アトランティックプロジェクト説明会を開催(20130628)

 昨日、弊社新入社員研修プログラム”アトランティックプロジェクト”の体験説明会を開催しました。

 会場は、六本木の産業人材研修センター、時間は1時から5時、8名のみなさんにお集まりいただきました。

 弊社の説明会は、単に言葉で説明するだけではなく、一部実習をご体験いただきながら、プログラムの雰囲気や効果をご理解いただき、自社で活用できるかどうかの検討の場としていただけるようになっております。

 ご体験いただくメインの実習は、組織実習アトランティックプロジェクトであり、通常3~4時間にわたる経営シミュレーションとしての実習です。難易度の高い実習であり、通常でしたら、この実習に入る前にコミュニケーションなどの十分な事前プログラムを実施して協力体制やチームビルディングがなされたうえで行われるのが普通なのですが、今回は、時間の都合で、ほとんど事前準備がない状況で実施いたしました。

 ご参加いただいたメンバーのみなさんにとっては、少々ご負担をおかけしたと思いますが、さすがはスキルと意識の高い皆さんです。見事にチームをつくり、見事にミッションをクリアーされてしまいました。ある意味では、ミラクルともいえる結果が出たのでした。

 素晴らしい皆さんのおかげで、ドラマティックな展開となり、エネルギッシュな楽しい場となりました。みなさん本当にありがとうございました。

 開催にあたっては、スタッフや友人が駆け付けてくれて、万全な体制を敷いてくれました。持つべきものは、よきファミリーです。感謝しております。

 説明会の後で、スタッフサイドで反省会を交えて祝杯を上げたのですが、その酒がうまかったことうまかったこと。

 アトランティックプロジェクトの説明会は、実は、久しぶりであり、しばらく営業をさぼっておりましたが、今回の成功を受けて、今後も定期的に頑張って開催していきたいと思います。さっそく、次回の企画を練り上げました。次回は、11月8日(金)です。次回も頑張らなくっちゃ!

イノベーティングプロジェクト(20130623)

K大学のイノベーティングプロジェクトの第2回目を実施しました。

サークルのファミリー(チームぐるみ)トレーニングとして実施したプログラムであり、いわば超前向きな問題解決ミーティングとでも言いましょうか、チームの現状の問題を整理し、共有ビジョンを設定して、チーム一丸となってビジョンを実現する体制を作ることがテーマのプログラムです。

第2回目も、1回目同様、すばらしいメンバーに恵まれて、充実した力のある学びの場となることができました。以下、参加してくれたメンバーの干渉をご紹介しましょう。

【イノベーティングプロジェクト受講者感想】

・こんなに楽しく、密度のある研修になると思っていなかった。何でも挑戦することの重要さを学んだ。消極的にならず、何事も積極的に活動していきたいです。

・チームの中で役割を見つけ、率先して行動することによって、個人ではできない大きな力を発揮することができることを学んだ。

・メンバーひとりひとりの意識が高いことがすごいと思った。

・今日学んだことは、サークル以外の日常のなかでも活用できると思いました。

・第1部のアトランティックプロジェクトの実習で、協力性やコミュニケーション力、自分で考えて行動することの大切さを実感した。また、夢中になって作るのが久し振りでとても楽しかった。

・普段では話さないサークル内の問題点などを話すことができて、もっと良くしなくてはと向上心が上がった。

・私が思っていたよりも、1年生が積極的で自主性があった。

・「多少大きなことを言うくらい問題ない。理想は高くもて」というお言葉。できるかできないかを考えてしまう自分にとっては衝撃的でした。

・みんなの意見を隠さず述べ合うことが大切で、会議としての内容が深まることを学んだ。

・今日のような場を設けて頂き、自分がもっとちゃんと考えるべきことがたくさん見えてきて、すごく良かったです。活動に対するモチベーションが上がりました。

・ちょうど私たちの部にまとまりがなく困っていた時期でしたので、今日のチームワーク研修の内容は、非常にためになりました。ここで話し合ったことを部に持ち帰って会議し、「日本一」を目指したいです。ありがとうございました。

・久々のオフ(休日)の日に丸々一日時間を取られて最初は嫌でしたが、前半のアトランティックカーはとてもわくわくしたし、後半のイノベーティングプロジェクトもとても興味深い内容ばかりだったので、参加してよかったと思います。

・いつも一歩踏み出せない私にとって、背中を押してもらった気分になる研修でした。やっぱり私は自分の団体が大好きだし、もっと部のために貢献したいと思いました。

 

 メンバーのみなさん、素敵な感想をありがとう。こちらこそ、素敵な皆さんと共に学ぶことができて、とても楽しかったです。みなさんでしたら、必ずもっと力強く魅力的なチームや個人になっていきますよ。私が保証します。

 ビジョンの実現を目指して、共にがんばりましょう!

