自尊心は自己愛(ナルシズム)ではない

ナルシストと言う言葉があり、自分を愛することがいけないことであり、自分を大切にすることに抵抗感を持っている人も多いと思いますが、それは、誤解です。

確かに、自己愛性パーソナリティ障害と言う病気があり、本人や周囲が苦しまれているケースも事実としてありますが、自己愛性パーソナリティ障害とは、自分を愛する病気ではありません。それは、むしろ、自分自身を愛せない病気なのです。

自己愛性パーソナリティ障害とは、ありのままの自分を愛することができない病です。

長所もあれば欠点もあり、おっちょこちょいでカッコ悪いところも有り、人より劣っているところもある、そんな等身大の自分自身に満足できずに、一切の欠点と劣等性を否定し、自分にはそんなものはないと思い込み、優れて特別で力ある無敵の自分という幻想を信じ執着する病であって、決して自己信頼からくるものではないのです。

自己愛性パーソナリティ障害の人たちは、心の奥底で、自分の本質が、弱弱しく、醜いものではないかと恐れています、と言うか、そういう呪いを真実だと信じ込んでしまっているのです。

しかし、そうした情けなくて醜い(と思い込んでいる)自分である限り、人からは愛されないし、受け入れられないと恐れており、常に誰かに評価されるような自分でなければいけないと思い込んでいます。

 だから、無理をしたり背伸びをしたりしてすごい自分を見せつけようとするし、逆にそうではない可能性を示すであろう自分の欠点の一切を受け入れることができません。だから、誰にでもあるような弱さや愚かさ、失敗やみじめさなどの一切を、自分には無い、もしくは自分の責任ではないと言い切り、完全無欠、ないしは無罪のふりをし、ありもしない完璧なキャラクターを演じることになります。

ですから、ナルシズムは、自信ではなく劣等感に由来するのだといえましょう。

ナルシスが愛したものは、きらきらする美しい水面に映った幻想的な外面であって、ありのままの全体ではありません。自己愛が愛しているのは幻想であって現実ではないのです。

一方で、自尊心とは、ありのままの自分を愛するということ、等身大の人間としての自分を受け入れるということ、発展途上の自分を信じるということです。

自分自身に欠点があることを知っており、それを受け入れているので、ことさら自分の弱さを人にばれないように強がる必要はありません。

自分の問題の責任を自分で引き受けており、それを人のせいにしようとはしないので、ことさら被害者ぶって自分の無罪や不幸ぶりを主張する必要もありません。

発展途上の自分を信じており、自分のありのままの姿、気高い面も愚かしい面もありのままに受け入れており、それが醜いとは思っていないので、隠したりうそをつく必要もありません。

健全な自尊心を持つことができている人は、無理して背伸びする必要もなければ、人に良く見てもらおうと意気込んで肩に力が入ることもありません。明るく正直でオープンであり、そこには暗さや病が付け入るすきはありません。

だから、自尊心は、美徳なのであり、持つべきなのだといえましょう。

 

「生まれてきてよかった。」

「何とかなる。大丈夫。」

「自分の人生も捨てたものではない。」

「道は開ける。」

そう思えるからこそ、自分らしく力強く輝かしい生き方ができるのではないでしょうか。

 

人は確かに欠点がある完璧では無い存在ですが、断じて無力ではありません。たとえ困難な人生でも生き抜く十分な力量を持っている存在であり、その可能性は、今の想像をはるかに超えて大きいのだと思います。

時に人生は過酷であり、激怒、悲嘆、絶望の極みを体験するかもしれませんが、だからと言って自分を呪う必要はありません。

勇者の人生には、ドラゴンがつきものであり、困難が過酷であればあるほど、勇者は強く偉大に成長していくものです。

そんな成長のプロセスにある自分自身を大切にして、堂々と生きることが自尊心なのだと言えましょう。

自己否定、自己嫌悪の罠に惑わされるべきではありません。完全無欠の非の打ちどころのない存在になんかなる必要もありません。あなたはあなたのままで大丈夫。欠点がありながらも一生懸命に過酷な人生に立ち向かっているあなたがカッコいいのですから。
そんな自分を信じて、自尊心をもって堂々と生きようではありませんか。

