カテゴリー別アーカイブ: 06.人材教育の理論・情報

大志を抱く(澤田さんの事例)

 澤田秀雄氏という20代の青年がいた。

 福岡の古くうす暗く狭いマンションの一室でヒデインターナショナルという格安航空チケットを販売する会社を経営していた。

 澤田氏は、GパンとTシャツでおおよそ社長らしからぬ恰好をしており、事務所は、貧乏そうな雰囲気であるが、言うことだけは大きかった。

 「将来は、旅行業界で日本一の会社になって、ホテルも航空会社もやるよ。海外にも支店をつくるし、移動は自家用ジェット機だ。」

 現実と言うことのあまりの格差に、この人は大ぼら吹きだ、誇大妄想病か詐欺師だと思った。しかし、何度会ってもいつも同じことを熱っぽく語った。

                                   (参照:逆転バカ社長 石風社) 

 

 このヒデインターナショナルは、この5年後(1990年)株式会社エイチ・アイ・エスと社名を変更し、1996年にスカイマークエアラインズを設立し、2004年に東証で一部上場し、2006年ついにJTBを抜いて国内旅行業界で一位となる。

 ありえなかった澤田氏の夢は、20年後にはすべて実現したのである。

夢を語る力③ 「マイルストーンとしての目標」

③マイルストーンとしての目標

 目標とは、ヴィジョンに向けてのマイルストーンであり、中間地点におけるありたい目安です。

 前述のとおり、ヴィジョンが、本当にそうしたい喜びを伴うリアルゴールだとしたら、目標は、たいていの場合は、ヴィジョン実現のための苦労や努力や犠牲という位置づけになることが多いのではないでしょうか。

 しかし、職場の中で、多く見かけるのが、まさにこの目標であり、この目標の向こう側にあるヴィジョンは、背景画として注目されていないのです。

 確かに目標は大切であり、無視することはできませんが、それだけでは、機械的な生命力のない職場ともなりかねません。やはり、リーダーとしては、仕事の意義、大胆な夢、希望と喜びを語る必要もあるのではないでしょうか。

 夢を語るためには、勇気が必要です。実現の確信がなければそうそう語れるものではありません。しかし、勇気こそがリーダーに期待される特性であります。勇気と情熱をもって夢を語っていこうではありませんか。

夢を語る力② 「ヴィジョン」

②リアルゴールとしてのヴィジョン(夢)

 ヴィジョンとは、長期的な目標であり、夢と言い換えることができるかもしれません。古来から、ヴィジョンには不思議な力があると言われており、活きた夢を内面に育み、人に語り、努力を続けた人たちが、魅力的なリーダーとなり、夢を実現してきたのです。

 しかし、このヴィジョンは、それを思い浮かべた時に本当の心からの喜びを感じられるものでなければ機能しません。通常私たちが目標や方針を考えるときには、リアルゴールではなく、途中の手段としての目標に注目しがちです。

 たとえばダイエット目標を設定するときには、「1週間で3キロ減量!」「毎日、ジョギング、腹筋、腕立て伏せ!」「1日2食は、野菜のみ!」「継続は力なり!」「断ビール!」など、思い浮かぶ目標は、苦難と努力と犠牲の連続であり、それを見て心から喜べるものではありません。しかし、こうした喜びを感じられない目標は、ヴィジョンとして機能しないのです。ヴィジョンとは、本音でそうしたい、そうなると心から嬉しいと感じる夢であり、この場合は、「南国で水着を着て泳ぐ楽しむ自分の姿」こそがヴィジョンと言えましょう。

 ヴィジョンは、自分の人生のみならず、職場においても必要です。職場としてどんな未来像を理想とするのか?どんな夢があるのか?何を実現できれば心から嬉しいと感じられるのか?こうした問いに、リーダーとして向き合い、項目をあげて、自分の言葉として語れる必要があります。あなたの職場のヴィジョンはどんな事ですか?

夢を語る力① 「哲学(志)」

<夢を語る力>

哲学(志)とヴィジョンと目標は、リーダーにとっての3種の神器です。リーダーは、この3つの視点から、活きた言葉で夢を語り、部下の力を結集しなければなりません。

 

①人生の基軸となる哲学(志)

 輝くリーダーの多くは、人生を貫くこころざしとなる哲学をハートに抱ています。

 言葉にすれば、「愛」「勝利」「正義」「力」「思いやり」など、青臭い陳腐な言い古された言葉であるけれども、そんな言葉を生きた言葉として胸に根付かせて、真剣にそう生きている人たちがいますが、そんな人たちこそが、年をとっても青春を生きており、筋が通っており、魅力的で、ぶれない逞しいリーダーとして活躍しているのです。

 逆に、ハートに志を持たない人は、主体的ではなく、反応的に従属的に生きており、たとえ若くとも心は年老いているのです。自分らしく輝く力強いリーダーとして、より大きな良い影響力を発揮していく上でも、自分の志と哲学をもう一度見直してみませんか。

