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地球サイズの惑星は多数

   地球サイズの惑星は多数=銀河系恒星の4分の1に存在か―日米チーム
                        時事通信 10月29日(金)3時4分配信

 地球サイズの惑星は従来の予想よりはるかに多く、銀河系(天の川銀河)の恒星が円盤状に集まっている部分では、恒星の約4分の1に地球程度の質量の惑星があるとみられることが分かった。東京工業大の井田茂教授ら日米研究チームが、米ハワイ島にあるケック望遠鏡で5年間観測した成果で、29日付の米科学誌サイエンスに発表した。
 井田教授は「太陽系外の惑星は科学者の想像を超えたペースで数多く見つかっている」と話しており、生命が存在する惑星が見つかる可能性も高まったと考えられる。
 研究チームは、地球から80光年以内と、近い距離にある太陽ぐらいの恒星166個を観測した。恒星から近い距離を、質量がある程度大きい(重い)惑星が公転していると、恒星が重力の影響を受けて揺らぐため、惑星の存在が推定できる。この方法により、22個の恒星では、地球より3倍以上重い惑星が計33個、1周50日以内の近い軌道で公転していることが分かった。
 それより遠い軌道を公転していたり、小さかったりする惑星は、観測ではとらえられない。しかし、このデータに基づくと、恒星の23%に、地球の質量の半分から2倍の惑星が存在する計算になるという。
 ケック望遠鏡は国立天文台のすばる望遠鏡の近くにあり、2019年には次世代の超大型望遠鏡「TMT」(直径30メートル)を国際協力で完成させる計画が検討されている。TMTなら、惑星の大気に生命の存在を示す酸素や有機物が含まれているかどうかが分かるという。

 

 銀河系恒星の4分の1に地球サイズの惑星が存在するとのこと。夜見える天の川の星の4つに一つには地球サイズの惑星があるということですよね。これは、驚きです。確か十数年前までは、宇宙には地球型の惑星は、ほとんど存在しないということが定説だったように記憶していますが、実態は全然違う。宇宙には、想像をはるかに超える可能性がありますよ。

 これだけたくさんの発見されつつある地球サイズの惑星に、生命が存在しないなどと言い切ることのほうがどうかしている。地球は丸いと発言した人をバカにしたり迫害したりした時代の様に、今の地球も、宇宙人や宇宙の生命に関して、真実とは異なった間違えた思い込みをしてしまっているのかもしれません。これからのさらなる調査を期待したいと思います。

いじめ問題の対処

  「バカなんじゃないか」小2担任が学級通信で児童を非難
                           産経新聞 10月26日(火)

 大阪府箕面市の市立小学校で、2年生の担任の男性教諭(56)が、クラスメートをいじめたとする男児について「バカなんじゃないか」「相当な心の病を抱えているとしか言いようがない」などと、学級通信で非難していたことが25日、学校関係者への取材で分かった。学校側は、学級通信が保護者に渡ってからその内容を把握したといい、校長は「内容は許し難いことで、子供を傷つけ大変申し訳ない」と話している。

 問題になっているのは、男性教諭が今月19日にクラスの子供たちに手渡し、自宅に持って帰らせた学級通信。タイトルは「SHORT HOPE」と付けられ、A4用紙4枚分の分量がある。

 学校関係者によると、教諭の担当するクラスでは、特定の女児について、十数人が「○○菌」などと呼ぶなどのいじめが起きており、問題になっていた。

 男性教諭は、中心になっているのは3人と指摘し、学級通信では「たった3名でクラスが崩壊させられることもある」と”危機感”を表明。今月15日には授業で事実確認を行い、いじめをやめるよう指導したことを紹介した。

 しかし、授業から3日後の掃除の時間、このうち1人が女児が持とうとしたモップについて「このモップ持つと菌がつく」とはやしたてたとして、学級通信で「言葉は悪いがバカなんじゃないかと思う。或(あるい)は相当な心の病を抱えているとしか言いようがない」などと非難した。

 箕面市教委によると、学校外への配布物については、校長が内容を確認してから配布するよう指導しているが、校長は今回の学級通信の内容について配布前には把握していなかった。

 学校によると、男性教諭は「(いじめが)自分としては大変なことだから指導したいと思って書いたが、配布してから、まずい文章だと思った」と反省しているという。男性教諭は現在も担任を続けている。

