分離感について④ 「分離感と生産性」

 分離感を生産性の視点から考えてみよう。結論から言えることは、分離感と生産性は反比例の関係にある。分離感が強まれば強まるほど生産性は低下する。

 2つのチームがあるとする。かたやお互いに反目しており、隠し事とうそ、策略と陰謀、”人の不幸は蜜の味”という感じ方を持ったメンバー同士がお互いに悪意を向け合う中、警戒し、攻撃と防衛、競争に終始しながら共通の目的に向けて仕事をするチーム。

 かたや、お互いに気のおけない仲間であり、深い関心と理解があるので、うそや隠し事は察知されて闇のつけいる隙がなく、今ここで起こっているあらゆることについて深い理解と共感があるので、本当に必要な適切な対応がいつでも取れる体制にある。もし問題が起こったとしても、3人寄れば文殊の知恵が機能しており、話合いによってクリエイティブで最も効果的な解決法に導かれていくチーム。

 そのような2つのチームの生産性を考えた場合。前者が不利であることは誰でもわかる。分離感は、強ければ強いほど生産性を低下させるのだ。(続く)

 

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