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キャリア教育「グループワーク面接対策講座」が始まりました

J大学で、就活対策 グループワーク面接対策講座が始まりました。2種類の授業をそれぞれ3回ずつ計6回にわたる講座です。概要は以下の通り。

 

【グループワーク面接対策講座】

<1回目>

(ねらい)

1.グループワーク面接を突破するためのスキルを学ぶ。

2.就活に必要なコミュニケーションスキルを学ぶ。

 

(内容)

1.採用面接の進み方と対策

2.グループワーク面接に立ち向かうために

 ①グループワークの基盤は信頼関係
 ②感情に支配されるのではなく、感情の主人となる
 ③勝つ人や目立つ人が採用されるわけではない
 ④小さな勇気が未来を開く
 ⑤初期の面接は減点法

3.グループワーク面接の採用基準とチェックポイント

4.チームワークの要素と自分の強み

5.実習「ポスターを復元せよ」

6.就活を勝ち抜くためのポイント

 

<2回目>

(ねらい)

1.グループディスカッション面接を突破するためのスキルを学ぶ。

2.就活に必要なコミュニケーションスキルを学ぶ。

 

(内容)

1.グループディスカッションとは

2.グループディスカッションに参加する心構え

3.グループディスカッションの標準的な展開

4.私のグループディスカッションへのかかわり方

5.グループディスカッションの討議テーマとかかわり方

6.演習「グループディスカッション」

7.グループディスカッションに立ち向かうための3カ条

 

各回に80名ほどの学生が集まってくれています。やはり厳しい環境を背景として、危機感を持って真剣に立ち向かってくれる学生ばかりです。学生たちにとって少しでも糧になる勉強となるように一生懸命に頑張りたいと思います。

異常ともいえるほどの厳しい就活環境であり、こんなに苦しい体験を強いられる学生たちが本当にかわいそうですが、人生に起こることで意味のないことなどないとよく言われています。学生たちも、いつかは、この時代に生まれてよかったと心から思える時がきっと来るのだろうと思います。そう思えるような人生を送る手助けができればと願っております。頑張っていってまいります。
 

内定率57.6%

   大学生の内定率57・6%と最低 氷河期並みの前年下回る 

        共同news2010年11月13日(土)   

   http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/life/CO2010111201000941.html

 

 来春卒業予定の大学生の就職内定率は、10月1日現在で前年同期に比べて4・9ポイント減の57・6%で、調査を始めた96年以降で最低となったことが12日、文科、厚労両省の調査で分かった。来春卒業分の大学生の就職内定率が判明したのは初めて。00年前後の「就職氷河期並み」とされた昨年より悪い数字となり、長引く不況で学生が引き続き過酷な就職活動を余儀なくされている実態が浮かんだ。

 

 内定率が、就職氷河期を下回って、過去最低とのこと。これは、就活生にとっては、本当に過酷ですよ。さまざまな原因によってこうした事態になってしまっているんだろうと思いますが、学生たちも、かわいそうですが、被害者意識に入り込まずに、できる限りの対策を練って、自分のキャリアをはぐくむ必要があります。一つには、徹底的に武装して、就活戦線に勝ち抜くということ。これは、徹底的な準備があればある程有利になる。努力は裏切らないので、いい加減な気持ちではなく真剣に立ち向かうべきだと思います。また、もう一つには、他人を頼らない生き方を志すということ。いきなり最初から起業したり自営業をすることはこんなんでしょうけれども、近い将来(5年以内)程度を目途に、スキルを磨いてたくましく自営業者として生きていく方法です。安定性のない仕事ではありますが、自由と自立と冒険の生き方でもあります。本来であれば、雇用されるという生き方のほうが、人によっては何かと平和に有利に生きられるという思いはありますが、ここまで厳しい時代になると、腹を据えて、したたかにたくましく生きようと覚悟したほうが、よりよい未来が開ける気もします。どちらにしても厳しいことには変わりはありません。こんな時代に就活に向かわざるを得ない学生たちにはかわいそうですが、頑張るしかありません。私も一生懸命にバックアップしてあげたいと思います。