 学校は28日に、このクラスの保護者を対象に説明会を開き、校長と担任が謝罪する予定。

 

 

 うーん、難しい問題ですよね。言葉が悪いとかいろんな問題はあるんだろうけれども、この先生の気持はよくわかりますね。クラスのいじめ問題から目をそらさずに逃げずに真剣に立ち向かい、何とかしようと一生懸命に頑張ってやったことで、逆に信頼に値する先生なんじゃないかと私は思いますね。群馬の小学校で、いじめられた末に母親にプレゼントしようとしたマフラーで自殺をした子供の学校の対処の仕方(いじめではないと認識しているとのこと)に比べると、それは立派なものがあると思いますよ。

 この先生が言うとおり、いじめをする子供は、(大人もそうだけど)相当心が病んでますよ。いじめっ子は、いじめる対象も嫌いだけれど、世界で一番嫌いなのは自分自身なんですよ。自分の中で自分を虐待する意識をずっと心に放置しているから、自分に絶望し、自分を捨てている。自分で自分を責める、その矛先を始終外に向けていなければ、自分が危うくなってしまう。暴力やいじめが悪いことなど百も承知だけれども、被害者意識があるので、平気で醜い正当化がなされてしまう。だから、やり続けてしまう。本当はこんなことはやめにしたいのだけれども、自分を捨ててしまっているので、衝動に流されるままやってしまう。だから、いじめる子供は、絶望の悲鳴を上げているんだと思います。だから、いち早く、そうした負の連鎖から立ち直る手助けを、大人がしてあげる必要があるんだと思いますね。そうしなければ、人を傷つけて、時に死に追いやるほどの罪深さを背負わせてしまうことになる。

 この先生は、そんな負の連鎖を断ち切るための勝負をかけたんだと思います。世論も、こうした先生を責めるのではなく、応援して、本当のいじめの問題を解決できる温かい手助けができるようになってほしいところですね。

劉暁波氏 ノーベル平和賞受賞!

       ノーベル賞委員長、中国に「人権」改善求める 

                   (2010年10月8日21時21分  読売新聞)

 【オスロ=大内佐紀】ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長は8日の記者会見で、中国で服役中の民主活動家・劉暁波氏へのノーベル平和賞授与の理由について、「今、中国での人権抑圧に目をつぶれば、世界での(人権の)基準を下げることに直結する」と述べた。

 中国に人権状況の改善を求めると同時に、中国が「世界第2の経済大国」となるに伴い、人権批判を弱める国際社会に警鐘を鳴らした。

 委員長は「経済などの権益のため、人権という普遍的価値の基準を下げることがあってはならない。だからこそ、我々が声を上げた」と述べた。

 中国外務次官が6月に同委員会のルンデスタッド事務長と会談した際、劉氏に授賞しないよう事前に圧力をかけたと報じられたことについて、「毎年のように(委員会に)圧力はかかる。よくあることだ」と認め、中国政府に限らず、人権抑圧国が自国の反体制活動家に平和賞を授与しないよう何度も働きかけてきたことを明かした。ソ連で民主化を訴えた物理学者アンドレイ・サハロフ博士(1975年)、ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん(1991年)、イランで人権擁護を訴える弁護士シリン・エバディさん(2003年)のいずれが受賞した時も、出身国は同委の決定に猛反発した。

 

 中国の民主化運動の活動をしたとして中国共産党に投獄されている劉氏がノーベル平和賞を受賞しました。受賞した劉さんも賞を提供したスウェーデンにも大きな拍手を贈りたい思います。

 中国共産党は、チベットの問題、ウイグルの問題、法輪功の問題、など、多くの人権問題を抱えている国であり、現実に行われていることを調べれば調べるほど、想像を超える恐ろしい現実が起こっていることに慄きます。外国にも伝わってくるほどですから、そこで住んでいる人であれば、中央政府の意向に逆らったとしたら、どんな理不尽な暴力にさらされてしまうのかは、痛いほどに分かっていると思いますが、劉さんは、そのような環境の中であっても、自分の信念を貫いて活動を展開した人です。私は、本当に勇者だと思います。

