徹底したトレーニングを経て、ある程度納得の行く答え方が出来るようになった彼女は、エントリーを再会した。当時の彼女は、すっかりと自信を失い、対人恐怖症のような状態になっていたので、面接そのものを恐れていた。だから本当は、面接になど行きたくなかったのだ。しかし、幸か不幸か、エントリーが通った会社と面接の予約が取れたので、「どうせだめだろう」という気持ちに圧倒されながらも、残った勇気を奮い立たせて面接に向かった。その結果、あっけなく1次面接をパスしたのだ。
4ヶ月にわたりあれだけ頑張って通らなかった1次面接が、あっけなく通り、驚いた彼女は、他の会社でも試したくなり、どんどん面接に行くようになった。驚く事に、練習の後では、とんとん拍子に面接がパスしていくのだ。そんな成功体験を経て、今までは、面接官と会う事が恐ろしかったのだが、特訓の後は、面接官にあって自己表現できることが楽しみになり、今までは、面接官に突っ込まれて質問される事が恐怖だったのだが、特訓の後は、「そこが言い足りなかったところでよく聞いてくれた」と喜んで質問に答えるようになり、面接に対する意識が、180度劇的に変わったのだ。