新刊を作ります

 新刊を作ろうと思っています。初版リリースは、来年中を目指しています。内容は、就活対策であり、従来の弊社より出版している「To be yourself」が、長期的視野に立って自分らしく幸せな生き方を探求することに対して、今企画している本は、現実に就活に立ち向かう学生たちのためのもので、厳しい就活戦線を勝ち抜くための実践対策講座となります。私自身、大学で、キャリアスキル演習という講座を担当しており、その講座で使用する授業の教科書とする予定です。

 進捗はこのブログでも逐次ご報告してまいります。どうぞご期待ください。

就活対策講座「準備を整えて勝利した先輩の事例」④(最終章)

 その様な状況になると、戦いはこちらのペースとなり、持ち前の元気と明るさが前面に出て、彼女は明らかに迫力が出てきた。その結果、いくつかの内定を得ると同時に、まったく不可能ではあるけれども思い出作りのためにと受けた倍率が宝くじ並みの国内航空会社を受けたところ、以外にも最終面接まで到達してしまった。もちろん最初から本気で行きたいとは思っていなかった会社なので最終面接では落とされたが、今までは落とされたならば「私が悪いのだ」と思い込んでしまっていたが、もはやそうは思わず、「落とすのは会社側の問題で、こちらから願い下げだ」という超強気の気持ちになれたとの事。
 そして、就活を通して、本当に自分がやりたい仕事が明確となり、その仕事に挑戦できる本命の企業に、見事に内定を確定して、彼女の就活戦線は勝利で終わった。必死の3日間のトレーニングのわずか1ヵ月後のことである。
 4ヶ月間にわたり、必死になって活動したにもかかわらず、箸にも棒にもかからずに結果を出せなかった学生が、たった3日間で形勢を逆転させて、1ヶ月で勝利を手にしたのだ。
 覚えておいてもらいたい、就活とはそういうものなのだ。裁かれているのは、あなたそのものではなくあなたの準備しているものなのであり、準備が粗末であれば、あなたそのものが粗末な人だと思い込まれてしまう。だからこそ、徹底した準備と練習であなたをしっかりと表現する必要がある。それが出来れば勝利は目の前である。

就活対策講座「準備を整えて勝利した先輩の事例」③

 徹底したトレーニングを経て、ある程度納得の行く答え方が出来るようになった彼女は、エントリーを再会した。当時の彼女は、すっかりと自信を失い、対人恐怖症のような状態になっていたので、面接そのものを恐れていた。だから本当は、面接になど行きたくなかったのだ。しかし、幸か不幸か、エントリーが通った会社と面接の予約が取れたので、「どうせだめだろう」という気持ちに圧倒されながらも、残った勇気を奮い立たせて面接に向かった。その結果、あっけなく1次面接をパスしたのだ。
 4ヶ月にわたりあれだけ頑張って通らなかった1次面接が、あっけなく通り、驚いた彼女は、他の会社でも試したくなり、どんどん面接に行くようになった。驚く事に、練習の後では、とんとん拍子に面接がパスしていくのだ。そんな成功体験を経て、今までは、面接官と会う事が恐ろしかったのだが、特訓の後は、面接官にあって自己表現できることが楽しみになり、今までは、面接官に突っ込まれて質問される事が恐怖だったのだが、特訓の後は、「そこが言い足りなかったところでよく聞いてくれた」と喜んで質問に答えるようになり、面接に対する意識が、180度劇的に変わったのだ。

