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道元禅師

立松和平さんの「道元禅師」を読みました。全3巻にわたる大作です。私自身が、現在、禅師由来の大学で講座を担当しているので、とても興味深く読ませていただきました。

「人は生まれながらにして仏であり悟っているとしたら、なぜ修業をしなければならないのか?」の問いについての答えを求めて漂流した若者時代。

ついにその答えを得て、中国より正法を持ち帰り、日本で教えを広めた壮年時代。

権力や富の一切を受け取らず、誰にこびることなく、おもねることなく、ただひたすらに真実を貫いた晩年時代。

そんな、素敵な男の生き方を学ばせていただきました。

個人的には、作法やさまざまな戒が細かすぎるのと厳しすぎるので、とてもとても修業に入るのは耐えられそうもありませんが、大切なものを貫く生き方や志を生きる覚悟、禅の重要性を学ばせていただき、私もできる限り実践してみたいものだと感じ入った次第です。

実は、道元禅師の「正法眼蔵」の全巻を以前に購入しているのですが、第一巻のほんの走りを読んだだけで、あまりの難解さに挫折してそのままになってしまっています。これを機に、再挑戦したいと思います。



生命の起源は、宇宙から飛んできた?

     生命の起源、宇宙から飛来か…国立天文台など

                        (2010年4月6日21時39分  読売新聞WEB)

 国立天文台などの国際研究チームは6日、地球上の生命の素材となるアミノ酸が宇宙から飛来したとする説を裏付ける有力な証拠を発見したと発表した。

 アミノ酸には「右型」と「左型」があるが、人類を含む地球の生物は左型のアミノ酸でできている。しかし、通常の化学反応では左右ほぼ等量ずつできるため、なぜ地球の生物にアミノ酸の偏りがあるのかは大きな謎となっていた。

 研究チームは、南アフリカにある近赤外線望遠鏡を使って、地球から1500光年離れたオリオン大星雲の中心部を観測。アミノ酸をどちらか一方に偏らせてしまう「円偏光(えんへんこう)」という特殊な光が、太陽系の400倍という広大な範囲を照らしていることを初めて突き止めた。

 この領域には、右型のアミノ酸を壊して地球のように左型ばかりにする円偏光と、右型ばかりにする円偏光の2種類があることも分かった。アミノ酸は地球上で落雷などによって作られたとする説もあるが、これでは両方の型が作られる可能性がある。国立天文台の福江翼研究員は、「太陽系はごく初期に円偏光に照らされた結果、左型のアミノ酸ばかりが残り、隕石(いんせき)に付着して地球に飛来したのではないか」と話している。(2010年4月6日21時39分  読売新聞)

 

 

 ロマンティックで興味深い研究ですね。地球のアミノ酸が、はるかオリオン座の星の光に影響を受けて作られたものに由来する可能性があるとのこと。私たちのからだの起源は、はるかオリオン座からやってきたのでしょうか?オリオン座といえば、私が子供のころに夢中になったウルトラセブンの故郷です。なんという壮大で夢のある科学研究ではありませんか。光の速さで1500年もかかる遠い世界が、私たち地球とかかわっているんですね。胸に宇宙の大きさが飛び込んできそうな話です。

 それにしても、はるか1500光年も離れたところで起こった生命が隕石で運ばれて地球で芽吹いたとしたら、隕石が、とてつもない年月を経て、しかも、神業のような1ミリのずれもない航路を通って地球に到着したということ。そして、長い航路の数々の苦難の中でアミノ酸が燃え尽きることなく、地球上に届き、発芽したということ。これは、本当の奇跡ですよ。この説が本当だとすると、いったいどんなドラマが展開されたのでしょうか?興味は尽きません。

