立て続けに起こるイノベーション

最近の日本人の科学者による2つの快挙の記事をご紹介します。

 

新万能細胞―常識を突破する若い力

朝日新聞web 2014年1月31日02時03分より引用
   
 輝かしい新星が現れた。

 理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダー(30)らのグループが、まったく新しい万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の作製に成功した。

 筋肉や神経など、さまざまな細胞に変化できるのが万能細胞だ。万能性があるのは、生命の初期である受精卵など、特殊な細胞に限られるというのが生物学の常識だった。

 だが近年、万能細胞を人の手で生み出す研究が進み、すでに、受精卵を壊してつくるES細胞、山中伸弥・京都大教授らが遺伝子を導入する方法で開発したiPS細胞がある。

 STAP細胞の大きな特徴は、弱酸性の液体に浸すなど細胞を外から刺激することで、ずっと簡単につくれるところだ。

 一昨年英科学誌ネイチャーに論文を投稿した当初は突き返された。だが追加の証拠をそろえ、掲載にこぎ着けた。最初に拒絶した専門家は「何百年にもわたる細胞生物学の歴史を愚弄(ぐろう)している」と激しい意見を付けてきた。これはいまや最大級の賛辞と読まれるべきだろう。

 まさに教科書を書き換えるような大発見である。

 博士号をとってわずか3年。若い小保方さんの研究過程は、決して順風満帆ではなかった。

 「誰も信じてくれない中で、説得できるデータをとるのは難しかった」「泣き明かした夜も数知れないですが、今日一日、明日一日だけ頑張ろうと思ってやっていた」と振り返る。

 化学畑の出身で、生物学の既成概念にとらわれず、自らの実験データを信じた。一人また一人と周囲の研究者を味方につけ、数々の壁を乗り越えた。

 変わってきたとはいえ女性の働きづらさが指摘される日本で、これほど信念に満ちた研究成果を上げた小保方さん、そして彼女を支えた共同研究者のみなさんはすばらしい。

 「21世紀は生命科学の時代」といわれ、日本政府も力を入れる。小保方さんの属する理研の発生・再生科学総合研究センターは00年に神戸市にできた。基礎研究から治療への応用まで、再生医学を総合的に進める態勢づくりが結実したようだ。

 特大ホームランを放った小保方さんに限らず、きっと同じように「もう一日だけ」と頑張っている研究者がたくさんいるだろう。そう考えると、日本の科学への希望も膨らむ。

 教科書を学ぶ学習を卒業し、教科書を書き換える研究の道に進む。強い信念と柔らかな発想に満ちた若い世代の飛躍を、もっともっと応援したい。

 

 極めて自然に近い形で作られた万能細胞であるので、応用の可能性も壮大です。きっと医学の根本を変えてしまうかもしれません。大快挙と言えましょう。それにしても、小保方さんのスタンスは素晴らしい。あきらめない心、仲間との協力、まさに勇者としての成功譚です。

 もうひとつすごい記事をご紹介します。これも、がんの克服につながる大発見です。

 

がんの征圧は間近か!? – 鳥取大、悪性度の高い未分化がんを正常細胞に転換
    デイビー日高  マイナビニュース2014/01/28より引用
 
鳥取大学は1月25日、クローニングしたRNA遺伝子に関連して発現変動する単一の「マイクロRNA」を悪性度の高い未分化がんに導入したところ、容易に悪性度を喪失させることができ、正常幹細胞へ形質転換できることを発表した。

成果は、鳥取大 医学部病態解析医学講座 薬物治療学分野の三浦典正 准教授らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、1月24日付けで英オンライン総合学術誌「Scientific Reports」に掲載された。

三浦准教授は、自身のクローニングした遺伝子がRNA遺伝子であり、がんの第1抗原と目されてきた「ヒトテロメレース逆転写酵素遺伝子(hTERT)」と関連して、特に未分化なヒトがん細胞において、その発現を制御させる性質を持つ特異な遺伝子として、また発がんやがんの悪性度に関わる遺伝子として機能解析をこれまでしてきた。

