月別アーカイブ: 2011年9月

アトランティックプロジェクト稼働中

 今日は、弊社新入社員研修プログラムであるアトランティックプロジェクトが稼働しています。弊社のお客様が、インターンシップ講座の一部として、企業活動の全体像を教える一助としてアトランティックプロジェクトを活用いただいているのです。そして、この講座は、私ども派遣講師が担当するのではなく、自社で内製化を実現し、自社の数名のスタッフの皆さんが、運営ノウハウを学ばれて、社内トレーナーとして運営されているのです。

 現在に至るまで、講座自体は、数年にわたり、40~50回程度開催されています。私は、導入のファシリテーター養成からお付き合いをさせていただいているのですが、最近では、本当にスタッフの皆さんは、プロのスキルを養われていますね。毎回毎回、本当に生き生きとしたプログラムを営まれており、学生たちにとって、良き学びの場を育まれていらっしゃる。素晴らしい皆さんだと思います。

 今日は、今期開催分の終盤3回分の初日で、終日、本講座を運営されています。今日もきっと学生たちに、会社の全体像、仕事の厳しさと喜び、正しい仕事の進め方、自ら職業人となるにあたって必要な自信と勇気を教えていかれることでしょう。ファシリテーターのみなさん、頑張ってください。応援しています!

相次いで発見される地球型の惑星

          最も地球に似た惑星、第2候補を発見

                       Rachel Kaufman
                      for National Geographic News

                      August 31, 2011

 地球から36光年離れた場所で新たに見つかった惑星が、これまで確認された中では最も地球に似た太陽系外惑星である可能性が出てきた。ただし液体の水が存在するかどうかは、地表を覆う雲の割合が決め手になるという。

 無味乾燥なHD85512bという名で呼ばれるこの惑星は、ほ(帆)座の方向にあるK型主系列星(KV、橙色矮星)の周りを回っており、チリにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)に設置された観測装置HARPS(High Accuracy Radial Velocity Planet Searcher、高精度視線速度系外惑星探査装置)により発見された。

 HARPSのデータによれば、この惑星の質量は地球の3.6倍で、中心星をめぐるその軌道は、ちょうど表面部に液体の水が存在するのに適した距離にあるという。液体の水は、われわれの知るような形態の生命が存在するための必須条件と考えられている。

 ハーバード・スミソニアン天体物理学センターおよびマックス・プランク天文学研究所に所属し、今回の研究を率いたリサ・カルテネガー(Lisa Kaltenegger)氏は、「この惑星の距離は、液体の水が存在する条件をまさにぎりぎりで満たしている」と説明する。

「この距離をわれわれの太陽系に当てはめると、ちょうど金星よりも少し遠いくらいの場所になる」という。ということは今回発見された惑星が中心星から受け取るエネルギー量は、地球が受けている太陽エネルギーよりも少し多いことになる。

 しかしカルテネガー氏が率いる研究チームがはじきだした数字によると、この惑星の地表を覆う雲の量が最低でも総面積の50%を越えていれば、中心星からのエネルギーを宇宙にはね返し、過熱を防ぐことができるという。

 地球の平均雲量は60%であり、HD85512bについて条件とされた50%という数字も「無理な想定ではない」とカルテネガー氏は述べている。

 言うまでもなく、水蒸気でできた雲が生まれるためには、地球と似た大気の存在が必要だ。現在の観測機器では、この距離にある惑星の大気組成を測定することはできない。

 惑星形成モデルに基づくと、質量が地球の10倍を超える惑星の場合、その大気の主成分は水素とヘリウムであると推定されると、カルテネガー氏は説明する。HD85512bのようにそれより質量の小さい惑星の場合は、窒素と酸素が多くを占める、地球に似た大気を持っている可能性が高まるという。

◆生命居住可能な太陽系外惑星の「有力候補」

 今のところ、水が液体でいられる温度にあるハビタブルゾーン(生命居住可能領域)の中にあることが確認された太陽系外惑星は、今回で2つ目だ。もう1つの候補とされる惑星、グリーゼ581d(Gliese 581d)も、以前にHARPSの計測機器を用いて発見されている。こちらは中心星のハビタブルゾーンの外縁ぎりぎりに位置している。

 さらに別の候補と目される惑星、グリーゼ581gは、発見された2010年当時、最も地球に似た惑星と称された。しかしこの説をめぐっては常に議論があり、一部の専門家は、この惑星自体が計測異常により生じた架空の存在ではないかとの見解を表明している。

