カテゴリー別アーカイブ: 07.就職活動支援

着実に成長していく学生たち

 毎週火曜日は、大学でキャリアアドバイザーを担当しております。毎週、多くの学生たちが相談に来てくれるのですが、回を重ねるごとに、学生たちの成長度合いが増してきて、しっかりした就活戦士となっていく様子に、感動しています。

 もともと相談に来る前は、不安に押されて仕方なく就活をしている様子だったものが、自分の将来について真剣に考え、自分の幸せを実現するための職場を積極的に探すのだという主体性を身につけてきています。しかも、企業にぶつけていくことになる自己PRや志望動機も練られてきて非常に強力な武器と防具となってきており、もはや、他校の学生たちと引けを取らない立派な就活戦士です。

 一人の学生は、自分のプレゼンを録画して練習するようになったとのこと。お姉さんから録画の機械を貸してもらったら、お姉さんが、その練習の立会いをしてくれたとのこと。さらに、お母さんも練習を手伝い、ダメ出しやコメントをしてくれたとのこと。こうして、自分で何かを真剣にやっていこうと一歩踏み出したら、不思議に協力者が現れて、ますます成功に近づいていくものですよ。まさに、踏み出す勇気が奇跡を呼び起こすということなんだろうと思います。

 まだまだ厳しい戦いは続いていくでしょうが、こうした努力は人を裏切らない。学生たちは、必ず戦いに勝つだろうと思います。その後押しができるように、こちらも頑張りたいと思います。

キャリアアドバイザーが始まりました

 昨日から、J大学のキャリアアドバイザーが再開しました。昨日は、冬休み明けの第一回目となりました。3年生を中心に多くの学生が相談に来てくれました。ちょうど、今が、就活真っ只中です。厳しい環境の中で、苦労しているようです。学生たちの苦労を考えると、本当に胸が痛みます。

 相談に乗っていて、よくわかることは、厳しい環境下にあって、一生懸命に頑張って立ち向かっているつもりなのでしょうが、まだまだ準備不足だということ。就活で勝ち抜くための秘訣は、準備なのです。どんなに能力や実績があっても、準備が整っていなければ、決して勝ち残ることはできません。採用担当者は、本番の仕事においても、その程度の準備と心構えで対処するのだろうと思われてしまううからです。

 特に、自己PRと志望動機に関しては、徹底的に必勝の脚本を練って、徹底的にプレゼンの練習をしておかなければなりません。できれば、録音したり、動画で記録したりなどして、徹底的に修正を図ったほうが良いでしょう。やるからには徹底的にやるのです。やる時はやらなければなりません。

 努力は人を裏切らない。単に焦ってやみくもに動く前に、しっかりと頭と胆力を使って準備を整えて戦いに臨みましょう。就活生たち、頑張れ!

就活対策「主体性とは志を定めるということ」

   「大学生は主体性が足りない」 経団連、企業アンケート  asahi.com 2011年2月7日

 最近の大学生には主体性や創造力が足りない――産業界にこんな不満があることが、日本経団連のアンケートでわかった。最近の新卒採用で企業側は、募集人数に達しなくても求める人材がいなければ採用しない「厳選採用」を続ける。内定率の向上には、大学教育の内容を巡る企業と大学のミスマッチを解消する努力が求められている実情が改めて浮き彫りになった。

 大学生の採用で重視すること(複数回答)を企業に1~5ポイントで評価してもらったところ、「主体性」が平均4.6ポイントで最多。「コミュニケーション能力」と「実行力」が4.5ポイントで続いた。

 一方、最近の大学生に不足している素質を尋ねる(同)と、一番多かったのが「主体性」で89.1%。能力・知識面で不足を尋ねた(同)ところ、既存の価値観にとらわれない発想ができる「創造力」が69.3%でトップだった。

 大学に取り組みを期待することの質問(同)では「教育方法の改善」が76.5%を占めた。具体的には、学生に体験活動をさせる授業などが挙がり、教員が一方的に講義する授業への不信を示した。