赤ちゃんも善悪を理解する

6カ月の赤ちゃん 善悪を見分けられる 大紀元日本 5月12日
 
 6カ月の赤ちゃんでも道徳的な善悪を見分けられるということが、最近、米エール大学の研究でわかった。しかも、この能力は生まれつき備わっている可能性があるという。
 この研究では6カ月から1歳ぐらいまでの乳児たちを対象にして、彼らにアニメを見せた後、善と悪を代表するものを選択させた。結果として、多くの乳児たちは善なるものを選んだのだ。
 最初に見せたアニメは丸や三角などの形をしたキャラクターたちである。一つの赤いボールが山を登っている。黄色の正方形は後で手助けしているが、緑色の三角形は赤いボールを山の下に押し返した。6~14回ほど見た後、80%の乳児たちは「善良な」正方形を選んだ。
 二番目のアニメはおもちゃのキャラクターである。箱を開けようとしている犬に対し、一匹の友好なテディベア(Teddy bear)は手伝ってくれたが、もう一匹のテディベアは箱の上に座って邪魔をした。6回以上見た後で友好的なテディベアを選んだ乳児たちが大多数を占めた。
 「新生児は白紙のようで、道徳観念を持たない」という心理学者のジークムント・フロイト(Sigmund Freud)氏などが提唱する説とはまったく逆に、当研究を担当した米エール大学心理学部教授のブルーム氏は次のように結論付けた。「一部の善悪に対する観念は人間が本来持っているものだということが多くの証拠から実証された」(翻訳編集・李頁)大紀元記事より引用
 
 
 これは面白い実験ですね!人間の性善説が証明されることになりますね。人は生まれながらにして、何がよくて何が悪いかを知っているんですね。別の記事では、敵役のテディベアの頭をぶった赤ちゃんもいたそうです。人は生まれながらにして悪を憎むんですよ。しかるに、なんでこうも地球上では悪が多いんでしょうね。赤ちゃんでさえ分かることが大人でわからないことはない。だとすると、悪を為そうとする人は、自分の本意に反して相当無理をして努力をしている。肩に力が入って力んで頑張っちゃっているんじゃないでしょうかね。「 そうしなければ自分の身の安全を確保できない」なんて本当はそうじゃないかもしれないのに被害者意識に乗っ取られちゃって悪を頑張っているのかもしれません。そういう時は、肩の力を抜いて、頭を冷やして、赤ちゃんに頭をぶたれたほうがいいかもしれません。大切なことを赤ちゃんから教えてもらった、そんな記事でした。     
 

勇気ある報道

 5月16日の午後2時から、テレビ朝日のザ・スクープで、検察の裏金問題にまつわる様々な闇についての報道がなされましたね。私も以前から興味があったテーマでもあり、色々とネットなどで情報を集めていましたが、私が思うに、番組は、問題の本質から逃げずに、ごまかさずに、はっきりと真正面から検察の問題を指摘した勇気ある報道だと思いました。ご覧にならなかった方は、こちら(http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/)で映像をダウンロードできますので、ぜひ見られることをお勧めします。

 もと大阪高検公安部長という高い地位にあった三井環さんが、検察内部で行われている裏金問題(捜査協力者への謝礼金の領収書をねつ造して、検察官の飲み食いに使っている)に嫌気がさし、それを8年前に告発しようとしました。すでに、匿名では、週刊誌に内部告発をしていたのですが、テレビで実名でディスクローズしようとしたのです。しかし、テレビ収録取材の3時間前に、職場である検察庁から検挙され、逮捕されてしまいました。三井さんは、公明正大な人であり、犯罪行為などしてないので、逮捕されるいわれなどないのですが、逮捕され身柄を確保されてしまったのです。検挙された罪の内容は、「住んでいないマンションに、あたかも住んでいるように転入届を出して脱税をした詐欺罪」というもの。三井さんは、当時、マンションを購入し、そこに住もうと考え、徐々に生活用品も搬入し始めたところでした。転入届は、ちょっと早まったけれども、住むつもりであり、単なる引越しの手順の手違いなわけであって、検察の主張する「住むつもりもないのに転入届を出して脱税をした」という認識は、いいがかりであり、でっち上げなのです。それがたとえ罪だとしても、修正届を出す程度の微罪であり、検察庁が大挙して逮捕劇を演出するようなものではないのです。まさに、検察の都合による口封じ逮捕、国策逮捕と言えましょう。

 しかし、その後、三井さんは、どんどん言いがかりをつけられて、検察からマスコミへのリーク情報をもとに、極悪非道の、日本始まって以来の恥ずべき検察官だとマスコミで報道され、極悪人に仕立て上げられていきます。そして、単なる記述ミスが、実刑判決を下され、執行猶予のない重罪犯罪者となってしまったのです。私は、日本は平和でいい国だと思っていたので、こんな良い日本で、こんなえげつない陰謀がまかり通るのかと、少々恐怖を感じましたね。

