集まることに尻込みしないでください。あなた自身の魅力とパワーを信じてください。
立ちふさがる壁の高さにひるまないでください。それがどんなに苦しい困難であってもあなたに乗り越える力ができたからこそやってきた教材なのです。
夜明け前が、最も暗いことを忘れてはいけません。
今がつらく、苦しいとしたら、それは、単に夜明け前だということなのです。
人の苦しみや思いとは無関係に、天の計らいは淡々と進行します。
日は沈み、そしてまた昇ります。
明けない夜は、ありません。
もし今が、とても悲しく、苦しく、希望がなく、憎悪の極みだとしたならば、
それは、闇の終わりだということ。
夜明けが近いということです。
だから決してやけになってはいけません。
あなたなら大丈夫。あなたならできる。
あなたは今思っているほどちっぽけな存在ではありません。
あなたには、想像をはるかに超える途方もない潜在性と可能性がまどろんでいる。
自分を信じてこうべを上げ、肩の力を抜いて大志に向けて一歩踏み出しましょう。
そう、夜明けは近い。
奇跡は必ず起こります。
なぜならば、あなたは、もともと勇者なのですから。
【新刊“To be a Hero”の内容紹介】
①おわりに
②ヒーローズジャーニー
③ヒーローズジャーニーをもとにした人の成長プロセス
④ステージ1 自然児
⑤ステージ2 傷ついた子供
⑥ステージ3 放浪者
⑦ステージ4 求道者
⑧ステージ5 戦士
⑨ステージ6 達人
⑩ステージ7 魔法使い
⑪ステージ8 変革者
⑫ステージ9 勇者
⑫ステージ10 覇王
⑬ステージ11 仙人
⑭ステージ12 賢者
⑮ヒーローズジャーニーの教え