また、「未分化型悪性黒色腫」でも当該RNA遺伝子が増殖抑制できることを、製剤候補として「ハイドロゲル」や「アテロコラーゲン」を用いて確認してきた。そして今回、そのRNA遺伝子を「shRNA法」という遺伝子発現を抑制する手法により、10種程度のヒトマイクロRNAによって発現変動することが究明されたのである。そしてその1つ1つをがん細胞の中へ導入することで、最もがんを制御できる有効なものが検討された次第だ。その結果「miR-520d」が三浦准教授らが”驚異的”とも表現する現象を誘導したのである。

2012年2月に、京都大学の山中伸弥教授らが当初iPS作製に使用した「293FT細胞」、または未分化な肝がん細胞、膵がん細胞、脳腫瘍、悪性黒色腫細胞で、球状の幹細胞または「がん幹細胞様」の細胞へ容易に変化させ、その細胞は「P53」というがん抑制遺伝子を高発現していることが見出されている。それまでは、マイクロRNAのがんや再生医療の報告として、「miR-302」family、「miR-369」「200c」に関して多数種の併用でリプログラミングの試みがなされているが、1つでこのような効果をもたらす報告はなかった。

今回の研究では、まず未分化な肝がん細胞がmiR-520dにより、12時間程度でP53、Nanog、Oct4陽性の細胞へ変化し、miR-520d導入細胞がマウスでそのがんとはまったく異なる組織(奇形腫や正常肝臓組織)を形成したり、腫瘍をまったく形成しなかったりすることが確認されたのである。高分化型がんでも1カ月程度で同様の細胞へ変化することも判明した。

このことは、悪性度の高い低分化なものほど容易に良性形質になりやすいことを意味するという。この結果からメカニズムの解析が進められると同時に、治療的効果の検討も行われており、脱メチル化による脱分化誘導がその原因の1つであることが証明された。

ほかのがんでも派生元の細胞の性質をより強く持つまったく異なる細胞へ形質転換できることから、多くの未分化ながん細胞で有用な分子であることがわかったとする。たった1つの生体分子が、このように劇的にがん細胞の状態を変えてしまうことは、がん根絶の夢が目前に来ており、この領域の研究および製剤開発が推し進められることで早期に実現する可能性が高まったとした。

 

 私は専門外なのでよくわかりませんが、要するに、がん細胞を健康細胞に転換できる遺伝子を発見(開発?)したということなのでしょう。しかも、悪性度の高いものほど効果があるということらしいので、大変な快挙です。この研究が順調に進んだら、まもなくがんは、撲滅することになるでしょう。

 まさに2大快挙です。まったく新しい、想像もつかないような未来の幕開けともなるかもしれませんね。2つの研究にエールを送りたいと思います。

就活関係の仕事

 大学の就活講座や就活塾など、就活関係の仕事でバタバタしております。就活戦線も、ちょうど本格化している昨今、学生たちには頑張ってもらいたいと思います。

 おかげさまで、昨年度の私の授業を受けてくれた学生たちも、成功裏に就活を終了した者も多く、中には、数百人の内定者の中でトップ合格した学生もおります。内定式で内定者の代表として宣誓のプレゼンをしたそうです。素晴らしい学生たちにかこまれて、私も幸せ者です。

 景気が回復基調にあり、企業の採用数も増えているので、学生たちにとってはよきチャンスとなっています。今年度の学生たちも、追い風に甘えることなく、自分の人生の中でも最も大切なターニングポイントの中の一つであるこの就活の時期をしっかりと立ち向かっていってほしいと思います。

 単に内定を取るのではなく、トップ合格するつもりで挑んでほしいですね。

 今日も、就活塾関係で、学生が弊社にきてくれます。しっかりと応援したいと思います。

成層圏からの初日の出

北海道在住の若者が、成層圏からの初日の出(2014年1月1日)に成功し、その映像が公開されているのでご紹介します。

 

この映像を撮影するための機材は、ほとんどホームセンターなどでまかなったそうです。だから、費用は2万5千円とのことです。

見事な発想と工夫ですよね。こういうことに挑戦する若者がいることは、心強く感じます。素敵な映像をありがとうございます。

2014年明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

家族とともによき年越しをすごし、弊社も今日から仕事始めとなります。

今年も、健康で仲良く楽しくよき仕事をたくさんしていきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日は、さっそく大学の授業です。

テーマは、前向きに生きることの重要性です。

それでは、行ってまいります!