 また、火中の栗を拾うような振る舞いとなる今回の賞を提供したスウェーデン政府も勇気ある決定だと思います。きっと、ノーベル賞の様な賞が本当に貢献できるとしたら、こうした形の貢献であり、本当に素晴らしいことではないかと私は思います。

 世界の人たちも、この一件をスルーするのではなく、他人事と思わずに、世界の中で人権がどう扱われているかについて、しっかりと関心を持つべきだと思いますね。また、願わくば、中国共産党も、自分たちの在り方を反省する機会とすべきでしょう。

 世界を変える力は、まさにこうした勇気から生まれてくるのだと思います。こうした勇者たちにエールを送ると同時に、心から世界平和を祈ります。

宇宙に生命

 第2の地球?20光年先に最も似た惑星(読売新聞.com 2010年9月30日より引用)

 

【ワシントン=山田哲朗】太陽系外の惑星の中で、最も地球に似た惑星が発見された。

 生命の生存に適した条件を備えていると考えられる。米カリフォルニア大などの天文学者が29日、専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル」に発表した。

 この惑星は、地球から20光年の距離にある小さな恒星「グリーズ581」のまわりを公転している。恒星のわずかなふらつきをハワイの望遠鏡で11年間観測し、惑星の存在を割り出した。

 この恒星系には惑星は少なくとも6個あるが、新たに見つかった惑星は恒星との距離がちょうどよく、水が液体の状態で存在していると推測される。片方だけが常に恒星の方を向いており、気温は70度~零下30度の間という。地球の3倍の質量で、重力も適当なため大気も保たれていると考えられ、これまでに見つかった約500の系外惑星の中で、最も生物の生存に適している。

(2010年9月30日11時21分  読売新聞)

 

 これは素晴らしい発見ですね!地球と同じタイプの惑星ですから、水も空気も海も空も大地もある。気温も生命現象が不可能といえるほど高すぎず低すぎず、生き物にとっての環境が程よく整った星である様子です。これは、生命がいないというほうが難しい。単純な生命だけではなく、植物や動物、もしかしたら、・・・、などと想像は膨らみますよね。

 しかし、広い宇宙、夜空に数え切れないほどの星が存在している大宇宙の中で、人間の様な生命が存在している場所は、地球しか存在しないだなんて、いったいどんなこじつけでそういう通論になってしまっているんだか分りませんが、私は、とんでもない間違えだと思いますね。

 以前、暗黒物質の話題で当ブログでも取り上げたことがありますが、物理学の世界では、私たちが目で見て認識している物質=私たちが認識できている素粒子は、宇宙全体の数%に過ぎず、70%以上が暗黒エネルギーと呼ばれる未知のエネルギーによって、20%以上が暗黒物質と呼ばれる未知の物質によって占められていると考えられています。

 ですから、私たち人間は、実際のところ、宇宙の90%以上の存在が認識できない現状であり、いろんなことが分かっているつもりでいても、本当のことは何一つわかっていないのですよ。そんな未発達な認識の力を持って宇宙には地球以外には人間は存在しないだなんて、よくそんな傲慢な断言ができたもんだとあきれてしまいます。

 生命の現象は、人間の想像をはるかに超えて力強くたくましく可能性に満ちている。宇宙には、想像をはるかに超えるほどの生命が花開いているのかもしれませんね。地球は、孤独ではないのかもしれません。

 ところで、この惑星は、地球から20光年の距離とのこと。とても遠そうですが、宇宙的には近い距離ともいえます。いつか、この惑星に行って、その美しい姿を見てみたいですね。もしかしたら、地球にはないような温泉もあるかもしれません。宇宙をまたにかけた温泉旅行です!なんてロマンチックなんでしょうか。行ってみたいですね、宇宙温泉!

UFOは核兵器に関心?