就活対策講座「準備を整えて勝利した先輩の事例」②

当時の彼女は、就活戦線に敗北し、すっかりと自信を失い、暗く落ち込んだ様子で、持ち前の大きな声もなりを潜めて、小さな声で「最近は、就活のことよりも富士の樹海の事ばかり考えてしまう」と言った。
私は、一通り彼女の活動の概要を聞き、彼女の問題は、ひとえに準備不足にあると判断し、「怯んではいけない。裁かれているのは、あなたそのものではなく、あなたの準備してきたものなのだ。あなたの準備はあまりに粗末で、あなたそのものの素晴らしさのほんのひとかけらも表現できていない。あなたのすばらしさを表現できるように、この一覧表にある質問に対してそれぞれ1分で答えられるようにしっかりと考えて準備を整え、徹底的に練習して、リベンジマッチに挑むように!」と上記の<代表的な質問一覧表>を渡し、準備を整えるように檄を飛ばした。学生は、一旦こうしようと思うと徹底的にやり遂げるタイプであり、ボイスレコーダーを購入し、それぞれの質問に対する答え方を徹底的に練習した。その練習は、ただひたすら終日独り言を繰り返すものであり、3日間にも渡って徹底的に行われた。ご両親が「この子はストレスでおかしくなってしまったのではないか」と心配するくらいのすさまじい特訓だったのだ。

就活対策講座「準備を整えて勝利した先輩の事例」①

 私が担当した学生の事例を紹介しよう。彼女は、大柄で元気がよく、声が大きなはつらつとした学生である。大学3年生の12月から就活を開始し、持ち前の行動力を活かして、積極的に企業訪問を繰り返した。しかし、厳しい就職氷河期と呼ばれた就活環境下で、思い通りには事が運ばずに、多くはエントリーシートの段階で落とされ、例え書類選考が通っても、一次面接で、すべて敗退してしまった。「下手な鉄砲数うちゃ当たる」の格言を信じて、落ち込む気持ちを奮い立たせてエントリーを繰り返し、4ヶ月で50社を訪問した。しかし、そんな努力をあざ笑うかのように事は進まず、すべての企業で2時面接まで進む事が出来ずに敗退してしまったのだ。疲れ切ってどうしても前に進む事が出来なくなってしまい、4月上旬にキャリアアドバイザーである私のところに相談に来たのだ。

就活対策講座「志の重要性」

 「そもそも、あなたは、何のために就職したいのだろうか?」

 実は、採用担当者が、あなたと会う当初に知りたい事は、この質問の答えである。

 あなたなら、この質問にどう答えるだろうか?この答えには、典型的な答え方が2つある。

 ひとつは、「就職しないと生活できないし、将来が不安だから」という答え方だ。不安や恐怖にたきつけられて、どこでもいいから内定を得ようと奔走し、内定を得たならば、解雇されないようにしっかりと頑張ろうとする志向を持った学生の答え方である。こうした志向を「就社志向」と呼んでいる。

 一方で、「自分にはその道のプロとして輝きたいという夢がある。その夢を実現するために就職したい。」という答え方もある。会社にぶら下がるのではなく、自分の夢を主体的に追い求めようとする生き方を志す学生の答えである。こうした志向を「就職志向」と呼んでいる。

 採用担当者は、応募者が、就社志向なのか就職志向なのかを早めに見極めて、就社志向の応募者は、どんどん断ろうとする。ぶら下がり志向ではなくプロ志向、就社志向ではなく就職志向の学生を選ぶのだ。就職できない恐怖や将来が不安な学生の気持ちはわかるが、それから逃れようともがく学生は、至って不利であり、早い段階で敗退する事になってしまう。就活で勝利を目指す学生は、プロ志向、就職志向が必要なのだ。

 私の知り合いで、長い間人事畑を歩んできた人事部長がいる。彼は、「実は、最終面接まで残る学生は、何も話さなくとも、ただ座っているだけで判る。」と言っていた。「勝ち残る学生は、何も語らなくとも、雰囲気が違う」そうなのだ。私が、「その様な雰囲気は、どうすればできるのでしょうか?」と聞いたとこ、「きっと志があるかどうかでしょうね」と答えてくれた。