 企業側は大学教育にどう参加しているのか。27.3%が幹部や実務担当者を大学に派遣して講義をし、インターンシップを実施している企業も48.3%に達した。経団連は「今後も大学側との協力を進めたい」と話している。

 アンケートは昨年9~11月、経団連会員企業1283社と非会員の地方中堅企業に尋ね、596社から回答を得た。(吉田博紀)

以上、asahi.comより引用

 

 

 経団連のアンケートより、就活中の大学生に主体性が足りないという不満が企業側にはあるとのこと。これは、ひとえに、大学生のこころざしの無さによるものだと私は思います。

 就活生には、就社志向と就職志向の2種類の学生がいます。就社志向とは、不安や恐怖にたきつけられて、どこでもいいから内定を得ようと奔走し、内定を得たならば、解雇されないようにしっかりと頑張ろうとする戦略です。正直なところ、大半の学生がこうした意識で就活を展開しているのではないでしょうか。彼ら彼女らは、正直なところ、企業人になどなりたくはないのです。企業人として幸せになるというヴィジョンが持てないのですよ。これは、大学生側の問題というよりは、彼ら彼女らに見本を見せてきた我々大人の問題なのかもしれませんね。

 一方、これとは全く異なる就職志向という戦略もあります。就職志向とは、「自分にはその道のプロとして輝きたいという夢がある。その夢を実現するために就職したい。」という考え方に基づいて、会社にぶら下がるのではなく、自分の夢を主体的に追い求めようとする生き方を言います。彼ら彼女らは、自分の幸せな未来のヴィジョンがしっかりと見えており、そうした夢や志を最も実現できるであろう最高の職場を探すという就活本来の在り方の活動を展開しているわけです。

 この2つの志向の違いが、採用担当者にとって興味のある最大のポイントとなります。採用担当者は、応募者が、就社志向なのか就職志向なのかを早めに見極めて、就社志向の応募者は、どんどん断ろうとするのです。

 そして、この違いを見極めるために採用担当者が学生に投げかける質問が、「あなたの夢を聞かせてください」「当社に入社した後のあなたのキャリアヴィジョンを聞かせてください」であり、その質問に答えられない学生が多いので、今回の記事のように『主体性がない』という評価につながっているのだろうと思います。

 就職できない恐怖や将来が不安な学生の気持ちはわかりますが、単に、それから逃れようともがくだけでは、至って不利であり、早い段階で敗退する事になってしまうでしょう。就活で勝利を目指す学生は、プロ志向、就職志向が必要であり、しっかりとした夢や志、自分の本音のそうありたいと願うキャリアヴィジョンが必要なのです。

 こんなに苦しいさなかで夢や希望など浮いた話は考えられないという気持ちは分かりますが、そのままでは、前述の通り、はなはだ不利であり、戦線を突破しづらいでしょう。だから夢を持てというわけではありませんが、この人生に大きな影響を与えるターニングポイントにあって、自分自身どうありたいか?何のために生きるのか?何が私にとっての幸せなのかをしっかりと考える必要があるのですよ。難しい問題だからと言って決して逃げてはいけないのです。そもそも、就職は、そうしないと怖いからするものではなく、自分の幸せのためにするもの。自分の幸せを決してあきらめてはいけないのです。

 就活生にとって、相当困難な時代であることは確かで、本当にかわいそうだと思いますが、逃げずに立ち向かっていけば、必ず突破口がある。その第一歩として、自分の幸せについて、まずしっかりと考えて、ハートにしっかりと志を持つことをお勧めしたいと思います。