       UFOは核兵器に関心? 元米軍将校らが目撃談
                                               CNN,com 2010.09.29より引用

 米軍基地の核施設周辺で1960~80年代、未確認飛行物体(UFO)を目撃したとの報告が相次いだ。当時の空軍将校6人と兵士1人が27日、ワシントンでの記者会見で、自らの体験や部下からの報告を振り返った。

記者会見を主催したUFO研究家、ロバート・ヘイスティングズ氏は、核施設にUFOが飛来したと話す元米軍要員は120人以上に上ると説明。「宇宙からの訪問者が何らかの理由で、第2次世界大戦後の核軍拡競争に関心を示していた」との説を主張した。目撃談の多くはすでに本やインターネットなどで紹介されており、米政府はUFOの存在を認める時が来ていると同氏は強調した。

元空軍大尉のロバート・サラス氏ら3人は会見で、1967年3月にモンタナ州マルストローム空軍基地の人里離れた核ミサイル格納庫上空にUFOが現れたとされる報告を取り上げた。サラス氏自身は当時、地下にいて直接目にしなかったが、地上の警備員らによると、直径約9メートルの赤く光る物体がゲートのすぐ上に浮かんでいた。その間にミサイルが突然、発射不能の状態に陥った。同氏らは軍から、この出来事を口外しないよう命じられたという。サラス氏は後日、この体験に関する本を書いている。

ヘイスティングズ氏はミサイルが発射不能となった例について、「UFOの搭乗者から米国やロシアへのメッセージだ」との見方を示す。「米ロをはじめとする国々の火遊びを注意し、核兵器を保有したり使用をほのめかしたりすることによって人類と地球環境が破滅しかねないと訴えているのではないか」と同氏は語る。

またチャールズ・ホルト退役大佐は、1980年12月に英東部の空軍基地近くの森でUFOとみられる光る物体が動くのを見たと話した。基地周辺で不審な光が目撃されたとの報告を受け、治安要員とともに調査していたところ、「鮮やかな赤で中心が黒っぽい、目のような物体が上下に揺れながら木の間をすり抜けていった」という。物体からは溶けた金属のようなものがしたたり落ちていた。近付こうとすると森の向こうの野原へ遠ざかり、音もなく5つの白い物体に分裂して跡形もなく姿を消した。さらにその後、約900メートル上空に別の物体が現れ、同氏らの足元にレーザーのような光線を放った。ほぼ同じころ、基地内からの無線で「上空の物体から格納庫区域あたりに光線が送られている」との報告を聞いたという。同氏もまた、司令官らは関与を避けようとしていたと語る。

米空軍は1948~69年、公式にプロジェクトを設けてUFO調査を実施し、UFOの存在は確認されないとの結論を下した。これに対してサラス氏は、UFO現象は「想像の産物ではなく現実だ」と主張し、当局の「過度な秘密主義」を批判した。

 

 

 UFOが核兵器に関して警告をしたという体験報告内容もすごいことだと思いますが、こうしたUFOがらみの記事をCNNが報道することもすごい。ローカルでマニアックな影響力の小さい新聞社などに扱われるならば、さもありなんという感じですが、報道しているのは信頼の厚いCNNです。明らかにUFO問題を取り扱う風潮が変わってきている実感がします。

 UFO問題は、一部のマニアックでいかれた奇人たちがありもしない世迷言を言っているのだろうという固定観念が世論にあると思います。ですから、UFO問題をジョークとしてではなく、真剣に語る人は、嘲笑され、バカにされる可能性があり、それを語ることは、そんな軽蔑を覚悟しなければならないので、相当な勇気が必要だと思います。

 今回報告している方々は、本当に退役軍人のしかも責任のあった将校さんです。米軍でもあり、UFOを語る人がどう扱われていたかは痛いほどよくわかっている人たちだと思いますが、こうして体験談として発表していることは、よっぽど勇気が必要なことであり、使命感のような覚悟が必要なことだったのではないかと私は思いますね。

 それを聴く世論も、反射的にバカにして拒否するのではなく、しっかりと受け止めて耳を傾けるべきではないでしょうか。体験談をそのまま本当のことであるとうのみにする必要はありませんが、勇気をもって語られた言葉でもあり、いったんはしっかりと聞くことが礼儀であるように思えます。

隣人同士仲良く暮らしたい

  隣人同士仲良く暮らしたい 小学校国際理解協力員 石井明静

        (朝日新聞朝刊 声 2010/9/29より引用)

 日本在住の中国人として、今回の尖閣諸島での漁船事件を複雑な気持ちで見守ってきました。正直に言うと、互いに納得できる知恵を出し合えないでいる状況に、素直に喜べません。

 私はわが道を行く性格なので、日本での暮らしは100%居心地がいいとは言えませんが、それでも日本の良さはいればいるほどたくさん見えてきます。勤勉、清潔、正直に生きること、驕らず常に謙虚であること、他人に押し付けがましくないように適当な距離感を保つこと、人の和を重んじハーモニーをつくろうと心掛けることなどです。

