キャリア指導をした学生が、内定のお礼を送ってくれました。長期にわたる就活でしたが、昨日、無事志望企業に内定を得たとのことでした。途中でくじけそうな時もあったけれども、何とか踏ん張って、結果を出すことができたとのこと、この体験を社会人になっても活かしていきたいとのことでした。
彼女は、当初キャリアカウンセリングに来た頃は、雰囲気が落ち込んでいて、失意の中にありながら、何とか打開しなければという必死な思いが支えているような状況だったことを覚えています。よく話を聞いてみると、就活に向けての準備を何もせずに、ただ行き当たりばったりの活動を展開していたとのことで、当学の学生は素直で控えめで真正直な子が多く、就活にもそのままの無防備な状態で突入してしまったようです。就職活動は、特に今年のように厳しい状況では、まさに戦場です。戦場に向かうためには、それなりの武器と防具が必要であり、無防備無策でうかつに足を踏み入れると、勝てるどころかボロボロにされてしまいます。現代の就活には、戦略と十分な下準備が必要なのです。
彼女も、そのころは、昨年の12月頃から始めた就職戦線の中で、多数の企業に落とされて、心理的に追い込まれて、ぼろぼろの状況になっていたのでした。しかし、やはりNever Give upは大切です。自分なりに戦略を練り直し、武器と防具となる自己PRと志望動機を磨きなおして、しかも、小型録音機をつかって、面接の練習まで徹底的におこなったのでした。
それからの彼女は、明らかに雰囲気が変わりましたね。筋が通ったのと同時に、自信がつきオーラが張ってきたのがよくわかりました。その状態になったら、あとは成功を待つだけ、今回の内定も、来るべくしてきたものだと思います。
長きにわたる苦しい就職活動も、最後は、勝利で終わったこと、本当におめでとうございます。私も、応援した人間として、本当にうれしいです。本当に厳しい就職活動でしたが、これも、すべて、何かの深い意義がある体験だったのだろうと思います。どうぞ、この体験を大切になさってくださいね。
苦あれば楽ありと言います。これだけ苦しんだんですから、きっとこれから来る幸せは、とてつもなく大きいと思いますよ。
これからの彼女が、自分らしく幸せで力強いキャリアを育まれることを心からお祈りしたいと思います。