良いお年をお迎えください

とうとう年の瀬ですね。年月の巡りゆく速さに驚いてしまう今日この頃です。

おかげさまで、今年も、健康で家族仲良く、よき仕事に恵まれて、幸せに過ごすことができました。

これも、ご縁のある皆さんのおかげです。ほんとうにありがとうございました。

今年は、ちまたではお休みも長いようで、きっとゆっくりと英気を養える

よきお正月となることでしょう。

私どもも、ゆっくりと過ごしたいと思います。

とは言え、今日はこれから大掃除だとか、何だとかかんだとかでばたばたしそうです。

年明けは、6日からの仕事始めとなります。

仕事始めは、大学での授業からとなります。

それでは、みなさん、本年中は、お世話になり、誠にありがとうございました。

新年度もどうぞよろしくお願いいたします。

どうぞ、良いお年をお迎えください。

あらゆる心の闇は自尊心の欠如より生まれる‐②

 なぜ自尊感情の欠如が、ストーキングや虐待などの心の闇につながるのでしょうか?その根本原因を一言で表すとすると、「人は、自分にするように人にする」という言葉に還元できるといえましょう。

 人の人間関係のとり方やマナーは、その人が自分に対して常にしている態度の反映となります。

 私は、自分とどう向き合っているのでしょうか?

 私は、自分の身体や感情、感覚や思考に対して、どうかかわっているのでしょうか?それらとどう向き合っているのでしょうか?

 たとえば、感情をコントロールするために自分の内面で行っているマネジメント手法はどのようなものでしょうか?抑圧的でしょうか、開放的でしょうか、強権的でしょうか受容的でしょうか、やっかいな感情を拒絶しているのでしょうか受け入れているのでしょうか、湧き起ってくる気持ちに対して敵対的なのでしょうか共感的なのでしょうか、感情に向き合う態度は厳格なのでしょうか寛容なのでしょうか?

 自分の身体機能をコントロールするために自分はどんなことをしているのでしょうか?酷使しているのでしょうかいたわっているのでしょうか、自分の身体要件に文句を言っているのでしょうか感謝しているのでしょうか、自分の欠陥に厳罰を下しているのでしょうか勇気づけているのでしょうか?

 自分の人生に対して自分はどう考えているでしょう?祝福しているでしょうか?苦々しく思っているでしょうか?感謝しているのでしょうか?呪っているのでしょうか?

 まさに、そうした内面で行われている自分の自分に対するマネジメントのあり方や方法が、外面の人間関係や社会性に反映していくことになります。自分を大切にしている人は、基本的に自分にするように人を大切にしますし、自分に厳しい人は、基本的に自分にするような厳しさを他人にも求めるでしょうし、自分を攻撃する人は、他人にも攻撃的となるでしょう。

 自尊感情が欠如している人は、概して自分に対して抑圧的、拒絶的、攻撃的です。自分は何かが欠けている力のない価値のない存在であると思い込み、欠乏を満たさなければ苦痛や死の危機に見舞われると信じ込んでおり、不安と恐怖にたきつけられて、必死に自分の内面をコントロールしようとしています。自分の欠点などの不快な側面を嫌悪し、攻撃し、言うことを聞かせようと操作的、脅迫的に関わる一方で、影と戦って影を消滅させることができないように、その努力は、永遠に報いられることはなく、結果として、自分の内面で強い分離意識と絶えざる葛藤に苦しめられることになります。

 そのようなプロセスを経て、自尊感情が欠如しており、自己否定が強烈な人は、自分の内面をマネジメントすることに対して絶望しており、責任を持てない混乱の状況にあります。まさに、心神喪失の状況にあり、自分の中で発生する悪感情をもてあまし、絶えざる苦痛と痛みを体験することになるのです。

