年別アーカイブ: 2009年

夢を語る力③ 「マイルストーンとしての目標」

③マイルストーンとしての目標

 目標とは、ヴィジョンに向けてのマイルストーンであり、中間地点におけるありたい目安です。

 前述のとおり、ヴィジョンが、本当にそうしたい喜びを伴うリアルゴールだとしたら、目標は、たいていの場合は、ヴィジョン実現のための苦労や努力や犠牲という位置づけになることが多いのではないでしょうか。

 しかし、職場の中で、多く見かけるのが、まさにこの目標であり、この目標の向こう側にあるヴィジョンは、背景画として注目されていないのです。

 確かに目標は大切であり、無視することはできませんが、それだけでは、機械的な生命力のない職場ともなりかねません。やはり、リーダーとしては、仕事の意義、大胆な夢、希望と喜びを語る必要もあるのではないでしょうか。

 夢を語るためには、勇気が必要です。実現の確信がなければそうそう語れるものではありません。しかし、勇気こそがリーダーに期待される特性であります。勇気と情熱をもって夢を語っていこうではありませんか。

夢を語る力② 「ヴィジョン」

②リアルゴールとしてのヴィジョン(夢)

 ヴィジョンとは、長期的な目標であり、夢と言い換えることができるかもしれません。古来から、ヴィジョンには不思議な力があると言われており、活きた夢を内面に育み、人に語り、努力を続けた人たちが、魅力的なリーダーとなり、夢を実現してきたのです。

 しかし、このヴィジョンは、それを思い浮かべた時に本当の心からの喜びを感じられるものでなければ機能しません。通常私たちが目標や方針を考えるときには、リアルゴールではなく、途中の手段としての目標に注目しがちです。

 たとえばダイエット目標を設定するときには、「1週間で3キロ減量!」「毎日、ジョギング、腹筋、腕立て伏せ!」「1日2食は、野菜のみ!」「継続は力なり!」「断ビール!」など、思い浮かぶ目標は、苦難と努力と犠牲の連続であり、それを見て心から喜べるものではありません。しかし、こうした喜びを感じられない目標は、ヴィジョンとして機能しないのです。ヴィジョンとは、本音でそうしたい、そうなると心から嬉しいと感じる夢であり、この場合は、「南国で水着を着て泳ぐ楽しむ自分の姿」こそがヴィジョンと言えましょう。

 ヴィジョンは、自分の人生のみならず、職場においても必要です。職場としてどんな未来像を理想とするのか?どんな夢があるのか?何を実現できれば心から嬉しいと感じられるのか?こうした問いに、リーダーとして向き合い、項目をあげて、自分の言葉として語れる必要があります。あなたの職場のヴィジョンはどんな事ですか?

夢を語る力① 「哲学(志)」

<夢を語る力>

哲学(志)とヴィジョンと目標は、リーダーにとっての3種の神器です。リーダーは、この3つの視点から、活きた言葉で夢を語り、部下の力を結集しなければなりません。

 

①人生の基軸となる哲学(志)

 輝くリーダーの多くは、人生を貫くこころざしとなる哲学をハートに抱ています。

 言葉にすれば、「愛」「勝利」「正義」「力」「思いやり」など、青臭い陳腐な言い古された言葉であるけれども、そんな言葉を生きた言葉として胸に根付かせて、真剣にそう生きている人たちがいますが、そんな人たちこそが、年をとっても青春を生きており、筋が通っており、魅力的で、ぶれない逞しいリーダーとして活躍しているのです。

 逆に、ハートに志を持たない人は、主体的ではなく、反応的に従属的に生きており、たとえ若くとも心は年老いているのです。自分らしく輝く力強いリーダーとして、より大きな良い影響力を発揮していく上でも、自分の志と哲学をもう一度見直してみませんか。

ラビ・バトラの近未来予測

 ラビ・バトラ氏は、経済学者であり、サザン・メソジスト大学の教授を務めながら、数々の経済予測の本を出版されています。彼の経済予測は、現実に的中することで有名であり、その鋭い分析と予測に多くの尊敬を集めています。

 今日は、彼の2008年1月出版の著作「2010年 資本主義大爆裂」の近未来経済予測をご紹介します。ラビ・バトラ氏によれば、2008年初めの段階で、数年後はこんな年になると予測していました。

<近未来の経済予測>

予測1 原油価格は100ドルを超えて高騰し続ける

予測2 「サブプライム住宅ローン危機」は再三爆発する

予測3 2008年、米大統領選挙は民主党の勝利

予測4 アメリカの大企業の破綻が続発する

予測5 日本の好況は2008年半ばか末まで

予測6 2009年に、イランが新たな中東の火種となる

予測7 アメリカの資本主義は数年内に終焉する

予測8 2009年後半から2010年に前半に世界的な重大危機

予測9 中国も2010年に危機到来

予測10 日本でも新たな経済システムの胎動が起こる

 

 こうみると、一つ一つ順番に予測が実現してきているようで、分析の鋭さに驚くと同時に空恐ろしさを感じます。

 ラビ・バトラ氏によると、今は、古い社会経済体制が崩壊し、新しいシステムが始まる歴史的な大転換の真っただ中にあると考えられています。古い経済社会体制は、貧富の格差の究極の拡大や強欲の追求による腐敗などで自壊し、新たに、富の集中を排除した倫理的で持続可能な経済システムに変わっていくだろうと彼は考えているのです。