 最後に、2週にわたる手のかかる研修の面倒を見てくださったK大のスタッフのみなさん。本当にありがとうございました。温かいご支援、細かいご配慮、そして学生たちへの深い愛情に心から感謝申し上げます。

 

イノベーティングプロジェクトを担当(20130616)

先日、都内大学にて、サークルのチームワーク研修として、イノベーティングプロジェクトを担当しました。概要は以下の通りです。

【イノベーティングプロジェクト】

<テーマ>共有ビジョンを設定し、チームで一丸となって協力し合える体制を作ることによって、従来の延長線上では思いもつかなかったような可能性=奇跡を引き出す。

<ねらい>

  1.強いチームとなるためのポイントを学ぶ。

  2.より強いチームとなるための課題を明らかにする。

  3.チームとしての共有のビジョンを明確化する。

  4.ビジョンを実現するための協力体制とアクションプランを確定する。

<内容>

第Ⅰ部「アトランティックプロジェクト」

 ①実習「アトランティックプロジェクト」

 ②最強組織の条件

 

第Ⅱ部「イノベーティングプロジェクト」

 ①チームの課題

  ?現状の問題

  ?問題とは

  ?問題をビジョンに変える

  ?フィードバックと自己開示

 

 ②チーム共有のビジョン

  ?戦略的ビジョンの条件

  ?戦略的共有ビジョンを作る

 

 ③イノベーティングプロジェクトの発足

  ?ビジョン実現に導く最強組織(=曼荼羅組織)の構築

  ?ミッションリストの設定

  ?進捗管理体制の構築

 

 当大学では、昨年もチームワーク研修を実施しており、中には、重なる参加者もいたので、本年度は、昨年度とは内容を変えて、昨年が基礎編だとすると今年は実践編で、昨年が成果を出すための知識やスキルを学ぶものだとすると、今年は成果を出すことを狙っていくことがテーマとなる研修プログラムとなりました。

 第Ⅰ部のアトランティックプロジェクトにおいて、『体験的に強いチームのポイントを学ぶ』をテーマに、

 ・最強チームは、共有ビジョン、対話力、そしてシステム思考が必要。

 ・システム思考とは、『問題は自分を含めた全体にある』という新しい問題解決の考え方。悪い部分を探し出して交換するという考え方は、こと人がらみの問題については、時代遅れで、たいていの場合機能しない。

 ・システム思考においては、問題を解決するカギとなる人は、リーダーでも権威者でもなく、その問題に気付いている自分自身となる。

主に、以上のことを学びます。

引き続き、第Ⅱ部では、イノベーティングプロジェクトにおいて、第Ⅰ部で学んだポイントをリアルチームで活かし、リアルチームに奇跡をもたらそうという試みとなります。

流れは、一言でいうと超前向きで明るくガッツのある問題解決ミーティングとでもいえばよいでしょうか、弊社が長年携わってきたコミュニケーション論を活用して、深く話し合い、気合の入ったパワフルなビジョンを設定し、実効性のある組織編成とアクションプランを練り上げる展開となりました。

今回の流れは、まさに、経営改善をテーマとする経営コンサルティング時代のコンサルティングの流れであり、学生のサークルを対象とした場合は、きつすぎるのではないだろうかなどと少々懸念を持ちながらの実施でしたが、ふたを開けてみると、私の想像をはるかに超えた成功となりました。

最後にアンケートを書いてもらったのですが、満足度に関しては、10段階中9.4と高く、また、多くのコメントも書いてくれました。以下、そのいくつかをご紹介します。

 

