新入社員研修打ち合わせラッシュ(20100310)

 ここ数日新入社員研修向けの打ち合わせが立て込んでおります。弊社では、アトランティックプロジェクトという体験型の新入社員研修プログラムを発表しておりますが、そのアトランティックプロジェクトをご利用いただけるお客様と詳細な打ち合わせを詰めているところです。

 アトランティックプロジェクトは、個人的にとても思い入れのあるプログラムであり、大好きな経営シミュレーションプログラムでもあります。せっかくご利用いただける企業さんにとって最高のプログラムとなるように全面的にバックアップできればと思っております。4月の本番に向けて、頑張ります。

涙の理由

 トヨタの代表、豊田章男氏の涙に共感しましたね。

 一連の騒動を受けて、米公聴会に出席しなければならなくなってしまったこと、事情が事情だけに仕方がないのですが、心境的にはとても厳しいものがあったと思います。

 そんな公聴会の後で、トヨタアメリカの系列販売店やケンタッキー工場の従業員が集まった集会に参加して挨拶をする際、参加者の予想外の思いやりの拍手と勇気づけられる言葉を受けて、「公聴会で私は一人ではなかった。あなた方や世界中の同僚がともにいてくれた」という挨拶をする際に、感極まって涙が出てしまったわけですが、私は、その涙にぐっとくるものがありました。苦しい時にはお互いに助け合うという古き良き企業の風土、忘れていたけれども企業経営にとってとても大切な思いやりや温かい人間性を垣間見た思いがしたのです。

 帰国後、章男氏は、涙の理由についてこう語ったそうです。

 「自分が守ろうと思っていたが、実は守られていたのは自分だったと実感したがゆえに図らずも涙が出てしまいました。」

 社員を守ろうとして気丈にも孤独な戦いを敢行しようとしたけれども、実は守られていたのは自分だったことを実感したとのこと。それを実感された時は、とても深い感動を覚えられたんだろうと思います。

 なんだかんだ言ってもトヨタは日本を代表する会社です。私はトヨタのプリウスに乗っていますが、言われているような不具合は全く感じませんね。何となく、あまりの成功に、嫉妬、言いがかりをつけられている感もあります。

 いちユーザーとして、ぜひ今回の出来事にめげることなく、頑張ってほしいと思いました。

 そして、豊田章男氏もおっしゃっていましたが、「車を愛し、地球環境に貢献する会社」という理想が実現されて、それこそ新しい人間性の時代をリードする素晴らしい誇り高い会社となられることを祈ります。

だるま市で商売繁盛祈願

 調布にある深大寺のだるま市に行ってきました。

DSCF8143.jpg

 

 毎年3月の上旬に開催される市で、ここ5年くらい毎年恒例行事として来ています。5年前は、売り上げがなく、最悪の経済状況だったときに、気晴らしに来て小さなだるまさんを買ったのですが、そのころを境に、最悪期を脱し、業績が上向いてきたのです。それ以来ゲンを担いで毎年来て、少しずつ大きなだるまさんを購入するようになった次第です。

 

 ここでだるまさんを買うと、お坊さんが梵字で目を入れてくれるのです。

 

DSCF8148.jpg

 そして、目を入れてくださっただるまさんが、こちらです。

 

DSCF8150.jpg  

 なかなか立派な顔です!どうか本年度もたくさんよい仕事ができますように!

 

友人が訪ねてくれました

 昨日は、友人Fさんが訪ねてきてくれました。Fさんは、会社の経営にもかかわっていただいている大切な友人です。昨日は、私の奥さんのひな祭りのお祝いと称して、遊びに来てくださった次第です。

 私どもの幸運なところは、素敵な友人に恵まれているということ。楽しいかたらいの合間には、仕事の今後の方向性なども話し合い、夢が膨らんだ思いです。今後も、素晴らしい友人たちとともに、良い仕事を末永く末広く続けていきたいと思います。Fさんありがとうございました!

