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オンライン研修を実施しました

9月から10月にかけて、体験学習によるオンラインの研修を3回実施しました。

いずれも1日研修で、9時から18時までの8時間にわたる長時間のプログラムです。

プログラムの概要は、以下の通りです。

【オンラインによるチームビルディングプログラム】
<プログラムの目的>
(テーマ) 「コミュニケーションを活性化して、チーム力を高める。」
(ねらい)
①チームワークスキルの原点となるポジティブシンキングの重要性を学ぶ。
②コミュニケーションの重要性を学ぶ。
③力強く活躍するチームのポイントを学ぶ。
④信頼関係を育むスキルを学ぶ。

<プログラムの構造>
セッション1「ポジティブシンキング」(0.5時間)

セッション2「コミュニケーションの重要性」(2時間)
・実習「ロスト イン スペース」
・小講義「知恵を生み出すコミュニケーションのあり方」

セッション3「強いチームのポイント」(2時間)
・実習「マロンケーキを購入せよ」

セッション4「信頼関係をはぐくむ」(1.5時間)
・実習「15人の勇者」
・小講義「人と人間関係の大きな可能性」

 

当社は、体験学習によるヒューマンスキル研修を強みとした会社で、グループワークをベースにコミュニケーションやチームワーク、リーダーシップを楽しく生き生きとした体験から学ぶプログラムを展開してまいりました。

コロナ禍によってこうしたグループワークを伴う研修ができなくなったことを受けて、オンライン化を研究開発してきており、9月上旬には実習類のオンライン化を完成させて、それら実習を組み合わせて、長時間にわたるプログラムとして実施した次第です。

当社としても、オンラインによる体験学習プログラムは、初めてのことであり、正直、不安もありましたが、お客様の多大なる支援とバックアップを頂いて、無事に成功することができました。

オンラインなので効果も限定的なものになるだろうと思っていましたが、実際は、想像をはるかに超えて反響が大きく、大成功と言ってもよいくらいの結果となりました。以下、アンケートの一部抜粋を掲載しますので、参照ください。

【体験学習によるオンライン研修の受講者の感想】

<T社2年目研修>
・今回の研修はZOOMによるもので、どんなものになるか想像が出来ず、正直少し不安でした。しかし実際に始まってみると昨年受けた新人研修の時のような和気あいあいとした雰囲気があってとても楽しく研修出来ました。セッションを重ねていくごとに自分を見つめ直し、人とコミュニケーションを取ることの大切さを感じました。

・今回の研修があったことで、今までネガティブな考えになっていた所をポジティブな考え方に変えてくれました。

・この研修にあった「三人寄れば文殊の知恵」は私にとって今の問題解決の糸口になったと思います。周りに迷惑をかけないように自分で考えなければと思っていましたが、それは大きな間違いで、先輩方に聞いた方が効率も良く、もし先輩方が分からなくても一緒に考えた方が答えに近づくのだと今回の研修で学ばせてもらいました。

・グループ実習を通して、「リーダーシップがある」「コミュニケーション力がある」「話しやすい」と言ってもらえて、新しい自分の一面を知ることができました。自分では話すことはあまり得意ではないと思っていたので、これからは少し自信を持って人と接することができそうです。

・今回の実習で得たものはたくさんありますが、一番大きな報酬は自分がどんな人間になりたいのか、明確になったことだと思います。そしてテーマにあった通り、力強く輝く若手社員になるという目標を常に掲げ、引き続き頑張っていきたいと思います。

・職場では自分から発言をすることが出来ていないので、物怖じせず問題提起、情報共有に積極的に取り組んでいこうと思います。少しでも成長するために、この研修の中で学んだことを一つずつでも実践し、チームの戦力となれるよう努力していきます。

<S社中堅社員研修>

・オンラインで研修ができるのか心配だったが、結果的にはどのコンテンツも面白く、楽しく受講することができました。

・マロンケーキは、特に印象に残った。楽しくできて、完成した時の達成感が大きかった。

・正確な情報を伝えることの重要性と難しさを感じた。特にマロンケーキが大変だった。

・「心理的安全性」の話はとても興味深かった。自分のチームには欠けているので積極的に作っていきたい。

・「ロストインスペース」や「マロンケーキ」では社員同士で意見を共有しあう機会は無かったので、とても新鮮で学ぶ事も多かった。自分とは違った考え方をメンバーと意見交換話すことができた事も嬉しかった。違った視点から物事を考える事の大切さを学べた。

・実習「マロンケーキ」では自分の持つ情報を簡潔に相手に伝える事の難しさと大切さを痛感した。今後の仕事の中で「チームプレー」や「情報伝達」をする際、自分の持つ情報を相手に的確に伝える事に意識をして伝達をする様心掛けたい。

・実習「ロストインスペース」で1つのゴールへ向かって、グループメンバーそれぞれが話し合って意見を共有していく中でグループの一体感が生まれた気がします。

・実習「マロンケーキ」ではメンバー1人1人が自分の持つ情報を分かり易く伝えようと懸命な姿を見て、

・就職したての頃の新鮮な気持ちを思い出すことができました。

・実習「勇者リスト」では客観視できない自分自身に関して同じグループメンバーが本日の姿をどの様に感じたのかを聞いて、自身の印象の参考にしたいなと思いました。「福の神」「聖母」とグループメンバーが選定してくれた事が嬉しかった。