 今回の報道は、事件後8年経過し、三井さんも出所して、活動を再開されて実現したものです。インターネットが発達して、こうした事件が暴露され、興味関心を持つ人がどんどん広め、本当のことを知る人が相当数増えていったので、検察もそうそう無理やごり押しを繰り返すことができなくなったのでしょう。前回は、インタビュー直前の逮捕で邪魔をされましたが、今回は、何の妨害や抵抗もなく報道を遂げることができました。

 今回の報道に携わった人たちは、本当の権力の恐ろしさを十分に知っていらっしゃる人たちだと思います。権力の闇は、自分の意を通すためなら、どんなに汚く強引で違法なことでもやってのけるということを身にしみて知っている人たちだと思います。そんな人たちが、リベンジとして、真正面からこの問題を取り上げて、見事報道しきったことは、本当にすごいことだと思います。三井さんや鳥越さん初め、スタッフの皆さんに、大きな拍手を送りたいと思います。

 それにしても、石川知裕議員の大げさ逮捕、小沢一郎議員に対する悪意があるように見える捜査、厚生労働省元局長の村木厚子さんの不当逮捕(でっち上げである証拠が裁判の中で次々に明らかになっている)など、最近の検察のやることは、一市民の立場から見ると、全く信用に値しないように思えます。あり方を猛烈に反省して、自身の罪は罪として認め(裏金も認め、国庫に返金すべき)、本来のあり方である正義を追求する組織になってほしいと強く思います。

 

氷河期到来?

        太陽、まもなく「冬眠」   朝日新聞 [10/03/19]

                             東京科学グループ・東山正宜

 

 太陽が「冬眠」準備に入ったらしい。国立天文台などの観測から、約11年で繰り返してきた太陽活動の周期が2割ほど長くなり、表面の磁場も観測史上最低レベルを記録したことがわかった。こうした現象は活動が弱まる直前の特徴として知られる。実際、太陽はこの数世紀、11年周期以外に、ほぼ100年ごとに活動の増減を繰り返している。ただ、そのしくみや、地球の気候への影響などはよくわかっていない。

 昨年末から今年にかけて、太陽に久しぶりに現れた黒点に研究者らの話題は持ちきりになった。表面の爆発現象「フレア」も観測され始めた。この数年、100~200年ぶりの弱さを記録した太陽活動は、ひとまず回復の兆しを見せている。

 この活動再開によって、直近の太陽の活動周期が確定した。ベルギーの太陽黒点数データセンターのまとめでは、約12年7カ月。普段より1年半長い。周期が延びるのは、太陽が冬眠の時期に入る前の特徴とされる。

 太陽活動はおよそ11年ごとの周期に加え、ほぼ100年ごとに活動が弱まる大きな波がある。特に1700年前後の冬眠はマウンダー極小期と呼ばれ、ほぼ70年間にわたってほとんど黒点が現れなかった。

 11年周期は太陽のN極とS極が周期的に逆転するために起きる現象と解釈されているが、100年の大きな波が起きるしくみは分かっていない。ただ、近年、宇宙航空研究開発機構の人工衛星「ひので」のように高い解像度での観察が可能になり、解明が期待されている。

 国立天文台の常田佐久教授は「次の周期の活動は、極めて弱いものになるのではないか。衛星で太陽を観測できるようになって初めて起きる極小期だけに、どんな現象が見えるか楽しみだ」と話す。

 地球の気候へはどのように影響するか。過去には、マウンダー極小期に英国のテムズ川が凍るなど寒冷化の現象が起きた。過去1千年に起きた主な太陽活動の極小期でもおおむね、地球は寒冷化したとされている。ただ、その相関がどのようなしくみで起きたかはよくわかっていない。次に予想される極小期がどの程度の規模か、再びミニ氷河期が来るかどうかは、はっきりしないという。

 地球の気候への影響で考えられる要因に日射量がある。だが、太陽活動が弱まっても日射量は0・1%ほどしか変化せず、影響は小さいと見られている。

 放射線(宇宙線)量の変化もある。太陽の磁場は、太陽系外から降り注ぐ宇宙線から地球を守っている。活動低下に伴って太陽の磁場が弱まると、宇宙線量は15%ほど増えるらしい。