  ストーキングや虐待などの問題行動は、まさにそうした内面の不安と恐怖、痛みと絶望の反映と言えましょう。

 また、そうした犯罪行為は、関係性が自分に近いと認識できればできるほど激化、頻発します。

 自分とは遠い存在であり、他人であると認識する人には、自分にするような劣悪なマナーで関係を持つことは控えがちとなります。なぜならば、自分の内面で起こっていることは、健全で正常だとは思っておらず、自信がないので、そのような方法を、社会的な人間関係に反映させることは自分にとって得にはならないし危険だと考えているからです。

 しかし、自分と近い存在であり、自分の延長上の存在だと認識する相手に対しては、話は全く違ってきます。まさに、相手は他人ではなく自分であり、自分にふるう暴力を相手にふるうことに対して遠慮や躊躇がなくなります。自分にするように、相手の不快と感じる側面を嫌悪し、攻撃し、言うことを聞かせようと操作的、脅迫的に関わるのです。

 悲劇なことは、ストーキングにしろ虐待にしろ、相手が憎くてやっているのではなく、根本的には、相手が自分だと思えるくらいに愛するからこそやってしまっていることです。

 なんと、相手を愛するからこそ相手を攻撃してしまうのです。相手を愛すれば愛するほど葛藤は深まり、相手を傷つけてしまうことになります。

 この不幸なダイナミズムは、早く終わらせなければなりません。

あらゆる心の闇は自尊心の欠如より生まれる‐①

虐待、ストーキングなど、日々のニュースで悲しい事件が頻発しています。

なぜこうした事件が起こるのでしょうか?

様々な視点からこうした事件の原因となる加害者の特徴や心理が研究されています。

私どもは、数ある考え方の一つとして、あらゆる心の闇の根本原因は、自尊感情の欠如より生まれると考えています。

健全なハートは、「自分の存在は、根本的に価値があり、尊ぶに値する大切な存在である。」と感じており、「欠点を含めてありのままの自分を受け入れて愛することができる」ので、それほど嘘や虚飾で自分を飾りたてる必要性も感じないし、「自分の人生は、十分な力があり、今後も何とかなる、大丈夫」と感じているので、それほど強烈に自己防衛を強める必要を感じる必要がなく、また、何かを武器と防具として、自分以外のものに依存する必要性も感じないので、基本的にオーブンでこだわりが少なく、人間関係の場でも過剰な緊張はしません。

しかし、何らかの理由で自尊感情を損ねてしまい、自分はダメ人間で生きる価値などないと強く思い込んでしまった人は、事情が全く変わってしまいます。

自尊心の低い人は、その人の内面で、自分自身を攻撃する思考が常に自分を傷つける言葉を放っており、まさに、自己嫌悪の状態にあります。自己嫌悪と謙虚さとは、全く異なるものであり、謙虚さは健全であり、自分も大切だからこそ相手も大切だと認識していますが、自己嫌悪は自分を全く受け入れずに嫌っているという決して健康的ではない心情です。

そして、自分の内面で起こっているそうした強烈な葛藤は、時を経て、外部へと問題が波及してしまうことになるのです。

企業の存続と成長に必要なもの

人に対して冷たい風潮を笠に着て、人に対して冷たい施策や手法が跋扈している現状は、決して、栄誉なことではない。

人の恐怖心を利用した施策は、決して永続的な繁栄を生まない。

無慈悲なやり方は、希望を放棄したリーダーの産物であり、結果的には絶望しか生まない。

規模と利益は、企業の存続と成長を保障しない。
無理を重ねた力で勝利したその同じ力で敗北を招くだろう。

企業の存続に必要なものは、こころざしだ。

こころざしこそが未来の繁栄を生み出す青写真だ。

あなたは、いったい何のために経営するのか?

あなたは、いったい何のために生きるのか?

あなたは、今していることをするために生まれて来たのだと胸を張って言えるだろうか?

