分離感とは、他者と私が分離しているという感覚である。人は、多かれ少なかれ、誰もが分離感を持っている。それがなければ、自分を認識できないからだ。
「私は、背が高い」と認識するためには、背の低い他人が必要であり、
「私は、強い」と認識するためには、弱い他人が必要であり、
「私は、正義である」と認識するためには、悪である他人が必要であり、
「私は、私である」と認識するためには、私ではない他人が必要である。
分離感は、寂しさの原点でもあるが、自己認識の原点でもある。さまざまな悲しみの原点でもあるが、個としての成長の原点でもある。ネガティブとポジティブ、裏腹な性格を持つ分離感。やっかいではあるが、絶対に避けるわけにはいかない分離感について、考察を進めていきたい。分離感にはどんな特徴があり、どのようにかかわればいいのか?そんなテーマに挑戦していきたい。
(続き)
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