 彼の考える新しい経済社会体制は、プラウト経済と呼ばれており、詳細については、また別件でご紹介したいと思いますが、希望を持てるシステムといえる体制で、今の激動の時代は、新しい未来に向けての生みの苦しみの時代なのかもしれないとも思いました。

人生の意味

そもそも、我々が人生の意味を問うてはいけない。

我々は人生に問われている立場であり、

我々が人生の答えを出さなければならないのだ。

  

                フランクル

J短大で就活支援講座が始まります

 今日から、J短大で、「就職活動に役立つグループワーク・コミュニケーション講座」と題して、就活支援講座を担当します。講座のテーマは、「就職活動に役立つグループワークとコミュニケーションのスキルを学ぶ」ことであり、就活に向けての基礎知識と面接対策としてのグループワークやコミュニケーションスキルを学ぶことが狙いとなります。

 夕刻の4:30~6:00の90分を1回として、全7回にわたって実施します。今日から11月にわたる長期の講座となります。

<講座概要>

(講座のねらい)
 1.就職活動に向けての基礎知識と対策を学ぶ。
2.就職活動に役立つグループワークとコミュニケーションのスキルを学ぶ。

(カリキュラムの内容)
テーマⅠ 就職活動に向けての基礎知識と対策
 1. 就職活動とは
 2. 就職活動に向けての心構え=自信と誇りの重要性
 3. ヴィジョンの重要性

テーマⅡ グループワークとコミュニケーションのスキル
 1.採用面接で重視されるポイント=コミュニケーションスキルと情熱
 2.グループ面接の傾向と対策
 3.効果的なコミュニケーション
 4.3人寄れば文殊の知恵
 5.価値観のコミュニケーション
 6.グループディスカッションのスキル

(カリキュラムの概要)
実施回数:全7回
時間:4:30~6:00

 

 

 今日はその第一回目で、就職活動に向けての心構えについて学ぶことになっております。昨今の就活をめぐる環境は、本当に厳しく、学生たちにとって、今まで体験したことのないようなつらく苦しい戦いを強いられている状況です。そんな中で、少しでも学生たちにとって幸せで本当にそういきたい生き方を歩む後押しができればと願っております。

 

 

 

うれしいお知らせ

 昨日のブログにも書きましたが、台風直撃の中、アトランティックプロジェクトを実施された友人のFさんより、夕刻連絡があり、大成功だったとご連絡をいただきました。台風という状況が状況だっただけに心配していましたが、ホッとしました。とっても嬉しいお知らせでした。

 Fさんによると、やはり、交通機関の遅れなどで、開始時間が1時間程度遅れてしまったとのこと。それでも色々とやりくりして、対応できたとのことでした。メンバーの感想も、「1日がとても短く感じた」「モチベーションアップにつながった」「コミュニケーションが高まった」「日々の仕事の改善につながる」などと、好評であり、結果的に満足度も高く、非常に良い研修ができたとのことでした。

 こうした研修は、プログラムの力が3割、ファシリテーターの力が7割で、結局は人の力が成功不成功を決めるものです。今回の成功も、Fさんのご準備と情熱がもたらしたもの、本当にお疲れ様でした。そしてプログラムを大切に使ってくださってありがとうございました。弊社としても、大変誇らしく感じた次第です。

台風直撃!

 弊社は、東京都の稲城市で、関東の多摩南部にありますが、現時点で、台風の強風域に入っています。これからもどんどん接近してくる可能性があるので、気をつけなければなりません。皆さんも十分に気を付けてくださいね。

 今日は、さすがに弊社では外出を控えようと思っていますが、コンサルタントの友人がアトランティックプロジェクトを都内で実施する予定です。大変な天候の中での実施ですので、とっても心配しておりますが、一生懸命に準備を整えていられた友人のことだから、運も味方してくれると思います。私どもは何もできませんが、無事成功されることを祈りたいと思います。Fさん、応援します!

任天堂が世界ベストカンパニー

任天堂が世界ベストカンパニー

                                      IBTimes2009年10月05日

 
 2009年の「世界ベストカンパニー」ランキングが、米誌「ビジネスウィーク」から発表され、1位は任天堂となった。

 このランキングは販売高が100億ドル(約8900億円)以上で、しかもその収入の4分の1以上を海外市場から得ているグローバル企業が対象。成長性や付加価値を基に算出している。任天堂は過去5年間、売り上げは平均36%増、付加価値は38%増。

 以下ランキング
1位 任天堂(日本)
2位 グーグル(米国)
3位 アップル(米国)
4位 斗山重工(韓国)
5位 現代重工(韓国)

 米紙「ビジネスウィーク」で任天堂が世界ベストカンパニーの1位にランクされました。日本にもまだまだこんなに素敵な会社があるんだと誇らしく思いますね。

 任天堂は、もともとは花札から始まったカードゲームの会社であり、経営topが、このままでは会社の将来がないと考えて、さまざまな多角化を試みた時期がありました。タクシー会社、インスタント食品事業、ラブホテル事業など、本当にいろんな事業に果敢に挑戦し、見事に失敗し、それでもあきらめずにベンチャー精神を発揮した結果、電子ゲームのヒットにであい、その後破竹の勢いで業績を伸ばしてきたのです。成長の背景には、人を大切にする社風もあるといわれており、私が注目する会社でもあります。

 私もつい最近、とうとうWii-fitを買ってしまいました。やはり、シンプルで楽しく、体に良さそうなゲームでしたよ。

 こうした時代をリードする素敵な会社は、これからも文化を大切にして、大きく活躍してほしいなぁと思います。