年別アーカイブ: 2010年

新刊を作ります

 新刊を作ろうと思っています。初版リリースは、来年中を目指しています。内容は、就活対策であり、従来の弊社より出版している「To be yourself」が、長期的視野に立って自分らしく幸せな生き方を探求することに対して、今企画している本は、現実に就活に立ち向かう学生たちのためのもので、厳しい就活戦線を勝ち抜くための実践対策講座となります。私自身、大学で、キャリアスキル演習という講座を担当しており、その講座で使用する授業の教科書とする予定です。

 進捗はこのブログでも逐次ご報告してまいります。どうぞご期待ください。

地球サイズの惑星は多数

   地球サイズの惑星は多数=銀河系恒星の4分の1に存在か―日米チーム
                        時事通信 10月29日(金)3時4分配信

 地球サイズの惑星は従来の予想よりはるかに多く、銀河系(天の川銀河)の恒星が円盤状に集まっている部分では、恒星の約4分の1に地球程度の質量の惑星があるとみられることが分かった。東京工業大の井田茂教授ら日米研究チームが、米ハワイ島にあるケック望遠鏡で5年間観測した成果で、29日付の米科学誌サイエンスに発表した。
 井田教授は「太陽系外の惑星は科学者の想像を超えたペースで数多く見つかっている」と話しており、生命が存在する惑星が見つかる可能性も高まったと考えられる。
 研究チームは、地球から80光年以内と、近い距離にある太陽ぐらいの恒星166個を観測した。恒星から近い距離を、質量がある程度大きい(重い)惑星が公転していると、恒星が重力の影響を受けて揺らぐため、惑星の存在が推定できる。この方法により、22個の恒星では、地球より3倍以上重い惑星が計33個、1周50日以内の近い軌道で公転していることが分かった。
 それより遠い軌道を公転していたり、小さかったりする惑星は、観測ではとらえられない。しかし、このデータに基づくと、恒星の23%に、地球の質量の半分から2倍の惑星が存在する計算になるという。
 ケック望遠鏡は国立天文台のすばる望遠鏡の近くにあり、2019年には次世代の超大型望遠鏡「TMT」(直径30メートル)を国際協力で完成させる計画が検討されている。TMTなら、惑星の大気に生命の存在を示す酸素や有機物が含まれているかどうかが分かるという。

 

 銀河系恒星の4分の1に地球サイズの惑星が存在するとのこと。夜見える天の川の星の4つに一つには地球サイズの惑星があるということですよね。これは、驚きです。確か十数年前までは、宇宙には地球型の惑星は、ほとんど存在しないということが定説だったように記憶していますが、実態は全然違う。宇宙には、想像をはるかに超える可能性がありますよ。

 これだけたくさんの発見されつつある地球サイズの惑星に、生命が存在しないなどと言い切ることのほうがどうかしている。地球は丸いと発言した人をバカにしたり迫害したりした時代の様に、今の地球も、宇宙人や宇宙の生命に関して、真実とは異なった間違えた思い込みをしてしまっているのかもしれません。これからのさらなる調査を期待したいと思います。

いじめ問題の対処

  「バカなんじゃないか」小2担任が学級通信で児童を非難
                           産経新聞 10月26日(火)

 大阪府箕面市の市立小学校で、2年生の担任の男性教諭(56)が、クラスメートをいじめたとする男児について「バカなんじゃないか」「相当な心の病を抱えているとしか言いようがない」などと、学級通信で非難していたことが25日、学校関係者への取材で分かった。学校側は、学級通信が保護者に渡ってからその内容を把握したといい、校長は「内容は許し難いことで、子供を傷つけ大変申し訳ない」と話している。

 問題になっているのは、男性教諭が今月19日にクラスの子供たちに手渡し、自宅に持って帰らせた学級通信。タイトルは「SHORT HOPE」と付けられ、A4用紙4枚分の分量がある。

 学校関係者によると、教諭の担当するクラスでは、特定の女児について、十数人が「○○菌」などと呼ぶなどのいじめが起きており、問題になっていた。

 男性教諭は、中心になっているのは3人と指摘し、学級通信では「たった3名でクラスが崩壊させられることもある」と”危機感”を表明。今月15日には授業で事実確認を行い、いじめをやめるよう指導したことを紹介した。

