体験学習とは? 2.体験学習の学習プロセス

2.体験学習の学習プロセス

 体験学習は、先生の講義や理論モデルから学ぶと言うよりは、体験から学ぶ方法であり、通常の場合、まず、チーム活動や個人ワークのような”実習(structured experiences)”と呼ばれる体験エクササイズを実施します。
 各種の実習は、さまざまなレパートリーがあり、楽しく熱中して参加できるように工夫されています。たとえばチーム活動のような実習を実施すると、チームコミュニケーションは一気に活性化し、文句なく楽しいことが多いので、メンバーの参加度合いは増し、凝集性は高まることが多いといえましょう。
 しかし、ややもすると、このような刺激的な実習の側面だけをとらえて体験学習と呼ばれることが多いのですが、単に体験だけでは、本当の意味での学習にはつながらないと私どもは考えております。
 体験学習は、単に体験で終わるのではなく、体験したあとに、体験プロセスをじっくりと丁寧にふり返り、観察していくことを通して、普段は隠れて見えることがない人間関係の中で起こっているさまざまなことがらに光を当てて、思い込みではなく、関係性の真相やありのままのリアリティを理解していくことを試みる学習方法なのです。ですから、どちらかと言うと、刺激的で興奮する学習方法ではなく、粛々と淡々と内面や関係性をみつめ理解を深めていく方法であり、その学習がうまく行くときは、たいていの場合、静かで穏やかな雰囲気になることが多いのです。
 その具体的なプロセスは、以下のとおりです。

①体験
  体験学習の場合には、まずは、体験することから学習が始まります。具体的には、グループワークやエクササイズなどの実習を体験します。

②観察
日常の生活では、体験の連続で、体験をふりかえることは、特別な場合を除いて少ないと言えますが、体験学習の場合には、丁寧に体験を観察していきます。また、忙しい日常生活の中では、あらかじめどう行動すべきか、どう考えるべきか、などといった自分なりの仮説や正解、態度をもって体験とかかわりますが、体験学習の場合には、そのような自分の中に既に構築されているメンタルモデルをひとまず保留して、体験したことを習慣となった反応パターンで解釈し、良い悪いを判断し、どうすべき(だった)かの結論を即座に下してしまうのではなく、起こった出来事や体験したことを、ありのままに丁寧に観察していくことになります。
われわれは、さまざまな知識を身につけており、いろんなことが分っているつもりでいますが、おおよそ人間関係について、より良いあり方、生き方、そうあるための方法、などについてよくよく考えてみると、本当のことは何も分っていないと言えるのではないでしょうか。体験学習では、わかったつもりになるのではなく、謙虚に現実を観察し、ありのままの姿をよく探求することを徹底的に行っていくことを通して、隠されている真相や真実を学んでいこうと試みる学習方法でもあるのです。
具体的には実習の後で、実習中に体験した様々な事柄(自分の感情、感覚、思考、など)を言語化し、紙に書いていきます。その際、体験をふりかえりやすくするために設計された一定の書式(プロセス観察シート)を使うこともあります。

③分析
   観察した事柄をさらに探求し、起こった出来事の原因を分析していくステップです。
体験したことは、②の観察を通して光が当てられて、それだけでも大変価値のあるふりかえりをすることができるのですが、ただ、人間の認識にはバイアス(偏向)がかかっており、事実をありのままに理解しているとは限りません。例えば、前述のとおり、自分の実感では「太陽が動いている」のですが、現実は、「地球が動いている」のです。特に、人間関係のような複雑な現象を理解する場合には、誤解や思い込みが多く、真実を知るためには個人だけの認識ではなく、多くの視点から観察したデータを持ち寄ることが大事となります。
ですから、本当のことを理解していくために、メンバーそれぞれが体験をふりかえった観察データを公表し分かち合います。この分かち合いを通して、ありのままの現実や本当のことを理解していく事が出来るようなるのです。