<イノベーティングプロジェクト感想>

・本当に○○(サークル名)部に入ってよかったです。これからは、仲間たちと一緒に華道界のなでしこJapanを目指したいと思います。

・協力することの大切さに改めて気づいた。2年生、3年生との年齢差、学年問わず部活の中の問題を共に考えることができて共有することは重要だと思った。

・皆、本当にいろいろなアイデアを持っていて、すばらしいと思った。だからこそ、コミュニケーションを取ることで高めあっていける人たちだと感じた。計画を立てて、見直してというプロセスは、一見時間がかかりそうで苦手だったが、まさに「急がば回れ」だと思った。

・今、それぞれに不安や不満があったと思うので、それを聞けて本当に良かったと思う。それと「問題は期待や理想があるからこそ生まれる」という言葉は、なるほどと思った。

・部内の意識が変わった。何かをこんなに話し合う機会は今までになかった。楽しかったし、部員を好きになれた。

・無理と決めつけず、高い目標を設定することで意識が高まった気がします。

・今まで何となく流していたり、心に小さくもやついていることを真剣に話すことができて良かった。また、話したり、笑って協力したりできるチームで本当に良かったと改めて思いました。

・楽しかったです、モチベーションを上げることができました。プロになります!応援よろしくお願いします。一日楽しかったです。企画しいてくださり、ありがとうございます。

・先輩たちと部内の問題、未来について話したのは初めてだったため、今後活動していく中で自分がどのように行動していくべきか考える機会を得ることができました。先輩方が部活を大切に思っているということがこの研修で非常に伝わってきたうえに、自分のするべきことも見えました。今後の活動がより充実したものになると感じました。

 

皆さん、素敵な感想をありがとうございました。まさに、コミュニケーションを通して、みなさんの情熱と大いなる可能性が引き出されてきたことを実感できる一日でした。皆さんは、間違いなく素晴らしい力を持っている。その元気で明るくパワフルな情熱を生かして、ぜひビジョンを実現してください。私も心から応援しています!

大学で新しい企画

 今週の日曜日に、大学のサークルを対象に、チーム力アップをテーマとした新しい研修プログラムを実施します。

 名付けて、”イノベーティングプロジェクト”です。

 チームとして共有ビジョンを設定し、チーム一丸となってビジョンを実現するための協力体制を作り、従来の延長線上では思いもつかなかったような大きな可能性=奇跡を引き出そうとする試みです。

 従来のコミュニケーションスキルやチームワークスキルを学ぶ講座とは違って、実際にチームの問題解決や成果に直結するプログラムです。

 私自身も、もともとは、経営コンサルタントからこの業界に入ってきた人間なので、こうしたパフォーマンスコンサルティングには、わくわくするものを感じています。

 参加してくれているサークルにとって、素敵なよきターニングポイントになるといいですね。

 1年後に「このプログラムがきっかで、全国大会で優勝しました!」なんて言う連絡をもらえるように頑張りたいと思います。

若者の本質

大学のプレゼン講座が、先日の授業で7講目と折り返し地点となりました。

7回目のテーマは、「輝く企業人の要件」をまとめてプレゼンすること。

90分という短い時間の中で準備と発表を行うので、学生にとっては無理難題な課題なのですが、見事に成し遂げてくれました。

素晴らしい作品の一部をご紹介しましょう。

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 見てください。大変なパワーです!すべてのプレゼンが素晴らしいものでしたが、とくに、若者たちのパワーを感じる作品をご紹介しました。

 最近の若者は、悟り世代などと言われ、良い意味で悟りなら良いのですが、何かと覇気がない、情熱がないなどの意味でつかわれることが多いのが気になっておりましたが、彼ら彼女らの発表を見ると、そんな風評が、まったく的外れだということがわかります。

 環境や時代背景など、様々な事情で、思い切り明るく自分らしさを表現しづらい中でも、力強く生きている若者がいるのです。そんな若者たちを応援していきたい!

