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許せない発言

  与謝野経財相:将来も原子力は日本経済支える最も重要なエネルギー
                      2011/03/22 11:15 bloomberg,net

 3月22日(ブルームバーグ):与謝野馨経済財政担当相は22日午前の閣議後会見で、原子力発電が将来とも日本の社会と経済を支える最も重要なエネルギー源であることは間違いないと述べた。経財相はその理由として、日本はすでに3000万キロワット以上の原子力発電所を持っていると指摘。さらに石油が段々と貴重資源でなっているほか、環境面で二酸化炭素(CO2)の排出問題などがあることを挙げた。    bloomberg,netより引用

 

 

 こんな事態になって、よくこうした発言ができるものだと、非常に憤りを感じます。このような事態になったのだからこそ、原発の問題をもう一度洗いざらい正面から見直して、新規案件は停止し、既存の原発も漸次停止していくべきだと私は思います。

 この発言は、反省どころか、恥知らずにも今後とも引き続き今までの原発拡大路線を続けていこうとする布石であり、脅しとしか考えられない。こうした事態になってもまだ原発推進を訴えるやり方は、白を黒と言いくるめる強引なやり方であり、狂気としか思えません。

 こうした訴えをする人は、どんなに理屈ではもっともらしいことを言っても、自分ではきっと何をやっているのかを良く分かっているのだと思います。自分がどういう縁でキャリアを育んできたのかを顧みるにあたって、今更死んでも変えられないと思い込んでいるものがあるのだろうと思いますが、間違えていたと分かった時には間違えていたというのが男児というもの。自分の都合のために、国土を放射能で汚染させることを許すほうに加担することは、やはり間違えている。

 原発は、その廃棄物の最終的な処理の仕方も確立していなければ、人の命を犠牲にしないでメンテナンスする方法も確立されていません。原子力発電所は、不完全で危険な怪物なのですよ。そんなものは、今後の人類にとって、決して増やしてはいけないし、残してもいけない。だから、こんな怪物をこれからも作っていくことを許したり応援しようとする姿勢は、私は醜悪で間違えていると思います。

 願わくば、こうした発言をする人も、真摯に現状の問題を見つめて、正直に自分の生き方を真剣に考えて、発言してほしいものだと思います。そして、この世に、普通の正義が通りますことを、祈りたいと思います。

危機を乗り越えたか

     「より制御された状態」「悲観的なシナリオない」 米露幹部相次ぎ表明
                              2011.3.21 18:27  MSNニュース

 【ワシントン=柿内公輔、モスクワ=遠藤良介】チュー米エネルギー長官は20日、米FOXテレビの番組に出演し、福島第1原発の事故について「より制御された状態にある」と述べ、日本政府と東電による安全確保作業は進展しているとの見方を示した。

 長官は放水・冷却作業について「海水を使えば原発は利用できなくなるが、最も重要なのは原子炉を冷やすことだ」と述べ、事態収拾に向けて作業が「進展した」との認識を示した。

 チュー長官は16日の米下院公聴会では日本側からの情報不足に不満を表明したが、その後「日米間の情報共有化が進み始めた」(日米関係筋)可能性がある。

 一方、ロシアの国策原子力統合企業「ロスアトム」のキリエンコ総裁は21日までに国営テレビ番組に出演し、福島第1原発の状況はすでに安定しているため、「悲観的なシナリオは全くない」と述べた。

 総裁は、被害の最も大きかった原子炉3基から放出された放射性物質は基本的に太平洋方面に流れたと指摘。今後も水素爆発などは起こり得るものの、「これまで以上に放射性物質が大気中に放出されることはない」との見方を示した。   MSNニュースより引用

 

 福島原発の問題が、より制御可能になってきているとのこと。大きな危機を乗り越えたように見えます。数日前の手に負えない状態に比べたら、奇跡が起こっている状況と言えるのだろうと思います。

 これも、決死の覚悟で原発事故に立ち向かっていった自衛隊、消防隊、レスキュー隊、東電関係のスタッフ、メーカー社員のおかげです。とてつもない勇気だろうと思います。まさに、日本や世界を救う勇者たちです。本当にありがとうございます。