④仮説化
①~③までのプロセスを経て明らかになった現実の出来事について、「なぜその様な事になったのか?」について自分なりに仮説化します。ここで統合された仮説は、間違いがない真実とは限りませんが、今の時点では体験から導き出された宝であり、価値ある叡智と言えましょう。
なお、この仮説化の一助として、一般的に認知されている理論などを解説する”小講義”がなされる場合もあります。
導き出された仮説は、次の実習で検証したり、実践してみて、更に深く探求し理解していくことが出来ます。また、より良いと思える方法を次の実習で試みて行くことができるので、実習を繰り返すうちに、個人として、チームとして成長を実感して行くことができるでしょう。
このように、実践や試みを通して学習し、成長を図ることができるので、体験学習方式による方法は、ラボラトリーメソッド(実験室メソッド)とも呼ばれています。

【体験学習とは シリーズ】

1.体験学習とは

2.体験学習の学習プロセス

3.体験学習の効果

4.体験学習の原点

5.Tグループの誕生

6.日本におけるラボラトリーメソッド

7.Tグループの実際

8.私のTグループ体験

9.体験学習の留意点とポリシー

体験学習とは? 1.体験学習とは

1.体験学習とは

 体験学習とは、本や理論など、既に一般化されたモデルから学ぶのではなく、自分が体験したさまざまなことを大切にして、そのような今ここの生きた体験から学ぶ学習方法です。その歴史は古く、1940年代に社会心理学者K.レヴィンによるグループダイナミックス研究の一環として開発されたトレーニング方法に端を発しています。
 主に、コミュニケーションやリーダーシップと言ったヒューマンスキルトレーニングに適していると言われており、現在では、企業教育はじめ、
学校や病院、さまざまな組織におけるソーシャルスキル、ヒューマンスキルトレーニングの方法のひとつとして広く一般的に活用されています。
 体験学習を深く理解していくために、ここでは、体験学習を、モデル学習との対比の中で見ていきましょう。

体験学習とモデル学習

 通常、私たちが“学ぶ”ときの学び方は、“モデル学習”といえるでしょう。モデル学習とは、既にある答えや先生の示す見本から学ぶ方法であり、私どもはそのような正解やモデルから学ぶ方法をモデル学習と呼んでいます。
 モデル学習の学習プロセスは、基本的に漢字の書き取りと同じで、先生が“見本(モデル)”を示し、生徒は、それを“複写”し、何回も“練習”をして、“記憶”し、自分のものにする。そして、当初先生の示した見本が、自分のものになったときに、さらに新しく高度な“見本(モデル)”を提示してもらうと言ったサイクルを繰り返していくことになります。
 そのようなプロセスを通して、学習者は、より高度な知識やスキルを体得していくことになるのです。モデル学習は、先哲の叡智や成功モデル、長い歴史から育まれてきたエッセンスを短期間で習得するための非常に効率の良い方法であり、さまざまな学習に応用が可能です。また、どんな教育機関、組織、文化でも行われている教育方法であり、汎用的で一般的であるといえましょう。

 しかし、そのように効果的な方法であるモデル学習も、決して万能で完璧な方法とはいえません。実は、モデル学習は、限界があり、どんなことでもこの方法で学べるわけではないのです。
 たとえば、一流のプロスポーツ選手を思い浮かべてください。彼ら彼女らは、大変パフォーマンスが高く、一流であり、モデルとするにはもってこいの人たちですが、しかし、モデル学習のように、彼ら彼女らの物まねをしたからといって、その技術を得られるわけではありません。
 また、一流になればなるほど、その技術はユニークであり、一般的ではありません。有名なプロ選手の成功の秘訣は、一様に個性的であり、全く画一的ではありません。ですから、一流であるための型にはまったモデルは存在しないのです。
 匠の技、というものがあります。一流の職人芸は、大変みごとであり、見習いたいスキルであります。しかし、残念ながら、見取り稽古には限界があり、同じようにやってみても、同じようにはできません。その技は、その人独自のきれをもっており、その人にしかできない独特なものだからです。

 

 一方、教育研修の大きなテーマでもあるリーダーシップやコミュニケーションは、いかがでしょう?私どもの認識では、リーダーシップやコミュニケーションと言ったいわばヒューマンスキルは、個性の現われと考えております。その際、個性には、当然のことながらあるべきモデルや正解はありません。リーダーシップやコミュニケーションについても同様であり、すばらしいヒューマンスキルのあり方と言った場合、美しいあり方は、一輪だけではなくて、百花百様であり、個性の数だけ美しい花が咲く可能性があると言えましょう。
 そのような多様な可能性のあるヒューマンスキルを学ぶ際には、画一化したモデルをもとに学ぼうとする従来のモデル学習では、効果的に機能しづらいと言えましょう。