今取り戻さなければいけないものは、生産性でも収益性でもない。

今取り戻さなければならないものは、ひとえにあなたの志なのだ。

企業の存続と成長に必要なものは、あめとムチではない。

あめとムチは、容易で効果的に見えるので、恐怖に首を垂れたリーダーが安易に使う方法だが、遠からず構成員の情熱の火を消し、分離感やうつ気質を強め、防衛的風土を助長し、生産性の低下のみならず、不測の事故、衰退を招くだろう。

企業の存続と成長に必要なものは、イノベーションだ。

人は、欠点を持った完璧ではない存在ではあるが、断じて無力ではない。

その可能性と潜在性は、人の想像をはるかに超えて大きい。

その情熱と英知に火が付いたならば、想像もつかなかったような奇跡が起こる。

日常の仕事の中で、優れたアイデアが湧き起り、情熱のエネルギーが響きあい、現実を変えていく。

絶望のリーダーには全く理解できない希望がある。

人はどんなに脅されても、創造性も革新も生み出すことはできない。

人がそうできるときは、真にそうしたい時だ。

人が、自分の素晴らしさを表現したいという情熱、人に貢献したいという気高い思い、未知なものに挑戦したいという勇気は、真に健康で信頼のできる温かい風土から生まれる。

北風にはできない太陽の技がある。

今、日本の企業が隘路にはまっているのは、その技を忘れたからだ。

今こそ、志と勇気を取り戻す時。

人本来の素晴らしい可能性を引き出して、イノベーションによる持続的成長を図る時だ。

奇跡への一歩を踏み出そう。

大学授業も折り返し地点

私が担当している大学の後期の授業も、明日で8講目となります。

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写真は、大学に関係のある寺院の紅葉です。

授業が始まった時は、夏真っ盛りだったのに、本当に時がたつのは早いですね。

授業は、良き学生たちのおかげで、集中度の高い充実した学びの場となっております。明日のテーマは、「自分の新しい可能性を探求する」です。良き授業となるよう頑張ってきます。

新人フォローアップ研修感想

都内T社にて新入社員フォローアップ研修を担当いたしました。弊社の新入社員研修プログラムアトランティックプロジェクトをベースとしたプログラムであり、2日間で実施いたしました。

アトランティックプロジェクトとは、楽しくエキサイティングな経営シミュレーションを通して、会社の全体像や輝く企業人に必要な心構えやスキル、知識を学べる体験型のプログラムであり、2006年に発表以来、述べ120社、6000人以上の導入実績を持つプログラムです。

実習開始当初
実習終了間際
走行検査①
走行検査②
今回の研修は、このアトランティックプロジェクトを中心に2日間のプログラムを組み、実施しました。

プログラムの概要は、以下の通り。

新入社員フォローアップ研修「アトランティックプロジェクト」概要】

(テーマ) 「力強く輝く中堅社員に向けての第一歩を踏み出す。」

(ねらい)

①入社から現在までを振り返り自分の課題を整理する。

②企業経営の全体像を学び、全体から見た自分の役割を理解する。

③本音で関わる対話力を高める。

④自己理解を深め、自分の長所と短所を把握する。

⑤力強いキャリアを導くキャリアヴィジョンを設定する。

(プログラムの内容)

セッション1 「入社から現在までを振り返る」

・入社後半年が経過した新入社員の現状の課題と期待

・実習「四つの問い」

セッション2「企業経営の全体像」

実習「アトランティックプロジェクト」

・マネジメントの基礎

・企業財務の仕組みと分析方法

・チームワークとコミュニケーション

セッション3「本音で関わる対話力」

実習「高価な薬」

・価値観のコミュニケーション

・ディスカッションとダイアローグ

・受け入れるということ

セッション4「自己理解を深める」

実習「風の卵の物語」

・人の偉大なる可能性の探求

セッション5「ヴィジョンを作る」

・前向きな生き方の重要性

実習「私のキャリアヴィジョン」

 

メンバーは、17名。入社後の厳しい現場体験を経て、皆凛々しい顔つきになっての再開となりました。入社後の半年~1年程度は、試練の時期とも言われており、「こんなはずじゃなかった」「不条理!」「辞めたくなってきた」など、不満やメンタル面の問題が現れる頃でもあります。そのような中で、本プログラムは、ちょっと立ち止まって激動の半年間を振り返り、自分を見つめなおして大きな可能性に改めて気づき、リフレッシュを図ると同時に将来のヴィジョンに向けての英気を養って、再び現場に立ち向かっていくことがテーマとなります。