就活戦士の3つの境地

戦う戦士には、3つの境地がある。

一番下の境地は、お人よしの境地だ。

 戦いの真っただ中にありながら、武器も防具も持たずに、

             ハイキングにでも出かけるような気持で戦場に赴く。

当然ながら、完膚なきまでに叩きのめされるだろう。
  

2番目の境地は、逃げ腰の境地だ。

戦いの真っただ中にありながら、真剣に向き合おうとせず、

         小細工を弄して危険から逃れ、小手先の理屈で勝ち抜こうとする。

雑魚を相手に多少の勝利を得るかもしれないが、

         遠からず真実の戦士と出会い、必ず敗北するだろう。
  

3番目の境地は、戦士の境地だ。

 戦いから逃げずに、真剣に準備を整えて、勝利を目指す。

戦略を練り、武器と防具を備え、人事を尽くして天命を待つ。

徹底した努力と練習によって、不安と恐怖は、自信と勇気に変わった。

 肩の力が抜けて、自然で美しい動きの中に、必勝の鋭さを持つ。

太陽が雪を溶かすように、敵の鎧を溶かし、必ず勝利を得るだろう。
  

それがどんなに恐ろしい場でも、決して目をそむけてはいけない。

自信と勇気を持って立ち向かっていこう。

志を胸に肩の力を抜いて正面から立ち向かっていこう。

大丈夫、あなたならなら勝てる。

あなたは、もともと最強の戦士なのだから。

内定率過去最低(20110121)

    大卒の就職内定率68.8%、過去最低 12月1日時点 

                     asahi.com 2011年1月18日15時3分
 今春卒業を予定している大学生の昨年12月1日時点の就職内定率が68.8%と、調査が始まった1996年以降で最低となったことが18日、文部科学省と厚生労働省の調査で分かった。初めて7割を下回り、景気が低迷するなかで00年前後より厳しい「超就職氷河期」に入っていることが改めて示された。

 12月1日時点の内定率は、「就職氷河期」とされた00年前後でも70%台半ばを維持していたが、リーマン・ショック後の08年から下落し、今回は過去最低だった09年からさらに4.3ポイント減。この2年だけで10ポイント以上減少した。不況下で企業が採用を絞る傾向が続いており、文科省は「先行きも見通せず、厳しい就職環境が続きそうだ」とみている。卒業時点の内定率が過去最悪とならないよう、厚労省とともに卒業直前の学生を対象に集中的に就職活動を支援するという。

 調査は全国の国公私立大62校を抽出し、約5千人を対象に、就職希望者に対する内定者の割合を調べた。

 男子は前年同時期より2.9ポイント減の70.1%、女子は5.8ポイント減の67.4%で、いずれも過去最低を更新。特に女子は08年80.5%、09年73.2%から急落しており、就職の険しさが目立っている。文系は3.7ポイント減の68.3%。「就職に有利」とされてきた理系でも7.3ポイント減の71.3%で、文理別でも最低を記録した。

 地域別でみると、6地区中、北海道・東北を除く5地区が下落。中部が8.0ポイント減の61.7%で、落ち込みぶりが際立っている。関東は4.3ポイント減の72.1%。

 大学生の内定率は昨年10月1日時点で57.6%と、過去最低に落ち込んでいた。2カ月たっても改善の兆しは見えず、年末が迫っても3割以上が就職先が決まっていない異例の状況だ。高倍率の大企業や有名企業に就職活動が集中する一方で、求人中の中小企業に十分に学生が集まらない「ミスマッチ」も内定率低迷の一因と指摘されている。産業界には海外の学生や外国人留学生の採用を広げる動きもあり、「景気がよくなっても日本の学生の就職枠がどこまで拡大するか分からない」(文科省)との声もある。(井上裕一)

 

 

 就職氷河期を超える厳しさで、すさまじく過酷な現状が見えてきますね。これでは、学生たちがかわいそうです。一生懸命に頑張っても全然可能性が見えてこない学生たちの胸中を察すると、胸が痛みます。自分の努力ではどうしようもない時代の荒波にのみこまれている状況ですよ。とにかく頑張れと応援するしかできないのが歯がゆいですね。