 

 一方、体験学習とは、従来のモデル学習とは違って、既に一般化された知識やモデルから学ぶのではなく、自分の体験を大切にし、そこから宝を導き出す学習方法です。体験するということは、生身の私が、感じ、考え、反応し、気づくということであり、過去や未来の虚構ではなく、“今ここ”のリアリティを味わうということです。ですから、それはリアルであり、作り物ではない真実味があると言えましょう。
 まさに“体験”は、既に出ている過去の枯れた理論よりも、ずっとずっと生き生きとした信頼に値する、頼りになる情報と言えるのではないでしょうか。

 ただし、その自分自身の体験も、本当の真実とは言えません。なぜならば、人間の認識する力は、大変優れてはいますが、完全ではないからです。人間の認識力には限界があり、ありのままの全てを理解できるわけではありません。
 私たちは、とっても勘違いしやすいのです。実感では、太陽が動いているように見えますが、真実は、太陽ではなく、地球(自分)が動いているのです。

 では、この個人の認識力の限界を超えて、本当のことを知り、真実に基づいてよりよい方法を学んでいくためにはどのようなことが必要なのでしょう。体験学習では、この個人の認知バイアス(偏向)を修正し、本当のことを理解して行くために、個々人の認識を“分かち合う”ことをします。
つまり、チームで共通に体験したことに対して、個々人がどのように感じたのかの内面の出来事を発表し、個々人の内面のプロセスをオープンにしていく作業を実践するのです。
 内面をオープンにするためには、信頼関係が必要ですが、信頼関係がはぐくまれている中で、体験の分かち合いがなされると、隠れていた個々の内面に光が差し込み、本当のことが次第に明らかになっていくことになるのです。
 人間関係は、複雑であり、広く大きく奥行きが深いものです。自分が、それを“青”と認識しても、他人がそのように認識するとは限りません。“黄色”と見る人もいるだろうし、“緑”と見る人もいるでしょう。しかし、そのどれかが正解で、他の見解が間違えているということではありません。なぜならば、いずれも複雑なものの、ある側面を見ているわけであって、立場から見た見え方に間違いが無いからです。ただ単に、見方が部分的なだけなのです。
 同じ町を、東から見るのと西から見るのとでは、違った町に見えますが、実は、同じ町を見ているのです。
 同じ町を、低地から見るのと、山の上から見るのとでは、違った町に見えますが、実は、同じ街を見ているのです。
 しかし、それぞれの見え方を集めて行くと、本当の町が観えてきます。それぞれの認識を分かち合って行くと、どんなに広く深く大きな対象
であっても、その全体像、真実に近づくことができるでしょう。

 内面の体験は、自分にとっては大切な宝物ですが、それを相手に伝えたとき、相手が宝物として扱ってくれる保障はありません。ですから、内面の体験を分かち合うことは、とっても勇気が必要であり、相互信頼が必要ではありますが、もし、本当に信頼が起こって、人と人とが、本当の体験を正直に語り合うことができたとしたら、きっと隠された真実に光が当たるのではないでしょうか。

 体験学習は、以上のように、体験したことを観察し、個人で感じたこと気づいたことをチームで分かち合い、さまざまな視点から本当のことを明らかにしていくことを通して、真実の理解や、よりよいあり方の探求をしていくことができる学習方法です。
 また、ありのままの現実を淡々と観察していく方法でもあり、「こうあるべき」や「こうあるべきではない」と信じ込んでいる考え方から離れ、自然で等身大の自分自身をみつめ、本来の自分らしさを探求していくことができるので、自由になる、本来のエネルギッシュで生き生きとしている
自分を取り戻す方法ともいえましょう。

 技術の進歩が早く、変動の大きい時代にあって、変化に柔軟に対応し、智恵を生み出し、創造的に問題解決を図るための質の高いコミュニケーションやリーダーシップの能力育成が求められている現代では、主体性や個性を重んじて、その限りない潜在性を引き出す支援をする体験学習方法は、非常に強力な戦略的なツール、学習方法と言えるのではないでしょうか。