キャリアアドバイザーを担当しています

毎週火曜日は、J大学のキャリアアドバイザーを担当しています。今日も午後からの担当となります。

3月は、就活の前半の山場です。4月の内定獲得に向けて、学生たちも正念場です。学生たちが、全力で戦えるように一生懸命に支援をしていきたいと思います。

では、頑張ってきます。

幸福度調査実施へ

   幸福度調査、実施へ  朝日新聞2010年3月1日 朝刊

 

 鳩山由紀夫首相は28日、菅直人副総理や仙谷由人国家戦略相、松井孝治官房副長官らと首相公邸で協議し、6月に予定している新成長戦略のとりまとめに向け、国民の「幸福度調査」を実施することを決めた。仙谷氏は「成熟社会の成長の意味を考える」としており、今後、調査の方法や項目を早急に詰める。

 協議後、仙谷氏は「単なる数字のGDP(国内総生産)だけじゃない成長をどう作っていくか。そのために実感として、国民が何をどのように感じ、思っているかをどのように調査できるかを話した」と記者団に語った。

 「幸福度」については、フランスのサルコジ大統領が昨年、GDPの計算方法を見直し、長期休暇や環境への貢献などの「幸福度」の指標を加える考えを表明している。(岩尾真宏)

 

 成長戦略の指針として新たに幸福度を加えようとするアイデアですが、とても素晴らしいことだと私は思います。こうした調査を実施して、政策などに反映させる仕組みができ始めたら、社会が大きく変わっていくかもしれませんね。経済は、もちろん大切ですが、強欲さを追求するあり方には、多くの人たちが嫌悪感を感じ始め、そのようなあり方を推し進める従来型の資本主義のありようを否定し始めています。どんなにお金を持っていても、幸福感を感じることができないのならば、何の意味もない。大切なことは、生きている喜びや平和、家族や友人との愛や人間らしい成長を実感できることなのだろうと思います。そんな社会を目指しての第一歩になることを祈りたいと思います。

愛が起こるとき

思考は、その感情的で感傷的な中身ともども、愛ではない。

思考は常に、愛を否定する。

思考は記憶に基づいている。しかるに、愛は記憶ではない。

思考は、その本性上、分離的なものである。

時間と空間、分離と悲嘆の感覚は、思考過程から生まれる。

それゆえ、思考過程が終わるときに初めて、愛がありうるのである。

「生と覚醒のコメンタリー」クリシュナムルティ

高校生内定率過去最大の下落

  高校生の内定率5年ぶり低水準=文科省  時事通信 2010年02月24日

 今春卒業を予定する高校生の就職内定率が昨年12月末時点で前年同期比7.5ポイント減の74.8%だったことが23日、文部科学省の調査で分かった。この時期の内定率は2年連続で悪化し、下落幅は過去最大。最近では2004年12月末に次ぐ低い水準となった。
 調査は、教育委員会などを通じ全国の高卒予定者の状況をまとめた。就職希望の18万3223人のうち、内定を得たのは13万7128人。残る4万6095人は就職先が決まっていなかった。
 内定率は男子が7.3ポイント減の79.7%、女子が7.8ポイント減の68.5%。都道府県別では沖縄の46.0%から富山の91.0%まで差が付いた。
 学科別にみると看護科が50・0%、普通科が65.1%で苦戦。高かったのは工業科の88.4%、福祉科の80.6%などだった。 (了)

 

 高校生の内定率の下落幅が過去最大で、2004年に次ぐ低い水準となったとのこと。今年の就活生は、とてつもない逆風の中で戦い続けなければならない。単に年のめぐりあわせでこうも就活環境が変わると何とも理不尽なものを感じてしまいます。しかし、苦あれば楽あり、痛みは成長への糧となるとも言われており、きっと就活生の苦労は、意味のないものではなく、将来の大きな幸せに必ずつながるものと信じて応援していきたいと思います。

 ただ、長年就活生の応援の仕事をしてきた私にとっては、人生が、こうも企業や経済環境に振り回されてしまうということに、少々憤りを感じてしまいます。学生たちも、自分のキャリアを考える上で、会社に頼る生き方だけではなく、自分自身の力で生きる生き方、たとえば、起業、個人事業、農業、職人、専門家、などの個人の力で生きる生き方を模索する必要があるように思えます。

 独立自尊、福沢諭吉さんが若者たちに伝えたメッセージですが、まさに現代、この独立自尊の精神が必要なのかもしれません。「あてになるのは大きな企業や組織ではなく、自分自身である」という考えは、間違いなく真理の一つなのだろうと思います。私自身は、10年ほどサラリーマンを体験したのちに独立しましたが、明らかに幸せなのは、独立後でしたね。確かに所得は不安定になりましたが、使用人の立場から経営者の立場に、振り回される人生からリードする人生に、脇役から主役の人生に、被害者意識の人生から幸せを実感する人生へと大きく変わったのです。学生たちにもこの幸せをぜひ実感してほしいですね。社員にしてもらうだけが人生ではないのですよ。自分で人生をつくれる力を人は持っているもの。ぜひ自分の可能性を信じて、早い段階から独立自尊を視野にいろんなことにチャレンジしてほしいと思います。