 とは言え、根本的な解決には至っておらず、綱渡りの状況で一進一退を繰り返しており、まだまだ予断を許しません。すでに放出されてしまった放射能の問題も次第に深刻化してきています。まだまだ危機であることには変わりはありませんので、私たちは、十分に注意深くある必要があると思います。私も、まだまだ気を抜かずに、慎重にありたいと思っています。

松本に行きます

さまざまな情報を集めて自分なりに判断し、長野の松本にしばらく行くことにしました。

甲信越にしたって、この間から大きな地震が頻発している危険地域であり、正直に言ってどちらが危険なのかは分かりません。

『こういうときは下手に動かないほうが良いのだろうか?』『本拠地で待つということも大切だ』などとも考えましたが、家族といろいろと話し合って、避難をすることにしました。

いずれにしても、後日、「あの時にこんなに大げさに反応したんだよ」であるとか「よっぽど怖かったんだね」などとみんなで笑い話ができる日が早く来ることを切に願っています。

私も、この年になって、決して人様に自慢できるような人生を歩んできているわけではありません。若いころに比べたら、おなかも出てきているし、髪の毛も薄くなっている。人間関係のトラブルだって、他の人には負けないほど体験してきました。しかし、こんな問題のある欠点の多い私だって、この広い世界の中でたった一人、この長い宇宙の歴史の中でたった一回、かけがえのない大切なものなのです。

そして、これは、あなたにもそっくりそのまま言えること。あなたは、とてつもなくかけがえがなく、大切な存在です。だから、この危険な状況の中、どうぞくれぐれも御身大切に、できる最善を尽くしてください。一生懸命に生きようとすれば、必ず未来が開けると信じています。ともに、頑張りましょう。

ヤマタノオロチ

 福島第一原子力発電所における1号機から4号機までは、危機的な状況であり、5号機と6号機も予断を許しません。福島第二と女川原発も、冷温停止に至ってはいるものの、周辺の放射能汚染で作業ができなくなってしまった場合は、すぐに危機に陥ってしまう状況です。まさに、ヤマタノオロチです。

 日本は、こんなに恐ろしい化け物を作ってしまったのです。それらに関心を持たずにやりたいようにやらせてきてしまった我々にも責任があると思います。これを機に、原発についてしっかりと見極める必要があるでしょう。参考になるwebサイトをご紹介します。よろしければご覧ください。

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

http://www.jca.apc.org/mihama/rosai/elmundo030608.htm

http://diamond.jp/articles/-/11514

 

 現状を見る限りでは、すべてが冷温停止に至ることは極めて難しい。ヤマタノオロチは、スサノオさまがやっつけてくれましたが、それに匹敵するくらいの奇跡が必要です。私たちは、最悪の事態を見越して、行動する必要があると思います。

 チェルノブイリの時は、半径300kmまで居住禁止になりました。福島第一から300kmと言うと、神奈川、山梨、長野まで含まれます。最悪の状況になれば、関東以北は、人体に危険な放射能で汚染される可能性があります。もちろん、私の自宅兼事務所である東京都稲城市も200kmの位置にあり範囲内です。

 危機をあおるわけではありませんが、だからと言って、現状を見ずに受身で依存的にのんびりといるのも良くありません。自分の身は自分で守らなければなりません。愛する家族もしかりです。どんな状況になっても、生きている限りは、頑張って生きなければなりません。だから、できれば、どんな事態になっても窮地に追い込まれないように、準備をお願いいたします。私たちは、危機が起これば、車に非常用品を詰め込んで西に逃げます。

 人には、正常化バイアス(偏見)という傾向があり、強い刺激があっても落ち着こうとし大したことがないと思い込んでしまう勘違いの傾向があります。現状は決して大したことがない状況ではないと私は思います。大変な危機状況ですよ。だから、皆さんも、最悪に備えて、最善を尽くしてください。お互いに、この困難を頑張って乗り切りましょう!