【体験学習とは シリーズ】

1.体験学習とは

2.体験学習の学習プロセス

3.体験学習の効果

4.体験学習の原点

5.Tグループの誕生

6.日本におけるラボラトリーメソッド

7.Tグループの実際

8.私のTグループ体験

9.体験学習の留意点とポリシー

管理者研修を担当しました(20090807)

 大手家電子会社の管理者研修を担当しました。会場は、神奈川県の戸塚、人数は24名、平均年齢がおおよそ40代後半のメンバーのみなさんでした。
 今回の研修の狙いの体系は以下のとおりです。

(テーマ) 「組織活性化の要としての力強いマネージャーとなるために」

(ねらい)
   ①力強く輝くリーダーとなるためのリーダーシップ哲学=自信と誇りの重要性を学ぶ。
   ②リーダーの役割を学び、リーダーとしての自分を振り返る。
   ③部下の力を引き出しチームを活性化する方法を学ぶ。
   ④組織の問題解決能力を高めるために必要な要素を学ぶ。

 今回のメンバーの役職は、課長であり、すでに、現場の陣頭指揮をとっている、組織のかなめとして力強いリーダーシップをすでに発揮されているマネージャーの皆さんです。しかし、成長には限界はなく、より大きく深く広く成長する可能性に向けてのヒントを得てもらうことが今回の研修のテーマであり、企画の意図でした。

 私とも年齢が近い方が多く、苦労も共通のものを持っているようで、私としては、共感しやすい同士のような感覚で研修に携わることができました。メンバーは、全員男性で、実際にかかわってみると、穏やかで静かな中にも情熱をハートにもっているジェントルマンたちでした。決して器用ではないけれども、人を大切にしたいという志を持ち、挑戦されている姿勢がよくわかります。今回の研修では、
・コミュニケーションを大切にして人を大切にしようとする姿勢は、未来を拓く強力な基盤となること。 
・会社のメンバーは、けっこういい奴であり、力と魅力にあふれる存在であること。
・リーダーとしてもっともっと輝き成長していく可能性があること。
・リーダーとして成長していくための指針と方法
・困難な時代であっても、このメンバーであれば、大丈夫だということ。
そんなことを実感できた1日でした。

 私自身も、素晴らしいメンバーとご一緒できて、さわやかであり、幸せな気持ちになりましたね。社内コミュニケーションの一環として、教育センター長が、研修後に懇親会の場を用意してくださったのですが、その懇親会がまた楽しく、こんな素敵な出会いに感謝した次第です。
 厳しい時代ですが、信念と誠実さをもって立ち向かえば、恐れるものなどきっとないのです。ともに健康に頑張りましょう!

歯科医院でリーダーシップ研修を担当しました

 九州のS歯科医院でリーダーシップ研修を担当しました。当医院では、ずいぶん前から定期的に研修を実施しており、今回は、2年ぶりの担当となりました。こうして何度も講座を開こうとされていることは、まさに、経営陣やスタッフの勉強意欲が強く、人の成長を大切にしたいというヴィジョンの現れでもあり、大変光栄でもあり、またその誠実さに頭の下がる思いです。
 今回の研修テーマやねらいの体系は以下のとおりです。

<テーマ>「経営センスを学び、より主体的に成長する魅力的なリーダー、そして組織となる」

<ねらい>
 ?主体的に輝くリーダーに必要な自尊心について学ぶ
 ?マンネリから抜け出し、クリエイティブな風土を作るための考え方を学ぶ
 ?ストレス耐性を高める手法を学ぶ
 ?経営センスを学び、より主体的に組織に関わる方法を探究する

<カリキュラム>
午前中 自尊心について 自律訓練法 変化の理論

午後  アトランティックプロジェクト

 S歯科医院は、すでに本当に良いチームであり、信頼感をベースにした風土、主体的で意欲的なスタッフ、人を大切に一生懸命で誠実な経営陣がそろっている日本でも珍しいくらいのクオリティの高い組織であると私は感じております。
 今回は、もう教えることなどないけれども、より大きく成長していけるためのきっかけづくりができればと願い、講座を担当いたしました。
 実際に実施してみて、いつも当医院では感じることですが、本音であり自然であり温かいメンバーと関わっていると、とっても幸せな気持ちになってきます。こんな雰囲気を医院でも出しているのでしょう、地域で一番の人気医院である理由がよくわかります。今回のプログラムでは、そんな現状をよくわかると同時に、より成長していくためのポイントを明確にすることができたのではないかと実感しております。
 こうした素敵な医院で研修を担当できますこと、とても光栄に思っていると同時に、深く感謝しております。本当にありがとうございました。今後も、この素敵な輝きを大切にしていただいて、もっともっと自分も患者さんも幸せにするパワースポットになってほしいと願った次第です。