 しかし、こんな厳しさの中でも内定を取れたと報告に来てくれる学生たちがいますが、彼ら彼女らに共通する要素は、しっかりとした準備を整えていたということ。就活環境がここまで厳しくなると、むやみやたらに企業訪問をしても内定にはつながりません。下手な鉄砲数打ちゃ当たるといわれますが、私の体験では、絶対にあたりません。内定を取るためには、強い武器と防具が必要であり、練りに練られた戦略が必要なんです。しかし、私も、以前営業をしていたときに、なかなか売り上げが上がらずに苦しんでいたときにしたことは、とにかく数を多く当たるということ。追い込まれると、あせってしまって、早くこの状況から救ってもらいたくて、考えることをせずに、動き回ってしまうんですよね。結局、その時は、疲れきって動かなくなり、作戦を練り直す時間をもたざるを得なくなってしまったことから好転しました。だから、今苦しんでいる学生に勧めたいことは、いったん腰を据えて、戦略と戦い方を練り直すことです。今まで落ちてきたということは、今までのやり方がうまく機能していないということなので、その延長で活動しても、なかなか期待通りにはことが運びません。1週間くらい休みを取って、作戦を練り直してみたほうが良いかもしれません。戦い方が書かれている就活本を改めて見直して見ることも必要でしょう。就活本も、1冊だけではなく、複数冊を買ってみて、自分なりの戦略と戦い方を固める必要があります。そのくらいの投資はしたほうが良いですよ。また、一人で考え、練り直すというよりは、学校の就職アドバイザーや専門家など、多くの人にアドバイスを求めたほうが良いでしょう。就活で成功した友人や先輩に意見を聞いてみるのもよい方法です。私でよければ、いつでも力になります。縁ある学生も縁がなかった学生も遠慮なしに相談に来てほしいですね。もちろん、ボランティアで応援します。

 大変な状況であることはよくわかりますが、頑張れば必ず未来が開けるものです。くじけずに前向きに頑張っていきましょう。頑張れ学生たち!

就活グループワーク面接講座を担当しました

J大学で、就活グループワーク面接講座を担当しました。2ステップの授業をそれぞれ3回ずつ、計6回にわたって実施しました。概要は以下の通りです。

 

【就活グループワーク面接対策講座】

<1回目>

(ねらい)

1.グループワーク面接を突破するためのスキルを学ぶ。

2.就活に必要なコミュニケーションスキルを学ぶ。

 

(内容)

1.採用面接の進み方と対策

2.グループワーク面接に立ち向かうために

 ①グループワークの基盤は信頼関係
 ②感情に支配されるのではなく、感情の主人となる
 ③勝つ人や目立つ人が採用されるわけではない
 ④小さな勇気が未来を開く
 ⑤初期の面接は減点法

3.グループワーク面接の採用基準とチェックポイント

4.チームワークの要素と自分の強み

5.実習「ポスターを復元せよ」

6.就活を勝ち抜くためのポイント

 

<2回目>

(ねらい)

1.グループディスカッション面接を突破するためのスキルを学ぶ。

2.就活に必要なコミュニケーションスキルを学ぶ。

 

(内容)

1.グループディスカッションとは

2.グループディスカッションに参加する心構え

3.グループディスカッションの標準的な展開

4.私のグループディスカッションへのかかわり方

5.グループディスカッションの討議テーマとかかわり方

6.演習「グループディスカッション」

7.グループディスカッションに立ち向かうための3カ条

 

各回とも70名~80名の学生が集まってくれました。環境が厳しいだけに、真剣そのものです。

ワークを見ていると、J大学の学生は、本当に良い学生ばかりですね。

よく、プロジェクトチームの中で、とりたてて技術スキルはないのだけれど、人間的に温かく、人を勇気付けたりコミュニケーションを良くしたりしてチームを元気づけることによって、その人がいるだけでチームが明るくなり、結果的に納期が早くなったりよい作品ができたりなどの大きな成果につながる人がいますが、J大学の学生は、まさにそういう人たちだと思います。エコや高い意識をもった企業活動を期待されているこれからの企業にとっては、こうした人たちこそが会社の宝になるのではないでしょうか。採用担当者の方々には、学生たちのこうした人間性をぜひ評価してほしいですね。