<P社後輩指導力養成講座>

・今回このような研修は初めてで、しかもオンラインとのことで上手くやり取り出来るのかなどの不安がありました。しかし終わってみると、10 時から18 時と長時間だったのにも関わらず、時間が過ぎるのも早く感じるほど凄く楽しく研修を受けることが出来ました。むしろ時間が足りないと感じるほど熱心に研修を受けることが出来たと思います。

・今回の研修で、私の中で特に印象に残った実習は「15 人の勇者」でした。一緒に課題に取り組んだメンバーは、私の言動に対して「聖母」「友人」という印象を抱いたようでした。理由を聞いて、私は少し報われた気分になりました。私は、昔からコンプレックスが非常に強い人間でした。先輩が私を『嫌い』と言っていたと人づてに聞いたとき、入社して半年で一度会社を辞めたくなりました。しかし今回、「どんな事も受け入れて暖かくやさしく守ってくれる母であり、心の故郷である。どんなに苦しいときも、共に痛みを共感しながら聴き応援してくれる」たった数時間で、メンバーがこのように本気で評価してくれたという事実は、私にとって自信に繋がる大きな収穫の一つになりました。

・実習「ロスト イン スペース」で自分の考えをそれぞれが擦り合わせ対話することによって明らかに良い結果が出る事がわかり、数字で見せられると驚いてしまいました。何かトラブルがあった時、上司に相談するという行為はしていましたが、それが必ず根本的なトラブルの解決に近づく事が実感できました。

・研修が終わった後、なぜこんなにも充実感があったのか考えたましたが、チームの全員が確実に同じ方向を向いて作業をしていたからだと思っています。普段の仕事の中ではなかなか連携が取れない事があると思っています。今回の研修の全てが実際の仕事の中での難しさを解決に近づけるものだとに感じました。

・今回の研修を受ける前は、急にリーダーに任命されたこともあり、あまりリーダーとしての意識もありませんでした。どのように仕事の指示出しをしたらいいのか分からず、考えるうちに面倒になって自分でやってしまったりと指導していくのが難しく思っていました。しかし研修で他のメンバーの意見や考え方を聞いて、凄くいい刺激になりました。自分の中でリーダーとしての意識が芽生えたと思います。

 

以上、受講者の皆さん、素晴らしいご感想を頂いてありがとうございました。

オンラインという制約がある中での研修で、私も随分懸念しておりましたが、逆に、とても大きな可能性に出会うことができたと喜んでおります。

オンラインだから仕方がないよね、ではなく、オンラインだからこそ良かったよね!といえる気がしております。

オンラインなので、人間関係の機微、雰囲気、精妙さなどが伝わらない部分が多々ありますが、だからこそ伝わった時の喜びが大きく、チームとして活動した際の達成感も大きくなるのです。

また、伝わったところと伝わらなかったところの差が明確であり、コミュニケーション上の問題が浮き彫りになるようで、どうしてそのようなことが起こったのか?どうすればよりよくなるのかについても探求しやすい場となるとも言えます。

さらに、伝わりづらいからこそ、参加度合いや真剣さが増し、集中してワークに参加するので、充実感、注意深さ、思いやり、など、人としての美徳、人間関係に向けての努力を引き出すことができるので、より高い意識の場となるようです。

今回の体験で、オンライン研修に対する大きな自信を得ることができました。関係各所の皆さん本当にありがとうございました。

今回の成功を受けて、新規の引き合いや企画がどんどん上がるようになってきました。とてもありがたいことです。

今後もコロナウイルスによる感染症が収まる気配はなく、ますます猛威を振るう危険性がある中、テレワークの流れは変わらず、ますます強くなっていくのだろうと思います。

それに伴って、人間関係の希薄化による弊害がいたるところで起こっている可能性があると思っています。

当社の開発した今回のオンライン研修は、オンラインであっても、単なる言葉、表面的な関係ではなく、気持ちがつながる、共感できる、オンラインでもわかりあい、協力し合える喜びを感じることができる、そのような人間関係の大きな可能性を引き出すことができる場とすることができると実感しました。きっと多くの方々、組織、企業にお役に立てると思います。

今後に向けて、どんどんこうしたオンライン研修を開発し、展開していこうと思っています。

オンライン研修教材を発表しました

当社は、従来より、体験学習を通して人間関係を学ぶ研修を提供するというスタンスでさまざまな教育プログラムや教材を開発、提供してまいりました。

コロナ禍によってにわかに始まった在宅ワークやオンラインによる会議やチーム活動のことは知っておりましたが、体験学習の様に複雑な方法、精妙な人間関係の学びをオンラインで実現するのは無理だろうと考えていたので、その可能性を検討もしておりませんでした。

しかし、最近、お客様よりZOOMなどのオンラインツールの使い方やそれを利用すれば、多くの可能性が見えてくることを教えてもらい、実は、数か月前から体験学習による実習のオンライン化を進めておりました。

慣れないZOOMと格闘しながらプログラムを完成させて、ようやく先月、数名の友人、有志を募り、トライアルを実施した次第です。

トライアルを実施してみると、これが実にエキサイティングで印象深い体験となりました。オンラインと言う制約があるからこそ、逆にコミュニケーションに努力が必要で、リアル研修と引けを取らない、いやむしろリアル研修にはないスリルと面白さ、充実感を強く感じることがよく分かりました。

これならば、きっとオンライン環境でコミュニケーションに悩むさまざまな人やチーム、組織のお役に立てるだろうと確証し、今回、商品化に至った次第です。

今回開発した商品は2つです。

実習「絵によるコミュニケーション(オンライン)」

実習「マロンケーキを購入せよ(オンライン)」

トライアルにご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

おかげさまで、こんなに立派な商品が完成しました。改めて御礼申し上げます。

 

