成績とキャリア

 「彼は、いつもクラスでいちばんできの悪い、おちこぼれの生徒だった。彼が8歳のある日、担任の先生に、全員の前で『君の頭は空っぽだね』と冷笑され、教室を飛び出し、家に駆け戻り、学校に行きたくないと、母親になきついた。」
 この少年は、後に発明王と呼ばれた、あのトーマス・エジソンです。

 「彼は、とても発育の遅い子供だった。口を利きはじめるのがひどく遅かったので、両親は、知恵遅れの子供ではないかと心配したほどだった。やっと話せるようになっても、話し方はぎこちなく、無口だったので、将来を心配した両親は、家庭教師をつけたが、なまけぐせがあり、身体が疲れることはすべて、すぐにさぼるのだった。
やがて学校に入学するも、先生からも決して好意をもたれず、『きみがぼくにさよならを言ってくれれば、たいへんありがたいよ』と言われ、『何も悪いことはしていない』と反論しても、『きみの授業中のばやっとした馬鹿みたいな態度が、みんなの規律を乱し、クラスの評判を落としているのがわからんのか』と酷評されてしまうのだった。」
 この人物評が、誰のことだかお分かりでしょうか?
 この少年は、長じて、相対性理論を発表し、世界の物理学を変革した大天才、アルバートアインシュタインなのです。

 世に言われる天才達は、決してだれもが秀才であったわけではありません。
 むしろ、少年時代は、手のつけられない落ちこぼれであったと言う逸話は、数多く伝えられているのです。

 子供の健全な成長を考えた場合、あまりに成績の良し悪しにとらわれるのは、問題なのかもしれません。自分の子供が落ちこぼれるのは確かに心配かもしれませんが、逆に、成績が良く、従順でおとなしい子が、突拍子もない大問題を起こす事件が最近では多発しているのですから。

 「優等生となって、良い大学に入り、良い成績をとって、一流企業に勤めれば、一生安泰である」と言う考え方が、現代では、最も危険であると言われています。
 逆に、人の評価はどうあれ、自分の信じる道を信念を持って貫いた人に、成功者が多いことは、よく知られている事実です。

 弊社では、いくつかの大学で、キャリア教育を担当させていただいており、大学生と直接関わる機会が多いのですが、実感では、「明るく元気でエネルギッシュ」と言うよりは、「警戒し、引きこもっており、硬く、冷えている」と言う印象です。
 私にしてみれば、まったくその必要はないのですが、ある意味「絶望しており、うつっぽい」雰囲気も漂っているようです。

 弊社では、自分らしく輝いて生きるためのキャリアを考えていく上で、最も大切なことは、成績の良し悪しというよりはむしろ、人生に対する信頼、自分の力や可能性に対する信頼、自分が愛される資格があり、かけがえのない命であると言う自分の価値に対する信頼を獲得することであると考えております。

 若く、青春と言うすばらしい時代を生きているわけですから、ぜひ、失敗を恐れず、遠慮することなく、多くの友と思いっきり人生を謳歌してほしいと願っております。

 学生よ、頑張れ! ともに人生を楽しもうではありませんか!

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