いずれにしても、こんなに厳しい時代に、好むと好まざるとにかかわらず立ち向かわなければなりません。学生たちにとっては、台風の中に踏み込むような心境でしょう。大変だと思います。しかし、いつか、こうした時代に生まれてよかったと思える日がきっと来るはずです。こうした苦しみにもきっと必ず意味があるのだから。だから、しっかりと苦労をして、逃げずに立ち向かって、全力で頑張ってほしいと思います。私もできる限りバックアップしてあげたいと思います。

社会人に成りたくない若者

先日、大学の就活講座で、「社会人になることが楽しみな人?」と問いかけたところ、手を挙げた学生が、たった一人。

「それでは、本当のところ、社会人になることが、いやだなと感じている人?」と聞いたところ。ほぼ全員が手を挙げていました。

理由を聞いたら、見かける社会人は、みんなつらそうで幸せそうじゃないとのこと。確かにそういう事例をたくさん見ていたら、社会人になどなりたくはないでしょう。もっともなことだと思います。

しかし、うーん、これは、ゆゆしき問題ですね。就活に向かっている学生の多くは、「実のところ、社会人になどなりたくはないけれども、ならないと大変なことになり、怖いので、一生懸命に就活をする」ということなのでしょう。本当のところそうしたくないけど、そうしないと怖いのでする。なんと悲しい現状でしょうか。

これは、夢を持てない若者を責めるというよりは、楽観的には到底なりえない社会を作り上げた、現代社会のリーダーや大人たちが責めを負うべきでしょう。

しかしながら、どんな社会環境であっても、夢を持てないということはない。志を持たない理由を環境や他人のせいにすることもできないのも事実です。もしも、天使に囲まれている社会で生きていたならば、幸せで素晴らしい未来を描くことはいとも簡単にできるし、そうした未来の実現を容易に信じることもできるでしょう。しかし、そのようなヴィジョンを持つことは、当たり前であり、偉くもなんともないのです。現代の様なストレスの多い危険な社会だからこそ、気高い志を持つことは努力と勇気が必要であり、そう生きようとすることは、大いなる冒険と偉大な生き方となるのですよ。だから、現代社会の様々な問題は、冒険譚に付き物の悪役であり、乗り越えられるべき障害であり、成長への踏み台なのです。だから、犠牲者となって絶望に染まるのではなく、勇者となって希望に向かわなければなりません。

そもそも、就活は、怖いからするのではなく、自分の幸せのためにするもの。自分の幸せにつながらない内定だったら何の意味もないのです。

怖がらずに、勇気を持って立ち向かい、真剣に生きれば、必ず未来は開ける。

人は、必ず幸せになれる。

そう生きるための十分な力量が人にはある。

だから、自分の幸せをあきらめてはいけない。

自分が幸せじゃなかったら、他人に真の貢献などできるわけがない。

幸せになることは、人にとっての責任なのですよ。ぜひ若者には、自分の本音で幸せなヴィジョンを描いてほしいですね。忠実であるべきものは、権威や恐怖ではなく、自分自身のヴィジョンなのですから。

 

