児童養護施設への内定者の研修を担当しました。コミュニケーションをテーマとしたオンライン研修で、10時から5時までの1日研修です。
たくさんの方々がご参加いただき、各回30名程度で3回にわたっての講座でした。
参加者の皆さんは、児童養護という難しく厳しくもまた誇り高い仕事に従事するという高い志を持った方々ばかりであり、高い興味と意欲をもって研修にご参加いただいたように感じております。
当初は、緊張気味で、冒頭の自己紹介も、微妙にぎこちないやり取りから始まった研修ですが、セッションを乗り越えるうちに次第に心を開き、対話が活発で深くなり、チームとしての一体感、力強さ、信頼関係を育んでいく展開となりました。
プログラムは、体験型であり、チームで協力し合って課題を成し遂げていく必要があります。しかも、その課題は、決して簡単なものではなく、しかもオンラインという制約のある環境の中で問題を解決していかなければなりません。社会人向けの研修を初めて受けるであろうメンバーにとっては、決して容易なものではなかったと思います。
しかし、そうした逆風の中にあっても、けっして後ろ向きになることなく、楽しく明るく元気に課題に立ち向かい、挑戦して、課題を乗り越えてくれました。そうした意味において、受講して下さったメンバーは、皆さん前向きさと勇気を持ったたくましい若者たちなのだろうと思いました。今後の児童養護を担う若者たちであり、頼もしさを感じた次第です。
プログラムを通して、コミュニケーションの重要性、自他ともに尊重し、思いやる心、誠実さや正直さこそが信頼関係を育むこと、そして、信頼関係は、生産性や創造性を高めるだけではなく、人を癒し勇気づけ、人やチームの大きな可能性を引き出すのだということを学べたのだろうと思います。
子供たちが環境に恵まれなかったことは、不幸であったとも言えますが、逆にだからこそ大きく成長できる可能性があるのであり、成長に向けてのチャンスでもあったとも言えましょう。勇者の人生にはドラゴンがつきものなのです。痛みや困難の無い勇者の人生は存在しません。そして、ドラゴンが強ければ強いほど、困難が大きければ大きいほど勇者は強くなるのです。
子供達には、そうした可能性があるのだろうと思います。私たちは、多くの場合、痛みや困難を後ろ向きにとらえがちですが、それを前向きにとらえて自分らしくたくましく人生を生きることも可能です。
きっと、今回研修の中で、受講メンバーが表現した自他ともに尊重する気持ち、勇気、信頼関係は、子供たちの人生の強力な後押し、応援となることでしょう。
受講してくれたメンバーなら、きっとそうした応援ができると思います。素晴らしいメンバーの皆さん、共に学べましたこと、とてもとても光栄に思っております。
皆さんでしたら、きっと、魅力的であたたかい、やさしくもまた力強いリーダーとして、今後大活躍をしていくと思います。一人の応援団として、今後もエールをお送りしていきたいと思います!