立ち上がる人間性の輪

この事態に至って、人の温かさや優しさ、人間性が、強くなってきていますね。

事態の深刻さや過酷さが厳しければ厳しいほど、そうした思いやりがはっきりと見えてきます。

世界各国からの祈りと寄付と援助。被災した人同士の思いやりと助け合い。流れてくる情報を見ると、人の潜在的に持っている偉大さに改めて感動します。

たった今、九州の友人から、「何かあったらこちらに避難してください、いつでも待ってます」とのご連絡を頂きました。避難するしないは別として、こうした温かい心遣いや思いやりが、とても心に響きます。もつべきものは良き友だと改めて思います。

いま、日本の至る所でこうした温かい交流、絆の確認、本当の優しさや思いやりが起こっています。

→ https://docs.google.com/document/pub?id=1UmFXi9xxYkZcNLIC-q4RsdrbhCDk8PisESXoxlGmRCY&pli=1

 

東電の福島原発の問題が刻一刻と深刻化していますが、この問題にしても、数十年も前から、とても分かりやすい説明で、そのいい加減さと不完全さと不正義さが訴えられてきたにもかかわらず、それに関心を持たずに、推進派と称する権威者の言うがままにさせてきてしまったわれわれ国民にも責任の一端はあると思います。

東電や原発メーカーや政府を責めるのではなく、事態がここに至ってしまったからには、何とか事態が改善するように、応援し祈るよう努力したいと思っています。

今は、試練の時期で、頑張りどきなんだと思います。権威に依存するのではなく、自分で自分の家族と愛する人たちを守るために、できることを精いっぱいすることが大切なんだと思います。こういう時だからこそ、人の本当の力が試されているのだと私は思います。

願わくば、人として助け合い、誇りを持って、たくましく、しぶとく、この事態に対処していきたいと思っています。皆さんも共にがんばりましょう。

被害状況が続々と明らかに

 弊社のお客様の大震災に関する被害状況が続々と明らかになってきています。東北に工場を持つお客さんは、工場が津波に侵されたとのこと。工場自体は、踏みとどまったようですが、周辺の家屋がすべて流され、壊滅状態だそうです。連絡の取れない社員も何人かいらっしゃるとのこと。言葉を失います。現在、本社社員も、一部しか出勤できない状況の中で対応に追われている状況です。被災されていらっしゃる方々を思うと胸が痛みます。当社では、4月上旬に弊社主催で新入社員研修をする予定だったのですが、その内定者たちは、無事を確認できたものの、引っ越しどころかライフラインが確保されていない状況なので、まさにサバイバルの現状です。だから、4月はもちろんのこと、当面の出社は不可能でしょう。もちろん、予定していた新入社員研修も開催できません。

 弊社も、当企業さんだけではなく、4月に予定していた研修は、すべてキャンセルとなりました。もちろん、3月末に実施予定だった大学のサークルリーダー研修もキャンセルです。何しろ、大学では、卒業式も中止となっている状況なのです。弊社としても、この繁忙期においてすべての仕事がなくなってしまうことは、相当厳しい状況であり、5月以降の予定も立たないので、非常に大変な状況なのですが、被災者の方々が置かれている現状を見ると、その位のことは、ぜいたくな悩みと言えるでしょう。今までも様々な困難を乗り越えてこれたように、これからもきっと乗り越えられるだろうと思っています。

現在、被災地で被害にあわれた方々は、生存をかけたまさに戦いの真っただ中にあります。また、福島では、原子炉の暴走を食い止めるために、東電関係の作業員や自衛隊の隊員たちが、まさに命がけで戦っています。未来を絶たれるほどの被ばく量を受けながらも使命のために自らを犠牲にして戦うスタッフの方々は、まさに勇者です。

そこまでの被害を受けていない私たちは、気をしっかりと持って、いろいろと不自由や不都合があるとは思いますが、人を責めることなく、出来事を責めることなく、今できることを最大限一生懸命にすることが大切なのだと思います。

乗り越えられない試練などありません。試練は、乗り越えられる準備が整ったときに与えられる人生の教材なのだろうと思います。だからこそ、決してあきらめることなく、集中をとぎらすことなく、捨てることなく、絶望することなく、この困難に立ち向かっていきたいと思っています。