オンライン教材シリーズは、通常は、集合研修の中で、グループを組んで実施する実習ですが、これらのマニュアル(教材)は、ZOOM(プロ版)を利用したオンラインの環境の下で実施できるように設定されています。

(ZOOMには無料版もありますが、3人以上のセッションを実施する場合は、40分以内という制限があるので、標準120分程度を必要とする当実習では困難です。プロ版では、3人以上の制限時間が無制限となります。)

オンラインであるので、リアルな集合研修にはない制約があり、それを乗り越えて実習効果を高めるために様々な工夫があります。

マニュアルに加えて、さまざまな教材ファイル(PDF、パワーポイントファイル)が用意されています。それらの教材やツールを活用して頂ければ、オンラインと言う制約を乗り越え、体験学習としての研修効果を充分に引き出せると考えております。

またオンラインと言う制約があるからこそ、コミュニケーションの重要性についての明確な気づきや深い学びをすることが出来るとも考えております。制約があるからこそ、表現する際にはより大きな努力が必要であり、聴く際には理解しようとするより大きな意志と集中力が必要となります。だからこそ、普段は表面化しない自分の課題が浮き彫りとなるだろうし、分かり合い、理解しあえた時の喜びも大きくなるのではないでしょうか。

単にリアルな集合研修でできることをオンライン上で再現できるというだけではなく、オンラインだからこそ、より独自で大きな効果を引き出すことが出来ると信じております。

これらの商品は、きっと、オンラインによる仕事を進める上でのコミュニケーションの改善、チームビルディング、など、オンラインを前提とする仕事環境の改善に貢献し、価値ある学びの場を提供できるものと信じております。

これからも、オンラインによる研修教材をどんどん開発していこうと考えております。当社より発表するオンライン研修マニュアルや教材が、さまざまな良き学びの場をつくり、多くの方々、チーム、組織の成長に貢献できますことを心から願っております。

友人の新しいブログ

友人が、当社のサイトを活用して、新しいブログを立ち上げてくれました。

その名も「或る人事担当者の回想録」です。

大西さんは、以前は、私の大切なお客様だったのですが、その後ご縁を頂いて、友人としてお付き合いをいただいております。

時どき、安針塚会議と称して、当社にお越しいただき、おいしい料理とお酒を酌み交わしながら、教育、人事制度、などの仕事の話から、現在の世界情勢、今後の世界、などのまじめなお話し、おいしい食べ物や趣味の話、ちょっとスピ系の話、はたまたあやしい陰謀論の話など、バラエティ豊かなお話を楽しくさせて頂いてきております。

私とご縁を頂き、安針塚会議にお越しいただける方々は、何人かいらっしゃるのですが、みなさん、気のいい方々ばかりで、同じような考え方、人に対してあたたかい哲学を持っていらっしゃる方々ばかりで、お会い出来てお話を楽しめる方々、共感しあえる方々ばかりです。

大西さんも、そうした仲間の一人で、とても素敵な誠実で優しく、また時には将軍のような強さを持った素敵な紳士です。

大西さんは、今までの体験や、体験から学んだ多くの叡智がたくさんおありで、発表していけば、多くの人たちの役に立てるはずなのですが、それを上手に表現できていなかったのです。ですので、WEBやブログ、電子書籍などで発表することをお勧めしていたのですが、なにしろ、そちらのIT系の話はとてもとても得意という訳ではなく、いつもITの技術的な話になると気持ちがすーーーっと引いてしまっているのが良く分りました。

ですので、とりあえず、慣れるまで、ご自身でWEBを立ち上げる力が出来るまで、私のサイトで遊んでみませんかとご提案して実現したのが、こちらの新しいブログ「或る人事担当者の回想録」です。

実際に、さまざまな見地から人事のお仕事について書かれているのですが、読んでみるととてもリアルでおもしろい!わかりやすく、時にドキドキして、時にちょっと切なく、時に勇気づけられるようなお話で、力のある質の高い素敵な記事が書かれています。

ぜひご覧になってみてください。

当「元気と勇気と信頼の回復」同様に、ぜひご愛顧いただきますよう、お願い申し上げます。

重版出来2

当社より、書籍版の本を2冊出版しております。“To be yourself”と“実践就活マニュアル”です。
先日、“To be yourself”の第2版の出版のご連絡を当ブログでさせて頂きましたが、その本が完成しました。

 

自画自賛ですが、とても素敵な出来栄えです!多くの人たちに愛読される本になりますように!

さて、実は、もう一つの“実践就活マニュアル”も今期で在庫を切らしてしまい、第2版を出版することになりました。

何という偶然でしょうか、出版した時期は別々だったのに、在庫を切らす時期が同じとは!

よりによってこんなに感染症によって業績が悪くなっている中で、2冊も第2版の製作をするのは、経営的に少々厳しいところもありますが、文句を言ってはばちが当たります。

2冊もの重版出来とは、とてもとても光栄で、うれしいことではありませんか!

