建設業界における外資系の大手企業で、コミュニケーション研修を実施してきました。
このプログラムは、コミュニケーションを学ぶことを通して、合併後の企業文化の統合、安全管理、会社全体としてのチーム力の向上を目的として、全社的に展開していた研修であり、今回は、その最終回でありました。
場所は、大阪で、24名の関西地区の精鋭たちが集まり、2005年6月16日、9時から5時までの開催となりました。
「どんな研修であり、どんなことをされるのだろう」といった懸念を押してのご参加であり、雨の中、決して楽しく、期待に胸膨らませている雰囲気とは言えない中でのスタートとなりました。
しかし、プログラムを進めていく中で、
「コミュニケーションの基本は、自分を大切にし、可能性を信じる気持ちが重要であること」
「信頼関係は、演技や特別なテクニックが必要なのではなく、正直なコミュニケーションを通して懸念が解消されれば自然に起こることであること」
「コミュニケーションに必要な能力は、いま十分に持っており、リラックスがそれを引き出すカギであること」
「チームに信頼関係が起これば、とても大きな潜在性と可能性が引き出されること」
といったメッセージを、体験を通して実感し、学んでいくことになりました。
その過程で、硬く緊張し、とげとげしく皮肉っぽかった雰囲気が、やわらかく、情熱的でやさしい雰囲気へと変容し、最終的には、自分たちはよい仲間であり、決して捨てたものではなく、例え困難があっても、粘り強く乗り越えていく十分な力があることを改めて確認することができました。
私も、一日担当させていただき、大阪の文化でもあるのでしょうか?楽しく、明るく、本音であり、突込みが激しく、またさりげなくやさしく、あついエネルギーに満ちた皆さんとご一緒させて頂いて、私自身も元気を頂いたような気がいたします。以前からもそう思っていましたが、改めてすばらしい会社だなぁと実感いたしました。厳しい時代ではありますが、ともに頑張ってすばらしい未来を開きましょうと願ったしだいです。
<プログラムの概要>
題名:アドヴェンチャー トゥ エンカウンター(出会いへの冒険)
ねらい:コミュニケーションを学び、チーム力を高める
内容
(午前中)
セッション1「コミュニケーションの重要性」
・コミュニケーションは、21世紀の重要な企業戦略の1つであること
・輝いている人や組織は、コミュニケーションを何よりも大切にしている。
・コミュニケーションの基本は、自信と誇りであること
セッション2「なぜコミュニケーションが重要なのか」
実習「絵によるコミュニケーション」
・信頼関係は、特殊な能力や努力によって作るものではなく、誰もが体験する懸念を解消する=肩の力を抜くことを通して、自然に起こることである。
・懸念を解消するプロセスを促進するものは、まさにコミュニケーションである。
(午後)
セッション3「コミュニケーション改善のポイント」
実習「ひょうたん山」
・楽観性…自分やチームの力と可能性を信じること
・リラックス…お互いの誤解を減少し、懸念を解消すること
・あきらめないこと…コミュニケーションはそんなに生易しいことではないこと
・勇気…勇気がコミュニケーションの第一歩であること
・そして耳を傾けること…最後には聴くことが関係性を創造すること
セッション4「3人寄れば文殊の知恵」
実習「脱出!スノーマウンテン」
・信頼関係に基づいたコミュニケーションは、チームにまどろんでいる途方もない潜在性と可能性を引き出す。
・基本としての信頼があること、よきチームであることは、すばらしい未来を拓くためのカギとなる。