学生から内定の連絡

 キャリア指導をした学生が、内定のお礼を送ってくれました。長期にわたる就活でしたが、昨日、無事志望企業に内定を得たとのことでした。途中でくじけそうな時もあったけれども、何とか踏ん張って、結果を出すことができたとのこと、この体験を社会人になっても活かしていきたいとのことでした。
 彼女は、当初キャリアカウンセリングに来た頃は、雰囲気が落ち込んでいて、失意の中にありながら、何とか打開しなければという必死な思いが支えているような状況だったことを覚えています。よく話を聞いてみると、就活に向けての準備を何もせずに、ただ行き当たりばったりの活動を展開していたとのことで、当学の学生は素直で控えめで真正直な子が多く、就活にもそのままの無防備な状態で突入してしまったようです。就職活動は、特に今年のように厳しい状況では、まさに戦場です。戦場に向かうためには、それなりの武器と防具が必要であり、無防備無策でうかつに足を踏み入れると、勝てるどころかボロボロにされてしまいます。現代の就活には、戦略と十分な下準備が必要なのです。
 彼女も、そのころは、昨年の12月頃から始めた就職戦線の中で、多数の企業に落とされて、心理的に追い込まれて、ぼろぼろの状況になっていたのでした。しかし、やはりNever Give upは大切です。自分なりに戦略を練り直し、武器と防具となる自己PRと志望動機を磨きなおして、しかも、小型録音機をつかって、面接の練習まで徹底的におこなったのでした。
 それからの彼女は、明らかに雰囲気が変わりましたね。筋が通ったのと同時に、自信がつきオーラが張ってきたのがよくわかりました。その状態になったら、あとは成功を待つだけ、今回の内定も、来るべくしてきたものだと思います。
 長きにわたる苦しい就職活動も、最後は、勝利で終わったこと、本当におめでとうございます。私も、応援した人間として、本当にうれしいです。本当に厳しい就職活動でしたが、これも、すべて、何かの深い意義がある体験だったのだろうと思います。どうぞ、この体験を大切になさってくださいね。
苦あれば楽ありと言います。これだけ苦しんだんですから、きっとこれから来る幸せは、とてつもなく大きいと思いますよ。
これからの彼女が、自分らしく幸せで力強いキャリアを育まれることを心からお祈りしたいと思います。

46年ぶりの日食

 

              NHK「46年ぶりの皆既日食」(2009/7/22)より

 今日は、日本では、46年ぶりの日食ですね。東京では、9時55分から始まり、11時12分で最大の食となりました。東京では、74.3%が影となったそうです。

弊社事務所兼自宅からも部分日食を見ることができました。わかりづらいと思いますが、写真も何とか撮れましたよ。

 

 太陽は、私たちの生命と直結する大切な恒星ですが、そんな身近な星であっても分からないことがたくさんあります。

・なぜ、活動が周期的なのか?
・なぜ、コロナの外側のほうが、太陽表面よりも温度が高いのか?
・そもそもなぜコロナが存在するのか?
・内部の構造はどうなっているのか?
・そもそもどんな仕組みであれだけのエネルギーを生み出しているのか?

 科学が驚くほど進化したとはいえ、私たちには、到底知りえない事柄がたくさんありますね。宇宙の神秘は、とてつもなく大きく深いのです。戦争、飢餓、自然破壊、核問題、テロ、経済崩壊、など、太陽から見た地球は、どんなに悲しく痛みに満ちて見えるでしょうか。人は、改めて、自分たちのありようを見直して、謙虚に、人として人の美徳を大切にして生きる必要があるのではないでしょうか。

 日食は、「変化」を意味するそうです。地球上のすべての問題が解決に向かうような素敵な変化が起こりますように!