愛について

「とても単純で、素朴で、しごくあたりまえのことのようであるけれど、これを感じ体得するのは容易なことではない。だからこそ進歩が必要となってくるんだ。進歩とは、愛により近づいていくということを意味しているんだ。最も進歩したひとが、より崇高な愛を体験し、より深い愛を表現するんだ。ほんとうの人間の大きさとは、ただ、そのひとの愛の度数によって決定されるんだよ・・・」

「アミ 小さな宇宙人」エンリケバリオス著 より抜粋

新企画トライアル

 明日は、親しい友人たちとともに、弊社の新企画トライアルを実施します。詳細は申し上げられませんが、今後の弊社の有力なプログラムとなっていくであろう企画群です。

 トライアルの呼びかけに応えてくださったみなさん、どうもありがとうございます。

 せっかくの休日にもかかわらずご参加いただけており、光栄でありがたく思っております。実りあるトライアルとなるようにしたいと思います。

アトランティックプロジェクト導入事例ページの更新

 弊社webのアトランティックプロジェクトの導入事例ページを更新しました。

 ⇒アトランティックプロジェクト導入事例紹介

 

 こちらのページでは、アトランティックプロジェクトを導入していただいた企業様の教育ご担当者の方の実施事例やご感想を掲載しております。

 従来から掲載させていただいていた事例に加えて、今回、新たな企業様のご協力をいただいて、より充実させることができました。

 協力いただいた企業の教育ご担当者の皆様には、アトランティックプロジェクトの実施事例に関する文章を書いていただいただけではなく、実際の写真もご提供いただいております。許可をいただいて、具体的な会社名とご担当の方のお名前も掲載させていただいております。一方ならぬご厚情であり、本当にありがたく、感謝申し上げます。ほんとうにありがとうございました。

 弊社としても、アトランティックプロジェクトは、現代の若者たちの健全なる自尊心の回復やコミュニケーションスキル、チームスキルに大きく貢献できるものと自負しており、良いプログラムであるからこそ、もっともっと広めていきたいと願っております。

 ご協力いただいた企業のご担当者の皆様には、そうした私どもの願いやヴィジョンを後押ししてくださって、本当にありがたく感じております。私どもは、素敵な友人たちに恵まれて、本当に幸せ者だと思ます。

 せっかくこうした素晴らしい応援をいただいたので、しっかりとがんばってより大きく広げていきたいと思います!

労働組合のコミュニケーション研修を担当しました

 先日、大阪で労働組合のリーダー研修を担当しました、概要は以下の通りです。

 

【労働組合リーダー研修】

<テーマ>コミュニケーションとチームビルディング

<ねらい>

   ①コミュニケーションを深め、チーム力を高める。

   ②組織の力を引き出すポイントを学ぶ。

   ③実践行動目標を定め、協力体制を整える。

<プログラム> 組織実習「アトランティックプロジェクト」

<時間>1:30~5:30

 

 当労働組合は、全国にわたる組織であり、今回の研修は、その組合リーダーのみなさん、おおよそ90名のみなさんが一堂に会してのビックイベントでした。こうしたとても大切な場で研修を担当させていただけますことは、とても光栄なことであります。

 プログラムは、組織実習「アトランティックプロジェクト」であり、アトランティックプロジェクトと呼ばれる謎の仕事を巡って、プロジェクトチームを立ち上げ、プロジェクトを遂行していくといったプロジェクトチームのシミュレーションを展開していく流れとなります。

 実は、当組合様とは、ずいぶんご縁をいただいていて、以前にも何度か別の形で研修を担当させていただいており、参加メンバーの多くの方々を存じ上げております。メンバーのみなさんは、まさにリーダーのみなさんであり、男性は男気あふれる熱い情熱を持った親分たちであり、女性は、凛とした中にも高い意識と優しさと温かさのあるリーダーたちであり、みなさんパワフルで気のおけない素敵なよき仲間のみなさんです。

 そうした事情を知っていたので、弊社のアトランティックプロジェクトの持っているパワフルさがピッタリのような気がして、どうしてもメンバーのみなさんにアトランティックプロジェクトの醍醐味をご体験いただきたくて、今回本プログラムを提案させていただいた次第です。