 急速に発展してきた中国はこれから様々な国内問題に直面しなければなりません。隣にあって平和を重んじる日本という国は中国にとって良い参考になると思います。大多数の日本人はモラルが高く、子どもを生活の中心に据える優しい心を持つことが、自常の暮らしを通してわかります。これは「和諧杜会(調和の取れた社会)」を目ざす今の中国にとって重要な鍵の一つだと確信します。

 中秋の名月」の日に奇麗なお月様が空に浮かんでいました。中国にいる友人とメールを通して一緒に月を鑑賞していました。そう、私たち中国人と日本人は海を挟んで同じ月を見るのです。

 

 朝日新聞朝刊の声欄に掲載された記事をご紹介します。折からの尖閣諸島をめぐる日中のトラブルに関しての意見です。一連の事件を巡って、中国が、国も国民も狂気とも思える間違えた認識や意見を公表し、態度や行動に現わしており、日本の一市民としては、怒りと不安と強い反感を覚えておりましたが、中国人の中には、こんな意見を持つ人もいるのかと改めて認識を新たにしました。

 さまざまな情勢や怨念のような国民感情、陰謀や戦略があっての今回の中国の振る舞いだと思いますが、時代は、そうした闇を嫌う流れとなっており、世界をめぐる平和を模索しようとする流れからは、今回の中国の振る舞いは、反感を呼び、今後中国がしようとすることに強い警戒感と抵抗をもたらすことになると思います。結局中国国内にうごめいている平和に反しようとする勢力は、最終的には力を失うことになるでしょう。光に勝る闇は存在することはできないのですから。

 記事を書いた石井さんの通り、世界は、同じ月を分かち合っている同じ地球の仲間であることには間違いがありません。私は、単純なので、ここ数日は、民族意識に火がついて猛烈な怒りがわいてきており、「中国製品なんか今後一切買うもんか!」など考えてしょうがなかったのですが、怒りにまかせて戦うことを選ぶことは、悲惨な戦争につながる一番の愚かな選択であり、間違えた戦略なのだということを改めて考え直させられました。良い記事に感謝したいと思います。

巨悪の検察組織

   改ざん「上司に報告」 前田容疑者、村木氏初公判の直後

             Asahi.Com 2010年9月22日3時0分
    
 証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部検事の前田恒彦容疑者(43)が地検の内部調査に対し、「今年1~2月に当時の特捜部幹部や同僚に押収したFDのデータを書き換えてしまったかもしれないと伝えた」と説明していることがわかった。検察関係者が朝日新聞の取材に対して明らかにした。

 前田検事の地検側への説明によると、東京地検特捜部に応援に行っていた1月下旬、同僚検事に電話で「(上村被告側へのFD返却直前の昨年7月に)データを変えてしまった可能性がある」と打ち明けたという。この時期は、郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で起訴された厚生労働省の元局長村木厚子氏(54)の初公判の直後だった。

 当時の特捜部幹部に対しても、電話で同じ内容を報告したという。

 前田検事はその後、この幹部から「地検幹部らに報告した」と聞いたが、どのように報告されたかについては知らないと地検の調査に答えたという。

 一方、検察関係者によると、当時、特捜部内では前田検事がデータを書き換えたとのうわさが広まっていた。地検幹部は朝日新聞の取材に対し「書き換えという報告は聞いていない」と答えている。

 

 今までは明るみに出ることはなかった検察の巨悪がとうとう暴露されましたね。朝日新聞のスクープがきっかけとなったわけですが、朝日新聞の大手柄ですよ。明るみになったとはいえ、一市民としての私の感想では、相当たくさん隠されている巨悪のほんの一部、ほこり程度が明るみに出ただけだという感想です。最高検察で徹底的に調べるとありますが、どこまで調べてどこまで公表するのかわかりませんが、明らかになったすべてをありのままに徹底的に発表してもらいたいと切に願いますね。