皆さんも、大変な困難の中にあられると思いますが、明けない夜はありません。大丈夫、何とかなりますよ。ともに、気をしっかりと持って戦い抜きましょう。

東北関東大震災について

東北関東大震災において、明らかになる被害状況に直面し、言葉もありません。

被害にあわれて、亡くなられたたくさんの方々のご冥福をお祈り申し上げます。

また、被災されて、被害にあわれた方々も、寒さと空腹の中で、きっと不安の中にいらっしゃることと思います。厳しい状況を思うと胸が痛みます。心から応援しております。頑張ってください。

さらに、現在でも被災されて救助を待たれている方々がたくさんいらっしゃるだろうと思います。とにかくいち早く救助の手が差し伸べられますことをお祈り申し上げます。

ただ、幸いなことに、大きな被害がなかった関東でも、決して予断は許しません。今日からの計画停電で、関東圏の交通機関がマヒしている状態であり、弊社の東京都稲城市も、10時から1時にかけて、停電となり、電話もできなければ、コンピュータも扱いづらくなると思います。お客さんとのアポなど外出が難しくなるかもしれません。すでに、近所の学校では、しばらく休校にするという放送が流れています。これは、非常事態です。

特に、停電当初は、何が起こるか分からないので、うかつには外出しないほうが良いでしょう。

原発の問題など、未解決の問題が山積みでもあり、まだ、大震災は終わっていません。私たちも気を引き締めて、十分に注意深く行動する必要があると思います。

皆さんも、ぜひ、御身を大切に、ともにこの困難を乗り切りましょう。幸いなことに被災しなかった私たちには、今後の生活を立て直していく使命があると思います。決してあきらめたり後ろ向きになることなく、この困難に立ち向かっていきましょう。

地震報告

驚くほど大きな地震でしたが、こちら(東京都稲城市)では、全員けがもなく、被害もなく、おかげさまで無事でした。近隣の街並みも見渡しましたが、見る限りでは、被害もなく、無事なようです。

東北のほうでは、相当大きな被害が起こっているようです。都内でも、電車がまったく動かない状況の様で、帰宅できない人たちが多数いらっしゃる様子です。

また、まだ余震も頻発しており、安心できません。

とにかく気をつけて、最も安全な方法をとられますように。

 皆さんのご無事を祈ります。

 

 

p.s. 連絡をくださる皆さんへ

電話が込み合って、全くつながる気配がありません。

メールならば、連絡がつくようです。

PCのメールに注目をしてください。

携帯のメールは、センターに問い合わせなければ、

せっかくこちらから送信できても着信できないと思います。

携帯の場合、必ず、メール>iモード問い合わせ

で着信があるかどうかを確認してください。

新入社員研修打ち合わせラッシュ(20110311)

 昨日も、今年で3年目のお付き合いとなる企業さんと、新入社員研修の件で打ち合わせをさせていただきました。弊社のお客さんは、みんな社員を大切にして、真剣に育てようとする意志の強い企業さんばかりで、担当者の皆さんは、本当に前向きで真剣に打ち合わせに参加していただきました。当日も、マナー訓練などでお手伝いを頂き、たくさんのお手伝いを頂くことになります。一緒に良い研修を作り上げられるよう、頑張ります。

 ところで、最近よく聞く話で、新入社員は、導入研修だけではなく、フォローアップ研修も必要だという話が良く話題に出てきます。実際に職場に入ってから、言葉遣いやマナー面の乱れ、低いモチベーション、単純なミスや報告の不足などでいろんな問題を起こしているようです。

 弊社では、そのような問題の背景に、心の疲れと迷いがあると考えています。彼ら彼女らは、上記の問題について、本気になればやれるのですよ。本気になれない状況にあって、自尊感情が低くなり、前向きな思いや希望が弱くなってきている状況なのだろうと考えているのです。多分、『会社やめようかな』等と考える若者も少なくはないはずです。だから、弊社では、フォローアッププログラムとして、心の疲れをいやし、元気と勇気と信頼(自信)の回復をテーマとした展開のプログラムを提供しています。昨日打ち合わせた企業さんでも、今年の11月頃にフォローアップ研修を実施したいとの意向を伝えてくれました。

 日本の若者は、確かに少々手がかかるかもしれませんが、ダイヤモンドの原石であり、磨けばとてつもなく輝く存在です。企業サイドも、弊社のお客さんのように、あせらずに、しっかりと丁寧に教育をしてあげてほしいところですよね。