 宇宙線には雲をつくる効果があり、宇宙線が増えると太陽光が反射されて地球が冷えるとする研究がある一方、雲をつくる効果はわずかだとの主張や、雲ができると逆に地球の熱が逃げにくくなって温暖化する説もあり、専門家の間でも意見は分かれている。

 米国では今冬、東海岸のワシントンが100年ぶりの大雪に見舞われた。東京大宇宙線研究所の宮原ひろ子特任助教によると、太陽活動の弱さや宇宙線の多さも100年ぶりのレベルだった。宮原さんは「太陽活動と気候変動のつながりをさらに詳しく調べたい」と話す。

 

 太陽の活動が極小期に突入するとのこと。今年の大雪は、太陽活動の低調化の表れなんでしょうかね。地球温暖化の問題が大きく取り上げられてきたので、地球はだんだん暑くなるとばかり思っていましたが、この記事によると、逆に地球は氷河期に突入するかもしれない様子です。温暖化か寒冷化?いったいどっちの方向に進んでいくんでしょうかね。もし氷河期が来るのならば、温暖化を防ぐために企画されている炭素税や原発の推進などは、的外れな対策となってしまいますよ。これは大きな問題なんじゃないでしょうかね。今後も注目していきたいと思います。

幸福度調査実施へ

   幸福度調査、実施へ  朝日新聞2010年3月1日 朝刊

 

 鳩山由紀夫首相は28日、菅直人副総理や仙谷由人国家戦略相、松井孝治官房副長官らと首相公邸で協議し、6月に予定している新成長戦略のとりまとめに向け、国民の「幸福度調査」を実施することを決めた。仙谷氏は「成熟社会の成長の意味を考える」としており、今後、調査の方法や項目を早急に詰める。

 協議後、仙谷氏は「単なる数字のGDP(国内総生産)だけじゃない成長をどう作っていくか。そのために実感として、国民が何をどのように感じ、思っているかをどのように調査できるかを話した」と記者団に語った。

 「幸福度」については、フランスのサルコジ大統領が昨年、GDPの計算方法を見直し、長期休暇や環境への貢献などの「幸福度」の指標を加える考えを表明している。(岩尾真宏)

 

 成長戦略の指針として新たに幸福度を加えようとするアイデアですが、とても素晴らしいことだと私は思います。こうした調査を実施して、政策などに反映させる仕組みができ始めたら、社会が大きく変わっていくかもしれませんね。経済は、もちろん大切ですが、強欲さを追求するあり方には、多くの人たちが嫌悪感を感じ始め、そのようなあり方を推し進める従来型の資本主義のありようを否定し始めています。どんなにお金を持っていても、幸福感を感じることができないのならば、何の意味もない。大切なことは、生きている喜びや平和、家族や友人との愛や人間らしい成長を実感できることなのだろうと思います。そんな社会を目指しての第一歩になることを祈りたいと思います。

頑張れ夕張!

 昨日、営業の仕事の帰りに新宿の小田急百貨店で北海道展が開催されていたので、のぞいてみたところ、なんと、私の出身地である夕張のブースがあったのでした!

 ブースでは、石炭シュークリーム(石炭のようにまっ黒なシュークリーム)、石炭ラムネ(真っ黒なラムネ=コーラ?)、石炭アメ(真っ黒な飴)など、怪しげな商品が並べられており、破綻を逆手に取った不思議な陽気さが漂っていましたよ。

 せっかくだから、何かおみやげにと思い、私は、夕張メロンプリンと石炭ラーメンを買いました。

 まずは、夕張メロンプリン。

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 ずいぶん昔に食べたビン入りのヨーグルトに似ているビンに入っているので、あまり形はプリン的ではありませんが、本物の夕張メロン果汁が入っているのでしょう、とってもおいしかったですよ。

 次が石炭ラーメン。

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 パッケージの顔が濃いですね~。なぜ石炭なのかわかりませんが、その顔の迫力に負けて買ってしまいました。家に帰り、早速中身をあけると、

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 麺が石炭並みに黒いのかと思っていた私は、ちょっとびっくり、ごく普通のおいしそうなラーメンの麺です。さては?と思い、調理してみると、