プログラムは、素晴らしいメンバーとスタッフの皆さんに恵まれて、すばらしい、充実した学びの場となりました。受講メンバーのアンケートを頂いてきたので、こちらでご紹介します。

 

新人フォローアップ研修アトランティックプロジェクト受講者の感想】

・自分に足りない積極性やコミュニケーションの大切さを改めて学ぶことができました。普段からあまり積極的に話せず、職場の方々とも意思疎通が足りないためにミスをすることがたびたびあり、自分自身それについて悩んでいました。しかし、研修で積極的に会話をしていくグループのメンバーを見て、そして一緒に作業をすることで、お互いの情報や考えを共有し、理想のモノを作っていくということの大切さに改めて気づくことができました。またそうして「みんなで楽しく」するということはとても楽しいことなのだとも感じ、もちろん日々の仕事はそれだけではいかないこともあるとは思いますが、今後は自分からお客様や先輩方に話しかけていき、良い作品を楽しく作っていきたいと思います。また、他の事業部の人と話をする機会があまりないので、そういった点でも貴重な経験でした。事業部にいてもなかなか○○の専門家の方と話をする機会がなく、先輩ゆえに聞きづらいこともあるため、そういった心配なしに話を聞けて大変勉強になりました。まだ下積みの仕事としても未熟ですが、リーダー的な仕事もいつかはやってみたいと思います。自分の未来を具体的に想像できて、より一層今の事業部で頑張ろうと思うことができました。

・今回の研修で、自己理解を深めるとともに、自身の今後について改めて考えるいい機会になりました。そして、今後も必要になってくるコミュニケーション能力について、深く学ぶことができたと思います。また、違う事業部の方々とコミュニケーションをとる機会が基本的にないので、大変貴重な体験をさせていただいたと思います。今後、この研修での経験を活かして個人のスキルアップを目指すとともに、会社、事業部に貢献していければと思います。

・入社から現在までを振り返るとともに今後働いていくためにどうするべきか同期の話を聞きながら考えることができるいい機会となりました。それぞれが今行っている仕事の話を聞いていい刺激になりましたし、また今の職場の業務がどれだけ自分に様々なチャンスを頂いているかを感じ、このチャンスをもっと自分のものにしなくてはいけないという気持ちになりました。今後同期がこうして集まる機会を作るのは難しいですが、時々連絡を取り合いお互いを励ましながら切磋琢磨していける関係でいれたらいいと思いました。次、一緒に仕事するなどで会う時にはもっと働ける存在でいたいと思います。

・配属先の違いによってやっている業務内容は違いますが、それぞれ自分のできる仕事に対して責任を持っていて、今後学びたい、なりたい自分をしっかりと持っていたので、私も負けてられないなぁと感じ、そしてこれからももっと積極的に取り組んでいこうと思いました。同期の中には希望通りの業務ができていない人もいてその中で頑張っているので、私は希望通りの配属先で恵まれた環境で仕事をさせてもらっているということの感謝し、5年後、10年後のありたい自分になれるよう頑張っていきたいと思いました。このような研修をできたことをうれしく思います。ありがとうございました。

・協力して(アトランティックカーを)制作することでこんなに達成感が生まれて、グループの皆さんと仲良くなれるものなんだなと実感して、感激しました。一人のアイデアでは、絶対に作れないものが、みんなで協力して何かを作るということが、こんなに大切な事なんだと改めて思いました。

・2日間の研修の中でも一番印象に残った内容が、価値観のコミュニケーション「高価な薬」という実習を踏まえた研修だった。この実習で、自分の価値観を持つことも大切だが、相手の価値観も同様に理解しようとすることが大事だと気付いた。自分はこの実習の中で、自分の意見ばかりを主張し、価値観を押し付けようとしていた。だが、価値観を押し付け合うのではなく、ぶつけ合い、そして互いに分かり合うことが重要だった。