 この記事を読む限りでは、直接犯罪を犯した前田容疑者のみならず、その上司や幹部も同罪であり、でっち上げ悪代官であり、人の人生を自分の都合のためにもてあそぶ陰謀家、巨悪であるといえますよ。また、この事件には、裁判の中で、小泉純一郎の秘書官飯島勲がかかわっていることが公表されています。一度だけテレビで公表されてから、その後何の報道もありませんでしたが、あの件はどうなっているのでしょうか?一市民としては疑問と疑惑を大いに持ってしまいます。最高検察は、前田容疑者のみならず、組織やさまざまな背景を徹底的に調査して、市民が納得し再び信頼が持てるような報告をすべきだろうと思いますし、切にそう願いたいと思います。

 さらに、この前田容疑者は、本件だけではなく、小沢一郎氏の一連の捜査にもかかわっています。逮捕された秘書の大久保隆規氏の担当だったとのこと、この事件もでっち上げの気配濃厚ですよ。また、前田容疑者の上司である大坪弘道部長は、でっち上げ事件として名高い三井環さんの事件の担当だったとのこと。この際、さまざまな疑わしい事件の見直しと再捜査を徹底すべきではないでしょうか。これは、単なる検察官の犯罪ではなく、法治国家日本の存続にかかわる問題だと思います。今後の最高検察の出方に注目すると同時に、国民もこの問題から目をそらさずに、不正を許さない姿勢でチェックする必要があるのだと思います。

大手外食会社残業代不払いを認める

   すき家のゼンショー、残業代不払い認める 団交は応じず

           2010年9月8日20時17分asahi.com
    
. 牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショー(東京)のアルバイト店員が残業代の支払いを求めていた裁判が、原告の主張を会社側が全面的に認め決着した。だが、会社は店員と「雇用契約がない」との主張を変えておらず、店員が加入する労働組合との団体交渉には応じていない。

 訴えていたのは、仙台市の店舗で働く福岡淳子さん(43)ら3人。残業代の割り増し分約100万円の支払いを求めて2008年に東京地裁に提訴していた。争う姿勢だった会社側は8月下旬、原告の主張を全面的に認めた。

 福岡さんは00年にアルバイトとして入社し、調理、接客、事務などを担当していた。深夜や休日も働いていたにもかかわらず、支払われていないとして、05年10月から06年10月までの割り増し分などを請求した。

 8日に会見した福岡さんは「裁判の結果は大変うれしい。だが、会社は団交のテーブルにつかない。従業員が安心して働ける環境にはほど遠い」と話した。

 福岡さんは07年に首都圏青年ユニオンに加入。会社側が残業代の支払いについて団体交渉に応じないため、東京都労働委員会に申し立てた。会社は「(3人とは)労働契約ではなく、請負契約に類似した業務委託」などと主張して応じなかったため、民事裁判を起こした。

 東京都労委は09年、同社に団体交渉に応じるよう命令。会社側は不服申し立てをしたが、中央労働委員会は今年7月棄却した。ところが、会社側は「使用従属関係を有さず、(中略)労働条件等処遇について決定しうる権限を有しない」と従来の姿勢のままだという。

 ユニオンの河添誠書記長は「アルバイトだからといって労働者の権利が損なわれてはならない。今回の勝利はアルバイトとして働くすべての人を励ますものだ」と評価。一方で「労働委員会の命令を無視して団体交渉に応じないのは法律違反だ。大企業として許されない」と批判する。

 ゼンショーの広報担当者は「コメントは差し控えたい」としている。

 

 

 残業代不払いの問題が解決できてよかったですね。実はこの問題は、余話もありまして、訴えを起こしたアルバイト社員に対して、会社側が、逆告訴していたんですね。

 時間給であるアルバイトなのですから、残業代は支払うのが当たり前で、まともに訴えても払ってくれなかったから告訴したのですから、会社側としては、反省して直ちに支払うことが筋なのですが、残業代を支払わずに、逆告訴したのです。どんな理由で逆告訴したかというと、お客さんに出せない不具合のある米を捨てずにおにぎりにして食べたからという理由で窃盗だと告訴をしたわけです。こういうことを言いがかり、脅しというのですね。やることがブラックです。幸いなことに、会社側からのこの逆告訴は、嫌疑不十分で不起訴処分となりました。

 一連の事件を見ていると、こういう事件は、企業イメージを著しく損ねますよね。少なくとも私自身は、当社の商品は今後一切利用するつもりはありません。私のように思っている人は少なからずいるのではないでしょうか。