自己分析

自己分析は、しっかりと探求するといい。

しかし、今出てきた結論に、安易に飛びついて、自分を決めつけてはいけない。

自分は、常に発展途上にあり、ゴールにあるわけではない。

自分をいも虫だと思い込んでいる人は、

どんなに自分を自己分析しても、

芋虫以上の自分を決して発見できない。

しかし、数カ月もたつと、思いもよらない奇跡が起こり、

全く想像もつかなかった蝶へと変身するのだ。

自分を種だと思い込んでいる人は、

どんなに自分を自己分析しても、

みすぼらしい種以外の自分を決して発見できない。

しかし、水と温度と日差しを得れば、思いもよらない奇跡が起こり、

全く想像もつかなかった花を咲かせるのだ。

人は、断じて無力ではない。

その可能性と潜在性は、想像をはるかに超えて大きい。

大切なことは、自分を分析することではなく、

その可能性を開花させるくらいの壮大な志なのだ。

自己分析よりも自己プロデュースこそが大切なのだ。

自分の人生の力強さを信じて、どんな自分に成りたいのかを考え、

幸せに向けての第一歩を踏み出そう。

あなたにはそれを実現するに値する十分な力があるのだから。

採用面接で問われるもの=ヴィジョン

 採用面接において問われる重要なポイントの一つに”キャリアヴィジョン”があります。採用担当者は、本人の問題解決能力や人間関係能力に興味があることはもちろんですが、それ以上に興味があるのが本人の夢やヴィジョンなのです。採用面接において買っているのは、その時その場の本人の能力というよりは、潜在的な可能性であり、その可能性を引き出す最も基軸となるものが本人の志や自身なのだと考えているからです。

 また、ヴィジョンを持っている学生は、プロ志向であるのに対して、ヴィジョンを持たない学生は、ぶら下がり志向とみなされる恐れもあります。

 就活は、自分の幸せのためにするものであり、親や世間に言われたからするものでも怖いからするものでもありません。人は、幸せに生きるに値する十分な力量と可能性を持っている存在です。自分の人生の力強さを信じて、自分の幸せ、夢、志をしっかりと固めて、採用面接に立ち向かってほしいところです。

就活で落とされても自分を責めるべからず

 就職活動において、落とされる事は、相当厳しいストレスである。なぜ落とされたのかについての詳しい説明があるわけではなく、また、断られるにしても、1社や2社で済むことではない。悪くすると50社100社と断られてしまう。これだけ落とされると、自分に何か根本的な欠点があるのではないだろうか?自分が内定を取れる会社など存在しないのではないだろうか?などとあれやこれやとマイナスに思ってしまい、どんどん落ち込んでしまうものである。

 しかし、怯んではいけない。落とされているのは、あなた自身ではない。人事採用担当者は、あなたそのものやあなたの本質を評価しているわけではない。そのような深い次元のものは、人事担当者にはわからないのだ。そもそも考えてみて欲しい。あなたのすばらしい本質的な人間性や大いなる可能性、潜在性について、あなたの家族や友人でも本当のところを知っている人がどの程度いるのだろうか。そうした事柄は、どんなに長く付き合ってもなかなかわかりづらいものである。ましてや5分や10分しか会わない他人がそんな深い本質的なところを見抜けるわけがないのだ。そんな能力は、超能力者でも持ってないだろう。人事採用担当者が見ているものは、あなたそのものではなく、あなたが表現するものだ。採用面接においてあなたが表現するものとは、要するに自己PRと志望動機だ。しかもそれぞれ1分程度で表現するものだ。そんな表現を聞いて、人事担当者は、あなたがいい人だとか落とす人だとかを判断している。要するに、相当な誤解が採用の現場では起こっている。だから、あなたが落とされたとしたら、それはあなたが誤解されたからなのだ。

 だから、あなたが誤解されないような表現が必要となる。あなたが落とされたのは、あなたそのものが悪いのではなく、あなたの表現が稚拙なのだ。自分の表現を反省しブラッシュアップすべきであって、自分を決して責めてはいけない。だから、例え落とされても、自分を責めて落ち込むのではなく、あなたの表現をさらに徹底的に練り上げて磨き上げて最強の武器と防具にしよう。努力は人を裏切らない。徹底した準備があれば、必ず難関を突破する事が出来る。落とされたショックは相当大きい事はわかるが、いつまでもくよくよせずに前向きに超強気に立ち向かっていこう。

 しかし、もし徹底的に準備をしたのに落とされたとしたら、それは、あなたの問題ではなく、相手の企業の問題だ。あなたとは相性が会わない企業なのだ。そんな企業は、もしも内定をもらっても、あなたの幸せにはつながらないだろう。相性の合わない会社に落とされることは、逆に幸運である。こちらから願い下げと思うべきだろう。