願わくば、大学の教科書と言う枠を超えて、多くの方々に愛読されるような本となりますように。

重版出来

当社より出版しております「To be yourself ~自分らしく輝いて生きるために~」の第2版を出版することになりました。

初版の発行が2009年で、11年目にしての重版出来となります。

当書籍は、キャリア形成論をテーマとした書籍であり、自分らしくたくましく、幸せにキャリアを育み、生きるための考え方や方法を、私なりの言葉で書かせていただいております。

昭和の時代のように、「良い学校を出て大きい会社に勤めれば一生安泰」と言う考え方が最もリスキーとなった現在、好むと好まざるとにかかわらず、組織や会社に依存するのではなく、主体的に人生を切り開く必要に迫られている現在、そうした向かい風に戸惑う若者たちの応援歌として書かせていただいた書籍です。

11年目とは言え、初版が売り切れて、第2版を出せることは、たいへん光栄なこと、購入してくださった方々はもちろん、ご縁を得て応援していただいたすべての方々に感謝申し上げます。

ありがとうございました。

公式的な出版日は6月21日を予定しております。

これから、当書籍が、多くの方々から愛され、お役に立つことが出来ますように!

再起動

コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の解除があった5月26日にちょうど符号を合わせた形で、26,27,28と3日間の研修を担当させていただきました。

解除されることを前提としていたわけではなく、本当に奇跡のように偶然が重なって、26日からの3日間、アトランティックプロジェクトを展開する形となりました。

こうした事態の中で、集合研修、しかも、3密を避けることが難しい体験学習の企画を実施下さったご担当者の方に心から感謝申し上げたいと思います。きっと、さまざまな心配や反対のある中での決定、実施で、相当な意思と胆力と勇気が必要だったと思います。

プログラムは、担当スタッフの方、および受講メンバーの協力を得て、おかげさまで、無事に充実した良き研修を展開できたと思います。改めて感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

実は、明日からも2日間の研修を担当いたします。同じく、4月上旬に予定していたアトランティックプロジェクトです。

こちらも、実施に当たっては、相当な難関を乗り越えなければならなかったと思います。ご担当の方に、改めて感謝申し上げたい。本当にありがとうございました。

4月入社で、すでに2か月たっているとはいえ、オンライン教育やテレワークが続いていたので、出社しての集合研修は、大変貴重な機会となると思います。

だからこそ、充実した良き学びの場としたいと思います。がんばります!

ここにきて、ようやく少しずつ仕事、社会が動き始めた気がします。まさに、再起動と言う感じでしょうか。

感染症の状況は、未だに不安定で予測がつかないところはありますが、願わくば、これ以上の災いが広がりませんように!

新商品を発表しました

昨日(2020/5/5)、当社のオンラインショップにて、新商品を発表しました。

発表したのは、実習「ドミノ・イノベーション」に関連する商品群であり、以前から当社の研修で使用してきていた実習なのですが、今回、新たにマニュアル化し、教材も販売することにいたしました。

【新商品】

実習「ドミノ・イノベーション」ファシリテーションマニュアル

ダウンロード版 実習「ドミノ・イノベーション」ファシリテーターズマニュアル

実習「ドミノ・イノベーション」教材セット

 

ドミノ・イノベーションとはイノベーションを導くリーダーを養成することをテーマとした実習です。

楽しく、印象深い体験を通して、イノベーションの重要性、イノベーションの理論、イノベーションに必要なポイント、イノベーションを導くリーダーのあり方を学び、力強く企業や組織のイノベーションを率いるイノベーションリーダーを養成することが出来ます。

このようなコロナ禍の渦中に、ソーシャルディスタンスをとりづらい体験学習の新商品の発表をすることは、少々場違いのように感じておりますが、だからこそ、人と人との近く温かい関係性、信頼こそが本質であって、その大切さを忘れてはいけないと言う自戒を込めて、また、そうした社会を取り戻したいと言う願いを込めて、あえてこの時期に発表をさせて頂きました。

以前から発表しております「アトランティックプロジェクト」に匹敵するくらいのエキサイティングなプログラムです。

ただ、若干アトランティックプロジェクトとは雰囲気が異なっていて、アトランティックプロジェクトが太陽だとしたら、ドミノ・イノベーションは月のような関係…、ってわかりづらくてすみません。

どちらも長時間にわたる実習で、エネルギーの集中した充実した学びの場を作る力があるのですが、アトランティックプロジェクトは明るく元気でエキサイティングであるのに対して、ドミノ・イノベーションは、知的でスリリングなのです。集中力と注意深さが必要であると同時に、奇抜なアイデアとちょっとした勇気、チャレンジ精神が必要です。

そのような体験を通して、企業や組織にとって必要な変化、イノベーションを起こしていくリーダーに必要な知識とスキルを学んでいこうとする試みです。きっと、企業や組織の活性化、リーダー養成にお役に立てると信じております。

もしも、本マニュアルや教材がヒットするとしたら、きっと、その時は、コロナ禍が収束し、安心と安全を取り戻すことが出来たことの証明となるでしょう。

願わくば、早くコロナ禍が収束して、人と人とが協力して何かを成し遂げることが出来る喜びを感じれるような人間関係や社会を取り戻せますように!