 パトリシアアバディーン著のメガトレンド2010によると、今、経済はひそかにただならぬ革命が起こっているとのこと。その革命とは、強欲の資本主義から意識の高い資本主義に変容する革命であるとのことです。強欲の資本主義の乱暴で傲慢で犯罪的な振る舞いをする企業は、消費者から嫌われて商品が敬遠されて次第に売り上げが落ちてゆき、株価も下がってしまうとのこと。逆に社会貢献やエコに取り組む企業が売り上げが伸び、大きく成長しているとのことです。

 この現象は、企業もしっかりと認識しておくべきでしょう。恐怖と不安で人を支配する強欲で乱暴な企業は、成長した力で滅びるのですよ。こうした事件が明るみに出て報道されていくことは素晴らしいことだと思いますね。どんどん闇に光が照らされて、この世界からうそや偽り、暴力やけがれが一掃されていきますように。

幸福は金では買えない

        カネで買えぬ?幸福感、年収7・5万ドルで頭打ち
              Yomiuri online 2010年9月7日(火)13:16

 【ワシントン=山田哲朗】収入が上がるにつれ生活の満足度は上がるものの、必ずしも幸福感が増すとは限らないとする調査結果をダニエル・カーネマン米プリンストン大教授らがまとめ、米科学アカデミー紀要で7日発表する。

 「幸福は金で買えない」という通説を裏づける報告と言えそうだ。カーネマン教授は、米国人45万人以上を対象に調査会社が実施した電話調査のデータを基に、年収と幸福の関係を統計的に分析した。暮らしに対する満足度を10段階で自己評価してもらう「生活評価」の数値は、年収が増えるにつれ一貫して上昇した。

 しかし、「昨日笑ったか」などの質問で測る「感情的幸福」の度合いは、年収7万5000ドル(約630万円)前後で頭打ちになっていた。

 教授は「高収入で満足は得られるが、幸せになれるとは限らない」と結論している。

 

 幸福感と年収の関係の調査、面白いですね!本調査によると、幸福感は、年収約630万円で頭打ちとのこと。それ以上は、所得が増えても幸せ感が増すとは限らないのでしょう。

 お金持ちが幸せを実感しているとは限らない。よく言われる言葉ですが、本当に実証されると、なるほどなと思いますね。

 私は、年収は、世間的には多いほうではありませんが、本当に幸せですね。愛する家族や友人たちに恵まれて、大好きな仕事を思いっきり一生懸命にできて、本当の意味で人に貢献することができて、ときどき感謝してくださって、・・・。こんな幸せを体験できるのも周囲の愛と思いやりがあってこそ。そのすべてに感謝、合掌です!

検察捜査は「魔術のような怖さ」

     検察捜査は「魔術のような怖さ」村木・厚労省元局長語る

                   Asahi.Com(2010年9月5日3時1分) 
    
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 郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で起訴され、無罪を主張している厚生労働省元局長の村木厚子被告(54)が10日の大阪地裁での判決公判を前に、朝日新聞の単独取材に応じた。164日間の逮捕・勾留(こうりゅう)中に検事とのやり取りを記したノートなどを手にしながら、「(公判では)やれることをすべてやった。真実は強いと思っています」と今の心境を語った。

 元局長は昨年6月、自称障害者団体が同制度を利用するための偽の証明書を発行するよう部下に指示したとして、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で大阪地検特捜部に逮捕された。元局長と弘中惇一郎・主任弁護人から判決前の記事化について承諾を得た上で、2日に埼玉県内の元局長の自宅で取材。元局長は容疑者自身が取り調べ状況などを記す「被疑者ノート」などの記録をもとに振り返った。

 ■大阪地検特捜部の捜査について

 取調室は私、検事、事務官の3人。そこで、検事は特捜部が作った私が知らない事件の「ストーリー」を繰り返しました。途中で「そうかもしれない」と思い、自信を持って否定できなくなる。「魔術」にかけられそうな怖さがありました。

 取り調べが始まって10日目、検事があらかじめ作った供述調書を持ってきました。それには、これまで言ったことがない元上司や部下の悪口が書かれていました。「こんなものにサインできない」と断ると、検事は「私の作文でした」と認めました。