人生の意味

そもそも、我々が人生の意味を問うてはいけない。

我々は人生に問われている立場であり、

我々が人生の答えを出さなければならないのだ。

  

                フランクル

任天堂が世界ベストカンパニー

任天堂が世界ベストカンパニー

                                      IBTimes2009年10月05日

 
 2009年の「世界ベストカンパニー」ランキングが、米誌「ビジネスウィーク」から発表され、1位は任天堂となった。

 このランキングは販売高が100億ドル(約8900億円)以上で、しかもその収入の4分の1以上を海外市場から得ているグローバル企業が対象。成長性や付加価値を基に算出している。任天堂は過去5年間、売り上げは平均36%増、付加価値は38%増。

 以下ランキング
1位 任天堂(日本)
2位 グーグル(米国)
3位 アップル(米国)
4位 斗山重工(韓国)
5位 現代重工(韓国)

 米紙「ビジネスウィーク」で任天堂が世界ベストカンパニーの1位にランクされました。日本にもまだまだこんなに素敵な会社があるんだと誇らしく思いますね。

 任天堂は、もともとは花札から始まったカードゲームの会社であり、経営topが、このままでは会社の将来がないと考えて、さまざまな多角化を試みた時期がありました。タクシー会社、インスタント食品事業、ラブホテル事業など、本当にいろんな事業に果敢に挑戦し、見事に失敗し、それでもあきらめずにベンチャー精神を発揮した結果、電子ゲームのヒットにであい、その後破竹の勢いで業績を伸ばしてきたのです。成長の背景には、人を大切にする社風もあるといわれており、私が注目する会社でもあります。

 私もつい最近、とうとうWii-fitを買ってしまいました。やはり、シンプルで楽しく、体に良さそうなゲームでしたよ。

 こうした時代をリードする素敵な会社は、これからも文化を大切にして、大きく活躍してほしいなぁと思います。

失敗について byカリール・ジブラン

人を鎖にたとえて、一番弱い環の強さがその鎖の強さだとよく言われる。

けれど、それは真実の半分でしかない。

一番強い環の強さも、やはり鎖の強さなのだ。

一番ちっぽけな行いで人を計るのは、

あぶくの弱さを大海の力だと信じるようなものだ。

失敗したからと人を裁くのは、

移り変わるからと、季節を責めるようなものだ。

「預言者」カリール・ジブランより抜粋

 

友情とは byカリール・ジブラン

友情には、魂を深めること以外の目的があってはならない。

愛が、自身の秘密を解き明かす以外のことを求めるなら、

それは愛ではなく、網を投げているにすぎない。

そして、そんな網にかかるものは、ろくなものではない。

『預言者』カリール・ジブランより抜粋

人生への絶望感 脳卒中誘発?

   人生への絶望感 脳卒中誘発 (朝日新聞 2009年9月1日)

 【ワシントン=勝田敏彦】人生に絶望する気持ちがあると、頸動脈(けいどうみゃく)に病変が起き、脳卒中や心臓病を起こす危険が高いことが米ミネソタ大の研究でわかった。米心臓協会の医学誌「ストローク」の最新号に論文が掲載された。

 研究チームは、循環器病にかかったことがない中高年女性559人を対象とした研究で、人生に対して前向きかどうかを質問。この回答と、超音波検査で測った頸動脈の壁の厚みのデータを分析した。

 頸動脈は脳に血液を送る血管。動脈硬化で壁が厚くなると、脳卒中などの原因となる血栓ができやすくなる。

 分析の結果、人生に最も前向きな集団と、最も絶望感が強い集団とでは、壁の厚みに0.06ミリの差があった。研究チームは「この差は、臨床的に重要である可能性があり、絶望感が強い集団は将来、心臓病や脳卒中になる危険が高い」と分析している。

 絶望感と頸動脈の壁の厚みとの間の生理学的な関係ははっきりしていないが、研究チームは、絶望感が強い人にはカウンセリングなどを勧めている。

 

 人生に対して悲観的である人たちは、前向きである人たちに比べて、動脈硬化で頸動脈の血管壁が厚くなり、0.06ミリの差があったとのこと、この差は、脳卒中や心臓病などの危険性を高めるとのことです。

 自分で自分の人生をどう思おうが、それこそ個々人の自由であり、人にとやかく言われる筋合いのものではないのですが、こういうデータを見ると、過度な悲観は気をつけなければならないと思いますね。

 基本的に、人生は、決して甘くはないものであって、それを心配しようと思ったらいくらでも心配することもできますが、そんな不安と恐怖の罠にはまって憂鬱となることは、やはり慎まなければならないと私自身は自戒しています。

 どんなに悩んでも未来のことは分からないものは分からないのです。人生とはそういうものであって、だからこそ不安でもありますが、だからこそ面白くもあるのです。

 人生は、ある意味でサスペンスとロマンの冒険でもあります。待ち受けているものがどんなものであれ、きっと何とかなっていくものですよ。せっかくならば、その冒険を思い切り大胆に楽しめるようにしたいものですね。