幸福度調査、実施へ 朝日新聞2010年3月1日 朝刊
鳩山由紀夫首相は28日、菅直人副総理や仙谷由人国家戦略相、松井孝治官房副長官らと首相公邸で協議し、6月に予定している新成長戦略のとりまとめに向け、国民の「幸福度調査」を実施することを決めた。仙谷氏は「成熟社会の成長の意味を考える」としており、今後、調査の方法や項目を早急に詰める。
協議後、仙谷氏は「単なる数字のGDP(国内総生産)だけじゃない成長をどう作っていくか。そのために実感として、国民が何をどのように感じ、思っているかをどのように調査できるかを話した」と記者団に語った。
「幸福度」については、フランスのサルコジ大統領が昨年、GDPの計算方法を見直し、長期休暇や環境への貢献などの「幸福度」の指標を加える考えを表明している。(岩尾真宏)
成長戦略の指針として新たに幸福度を加えようとするアイデアですが、とても素晴らしいことだと私は思います。こうした調査を実施して、政策などに反映させる仕組みができ始めたら、社会が大きく変わっていくかもしれませんね。経済は、もちろん大切ですが、強欲さを追求するあり方には、多くの人たちが嫌悪感を感じ始め、そのようなあり方を推し進める従来型の資本主義のありようを否定し始めています。どんなにお金を持っていても、幸福感を感じることができないのならば、何の意味もない。大切なことは、生きている喜びや平和、家族や友人との愛や人間らしい成長を実感できることなのだろうと思います。そんな社会を目指しての第一歩になることを祈りたいと思います。