 そもそもアトランティックプロジェクトは、相当困難なタスクを解決していかなければならない実習であり、本来であれば、1日か2日等のスパンで時間をかけながらチーム作りをして臨むのが理想なので、今回はそれを半日でやり遂げてしまおうというのですから、メンバーのみなさんにとっては、大変なご負担だったと思います。それでも皆さんにこのプログラムの熱さをご体験いただきたかったのです、みなさんごめんなさいね。どうぞご容赦ください。

 しかし、そうした困難な状況にもかかわらず、すばらしい受講メンバーのみなさんとスタッフのみなさんのご協力をいただいて、熱く元気でパワフルな学びの場となったと感じております。

  既述の通り、今回は短時間で相当難易度の高い課題をクリアーしなければならないので、メンバーのみなさんにとって大変困難な状況でしたが、最終的には、全チームが、課題に全力で挑戦していただいて、多くのチームが、見事にアトランティックプロジェクトの成果物となるアトランティックカーを作り上げていただきました。

 しかも、ただ単に課題をクリアーしただけではなく、多くのチームで合格ラインをはるかに超える台数とクオリティを達成しており、ある意味で、それはとてもミラクルなことだと思います。

 アトランティックカーを作り上げるためには、チーム力と問題解決力が必要であり、今回は通常よりも時間的にハンデのある状態での実施でしたので、それに輪をかけた高度な力が必要だったのですが、メンバーのみなさんは、それを見事にやり遂げて下さいました。ワークを拝見していて本当にさすがだなぁと感服いたしました。

 実習開始当初から中盤にかけては、ゆっくりとした進み方であり、少々やきもきするところもあったのです。それはそうです、そもそもが無理を押してのことだったのですから。しかし、メンバーのみなさんの”まきの速さ”は尋常ではない、取り立てて急いであわてているようには見えないのですが、後半の20分であっという間に作り上げてしまいました。粘り強くタフでいざとなると大変高い問題解決能力を発揮する本番に強いメンバーのすごさを垣間見ることができました。

 最終的には、振り返りを経て、お互いの実践目標を設定し、今後に向けての協力体制を作っていったのですが、その際のチームの力づよく温かい雰囲気がとても印象に残りました。今回このプログラムを担当させていただけて、本当にありがたくうれしく、光栄に思えた最高の瞬間でした。

 メンバーのみなさん、研修にご協力いただき、すばらしい学びの場を共に作ってくださって、本当にありがとうございました。

 また、スタッフのみなさん、惜しみないご協力とご支援に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 社会経済環境は、依然安定で厳しく、現場では様々な困難に直面されている方々もいらっしゃると存じます。でもみなさんでしたら大丈夫。その情熱とやさしさと底力とよき仲間で必ず乗り越えていかれることを確信しております。共にがんばっていきましょう!

 

教育に関する名言

    平凡な教師は言って聞かせる。
    よい教師は説明する。
    優秀な教師はやってみせる。
    しかし最高の教師は子どもの心に火をつける。

             ウィリアム・ウォード(教育学者)
   
   
    人にものを教えることはできない。
    みずから気づく手助けができるだけだ。

             ガリレオ・ガリレイ
   
   
    教育は科学であってはならない。
    それは芸術でなければならないのだ。

             ルドルフ・シュタイナー
   
   
    教えることのできない子供というものはない。
    あるのは子供達にうまく教えられない学校と教師だけである。

              M.J.アドラー

自尊心は無条件

自尊心は、その根拠となる条件を要求しない。

人は、生まれながらにして尊い存在であり、

たぐいまれなるユニークな存在であり、

無限の可能性を持った存在であり、

愛し、愛されるべき存在である。

だから、自信を持つために必要な能力もなければ、

愛されるために必要な条件もない。

 

愛されるための条件を要求してくるものは、傲慢さである。

傲慢さは、自分と言う与えられたすばらしいプレゼントに満足せず、あれこれとケチをつけるのだ。

傲慢さは、内面の調和がとれた平和な世界にたくさんの境界線を引き、分離、差別、葛藤をもたらす。

傲慢さは、受け入れ、愛し合う代わりに、距離を置き、遠くから操作する。

傲慢さは、愛し称賛する代わりに、けなし、できもしない要求を押し付けるのだ。

 