 しかし、授業から3日後の掃除の時間、このうち1人が女児が持とうとしたモップについて「このモップ持つと菌がつく」とはやしたてたとして、学級通信で「言葉は悪いがバカなんじゃないかと思う。或(あるい)は相当な心の病を抱えているとしか言いようがない」などと非難した。

 箕面市教委によると、学校外への配布物については、校長が内容を確認してから配布するよう指導しているが、校長は今回の学級通信の内容について配布前には把握していなかった。

 学校によると、男性教諭は「(いじめが)自分としては大変なことだから指導したいと思って書いたが、配布してから、まずい文章だと思った」と反省しているという。男性教諭は現在も担任を続けている。

 学校は28日に、このクラスの保護者を対象に説明会を開き、校長と担任が謝罪する予定。

 

 

 うーん、難しい問題ですよね。言葉が悪いとかいろんな問題はあるんだろうけれども、この先生の気持はよくわかりますね。クラスのいじめ問題から目をそらさずに逃げずに真剣に立ち向かい、何とかしようと一生懸命に頑張ってやったことで、逆に信頼に値する先生なんじゃないかと私は思いますね。群馬の小学校で、いじめられた末に母親にプレゼントしようとしたマフラーで自殺をした子供の学校の対処の仕方(いじめではないと認識しているとのこと)に比べると、それは立派なものがあると思いますよ。

 この先生が言うとおり、いじめをする子供は、(大人もそうだけど)相当心が病んでますよ。いじめっ子は、いじめる対象も嫌いだけれど、世界で一番嫌いなのは自分自身なんですよ。自分の中で自分を虐待する意識をずっと心に放置しているから、自分に絶望し、自分を捨てている。自分で自分を責める、その矛先を始終外に向けていなければ、自分が危うくなってしまう。暴力やいじめが悪いことなど百も承知だけれども、被害者意識があるので、平気で醜い正当化がなされてしまう。だから、やり続けてしまう。本当はこんなことはやめにしたいのだけれども、自分を捨ててしまっているので、衝動に流されるままやってしまう。だから、いじめる子供は、絶望の悲鳴を上げているんだと思います。だから、いち早く、そうした負の連鎖から立ち直る手助けを、大人がしてあげる必要があるんだと思いますね。そうしなければ、人を傷つけて、時に死に追いやるほどの罪深さを背負わせてしまうことになる。

 この先生は、そんな負の連鎖を断ち切るための勝負をかけたんだと思います。世論も、こうした先生を責めるのではなく、応援して、本当のいじめの問題を解決できる温かい手助けができるようになってほしいところですね。

内定者研修の感想

 先日担当した内定者研修アトランティックプロジェクトのアンケートが回収され、コメント集をいただきました。その一部をご紹介します。

 

【内定者研修の感想】

・模型を作る作業の中で、「利益を出す」を勉強することに非常に驚きがあった。ただ模型を作るだけではなく、メンバー間の役割分担や助け合う意識など、チームとして一つのものを作り上げることの難しさを痛感した。終わった後の達成感も個人の作業では体験できないものだった。

・1つのプロジェクトを動かすメンバーの一員という立場の難しさ、楽しさを感じた。実現したい目標の設定の中で、考えなければいけない要素が多く困難で少し大雑把になってしまった。資材・工具の発注や計画策定、品質基準書や作業工程見積もりなど、本格的な作業ができ、貴重な体験であった。進捗が遅れ、リカバリーや役割分担に苦労したが、製品が完成した時の達成感や品質を満たせたときの感動はとても大きかった。

・全体を通じて、メンバーとの積極的な意見交換や、向上心の大切さを理解することができた。グループが良くなるには、知識・技術はもちろんだが、結束力が一番重要なのだと実感した。課題のどれもが、小手先の知識や技術でどうにかなる問題ではなく、情報交換や役割分担、結束力が完成に近づく一番の方法だった。入社後も自身の知識・技術向上はもちろんだが、新入社員という立場は理解しつつも、積極的に意見交換をしていきたい。

・横のつながり、縦のつながりを気づこうとされている姿勢をとてもよく感じた。同期の一人一人、これから出会う社員の一人ひとりを大切にしながら、会社に貢献していきたいと強く思った。