大学コミュニケーション講座を担当(20130601)

都内J大学のコミュニケーション講座を担当しました。

講座は、インターンシップ対策講座の一環として実施されたものです。

受講学生は、35名。

もともとの希望者は100名くらいいたとのこと。選抜によってこの人数になったとのことです。

3倍の競争を勝ち抜いた学生たちであり、モチベーションはもともと高く、一様に真剣な学生たちです。

素晴らしい学生たちのおかげで、充実した講座となりました。

・コミュニケーションは、21世紀の重要な経営課題の一つであり、良くも悪くも経営に重大な影響を及ぼすこと。

・就活における会社選びのポイントの一つとして、コミュニケーション施策をよく見極める必要があること。ないがしろにする会社ではなく、大切にする会社を選ぶこと。

・個人の力強く輝くキャリアにとってもコミュニケーションは重要であること。活躍する人は、裏切らない仲間が多く、強い絆のネットワークを持っていること。

・就活生にとってもコミュニケーションは重要であること。多くの採用担当者が、究極の採用基準としていることは、「共に働きたくなるかどうか」であること。

・コミュニケーションは、生来のもので、なおらないという説は、思い込みであり、勘違い。人は、話す口と、聴く耳と、理解するハートを持っており、その潜在力は、想像をはるかに超えて大きい。誰にでも備わっているその力を自然に引き出すことができれば、誰もがもっと力強く輝くことができる。人は、もっともっと魅力的になれる。コミュニケーションスキルは磨き、高めることができる。

・コミュニケーションスキルは、小細工やテクニックではない。どんなにコミュニケーションテクニックのある人でも、裏切らない友人を得られるとは限らない。むしろ、強いきずなを持てている人は、決して器用ではない。コミュニケーションにおいて重要なことは、生き方だ。

・コミュニケーションスキルを高める生き方の重要なポイントは、自己信頼であること。自分を大切にできるからこそ人を大切にできる。自分を信じることができるからこそ人を信頼できる。自分を受け入れ愛すことができるからこそ、人を受け入れ真に愛することができる。

 

こうした大切なことを学ぶことができました。

学生たちのみなさん、短い時間でしたが、貴重な時間でした。本当にありがとう。

そして、これからの人生、ともに機嫌よく、楽しく、元気に頑張っていきましょう!

奥さんの誕生日

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今日は、奥さんの誕生日です。

何回目の誕生日なのかは、ちょっと言えません。内緒ということで・・・。

数えてみると、今年で、一緒に誕生日をお祝いしたのは27回目です。

なんと速いことなんでしょうか。

共に暮らし始めたころは、ままごとのようでしたが、

今では、しっかりもののキャプテンです。

自営業の業で、業績が安定せず、先行き不明の冒険のような日常ですが、

文句の一つも言わずに、しっかりと荒波の中、舵を切ってくれている奥さんに感謝です。

末永く、健康で仲良く、ともに頑張っていけますように!

早くも5講目

 大学の授業が、早くも5講目です。

 前期は、プレゼン・ディスカッションスキル演習と言う授業であり、就職活動に関わるプレゼンテーションやディスカッションのスキルを高めることをテーマとした授業です。

 全14回の半期の講座であり、今週でちょうど5講目となります。

 今期は、シラバスで相当厳しい授業である旨を書いているので、受講人数も絞られており、また、受講してくれている学生諸君も、真剣かつ誠実であり、集中力のある充実した授業となっています。

 最近は、よくマスコミで、近ごろの若者について、やれ「覇気がない」だの、「しらけている」だのよく言われていますが、こうして学生たちと直接接していると、そうした見解が、まったく表面的な的外れな思い込みのような気がしますね。

 確かに、人間関係を持つ際に、少々不器用で遠慮がちなところはありますが、それは、こんなに信頼関係の希薄な社会の中では当たり前ですよ。丁寧な手続きを踏んで信頼を育むことができれば、彼ら彼女らのまぶしいくらいの情熱と輝きが開示されてくる。

 リラックスと集中が深まったときの彼ら彼女らの作り出す良い雰囲気、情熱、エネルギーには目を見張るものがあります。まさに、それこそが、本当の自分らしさの片鱗なんだろうと思います。

 講座もすでに折り返し地点に近づいてきています。ますます学生たちにとって価値ある講座であるよう、頑張っていきたいと思います。

自信と誇りの重要性⑤ 健全な自信と誇りを持とう

6.健全な自信と誇りを持とう

私たちは、断じて欠点だらけの無力な存在ではありません。私たちの可能性は無限であり、本気を出せば、どんな人でも途方も無い力を発揮することができるものです。

私たちは、自分らしく輝いて生きるに値する十分な力量と能力を持っています。

そして、地球は広いといっても、私のような顔と体を持っている人は、私一人であり、宇宙の歴史が長いといっても、私の人生は、それがどのようなものであれ、今までも、今後も、たったの一回であり、とてつもなく尊く価値があるのです。