自尊心は、信頼に由来するのに対して、

傲慢さは、恐怖に由来する。

自尊心は、喜びに基づくのに対して、

傲慢さは、痛みに基づく。

自尊心は、中心軸に在るのに対して、

傲慢さは、周辺に点在する。

 

だから、自尊心と傲慢さは、似て非なるものである。

さながら、自尊心は蝶であるのに対して、

傲慢さは、蛾のようだ。

あり方の基軸を傲慢さではなく自尊心に置こう。

夜の世界を蛾のようにさまようのではなく、

蝶のように明るく軽やかに自由に飛び回ろう。

もともと人はそういう存在であり、

そうできない理由も、そうあるための条件もないのだから。

大学の授業が始まりました(201504)

 ここのところ、新入社員研修がらみでバタバタしており、当ブログもずいぶん間をあけてしまいました。

 まだ、研修ラッシュが終わったわけではありませんが、ぼちぼちブログも再開していきたいと思います。

 3月末から現在にかけて、いくつかの新入社員研修を担当させていただきましたが、どの企業さんでの研修も、すばらしいメンバーとスタッフのみなさんに恵まれて、意義深い充実した学びの場となりました。

 詳細は、追って当ブログでもレポートしていきたいと思います。

 そうこうしているうちに、昨日から、今年度の大学の授業が始まりました。半期の2単位の授業であり、就職活動で活かせるプレゼンテーションとディスカッションスキルを学ぶ講座です。

 昨日の授業には、特別講師として、私の友人、長くお付き合いをさせていただいているSさんが来てくださいました。

 Sさんは、現在は、数万人が所属する組合組織のトップであり、以前は、10年以上人事の採用も担当されていました。今回の初回の授業で、現実の企業採用のしくみやエピソードをお話しいただき、学生たちの就活に向けての動機づけと方向付けをしていただきました。

 実際の採用の現場で起こったドラマ、残念ながらここでは詳細は語れませんが、ちょっと感動的でドラマティックな実体験も語ってくださって、学生たちは、とても喜んでおりました。

 今どきの学生たちは、こうしたチャンスに恵まれて、本当に果報者たちです。

 Sさん、すばらしいお話をありがとうございました。おかげさまで、全14回の授業に向けての勢いのある一歩を踏み出すことができました。

 実は、明日も、他の大学のキャリア講座の授業を担当することになっております。よき講座となるよう頑張りたいと思います。

 また、実は、弊社の新入社員研修プログラム「アトランティックプロジェクト」を内製化で実施いただいている企業さんで、今週が本番の企業さんが2社もあります。どうぞ、すばらしい研修となりますように!がんばってくださいね!

来週から研修が続きます

 来週から4月末にかけて、研修が続きます。

 私自身が講師として担当するものもありますが、新入社員研修プログラム「アトランティックプロジェクト」を採用いただいて、社内講師で内製化されて実施されるプログラムも多く実施されます。

 こうして、私どものプログラムの活躍の場をいただけることは、本当にありがたいことです。

 そのような貴重な場を通して、私どもの哲学である”元気と勇気と信頼の回復”を提供していけることを心から願っております。

 どうぞ、すべての機会、研修が、楽しく、充実した、パワフルな学びの場となりますように。

 どの研修も、大成功でありますように!

4月に向けての準備中

 おかげさまで、3月末から4月にかけて、新入社員研修関係のお仕事で、忙しくさせていただいております。

 弊社の新入社員研修プログラム「アトランティックプロジェクト」をご利用いただけるお客様が、たくさんいらっしゃって、本当にありがたいことです。

 もちろん、講師派遣の案件もありますが、自社内の講師で内製化で実施される事例も多く、いま、その教材の準備と出荷に追われています。

 私どものプログラムを気に入ってくださって、自分で実施してみたいと考えてくださるお客様に、かならず大成功をして喜んでいただくことが私どもの使命です。できる限りのバックアップと情報提供をしていきたいと思います。

 4月に向けて、気を抜けられません!頑張っていきたいと思います!