受け入れるということ、それは、拒絶することとは違う。
拒絶することは、受け入れないことであり、受け入れることではない。
受け入れること、それは、同意することとは違う。
同意することは、他者の言うことを正しいと自分が思うことであり、受け入れることは、他者がそれが正しいと主張していることを理解することである。同意していなくとも受け入れることはできる。
したがって、受け入れることと従うことは違う。
受け入れたからといって、従う必要はまったくない。また、従うことは受け入れたことの証明ともならない。受け入れなくとも従うことはできるからだ。
受け入れることは、好きになることとも違う。
好き嫌いは実はたいした問題ではない。食べ物の好みが時とともに変わるように、好き嫌いは移ろいゆくもの、本質的なものではない。乗り越えられるのだ。
受け入れるとは、相手のありのままを受け止めて、ありのままを理解すること。
受け入れるとは、相手を裁いたり、操作したり、変えようとすることではない。そのままの相手を、そのままに理解しようとすることである。
受け入れることは、途方もない大きな力を持っている。
それは、北風ではなく太陽の力。
暴力ではなく、優しさの力。
改善の力ではなく、革命の力なのだ。