あらゆる心の闇は自尊心の欠如より生まれる‐①

虐待、ストーキングなど、日々のニュースで悲しい事件が頻発しています。

なぜこうした事件が起こるのでしょうか?

様々な視点からこうした事件の原因となる加害者の特徴や心理が研究されています。

私どもは、数ある考え方の一つとして、あらゆる心の闇の根本原因は、自尊感情の欠如より生まれると考えています。

健全なハートは、「自分の存在は、根本的に価値があり、尊ぶに値する大切な存在である。」と感じており、「欠点を含めてありのままの自分を受け入れて愛することができる」ので、それほど嘘や虚飾で自分を飾りたてる必要性も感じないし、「自分の人生は、十分な力があり、今後も何とかなる、大丈夫」と感じているので、それほど強烈に自己防衛を強める必要を感じる必要がなく、また、何かを武器と防具として、自分以外のものに依存する必要性も感じないので、基本的にオーブンでこだわりが少なく、人間関係の場でも過剰な緊張はしません。

しかし、何らかの理由で自尊感情を損ねてしまい、自分はダメ人間で生きる価値などないと強く思い込んでしまった人は、事情が全く変わってしまいます。

自尊心の低い人は、その人の内面で、自分自身を攻撃する思考が常に自分を傷つける言葉を放っており、まさに、自己嫌悪の状態にあります。自己嫌悪と謙虚さとは、全く異なるものであり、謙虚さは健全であり、自分も大切だからこそ相手も大切だと認識していますが、自己嫌悪は自分を全く受け入れずに嫌っているという決して健康的ではない心情です。

そして、自分の内面で起こっているそうした強烈な葛藤は、時を経て、外部へと問題が波及してしまうことになるのです。

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