 志や夢を持って、それを生きようとする人は、見る人が見ればわかるのだ。考えても見て欲しい、2人の人が待合室で座っているとする。一人は、自信が折れて、あせっており、どこでもいいから内定を取りたがって前のめりになって緊張している。もう一人は、自分の夢に向けて希望に燃えており、自身に道で自然であり堂々としている。そうした2人を見比べると、素人目にも違いがわかるだろう。人事部長の不思議な感覚も、うなづけるものがあるだろう。

 就職活動において必要なものの第一は、「こころざし」=「自分の夢と幸せのために就職をするのだという心構え」である。

就活対策講座「就活を勝ち抜くために必要なこと」②

だから、もしあなたが面接で落とされたとしたら、それは誤解で落とされたのである。あなたにどんなにすばらしい可能性があったとしても、もしあなたの表現する自己PRが拙いものであったとしたら、あなたは拙い人だと思い込まれるのだ。それは、真理ではなく誤解なのだが、面接の現場では誤解が真実となる。とても恐ろしい現実である。

採用面接において、勝ち抜くためには、あなた自身を無理に変える必要は無い。あなた自身は既にすばらしい宝なのだ。ただ、面接に勝ち抜くためには、そのすばらしさを誤解されないように表現する必要がある。

すなわち、就活に勝ち抜くために必要な要素は、準備なのだ。

就活で内定を取れる学生に共通するものは、能力でも才能でも、ましてや容姿でもない。就活で内定を取れる学生に共通する要素は、すなわち”準備”である。準備が整わない学生は、どんなに能力があっても才能があってもすばらしい実績があっても内定を取れない。逆に、どんなに不器用で誇れるものが無いと思い込んでいる学生でも、徹底的に準備を整えていけば、必ず内定につながる。準備を整えれば、恐れるものなど無いのだ。

ところで、準備には、①心構えの準備 と ②実践的な武器と防具の準備 の2つの要素がある。それぞれについて、詳細を検討していこう。

 

<関連記事>

就活対策講座「就活を勝ち抜くために必要なこと」①

就活対策講座「就活を勝ち抜くために必要なこと」②

 

 

<関連書籍>

 

単行本『実践就活マニュアル』

電子書籍版『実践就活マニュアル 第1巻 就活に必要な心構え』

就活対策講座「就活を勝ち抜くために必要なこと」①

そもそも、就活を勝ち抜くために必要な事とは何だろう?どうすれば、厳しい就活戦線に勝ち抜く事が出来るのだろう?どんな学生が、内定を獲得しているのだろう?いったい何が、内定に結びつく秘訣なのだろう?

それは、才能なのだろうか?

それは、容姿なのだろうか?

それは、体力や知力などの能力なのだろうか?

それは、資格などの技能なのだろうか?

長年にわたり就活戦線に立ち向かう学生のアドバイザーとして経験し学んだ事は、就活において成功する秘訣は、才能や能力や、ましてや容姿なんかではないという事。実は、そうした属人的な要因は、面接担当者には、見抜けないのだ。

考えても見てもらいたい。どんなに人を見抜く能力を持った人でも、たとえ超能力を持った人でも、たかだか数十分の面接時間で、その人のすばらしい潜在性や可能性を見抜く事なんか出来ない。

採用担当者が見ているものは、その人そのものではなく、その人が表現するものである。

要するに、その人が表現する自己PRによって、その人のよしあしを決めているのだ。たかだか1分程度の自己PRで、その人を評価し、判断しいている。

もちろん、その人そのものと、その人が表現する自己PRは、似て非なるものである。自己PRでは、その人の素晴らしさのほんのひとかけらも表現することはできないだろう。すなわち、採用面接の現場では、途方も無い誤解が起こっているのである。(続く)

 

<関連記事>

就活対策講座「就活を勝ち抜くために必要なこと」①

就活対策講座「就活を勝ち抜くために必要なこと」②

 

<関連書籍>

 

単行本『実践就活マニュアル』

電子書籍版『実践就活マニュアル 第1巻 就活に必要な心構え』