持続化給付金の申請

コロナ禍の影響で、当社も大きなダメージを受けております。当社は、体験学習やチームワーク、コミュニケーションを売りとしている会社なので、人と人とのかかわりが出来ない今の環境は、とてつもない逆境なのです。

売り上げベースでは、当社は6月決算で、7月から12月までは昨年に準ずる売り上げで順調に来ていたのですが、年が明けてから途端に激減し、1月~4月までで昨年度との対比では19%となってしまいました。

おかげさまで、良きパートナー(奥様)のやりくりで、何とかここまでもたせて来れましたが、今後もこのような状況が続くことを考えると、事態は深刻で、頭が痛いです。

当社のようなダメージの大きな中小企業を対象に、持続化給付金が企画されており、中小企業の場合は、最大で200万円までの給付がなされるとのこと。補正予算が4月30日におりて、翌日の5月1日により申請が開始となりました。

当社も、もし給付金がおりたら、しばらく息を継ぐことが出来ますので、さっそく申請することにしました。しかし、申請は、思っていたほど簡単ではなく、昨日より悪戦苦闘をして、日をまたいでたった今申請を出し終わったところです。

申請にあたって、本当に大変だったので、同じように申請に困っている同志たちのために少しでもお役に立てればと思い、体験記を書こうと思った次第です。

まず、昨日、申請窓口(https://www.jizokuka-kyufu.jp/)より、「申請する」ボタンを押して、申請作業に入った次第です。

申請は、まず、

①仮登録で会社名とメールアドレスを記入し、登録する

②記入したメールアドレス宛に、本登録ページを知らせるメールが来る

③メールより本登録ページにアクセスし、IDと暗証番号を登録する

④画面がログイン画面に切り替わり、先ほど入力したIDと暗証番号を入れてログインする

⑤あとは、所定のフォームに従って、記入をしていく

という段取りで進んでいくのですが、私の場合は、④のログインが出来なくて苦労をした次第です。

③で登録したIDと暗証番号を入力してもログインできずに、「IDと暗証番号に間違いがあります」というメッセージが返ってくるのです。

とりあえず、暗証番号を忘れた時用のページに行き、IDを入力すればメールが送られてきて、暗証番号を振りなおすことが出来るとのことなので、IDを入力してメールを待ちましたが、待てども待てども一向にメールが来ない。

これは、本登録の際のIDに間違いがあったのだろうか?もしそうならば困ったぞ!記入したIDのコピーをとっていないので、もし記入にミスがあったら、どこがどう間違えたのかが分からないのです。

ID自体は変えることが出来ないようなので、どうしたものかと困ってしまって、色々と考えましたが、もう一度、IDと暗証番号を新たにして申請しなおすことにしました。しかし、同様にログインの時点でエラーが来るのです。しかも、暗証番号を変えたいと言う申請を出しても一向にメールの返事が来ない!

それを3回繰り返したところで、これは、ちょっとまずいことをしたんじゃないか…、先方の当社の申請のログには、最初に登録したIDのほかに、3種類のIDが登録されたことになってしまったのではないか?やはり、最初のID(間違えて入力したかもしれない)じゃなければ、永遠にログインできないのではないか???

などと、さんざんと思い悩んだ末に、持続化給付金事務局に電話で問い合わせをすることにしたのです。

しかし、これが、一向につながらない。何度かけてもつながらない。つながった瞬間に「電話が込み合っております…」で、何の手ごたえもないのです。

不思議なもので、50回くらい繰り返しても同様な反応だと、永遠につながらないのではないかという思いがよぎってくるものです。研修では、前向きに生きよう!などと言っておきながら、あっという間に絶望してしまう自分自身がありましたねぇ。まだまだ修行は続きそうです。

そうこうしている間に、本当にふてくされてしまって、あきらめてしまって、「寝る」と妻に言って寝てしまった次第です。お昼の12時前の出来事です。

電話は、実は、私同様に、妻も根気強くしてくれていたのですが、私がふて寝した後も電話をかけ続けてくれたようで、2時間後にようやくつながり、私につないでくれました。奥様ありがとぅ、ほんと、いつも大変な時に助けてくれる心強い相棒です。

電話がつながり、担当者の方とお話が出来て、今までのいきさつをお話ししたところ、そういう電話でいっぱいなのだとのこと、電話の問い合わせのほとんどがログインできないと言うものだったそうです。

担当の方曰く、アクセスが集中してサーバーがパンク状態で、ログインができない状態なのだとのこと、私の方の記入ミスと言う問題ではなく、当方のサーバーの問題なのだとのこと。

結局、最終的に登録したIDと暗証番号で、しばらくたったらもう一度アクセスしてみてくださいとのことでした。

それを聞いても一向に問題解決にはつながらないのですが、私の膨らんだ妄想はずいぶんしぼんで消し去られて、とてもとても心が落ち着いた次第です。

それもこれも、相棒が根気よく電話を続けて、結局つなげてくれたおかげ、本当ありがたく、感謝したいと思います。

さて、その後、担当者の方の言う通り、やってみましたが、昨日中は、全てエラーメッセージが返ってくるのみで、今日のところはあきらめようということになりました。ですので、昨日は、この申請作業で終日つぶれてしまいまったのでした。

さて、今日、改めて申請をするべく、昨日同様にアクセスを試みたのですが、同様にエラーメッセージが返ってくる。

これは、もしかしたら、先方のサーバーにアクセスが集中しており、本登録自体の記録が出来ていないのではないだろうか?登録したIDで暗証番号変更の申請をしても、メールが返ってくることもないので、本登録自体が出来なかったのではないだろうか?などと考え、再び、最初の申請ページに戻り、申請ボタンを押して最初からやり直したのです。

通常は、申請時のIDは、他の方と重なってしまうことが多く、2,3回変更させられるものなのですが、このシステムではそういうフィードバックもありません。

もしかしたら、この申請システムにはそういう機能もないのかもしれません。

だから、少々複雑なIDを設定することにしました。

すると・・・、見事にログインが出来たのです。

あとは、言われるとおりに記入して、申請が終了しました。

私の推測ですが、この申請システムは、即席のシステムでもあり、結構荒っぽいところがあるのではないかなんて感じています。

私の場合は、IDを複雑にする事、根気よく何度も最初からやり直すことによって、ログインできました。

申請でお困りの同志たちに少しでもお役に立てればと思い、この奮闘記を残した次第です。同じ中小企業でがんばっている皆さんも、あきらめずに、是非とも申請をして下さいね。

それから、未曽有の出来事で、本当に大変な逆境を迎えている方も多いと思います。絶望してしまうような最悪の状況ではありますが、これもきっと何かのご縁で起こったこと、最悪の地獄の中にも、きっと良き意義もあるはず、より良き未来になるためのステップなのかもしれません。

決して可能性を忘れることなく、ともにこの苦難を耐えようではありませんか。

自分自身と、困難に立ち向かうみなさんに、エールをお送りしたいと思います!