アトランティックプロジェクト リサイクル作業

 昨日から、アトランティックプロジェクトのリサイクル作業をしています。実家の両親も呼んでの作業です。

 

 この作業のときは、研修会社というよりは、ほとんど家内制手工業の製造メーカーです。

 

今日は、この作業の大詰めです。がんばります!

 

第二の創業

とうとう新しいホームページをUPしました。とても苦労をして作ったので感慨ひとしおです。これを機にいろんな方々に訪問していただければと願っております。
 実は、ホームページだけではなく、事務所兼自宅では、新たに応接セットを設置するなど、ひそかにいろんな変化が起こっており、昨日は、そんな変化を祝って、家族でお酒を飲みながら「ヴィーナスアソシエイション第2の創業だね」などと言っていたところ、見事な虹がかかったので、大急ぎで写真を撮りました。縁起が良いので、ブログでもご披露したいと思います。

 

 

虹は、見事なアーチを組んで、かけることのない完璧な大きな虹でした。

しかも、2重の虹です。

 

 

こんなに迫力のある虹は、初めてかもしれません。とても感激でした。これで、幸せも大きく、しかも2倍になるでしょう。きっと売り上げも大きく、しかも2倍になるでしょう。みんないいことは大きく、しかも2倍になるでしょう!
そんなことを祈りながら、ヴィーナスアソシエイション第2の創業の第一歩を踏み出します。

新しいホームページを本日upします!

 懸案だった新しいホームページの件、とうとう本日UPする予定です。おおよそ3ヶ月間かかって作り上げました。がんばった力作です。ようやくご披露できること、とってもわくわくしております。
 また、このブログも装いを新たにしております。新しいホームページのコンセプトを踏襲しております。本当に全てが一新です。ホームページ同様、気持ちもリフレッシュして、頑張っていきたいと思います!

学ぶということ?(最終回)

<(引き続き)体験から学ぶと言うこと>

 私たちが、内面で体験したこと、感じたことや気づいたことを信じ、大切にした上で、単に内面だけにとどめるのではなく、それを共通体験している友と分かち合うことが、真実への近道であると考えています。

 『人間関係、”今ここ”、真実』、対象はさまざまですが、分かろうとすることは、いずれにしても、途方も無く広く大きく奥行きが深いものです。自分が、それを”青”と認識しても、他人がそのように認識するとは限りません。”黄色”と見る人もいるだろうし、”緑”と見る人もいるでしょう。しかし、そのどれかが正解で、他の見解が間違えているということではありません。なぜならば、いずれも複雑なものの、ある側面を見ているわけであって、その方向や立場からは、確かにそのように見えるのです。ただ、観察する角度や場所を変えればまったく違ったものに見えることも確かであり、一見矛盾しているように思えることもありますが、その立場から見た見え方に間違いはありません。ただ単に、見方が部分的なだけなのです。

 同じ町を、東から見るのと西から見るのとでは、違った町に見えますが、実は、同じ町を見ているのです。
 同じ町を、低地から見るのと、山の上から見るのとでは、違った町に見えますが、実は、同じ街を見ているのです。

 しかし、それぞれの見え方を集めて行くと、本当の町が見えてきます。
 それぞれの認識を分かち合って行くと、どんなに広く深く大きな対象であっても、その全体像、真実に近づくことができるでしょう。

 内面の体験は、自分にとっては大切な宝物ですが、それを相手に伝えたとき、相手が宝物として扱ってくれる保障はありません。ですから、内面の体験を分かち合うことは、とっても勇気が必要であり、相互信頼が必要ではありますが、もし、本当に信頼が起こって、人と人とが、本当の体験を正直に語り合うことができたとしたら、きっと本当のことが分かってくるのではないでしょうか。
 そして、もし本当のことが分かれば、どうすればより自分らしく輝いて生きることができるのかは、おのずとわかってくるでしょう。

 信頼に値する”モデル”から学ぶことも大事ですが、日常の”体験”から学ぶことも大変価値があるものです。
 体験を大切に扱い、それを友と分かち合い、本当のことを理解して、真実に基づいて自分の人生の舵を切る。こんな生き方はいかがでしょう。

 ”体験から学ぶ”、そんな生き方、学び方をお勧めします。