・研修が終了した今、一日も早く会社の一員として働きたいという強い思いがある。会社との初めての出会いで抱いた憧れの感情が、研修の中で「実際に働けるんだ」という現実のものとなり、そのことに深い感動を覚えた。

・自分の現状把握や課題分析など、さまざまな面で有意義な時間であった。自分ではチームとして仕事をしていくことの意味を分かっているつもりであったが、全く理解してニア勝ったことを痛感した。チームとして働く際の本当に必要なものを理解することができた。

・徐々にグループワークの重要性が上がっていく研修内容で、最終的には、グループとしての結束感を高めることができた。非常に時がたつのが早く感じ、楽しく取り組むことができたので非常によかった。内定者同士のつながりが強くなり、社会人として重要なことを学べた。

・研修を終え、4月からこの会社で働くという実感を持つことができた。入社まであと半年近くあるが、あと半年しかない。この短い時間で受けた研修をもとに、自分ができる範囲で実生活に少しずつ反映していきたい。

 

 受講された内定者のみなさん、素敵な感想をありがとうございました。入社までの半年、体に気をつけて、思いっきり遊んで、学生時代を謳歌してください。来年の4月からは、共に社会人として頑張りましょう。きちんと卒業することも忘れないように!

すがすがしい若者たち

 昨日は、大学のコミュニケーションの授業を担当してきましたが、人と正面から向き合いかかわろうとする時の学生たちの誠実さと真剣さとぎこちなさに、とてもすがすがしい思いをしました。よく、コミュニケーションは苦手で不得意という若者が多くいますが、それは、単に思い込んでいるだけであって、実際にこうしたエクササイズに一歩踏み込んでみると、驚くほどお互いに誠実に一生懸命に語り、聴くことができる。人間関係にちょっと警戒して臆病になっているだけで、ちょっとした勇気を出して一歩踏み出すと、思いのほか世界が広がるものなのだなぁと改めて実感しました。

 よく最近の若者は、チャラ男が多く、いいかげんという風評を耳にすることがありますが、決してそんなことはありませんね。不器用ではあるけれども、真剣で純粋で一生懸命で誠実であろうとする、そんなすがすがしい美徳を持っている素晴らしい人たちだと思います。

 これからも、しばらくコミュニケーションの講座は続きますが、より自分らしく力強いヒューマンスキルを身につけてもらえるように頑張りたいと思います。

キャリア形成論 第5講目

今日は、大学の授業です。今担当している授業は、長期的に自分らしく力強く輝く生き方を学ぶキャリア形成論です。早くも今日で5講目です。前回までは、自己探求がテーマでしたが、今回からしばらくは、コミュニケーションがテーマとなります。グループワーク中心の講座となります。何せ受講者人数が多いものですから、運営が少々心配しておりまが、頑張って、良い授業にしたいと思います。では、行ってまいります。

就活対策講座「準備を整えて勝利した先輩の事例」④(最終章)

 その様な状況になると、戦いはこちらのペースとなり、持ち前の元気と明るさが前面に出て、彼女は明らかに迫力が出てきた。その結果、いくつかの内定を得ると同時に、まったく不可能ではあるけれども思い出作りのためにと受けた倍率が宝くじ並みの国内航空会社を受けたところ、以外にも最終面接まで到達してしまった。もちろん最初から本気で行きたいとは思っていなかった会社なので最終面接では落とされたが、今までは落とされたならば「私が悪いのだ」と思い込んでしまっていたが、もはやそうは思わず、「落とすのは会社側の問題で、こちらから願い下げだ」という超強気の気持ちになれたとの事。
 そして、就活を通して、本当に自分がやりたい仕事が明確となり、その仕事に挑戦できる本命の企業に、見事に内定を確定して、彼女の就活戦線は勝利で終わった。必死の3日間のトレーニングのわずか1ヵ月後のことである。
 4ヶ月間にわたり、必死になって活動したにもかかわらず、箸にも棒にもかからずに結果を出せなかった学生が、たった3日間で形勢を逆転させて、1ヶ月で勝利を手にしたのだ。
 覚えておいてもらいたい、就活とはそういうものなのだ。裁かれているのは、あなたそのものではなくあなたの準備しているものなのであり、準備が粗末であれば、あなたそのものが粗末な人だと思い込まれてしまう。だからこそ、徹底した準備と練習であなたをしっかりと表現する必要がある。それが出来れば勝利は目の前である。