ポリヴェーガル理論⑤「自分らしさを取り戻すために」

人が人として輝いて生きることが出来る状態は、ポリヴェーガル理論的に言うと、腹側迷走神経系が主導している社会交流モードであると言えます。

しかし、社会交流モードに、意図的になることはできないとされています。

ポージェス博士によると、危機対応によって人は、社会交流モードから闘争・逃走モードやシャットダウンモードに変化するとされています。

この防衛反応を起こす際の評価は、思考や意思ではなくニューロセプションと呼ばれる反射反応的な防衛機構が判断していると考えられています。

特に、トラウマと呼ばれる心理的外傷に関わる反応は、トラウマを体験した時とは全く関係のない時と場所であったとしても、その体験に似たあらゆる要因(匂い、風景、色、感覚、などなど)がきっかけとなり、トラウマの記憶をフラッシュバックさせて苦痛を再体験せざるを得なくなるのです。トラウマは既に過ぎ去ったことなのですが、その人の中では、まだその呪いは息づいており、何度も何度も色あせることなく繰り返し苦悩を体験することになってしまうのです。

そして、フラッシュバックは、人の意志や考え方では止めることはできずに、危機対応モードに自分自身が乗っ取られてしまいます。

人が意図も希望もしない反応を避けることも止めることもできずに、自分らしさからかけ離れた動物的、爬虫類的、魚類的あり方にハイジャックされ、コントロールされてしまう…。何とも厄介で過酷な試練ではないでしょうか。

では、どうすればこうした意のままにならない反応を食い止め、コントロールを取り戻すことが出来るのでしょうか?

ポージェス博士は、まずはこうした反応を嫌い、呪うのではなく、古代から伝わってきたサバイバルの叡智の結晶から生まれた事であり、誇りに思うべきだと仰っています。そうした反応に抵抗し、やっつけ、矯正しようとするのではなく、まずは受け入れるべきだと私は解釈しています。

また、ポリヴェーガル理論やトラウマ心理学の流れの中で、とても優れた素晴らしい方法が、どんどん編み出されています。

ヨガ、ニューロフィードバック、ソマティックエクスペリエンス(身体に働きかける療法)のさまざまな方法、マッサージ、内的家族システム療法、スキーマ療法など様々なカウンセリング技法、マインドフルネス、アート、ダンス、音楽セラピー、鍼灸鍼療法、経絡ツボ療法、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理療法)、などなど。

どの方法も素晴らしい方法であり、大きな可能性があると言えます。

ただ、どれも絶対の完璧なものではなく、発展途上であると同時に、相性もあると思います。興味のある方法をご自身の目と感覚で探求していけば、きっとより良いご縁が出来てくるのだろうと思います。

私も、さまざまな本を読み、お勧めのエクササイズを実践してみて、少しずつ学ばせていただいております。中には、ずいぶん入れ込んで探求を進めたものもあります。どれも今の私にとっては、貴重な学びです。

あくまでも参考としてですが、今の私にとって、大変役に立ってくれている瞑想と言う方法をここではご紹介したいと思います。瞑想は、古来から伝えられてきた方法であり、とてつもない高さ、深さ、広さがあると思っています。

よく瞑想は、潜水に例えられることがあります。潜れる深さの範囲内でしか世界を認識することが出来ない。深く潜る力があればあるほど、見える世界が広がり、気づきが深く大きくなっていく。そして、気づきの深さには際限がないのです。だから、瞑想のスキルも、想像を絶するような高い境地があるのだろうとも思っております。

私の場合は、水辺でぴちゃぴちゃと遊んでいる程度だろうと感じておりますが、そのようなレベルであっても、私にはずいぶん役に立っております。今でも毎日欠かさず行っている日課の一つです。

以下、私が学んだ瞑想の方法の中で、一番基礎的で安全な方法をご紹介します。

参考にしていただければ幸いです。

以下、当社出版電子書籍「自尊心が全てを変える」より抜粋

<エクササイズ 「リラックスを深める瞑想」>
リラックスを深めるための方法には、数多くの方法がありますが、ここでは、古来から伝わる瞑想という方法に挑戦してみたいと思います。瞑想とは、騒がしい心の中のノイズを静め、過去や未来に向かってしまう心の焦点を今ここに戻し、今ここの自分自身の姿を観察する方法です。今ここの自分自身には、通常の自分の意識では認識できない繊細さ、精妙さ、大きなエネルギー、偉大なる可能性がまどろんでいると考えられています。瞑想を通して、自分のその未開の大きな可能性を探求していきましょう。
瞑想には、さまざまな方法がありますが、ここでは、一つの安全な方法を提供しています。以下のステップで、自分自身を探求していきましょう。