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 やっぱり真っ黒でした!不気味に黒光りする濃そうなラーメンですが、食べてみると、まじめにうまい!ニンニクの利いた醤油ラーメンで、見かけによらず意外にあっさりしたやさしい味でした。これは結構ファンが増えるかもしれませんよ。

 破綻後の夕張は、地元で生活している人たちにとっては結構大変な状況にあると思いますが、そんな状況に負けずにこうして頑張っている姿をみると勇気づけられます。私の故郷でもあり、頑張ってほしい!心からエールを送りたいと思います。

検察権力の横暴

 小沢幹事長をめぐる報道が過熱していますが、いち市民としてとても不自然なものを感じますので、一言コメントしたいと思います。

 要するに検察は、ダム工事受注を巡って、小沢氏が上前をはねたのではないかという疑いで小沢氏周辺を捜査し、ついには石川議員や大久保秘書の逮捕に至っている現状ですが、この「上前をはねたのではないか」と思っているのは検察であり、小沢氏は、事実無根であると否定しているのです。報道で毎日のようにあたかも小沢氏が何か隠しているかのようなニュースを流しているので、一般国民は、小沢=悪者のように思いこんでしまいますが、現状では、検察側の単なる容疑であって、それはもしかしたら検察の思い込みや妄想、でっち上げなのかもしれません。もしも、検察側の見込みが事実ではないとしたら、検察は、とんでもない言いがかり、でっち上げ、暴挙に及んでいることになります。

 今回の一件は、①検察が、もともと証拠がないにもかかわらず強引に証言を引き出し言いがかりをつけようとしていること、②たとえ犯罪を立証できても収賄にならない事件であり、こんなに大騒ぎをして極悪人のレッテルを張るのはおかしいこと、③捜査当事者にしか知りえないことをどんどんマスコミにリークして世論操作をしていること、などを鑑みると、私は、検察を信じることはできませんね。とても不愉快で不気味なしつこさと悪意を感じます。

 昨日、テレビ朝日の報道ステーションで、「小沢氏が、4億円の不動産を購入するときに銀行口座から3億円しかおろしていなかったことが判明した」などと報道していましたが、そもそもこんな個人情報を勝手に報道していいものなのでしょうか?小沢氏は、まだ検挙されたわけではないのですよ。あたかも犯罪者の犯行を暴くかのように報道していましたが、人が自分の口座からいくらおろそうが勝手であり、そんなことがなんで罪に問われなければならないのでしょうか?またもし問題なのだとしても、まだ嫌疑が不十分な段階で、なぜ全国に暴露されなければならないのでしょうか?こうした個人情報を勝手にリークしたり報道したりすることは、個人情報保護法違反なのではないでしょうか?

 こうした捜査当局者しかわからない情報を、世論誘導のために平気でリークする検察は、個人情報保護法の違反であり、法律違反をしているのではないでしょうか?法の番人が我を通すために法律を平気で違反するということはあってはならないこと。許されることではありませんよ。

 私は、小沢さんのファンでも親派でもありませんが、政権を転覆させてしまうほどの権力を持った検察に対して、とても不自然さと強引さと疑惑を感じるので、一言言わざるを得ない気持ちになりました。

 このままいけば、きっと民主党と小沢さんは何らかの形で追い込まれていくことになるでしょう。私としては、このまま不自然かつ気持ちの悪い検察の不当とも思えるやり方がまかり通って結論が出てしまうのではなく、本当の正義と真実が通る納得のいく形でけりがつくことを心から願っています。

ハイチ地震の被害が深刻化

 13日に起こったハイチ地震の援助がいきわたりづらい状況にあり、被害が深刻化していると報道されています。生き埋めにされている人が数多くいるはずなのですが、国家機能自体が麻痺しているために援助の手がうまく回っていない模様です。テレビで見る限りでは、想像を絶する惨状であり、できるだけ速くできる限りの支援をしてあげる必要があるでしょう。私どもも何もできないもどかしさがありますが、わずかばかりの寄付をさせていただきました。少しでも多くの人が助かるようにとお祈りしたいと思います。