・お互いが納得できるような答えのない答えを生み出すための話し合いにおいて、それぞれが持つ人間性をより深く知ることができたと同時に、自分の持っていなかった考え方を知ることで、多面的なものの見方を学ぶことができました。また、互いの印象を当てはめる課題では、知らなかった自分を知ることができ、大変興味深いものでした。

・フィードバックと自己開示をし、他の人の性格を考え自分が他の人からどう見られているのかを知り、少し恥ずかしくもあり嬉しかったです。そして知らない部分を知ることができ、そうありたいと思う自分を見つけることができました。

・自分が今まで思っていた自分の枠を超え、周りの人から頼りになる人間だと思ってもらえていたことを知り、とても光栄なことだと思いました。この先もそうあれるように精進していきたいと思います。

・実習「高価な薬」のディベートを通して、自分にはない意見や考え方を聴くことで、感性が豊かになりスキルアップした気がしました。それと共に、こうも価値観の相違が明らかになるとは思っていなかったですし、話していてとても楽しかったことが印象に残っています。

・自分の知っている自分と他人から見た自分のイメージが全く違っていて、新しい自分を発見することができました。他人から見た自分のイメージは、恥ずかしくて照れることが多かったのですが、この実習から改めて、この半年で仕事以外に精神面でも自分が成長していたのだと気付くことができました。

・ヴィジョンの明確化の演習で、自分のヴィジョンを書き出すことで自分がどう思っていたのか、将来どうありたいのかが明確になり発表して伝え、他人のヴィジョンを知ることで事業部や部署は違えど、互いに頑張ろうと思え、将来そうあるためにこれからも努力していこうと思いました。

・ヴィジョンを書き出す際、自分がどうありたいかではなく、”こうある”と云う強い気持ちを言葉に記しました。描いたからには、現実になるよう今後もより一層、志高くと止めていきたいと思います!!

・今回の研修の最後に自分の5年後の目標を考えようということで、改めて自分がどうなりたいかを見つめなおすことができ、『プロフェッショナルとして賞を取る』『地元である○○支社へ行く』という目標を得ることができました。今後はこの目標に向かって頑張っていきたいと思います。

・相手を知ることであり、自分を知ってもらうことであり、つまりコミュニケーションを大切にすることが重要なのだと実感した。同期社員たちの自分とは違う現場での話を聞けることは、普段の自分を見直すきっかけとなりました。ひとところに留まると、どうしても小さなことしか見えなくなってしまうことがあり、今回のように、各地に散った同期社員たちに会えることで、自分がいる場所を改めて認識することができました。また、他事業部の仕事内容を聞けることで、○○社としての自分の今後として、挑戦してみたい仕事などを具体性を持って考えることができました。

・すべての研修で学ぶことがたくさんあり、一人じゃなしえないこともたくさんの人の協力でいいものができていくんだなと思いました。「みんな違っていい」っていう言葉がありますが、本当にそうだなと思いました。みんなそれぞれだからこそ、たくさんの面白いアイデアが生まれていくんだなと思います。

・半年ぶりに合う同期は、頼もしく見えてとても輝いていました。事業部や部署によってやっている仕事内容が違っていて、話しいていてとても刺激になり楽しかったです。大好きな同期とできる研修。めぇいっぱい楽しんでやろうと思いました。2日間の研修。私は半年ぶりに合う同期のことばかり考えていましたが、グループワークと課題を通して、学んだことも多かったように思います。特に価値観の課題は、今まで自分の考えの中になかった相手の考えを”受け入れる”ということの重要性を学びました。今回の研修で得たものを、今後の仕事で少しずつでも反映させていけたらと思いました。

・二日間とてもたのしく、ためになる研修を行うことができました。このように一回り成長できるような場を企画してくださりありがとうございました。この研修で得られたことを忘れずに、これからも努力し、頑張っていきたいと思います。二日間お疲れ様でした。

 

メンバーのみなさん、素晴らしい感想をありがとうございます。素晴らしい皆さんとともに学べましたこと、大変光栄に思っております。今後もいろんなことがあると思いますが、みなさんなら大丈夫!共にがんばりましょう。ありがとうございました。