①椅子などに腰掛け、ヘソを前に突き出し、あごを引いて姿勢を正します。手は、もっとも置きやすい形(伏せるなど)で置きやすい場所(腿の上など)に自然に置きます。

②姿勢を保持したまま、全身の力を抜いていきます。頭、肩、腕、手、手の指、背中、おなか、下腹部、足、足先と意識を向けて、そこに緊張があるようならば、力を抜いていきます。

③今ここに集中し、脱力し、リラックスした状態の自分自身を見つめていきます。自分自身を捉えづらい場合には、身体感覚や身体を流れているエネルギー感に注目してみると良いでしょう。頭頂、額、のど、胸、みぞおち、おなか、背中、肩、手、足、などの身体感覚を感じることはできますか?そこに流れている生命力、エネルギー感を感じることができるでしょうか。それは、痛いですか、心地よいですか?つらいですか、気持ちがいいですか?

※瞑想に慣れていない人は、自分を見つめ始めると、かゆみ、痛み、苦痛、いらいら、落ち着きのなさ、など不快を感じる場合が頻繁にあります。普段は意識に昇ってこない自分の中の凝りや痛みが明確に意識に上って来るので、初めのうちは仕方がないのです。「座禅は安楽の法門」と言う言葉があります。瞑想も慣れてスキルが高まってくると、気持ちよさを感じ、ストレスの解消や疲労回復、能力のアップにつながってくると言われていますので、簡単にあきらめずに、短時間でも良いので根気よく続けてみましょう。

④自分を見つめていくと、さまざまな思いや考えがわいてくることに気づくでしょう。時には、その考え事に没頭してしまっている自分を発見するかもしれません。そのように思いや考えがわいてきたら、それを手放すことに挑戦してみてください。過去の後悔や未来の不安から今ここに戻ってくるのです。雑草が生えていたらそれを抜き取るように、思いが起こったら、それを気前よく手放すのです。
思いを手放したならば、手放された思考は、雲散霧消して、静けさが残ることに気づくでしょう。固くこわばっていた頭皮や顔、あごの筋肉が、解放され、リラックスすることに気づくでしょう。しばし、その心地よさを感じてみましょう。
しばらくするとまた想念が起こってくるかもしれませんが、それに気づいたら、ただ手放すようにしましょう。自分で選んだわけではないあらゆる考えは、瞑想の邪魔になりますので、すべて手放し、意識を今ここに戻すようにするのです。

※瞑想を始めたころは、今の人生の課題となっている様々な問題(恋愛、金銭、職業、進学、人間関係などなど)に心がとらわれてしまい、なかなか今ここに集中することができないかもしれません。しかし、思い悩んでも解決できるものではないならば、思い悩むことから自分をしばしの間、解放してあげても罪にはならないでしょう。むしろ、リフレッシュした心で問題に立ち向かうと新たな可能性が見えるかもしれません。ですから、瞑想をするときだけは、悩ましい問題から離れて今ここに集中しましょう。
今ここでは、思い悩まされている問題は存在していません。今ここでは、悩ましいアイツもいなければ、退職勧告をするいやな上司もいません。後悔している失敗も過ぎ去った過去のことであって今ここのものではありません。問題は過去か未来に起こる(起きた)ことであって今ここには存在していません。今存在しているのは、静かな呼吸であり、確固たる心臓の鼓動であり、温かい体温であり、優しいそよ風です。存在しないものに関心を向けるのではなく、今ここでの実存、今ここで起こっていることに目を向けましょう。

⑤以上の落ち着きと静けさの状態を最初のうちは5分~10分程度、慣れてきたら15分から30分程度続けてみましょう。
瞑想は、長時間であっても気まぐれで時々であればあまり効果はありません。無理のない範囲内の時間で毎日コツコツと続けたほうが効果的です。瞑想を続けると、緊張感が和らぎ、ストレスに影響されづらくなり、不安感や恐怖感から解放されやすい免疫力を養うことができます。きっと続けて数か月もたてば疲れづらい元気な心身の状態を回復してくることに気づくでしょう。

また、瞑想を続けると、あまり他の娯楽が必要なくなるとも言われております。時節柄、ちょうどコロナ禍によって、外出や娯楽を制限されている時代、こうした瞑想が、ご縁があってここまで読んでくださった皆さまのお役に立てますように!

 

【参考文献】

・「ポリヴェーガル理論入門」ステファン・W・ポージェス 著 春秋社

・「身体はトラウマを記録する」べッセル・ヴァン・デア・コーク 紀伊国屋書店

・「身体に閉じ込められたトラウマ」ピーター・A・ラヴィーン 星和書店

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ポリヴェーガル理論の視点から見ると、人が人らしく創造的に活躍できる時とは腹側迷走神経系が活性化し、社会交流モードが主導している時であると言えましょう。

前述の通り、人の自律神経系は、

①背側迷走神経系(リラックスと休息モード:危機状況では絶体絶命モード)

②交感神経系(闘争・逃走モード)

③腹側迷走神経系(社会交流モード)

の3種類があり、哺乳類以降に進化した最新バージョンが腹側迷走神経系だからです。

ちなみに、背側迷走神経系は原始的な生命から魚類に至るまで進化したものであり、交感神経系は爬虫類以降動物に至るまでに進化したものであり、どちらも哺乳類以降の社会性の中で進化してきた腹側迷走神経系に比べると、より古いバージョンと言えます。

ですので、人が人として生活している時には、腹側迷走神経系(社会交流モード)が主導している状態が普通と言えるのですが、必ずしもその普通のことが普通にできるわけではありません。