 テキサス大学アーリントン校で天文学プログラムのディレクターを務めるマンフレッド・クンツ(Manfred Cuntz)氏は、新たに発見されたHD85512b上を地球外生命体が闊歩しているといった想像をめぐらせるにはさらなる情報が必要だとしつつ、「原理上は有力候補と言える」と語った。

 クンツ氏によれば、その大きさと中心星からの距離に加え、HD85512bは生命を育むために有利な条件をもう2点備えているという。

 その条件とは、この惑星の公転軌道はほぼ円形で、安定した気候が期待できる点、そして中心星のHD85512が太陽と比較しても年齢が高く、活動が活発でないという点だ。そのため、中心星からもたらされる電磁気の嵐が惑星の大気に悪影響を与える可能性も低いものとみられる。

 それだけでなく、この恒星系は形成から56億年が経っているとみられ、原則的には「生命が発生し、進化するだけの十分な時間がある」とクンツ氏は述べている。一方、太陽系の年齢は約46億年と推定されている。

 現在の有人宇宙飛行の限界を考えると、今のところは人類がHD85512bに足を踏み入れることは難しそうだ。

 しかし、仮に到達したとしても、この惑星の様子は地球とはかなり違ったもののようだ。HD85512bの気候は蒸し暑いとみられ、重力も地球の1.4倍あると、今回の研究を率いたカルテネガー氏は語っている。

 HD85512bに関する論文は現在Webサイト「arXiv.org」で公開されており、「Astronomy and Astrophysics」誌にも掲載が予定されている。

Illustration courtesy L. Calcada, ESO

                     以上、ナショナルジオグラフィックニュースより引用

 

 

 相次ぐ宇宙関連のビックリするようなニュースです。地球型で生命を育むための条件があるとのこと。宇宙には、やっぱり地球と同じような惑星があるのですね。こうした条件の中で、生命がないと考えるほうが不自然で無理がある。きっと、結構豊かな自然がはぐくまれており、ヒトの様な存在もいるのかもしれませんね。テクノロジーが進化して、こうした惑星に訪問できる時が来るとしたら、そうした生命や存在との関係性をじゅうぶんに考えていく必要がある。私たちも、威儀を正していく必要があるということなのでしょう。

 あると知ったら、行ってみたくなるのが人情です。更なる研究を期待したいと思います。

 

火星表面に水の流れ?

   火星表面に水の流れ? 生命存在の謎解明へ NASA探査機が観測
                    2011.8.5 09:58  MSN 産経ニュース

 NASAの無人探査機がとらえた火星の表面。斜面に沿って縦に伸びる色の暗い何本もの細い線が、水が流れている場所とみられる(NASA提供・共同)
 米航空宇宙局(NASA)は4日、無人探査機のデータを分析した結果、火星の表面に液体の水が流れている可能性を示す痕跡を見つけたと発表した。真水だと低温で凍ってしまうため、ある程度の塩分を含むとみている。5日付の米科学誌サイエンスに掲載された。火星には極地や高緯度地域で水が氷の状態で存在することが分かっているが、生命の存在に欠かせないとされる液体の状態で存在する可能性を示す証拠は初めてという。

 NASAの研究チームは火星を周回する無人探査機が撮影した火星表面の高解像度画像を分析。南半球の中緯度地域で、毎年、春から夏にかけて斜面に沿って細長い線が現れる一方、冬になると模様が消えてしまう場所が複数あることを発見した。こうした現象が起きるのは、暖かい季節に水が流れていると考えるのが最も理にかなうという。(共同)

 

 

 火星上で、暖かい季節になると、水が溶けて、川が流れている可能性があるとのこと。多少水分があるという話ではなく、川が流れているとのことなので、相当な量の水が、火星上にあるということなのでしょう。水があれば、地球上の生命がいる可能性が相当高いと思うのは、素人考えなのでしょうか?この記事を読みながら、赤い火星上で、川沿いで、夏を謳歌する火星カエルたちが、一斉に合唱している風景を思い浮かべてしまいました。

 それにしても、私が学んだ無味乾燥の廃墟としての火星像とは違う、全く新しい可能性を想像させてくれる発見ですよね。今後の研究に期待したいと思います。

後期開始

 昨日まで、夏休みを頂いておりました。今年は、草津で実にぜいたくな時間を過ごすことができました。高原のさわやかな空気とパワフルな温泉につかって、すっかりとリフレッシュをすることができました。おかげさまで、後期に向けての充分な英気を養うことができました。

 後期は、また、大学の授業やさまざまな研修、新規プロジェクトの推進など、たくさんのやりがいのある仕事が待ってくれています。良き仕事ができるように、しっかりと頑張っていきたいと思います。後期もまたよろしくお願いいたします。