基本的な態度として、自分の力と可能性と価値を信じるべきであると言えましょう。

自分を信じるからこそ、他人も信じることができるでのです。

  自分を大切にすることができるからこそ、他人も心から大切にできるのです。

自分を信じ、大切にして、元気に人事を尽くすものにこそ天命が下るものではないでしょうか。

自分を大切にする生き方こそが、魅力的に輝く活躍する社会人の基本といえましょう。

自分の可能性を信じること、キャリアの主人公としての自分の力を信じること、そして自分をかけがえのない価値ある存在として受け入れ大切にする事、そんな生き方をお勧めします。

 

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<関連書籍>

単行本『To be Yourself』

 

 

 

<関連プログラム>

リーダーシップ研修”To be a Hero”

コミュニケーション研修”アドベンチャー トゥ エンカウンター”

体験型新入社員研修”アトランティックプロジェクト”

自信と誇りの重要性④ 日本人の自信

4.自己イメージとリアリティ

さて、ここで問題となることが、「はたして、自己イメージは、本当のこと(真実)なのだろうか?」という問いでしょう。

結論から申しますと、心理学上では、自己イメージは、決して本当の自分を反映しているわけではないとされています。自己イメージは、自分がそうだと思い込んでいる自分であり、その人の本当の姿と一致しているわけではないのです。

 

5.日本人の自己イメージ

特に、日本人の自己イメージは、諸外国に比べて、矮小で貧弱で、自分に対してとっても手厳しい
というデータが出ております。

財団法人日本青少年研究所の行った高校生の生活意識に関する調査である「高校生の未来意識に関する調査(2002年)」によると日本、中国、アメリカの高校生の自己イメージに関する興味深い意識の違いを読み取ることができます。

内容を見ると、「自分はだめな人間だと思うことがある」という質問に対して、「YES」と答えた生徒の割合が、中国の生徒36.9%、アメリカの生徒48.3%と比較的低いのに対して、日本人の生徒は73.0%と高くなっていることが分かります。

また、「計画を立てるときは、それをやり遂げる自信がある」という質問に対して「YES」と答えた生徒の割合が、中国の生徒73.5%、アメリカの生徒86.3%に対して、日本人の生徒は38.0%
と低くなっていることが分かります。

要するに、日本の高校生の73%が、自分はだめな人間だと思うことがあり、計画をやり遂げる自信のある生徒は38%しかいないことを示しています。

この自己イメージが事実であるならば、事実を人生の基軸としているので問題はないのですが、はたして、これらの自己イメージは事実なのでしょうか。

もし、計画をやり遂げることができる優秀な生徒の割合が、中国人は73.5%、アメリカ人86.3%に対して、日本人38.0%であることが事実であるならば、事実をありのままに認識していることになるので問題は無いのですが、果たしてそれは事実でしょうか?

当然のことながら、まったく事実ではありません。

身長や体重が違ったとしても、もって生まれた才能や潜在性、可能性に違いがあるはずがありません。

人は断じて欠点だらけの無力な存在ではありません。本気を出せば、一部の天才だけではなく、誰もが素晴らしい仕事を成し遂げる力をまどろませていることは、大脳生理学上の間違いのない事実です。

できないと信じているのは自分だけの思い込みであって、もともと持っている可能性に優劣などあるわけがありません。

しかし、全く同じ人物であっても、一方は「必ずできる!」と信じて、もう一方は「絶対にできない」と信じて長年活動したとしたら、結果には大きな違いが出てきてしまうでしょう。

私たちは、私たちの自己イメージをよく見直してみる必要があります。

「できない」と思い込んでいることは、事実する能力が無いのでしょうか?

「価値が無い」「資格が無い」と思い込んでいることは、いったい誰が決めたことなのでしょう?はたしてそれは真実なのでしょうか?

グリム童話で、呪われてカエルに変えられた王子様のように、自分で受け入れてしまい信じ込んでしまった自己イメージで自分を罰し、投獄してしまい、自分の可能性を閉ざしてはいないでしょうか?

自分の自己イメージを再検討してみましょう。(続く)

 

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