前述の通り、ストレスが高じると、モードシフトが起こり、交感神経系の闘争・逃走モード、背側迷走神経系の絶体絶命モードとなります。

モードシフトは劇的であり、スキャンを使った実験によると、脳内の血流が、モードシフトとともにがらりと変わります。

脳神経学者ベッセルヴァン・デアコーク氏とスコット・ローチ氏は、1994年、当時最新の脳画像技術を駆使して、フラッシュバックと呼ばれる過去の痛み、苦痛の体験を思い出し、過去同様に苦悩する現象が起こるときに、人の脳内で何が起こっているのかを突き止めようとある実験をしました。

実験は、くつろいでいる被験者が脳内スキャンをかけられている間に、被験者が体験した悲劇を再現する台本を読み聞かせ、被験者がフラッシュバックを起こす際に、脳内の活性がどのように変化するのかを調べると言うものでした。

その時の被験者は、マーシャという40代の女性で、自ら起こした交通事故により、5歳の娘と妊娠していた胎児をなくしてしまうという悲劇を体験していました。

実験が開始され、マーシャに交通事故を起こした時の台本が読み聞かされると、脳内で劇的な変化が起こりました。

変化の一つは、脳内の前頭葉におけるブローカ野と呼ばれる部分が急激に活動を低下させたことがあげられます。

ブローカ野とは脳の言語中枢の一つであり、そこの活動が停止すると、気持ちや体験を言葉にすることが大変困難になります。ものを上手に考え、言葉にして伝えることが出来なくなるのです。言葉にならない恐怖とは、まさにこのことを言うのでしょう。

変化のもう一つの特徴は、大脳辺縁系と呼ばれる感情脳(恐怖、怒り、悲しみ、など)が活性化したことです。

マーシャは、台本を聞かされた瞬間に、ものを考えられなくなり、強烈な恐怖と悲しみ、怒りに圧倒されるような体験をしていたことになります。まさに、人格自体がシフトしたのです。

マーシャの体験した交通事故は、13年前の過去の記憶なのですが、脳内の反応においては、今ここで体験をしているような反応が起こっており、まさに、最悪の事故をいまここで再体験していたことになります。悲惨な体験は、体験した時だけで終わるのではなく、その後も何度も何度も反芻するたびに、思い出すたびにその時と同様な苦痛を体験することになるのです。

心理学的には、こうしたいつまでも繰り返し体験する苦悩をトラウマ(心的外傷)と呼んでいます。

トラウマの厄介なところは、苦痛は体験した時だけにとどまらないということです。

その時に感じていた匂い、ふと目にした光景やアイテム、聞こえた音、雰囲気は、記憶の中にしっかりと残っており、それ以降に、それらの記憶のかけら、断片をふと体験した瞬間にフラッシュバックがやってきて、悲劇を体験した時のまったく同様な生理的反応が起こってしまいます。すなわち心拍数、血圧が上がり、ものを考えられなくなり、言葉がつかえなくなり、激怒し、恐怖におびえ、嘆き悲しみ、正気を失うのです。

トラウマに浸食されていない状況では、人は通常の社会交流モードで日常生活を人としての幸せを感じながら営むことが出来ますが、トラウマを背負っている場合は、そうはいきません。

ある時には、常に脅威にさらされているような不安と危機感が、脳内の雑音のように流れており、どのような恵まれた環境であっても臨戦態勢となります。すなわち闘争・逃走モードとなるのです。前述の通り、闘争・逃走モードになると、ものを考えづらくなると同時に、感情脳が活性化しており、怒りや恐怖、悲しみなどの感情が高ぶり、感情にすっぽりと支配されている状態となります。

さらにトラウマが深刻化した場合は、最後の砦となる背側迷走神経系が目覚め絶体絶命モードが常態モードとなります。

心拍数や血圧が低下し、動かなくなる、またはのろのろの不活性の状態になると同時に、感覚遮断という特別な変性意識状態となり、痛みを感じづらくなるのです。解離状態とも言われ、自分を自分自身から解離させて、自分を自分とは思えなくなる状態となります。

ですので、解離状態にある場合は、人は鏡で自分を見ても、自分とは思えない違和感を感じたり、過去の痛みを思い浮かべても、それを体験した人は自分ではなく他者であると認識するのです。

人が人らしく生きていこうと考えた場合は、まずは、こうしたトラウマの働きをしっかりと見つめ、理解し、癒していく必要があります。

ややもすると、人の乱暴なふるまい、怠惰な態度は、責められることが多く、矯正を迫られることも多いのですが、トラウマ心理学的に言うと、そんなに簡単にはいきません。もう少し人間理解を深めて優しくならないといけないのです。

ややもすると、自分のどうにもならない感情を責めたり、意欲がわかずにふさぎ込んでしまう自分の弱さを嘆き、否定し、自責や自虐の念に駆られることがありますが、それもトラウマ心理学的には自分に対してずいぶん暴力的で無理難題を言っていることになります。

自分がそのような状況になるのには超古代から伝わってきている深い深い“わけ”があるのです。そのような大自然から生まれた太古の昔からの危機対応方法として学んできた生命の叡智を、自分の狭い了見で裁き、責めてはいけないのです。

「闘い、逃げること」「ふさぎ込み、動けなくなり、感じなくなること」、それは、決して弱さではなく、むしろ誇らしいこと、サバイバルの叡智の結果として起こっていることで、受け入れて、逆に感謝して、尊重するべきものなのだと言えましょう。