暗黒物質の謎

         謎の2粒子、正体は同じ! 大阪大教授が新理論

  ノーベル賞を受賞した南部陽一郎博士の理論からその存在が予測されたヒッグス粒子が、宇宙を満たす謎の暗黒物質(ダークマター)と同じものであるという新理論を、大阪大の細谷裕教授がまとめた。

 ”二つの粒子”は、物理学の最重要テーマで、世界中で発見を競っている。暗黒物質は安定していて壊れないが、ヒッグスは現在の「標準理論」ではすぐに壊れるとされており、新理論はこれまでの定説を覆す。証明されれば宇宙は私たちの感覚を超えて5次元以上あることになり、宇宙観を大きく変える。

 ヒッグスは、質量の起源とされ、普段は姿を現さないが、他の粒子の動きを妨げることで、質量が生まれるとされる。一方、衛星の観測などから宇宙は、光を出さず安定した暗黒物質で満ちていると予想されている。細谷教授は、宇宙が時間と空間の4次元ではなく、5次元以上であると考え、様々な粒子が力を及ぼしあう理論を考えた。その結果「ヒッグスは崩壊せず、電荷を持たない安定した存在」となった。

 欧州にある世界最大の加速器(LHC)では最大の課題としてヒッグスの検出実験が行われる。ヒッグスが不安定なら、崩壊時に観測が可能だが、細谷理論のように安定だと観測できない。ただ、新たな実験手法で検証は可能という。

 一方、暗黒物質候補も09年末、「発見の可能性」が報告されたが、細谷理論と矛盾しないという。

 細谷教授は昨年8月に欧州の物理学誌に新理論を発表。秋に来日した南部博士にも説明した。南部博士は「今まで誰も気づかなかった見方で、十分あり得る」と評価したという。

 小林富雄・東京大教授(素粒子実験)の話「美しく素晴らしいアイデア。数年で新理論を検証できる可能性がある」

 ◆標準理論 物質や力の成り立ちを説明する理論。宇宙の四つの力のうち重力を除いた電磁気力や弱い力、強い力を説明する。物質になぜ重さがあるのかを説明する南部博士の理論などが基礎になっている。

(2010年1月5日03時07分  読売新聞)

 

 物理学の世界では、私たちが目で見て認識している物質=私たちが認識できている素粒子は、宇宙全体の数%に過ぎず、70%以上が暗黒エネルギーと呼ばれる未知のエネルギーによって、20%以上が暗黒物質と呼ばれる未知の物質によって占められていると考えられています。

 この物理学的な世界観は、一般的な世界観を吹き飛ばしてしまうくらいの迫力がありますね。なぜなら、私たちが世界だと認識している世界は、全宇宙の数%であり、その大半が、現在私たちでは認識できない謎にみちているということなのですから。 もしかしたら、宇宙は、私たちの全く理解の及ばないところで、多くの世界が広がって、そこでいろんなドラマが繰り広げられているのかもしれないのですよ。

 このような視点から考えると、私たち人間は、科学技術も進化していろんなことを知っているように思いこんでいるけれども、宇宙的な視点からすると、幼稚園児にもなっていない状況なのかもしれませんね。なにしろ、 宇宙の90%以上の存在が、私たちからは見えないので、分からないのですから。

 いつも私は思うことがあって、それは、「なぜ宇宙はこんなにも穏やかで平和で美しいのに、地球上では、醜い争いと搾取と虚偽がまかり通っているのか?」という問いなのですが、その問いの答えは、シンプルに、「私たちが真実を知っていないから」なのかもしれません。全宇宙の数%の知識を基盤に政治や生き方、常識が構築されているということ、これは、もしかしたら、とんでもない勘違いや思い込みを私たちの常識、哲学としてしまっていることになるのかもしれません。

 私たちは、もっともっと謙虚になるべきなのだろうと思います。なにしろ、宇宙全体の数%しかわかっていないのですから。すべてを知っているような思いでいる人は、まさに井の中の蛙、そんなちっぽけな思い込みを基盤に、すべてを裁いたり、批判したり、ばかにしたり、攻撃したりする愚は、きっとすべきではないんだろうと思います。

 願わくば、私自身、柔軟でしなやかな心を持って、世界の様々な真実に対して理解を深めていくことができますように、今年は、そんな、学習の年としていきたいなぁ、などと思った次第です。