カテゴリー別アーカイブ: 07.就職活動支援

短大で就活支援講座を担当しました(20091126)

J短期大学で、就職活動支援講座「就活に役立つコミュニケーション講座」を担当しました。概要は以下の通りです。

【就職に役立つコミュニケーション講座】

<目的>

1.就活におけるグループワーク面接のスキルを高める。

2.就活に必要なコミュニケーションスキルを高める。

 

<内容>

第1講「オリエンテーション」
  ?就職活動とは
  ?就職活動に向けての心構え=自信と誇りの重要性
  ?私のヴィジョン
第2講「コミュニケーションの重要性」
  ?面接とは
  ?コミュニケーションとは
  ?コミュニケーションと創造性

第3講「効果的なコミュニケーション」
  ?グループワーク面接対策とは
  ?効果的なコミュニケーションに必要なこと
第4講「3人寄れば文殊の知恵」
  ?意思決定の実習について
  ?ダイアローグについて

第5講「答えのないコンセンサス」
  ?価値観について
  ?価値観の対話について

第6講「ディスカッションスキル①」
  ?グループディスカッションについて
  ?グループディスカッション演習

第7講「ディスカッションスキル②」
 ?プレゼンテーションについて
 ?グループディスカッション演習

 

 毎週水曜日、4時30分から6時に開催される講座で、全7回、7週間にわたって担当しました。

 本講座は、当校において、初めての試みとなる講座でしたが、温かいキャリアセンターのスタッフの皆さんのご支援と、真剣に本講座に長丁場にわたって受講してくれた素晴らしい学生たちのおかげで、本当に素晴らしい講座として終了することができました。本当にありがとうございました。

 最終講では、「未来に向けて成長する企業の要件」と題して、今後成長するであろう企業に必要な要素についてグループディスカッションをするエクササイズがあったのですが、このグループワークとプレゼンテーションが素晴らしかった!

 回を追うごとにコミュニケーションのスキルを高めてきた学生たちは、最終回には、今までに学んだすべてをいかんなく発揮して、最高の形でチームワークを発揮してくれたと思います。最終セッションは、初回のそれと比べて、発言や言動、自由さや大胆さ、作品のクオリティなど、格段の違いがありました。

 未来に輝く企業の要件として挙げてくれた学生たちの結論は、「エコや国際協調など、現在社会問題化している事柄に真剣に立ち向かおうとする企業が成長する」「顧客だけでなく、社内においてもコミュニケーションを活性化し、人を大切にする企業が成長する」。こうした結論は、企業経営者がまさに今学ぶべき重要なポイントだと思います。学生たちを先生にして、企業の役員や経営者は、謙虚に耳を傾けて学んだほうがいいですね!

 7回にわたって共に学んだ学生たちは、元気で明るく、正直で若い情熱に溢れています。こんなに素敵な子たちがこれから厳しい就職活動という戦場に立ち向かわざるを得ないのだと思うとかわいそうになりますが、こればっかりは致し方がありません。ちなみに、来年の3月には、全1年生を対象に、自己PRと志望動機の書き方の講座を担当する予定です。戦場でボロボロにされないように、始終有利に戦いを進められるように何とかバックアップしてあげたいと思います。

 悲しいけれども、人は、痛みから大きく成長できるもの。当面は、とてつもない試練と直面することになると思いますが、一生懸命に頑張れば必ず道は開けるもの。私も応援しますから、ともに頑張りましょう!

就職内定率62.5%!

 来春卒業予定の大学生の就職内定率(10月1日現在)は62.5%で、前年同期より7.4ポイント下回ることが18日、文部科学、厚生労働両省のまとめで分かった。下げ幅は、調査を始めた96年以降最大で、内定率も03年の60.2%、04年の61.3%に次いで3番目の低さとなっている。

 下げ幅が00年前後の「就職氷河期」より大きいことから、昨秋からの急激な不況による就職状況の悪化が、改めて浮き彫りになった形だ。

 調査は全国の国公私立大62校を抽出し、就職希望者に占める内定者の割合を調べた。男子は前年より5.4ポイント減の64.4%、女子は8.5ポイント減の61.6%だった。文系は61.2%(前年同期比9.2ポイント減)、理系は68.5%(同0.4ポイント増)と、女子と文系の学生の悪化が目立った。私立は59.6%(同9.4ポイント減)で、国公立の71.3%(同1.9ポイント減)との差が開いた。特に厳しいのが私立の女子学生の57.3%で、下げ幅は11.7ポイントと過去最大となった。

                                  朝日新聞 11月19日朝刊

 

 大学生の内定率が発表されましたが、下げ幅は最大で、就職氷河期並みの62.5%という低い数字になりました。内定率とは、分母が、全卒業生ではなく、卒業生の中の就職希望者の数なので、あまりの厳しさに就職をあきらめて他の道を選ばざるを得なかった学生も含めると、ほぼ50%程度ではないかと思います。2人に一人が就職できないとは、本当に深刻な事態です。

 卒業が迫りつつある状況で、一生懸命に就職活動をしても、どこにも内定を取れず、絶望の中にありながらも活動を続けざるを得ない学生たちの気持ちを考えると、胸が痛くなります。大変な困難に直面している若者たちには、やはり助けが必要だと私は思いますね。この苦境を一人で乗り切れというのは酷というものでしょう。政府も、就活対策施策を検討しているようですが、ぜひ早めに対応してあげて、絶対に見捨てないようにしてあげてほしいと切に思います。

 現在就活中の4年生たちは、本当に不運としか言いようがありません。嵐に翻弄される小舟のようです。しかし、苦あれば楽ありで、一生苦しいわけではありません。苦しみが大きければ大きいほど、のちにやってくる喜びは大きくなるものですよ。また、人間は、悲しいけれども、痛みから大きく成長できるもの。いまの苦しみは、決して意味のないものではなく、皆さんの今後の人生の大きな糧となると思います。人生は、何とかなるものですよ。自分の人生の力強さを信じて、自分の幸せを実現するのだという信念を大切にして、できることをしっかりとぜひ頑張ってください。何もできませんが、心から応援しています!