大学キャリア教育の義務化

     「職業指導」全大学で 朝日新聞2010年2月24日朝刊

 

学生が自立して仕事を探し、社会人として通用するように、大学や短大の教育課程に職業指導(キャリアガイダンス)を盛り込むことが2011年度から義務化される。文部科学省が25日、設置基準を改正し、大学側もカリキュラムや就職活動などの支援体制の見直しに入る。

 義務化の背景には、厳しい雇用状況や、職業や仕事の内容が大きく変化するなかで、大学側の教育や学生支援が不十分という指摘がある。さらに新卒就職者の3割が3年以内に離職するなど、定着率の悪さも問題になっていた。このため、大学教育のあり方を議論していた中央教育審議会(文科相の諮問機関)でも、学生支援の充実や、職業指導を明確化する方向性を打ち出していた。

 就職支援に関して、各大学や短大は、就職支援センターやキャリアセンターを学内につくって対応している。義務化で、卒業後を意識したカリキュラムやプログラムにし、すでに一部の大学で導入されている職業を考える授業やインターンなどを単位として認定するなどの動きが広がりそうだ。

 また就職指導への教育は、7年ごとに受ける第三者の認証評価機関などの評価対象にもなり、結果が公表される。受験生の大学選びの理由の一つになる可能性もある。

 日本学生支援機構のまとめでは、就職セミナーやガイダンスなどを実施する大学は全体の91.8%、短大で95.7%。職業意識を育てることを目的にした授業科目を開設している大学は74.3%、短大は72.4%となっている。

 具体例として、金沢工業大学では、入学時から4年生まで、必修の科目として将来の進路を考えるカリキュラム「社会で自分を活(い)かして生きていく力」を実施している。また、東京女学館大学では、コミュニケーション能力、IT能力など社会人として必要な10の能力「10の底力」を定めて4年間で基礎、専門科目を通じて伸ばす試みをしている。 (編集委員・山上浩二郎)

 

 大学におけるキャリア教育が2011年より義務化されるとのことです。これは、個人的には素晴らしいことだと思いますね。私もここ10年間大学のキャリア教育とかかわってきましたが、そんな体験からわかることは、今の学生たちには生き方教育の支援が必要であるということです。

 よく今の若者は、根気がないだの、言われたことしかやらないだの、ちゃらんぽらんだの色々といわれていますが、私がかかわる学生たちは、全くそんなことはありませんよ。とてもまじめで一生懸命で一本義、正直でやさしく純粋な若者ばかりだと思いますね、ただ、とても傷付きやすくナイーブな側面があり、落ち込みやすく、人間関係においても少々臆病で不器用で保守的なところがあるように思えます。しかし、これは、ひとえに自分の人生に対する信頼と愛のなさに起因することだと私は思っています。要するに、自分には問題を解決する力があるとは思えないし、明るい未来を切り開く可能性もあるようには思えないといった自信のないメンタリティや思い込みを持ってしまっているからなのだと私は思っているのです。

 私は、生きる力、自分らしく輝く力の根源は、この自信と誇りにあると考えています。力強く生きるために必要なことは、小賢しいテクニックではないのですよ。自分らしく輝くために必要なことは、リスクに立ち向かう勇気、困難を乗り越えられるという自信、未来に向けての大きな志、そんなベタでずっと昔から言われてきたことではあるけれども、やはり大切なことが、主体的に生きる力の根幹となるのだと思います。

 長い間学生たちとかかわって感じることは、この自信が、著しく欠如している学生たちが多いということです。なぜこんな状況になったのかはよく分かりませんが、教育が与えてきた影響はきっと大きかっただろうし、逆に生きる力をはぐくむうえで教育が貢献できることも大変大きいと思います。個人的には、やはり大人が若者たちに、「やればできるよ」「やってなれないことなどない」「人生は捨てたものではない」「あなたは決して無力ではない。本気を出せばきっと良い仕事を成し遂げることができる」「あなたの可能性は、今のあなたが想像している以上に大きい」と言っていく必要があると思います。説教くさいだのオヤジ臭いだのうざいだの言われようが、言うべきことは言う。そんなうるさい大人たちが必要なんだと私は思います。

 弊社も、キャリア教育には縁あってずいぶん長い間かかわってきましたが、これからますます追い風を受けて頑張っていきたいと思います。若者たちに、本当にそう生きたい生き方の後押し、自分らしく力強く輝く生き方の応援をしていきたいと思います。