 逮捕から6日後の昨年6月20日の取り調べでは、検事に「容疑を認める気持ちはないか」と説得され、さらに「執行猶予付き(の有罪判決)なら大したことはない」と言われた時は、怒りで涙が出ました。「一般市民には犯罪者にされるかされないか、公務員としてやってきた30年間を失うかどうかの問題だ」と訴えたことも覚えています。

 私の指示で偽の証明書を発行した、と捜査段階で説明した当時の係長(上村勉被告、同罪で公判中)らを恨む気持ちはない。逆にそういう調書を作った検事が怖い。公判では、凛の会側から証明書発行の口添えを依頼されたという国会議員が、その日に別の場所にいたことも明らかになりました。私たちは検察を頼りにしているし、必要な組織。捜査のプロとしてきちんとやってほしかった。

・・・(中略)・・・

 〈郵便不正事件〉 障害者団体向けの郵便割引制度を悪用し、実態のない団体名義で企業広告が格安で大量発送された事件。大阪地検特捜部は昨年2月以降、郵便法違反容疑などで強制捜査に着手。自称障害者団体「凛の会」が同制度の適用を受けるための偽の証明書発行に関与したとして、村木厚子元局長や同会の元会長ら4人を虚偽有印公文書作成・同行使罪で昨年7月に起訴した。

 捜査段階で元局長の指示を認めたとされる元部下らは公判で次々と証言を覆し、地裁は供述調書の大半を証拠採用しないと決定。立証の柱を失った検察側は6月、推論を重ねることで元局長から元部下への指示を説明し、懲役1年6カ月を求刑した。

 

 こういうことを、まさに、でっち上げというのではないでしょうか。何の罪もない村木厚子さんを、検察が用意したでっち上げの脚本どおりに極悪人に仕立てあげてしまう。なんとも恐ろしい陰謀。まさにご本人がおっしゃっていますが、悪徳の卑劣な黒魔術そのものだと思います。

 検察が何を目的としてこんなでっちあげをしたかったのかはよく分かりませんが、インターネットの情報をいろいろと集めると、なぜ何のためにこんなことをして、結果的にどんな状況にしたかったのかが、何となくわかります。素晴らしい時代です。あらゆる隠し事ができなくなり、あらゆるたくらみが明るみに出てしまう。まさに、光に勝てる闇などないということなのだろうと思います。

 しかし、こうして罪もない人を陥れたりすることを罪に問えないものなのでしょうか。ありもしないでっち上げの犯罪脚本を作って、自分たちの明るみに出せないやましい目的のために、罪もない人たちを無理やり脅し追い込んで強引に自白をさせて結果的に犯罪を創造してしまう。これは、犯罪ですよ。こうした極悪非道なことをする人は、人の人生をもてあそんでいったい何をしたいのでしょうか?何をしたいにしてもその浅ましさにあきれてしまいますよ。

 今回のこの事件は、村木さんの部下たちが、勇気を持って真実を語ったので、非道な脚本通りにはならずにすんだわけであり、また、朝日新聞が、正面からこうした問題を報道したから、私自身も関心を持てたのであって、勇気の連鎖がなかったらと思うと、空恐ろしいものがあります。

 こうした検察のでっち上げの事件は、三井環さん(検察の裏金を告白しようとして明らかに不自然な逮捕をされた)の事例を見ても、現実にはかなり多く発生しているのではないかと思ってしまいますね。

 ちょうど、今日、鈴木宗男さんの罪が確定してしまいましたが、彼自身は、これは国策捜査であり、自分は無実だと主張しているわけであって、もしかしたら本当に無実なのかもしれません。村木さんの様な問題が背景にあるのかもしれません。今までは、検察やマスコミが悪人というならば悪人なんだろうと思いこんでいましたが、一市民として、もはやそんな信頼を検察に寄せることはできませんね。鈴木さんだけではなく、古くは田中角栄の事件、最近は小沢さんをめぐる様々な事件も印象に残りますね。小沢さんは無実だと主張しているにもかかわらず何度もしつこく検察が捜査をして、結果的に検挙できなかったにもかかわらず、国民の多くは小沢さんはダークで疑わしいというイメージが定着してしまっていますよね。

 闇を見つめると、頭がくらくらするほどその闇の深さに圧倒されそうになりますが、真実に勝るうそはないし、光に勝る影もありません。願わくば、真実が明らかになり、正義がなされる世の中が早く実現することを祈ります。