K大学で、プレゼンテーション研修を担当しました。概要は以下の通りです。
(テーマ) 「プレゼンテーションのスキルを高める」
(ねらい)
①プレゼンテーションの基礎を学ぶ。
②プレゼンテーションのスキルを高める。
(プログラムの内容)
セッション1「プレゼンテーションの基礎」
・プレゼンテーションとは
・プレゼンテーションの心構え
・プレゼンテーションの技術とポイント
・プレゼンテーターに必要な要素
セッション2「プレゼンテーションのスキル」
実習「フォーチュンプロジェクト」
(時間)午後1時~5時
(対象)奨学金を受けている非常勤職員
半日という短い時間でしたが、素晴らしいメンバー、スタッフとともに、とっても素敵な楽しく充実した学びの場を体験することができました。
受講メンバーは、18名。非常勤職員とはいえ、奨学金を受けている大学生であり、単に金銭的な支援をするのではなく、就労体験をさせることを通して、支援される金銭の意義と意味を明確にすると同時に、社会に出て活躍していくための基礎を学ぶ機会を提供しようとする制度に自ら参加している学生たちです。
それにしても、K大学は、学生を思いやり愛し育もうとするその心意気と、気前の良い面倒見の良さをもっていますよね。だって、就労させるということは、できれば学生には見せたくない組織の内面を直接見せてしまう恐れがあるということでもあり、手間暇かけて、一人前にさせるべく教育するということであり、ちょうど教育し終わったころには卒業してしまうのです。学校の将来の労働力としては、期待できないのです。まさに、自分のためではなく、学生のため、奨学金を受け取る学生を思いやって作った制度であり、学校としては献身的な制度なのですよ。しかも、その学生たちに、私のような外部講師(外部講師を呼ぶということは、相当なお金がかかるということ)を呼んで研修を受けさせる。しかも研修は、他にマナー研修など、いろんなバリエーションがあるとのことです。私は、K大学の学生を思いやる愛情の深さに感動しました。
また、そのような、深い思いやりの結果として出てきた研修企画を担当できる責任の重大さに身が引き締まる思いになると同時に、任せていただいたことに大変光栄に思った次第です。
研修は、冒頭の1時間で、プレゼンテーションの基礎について学び、その後、体験実習を通してプレゼンスキルを磨いていく展開となります。もともと持っている学生たちのメンタリティが、前向きで、元気で明るいからなのでしょう。全体的に楽しく明るく元気な雰囲気で展開していきました。短い時間でしたが、さまざまな体験を通して、次のような事柄を学ぶことができたのではないかと考えております。
・プレゼンテーションとは、メッセージを相手のハートに届けること。
・大切なことは、カッコよさや形式ではなく、場の信頼関係である。
・大切なことは、技巧ではなく、誠実さである。
・プレゼンテーターに必要なことは、超能力ではなく、今の自分を信じる自尊心である。
・良いプレゼンテーションに必要な最低限のポイント(目的、脚本、裏付け)
・前を向き、目をそらさずに、大胆に表現すること。
・誠実さは、どんなテクニックをも凌駕する。
・完璧じゃなくとも大丈夫、発展途上の自分を信じて堂々と表現しよう。
当日は、受講者だけではなく、受講者の職場で受講者を指導している大学職員の方々も、応援に駆け付けて参加してくれました。どこまでも面倒見の良い大学です。そのような大きな愛情の中で、本当に充実した良い学びの場となることができたと思います。素晴らしいメンバー、そしてスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。