年別アーカイブ: 2010年

受け入れるということ ②

 受け入れることは、分離感をいやすということ。

 あなたがいったん受け入れることを始めたら、あなたと世界の間で存在していた幻想の壁、断絶、分離の緊張が和らぎ、癒され、内と外が共鳴し始めることに気づくだろう。

 不安や恐怖は、分離感の申し子。分離感が弱まれば、不安や恐怖も鎮まる。受け入れることは、不安と恐怖の根本をいやすのだ。

 受け入れることを通して、あなたは、より自由になり、より自分らしく輝くようになる。

 あなたが変われば、周りも変わる。あなたの輝きを受けて、あなたがかかわる人たちが、次第に、微妙に、根本的に変わってくることを次第にあなたは気づくだろう。

 受け入れることは、愛するということ。愛するということは、まさに、太陽の力。自分も他人もより自分らしく自由で輝かしく力強いあり方へと優しく変容を促すのだ。

受け入れるということ ①

 受け入れるということ、それは、拒絶することとは違う。

 拒絶することは、受け入れないことであり、受け入れることではない。

 受け入れること、それは、同意することとは違う。

 同意することは、他者の言うことを正しいと自分が思うことであり、受け入れることは、他者がそれが正しいと主張していることを理解することである。同意していなくとも受け入れることはできる。

 したがって、受け入れることと従うことは違う。

 受け入れたからといって、従う必要はまったくない。また、従うことは受け入れたことの証明ともならない。受け入れなくとも従うことはできるからだ。

 受け入れることは、好きになることとも違う。

 好き嫌いは実はたいした問題ではない。食べ物の好みが時とともに変わるように、好き嫌いは移ろいゆくもの、本質的なものではない。乗り越えられるのだ。

 受け入れるとは、相手のありのままを受け止めて、ありのままを理解すること。

 受け入れるとは、相手を裁いたり、操作したり、変えようとすることではない。そのままの相手を、そのままに理解しようとすることである。

 受け入れることは、途方もない大きな力を持っている。

 それは、北風ではなく太陽の力。

 暴力ではなく、優しさの力。

 改善の力ではなく、革命の力なのだ。

JAL破綻の原因

   日航破綻 経営者に要因  2010年8月16日 朝日新聞

 日本航空の破綻(はたん)原因を調べている同社の独立機関「コンプライアンス(法令順守)調査委員会」(委員長・才口千晴元最高裁判事)が、「(重大な事態に対する)歴代経営者の不作為が要因で破綻した」との結論を出したことがわかった。ただ、刑事と民事の両面での法的責任を問うのは難しいと判断した。近く報告書にまとめ、管財人に報告する。

 調査委は報告書で、歴代経営陣の経営判断の欠如や危機意識のなさを厳しく指弾。「親方日の丸」といった企業体質にも言及し、大がかりな組織改編と意識改革を促すとみられる。長年に及ぶ日航の問題が、外部専門家によって改めて浮き彫りにされる。

 調査委が問題としたのは、組織の肥大化に伴う意思疎通の欠如▽もろい財務体質▽政官とのもたれ合い▽経営者の経営判断や全社的な危機意識の欠落――など。

 具体的には、営業や経営企画、運航本部といった組織が「縦割り」で横のつながりが乏しく、現場と上層部との間で風通しが悪くなったと指摘。その結果、経営者が経営破綻に陥るような重大な事態に気づくのが遅れたという。

 また、テロや金融危機、新型肺炎のSARSなどで乗客が減って財政的な危機が生じたのに、緊急融資でその場をしのぐだけで、大胆なリストラなどをして財務体質を改善することを先送りした点も指摘。歴代の経営者が、こうした問題を抜本的に解決しようとしないまま放置し続けたことが経営破綻につながったと結論づけた。

 さらに、問題の背景として、「ナショナル・フラッグ・キャリア」(国家を代表する航空会社)という「おごり」があったと分析。「誰かが助けてくれる」といった無責任体質につながったとみている。

 調査委の関係者は「管財人が推し進める経営合理化も重要だが、社内の組織や意識改革をしなければ、再生しても同じことを繰り返す」と話している。(沢伸也、佐々木学)

 

 調査委員会によると、JAL破綻の原因は、意思疎通の欠如に起因する経営陣の不作為によるものと結論付けられました。縦割りの組織であり、横のつながりが乏しく、現場の声がTOPに伝わりづらい風通しの悪い組織になっていたことが、破綻の原因として指摘されています。やはり、コミュニケーションは、大切なのですね。弊社では、コミュニケーションは、21世紀の重要な企業戦略の一つであるといわせていただいておりますが、それを証明する良き事例となると思います。コミュニケーションは、経営に与える影響が絶大であり、良くも悪くも企業の存続と成長に大きな影響を及ぼすのだろうと思います。どんなに優秀な人材や技術や豊富な資産をもっていても、コミュニケーションの影響には勝てない。まさに、コミュニケーションは、企業の存続と成長のかなめなのだと思います。これからの子のコミュニケーションの改善を弊社の大きなテーマとしていきたいと思います。

良い夏休みをとれました

 先週は、1週間にわたり夏休みを取らせていただきました。夏休みとはいっても、近場に買い物に出かけただけで、とりたててどこかに行くと言ったことのない素朴な夏休みでした。夏休みとはいっても、大学の成績つけ、教材の出荷準備、営業、などと、かなりの程度仕事になってしまった夏休みでした。

 とはいえ、こんな素朴で変哲のない、しかし平和で愛がある日常を改めて大切に思える夏休みでもありました。昨日は、終戦記念日でしたが、こんな日常の平和がこれからも続いていきますようにと願った次第です。

 こんな次第で、平和で穏やかで十分に幸せな夏休みを過ごさせていただきました。これから、年の後半に向けて、しっかりと頑張っていきたいと思います。当ブログも今日から再開します。どうぞよろしくお願いいたします。

夏休みをいただきます

来週9日~13日まで夏休みをいただきます。

今年前半も、たくさんの素晴らしいお仕事と挑戦ができました。

これもひとえに応援してくださる方々のおかげです。

本当にありがとうございました。

ゆっくりと休養して、今年後半に備えたいと思います。

というわけで、当ブログも一週間のお休みをいただきます。

どうぞ皆様も、良き夏休みをお過ごしください。

キャリア講座を担当しました(201008)

S大学において、3日間にわたる集中キャリア講座を担当しました。概要は以下の通りです。

 

【S大キャリア講座概要】

<テーマ>「自分らしく輝くキャリアを形成していくための心構えや知識、スキルを体得する。」
<ねらい>
  1.自分自身を探求し、自分の留意すべき点や素晴らしい可能性に気づく。
 2.自分らしくキャリアを形成する上での基盤となるヒューマンスキル(コミュニケーション、自己表現、チームスキル、信頼関係、など)を体得する。
 3.志の重要性を理解し、自分のヴィジョンを設定する。

<プログラムの内容>
[初日]

セッション1  「自信と誇りの重要性」

セッション2 「キャリア形成の理論」

セッション3 「コミュニケーションとは」

セッション4 「コミュニケーションの重要性」

セッション5 「効果的なコミュニケーション」

[2日目]

セッション6 「前向きな生き方」

セッション7 「私が輝くとき」

セッション8 「価値観のコミュニケーション」

セッション9 「関係の中の自分」

[3日目]

セッション10 「世界の動きと私の人生」

セッション11 「私の志」

セッション12 「会社とは、仕事とは」

セッション13 「私のヴィジョン」

<受講者数>51名

<日時>8月2日~4日(3日間) いずれも10時~17時

 

 本講座は、通常であれば半期の講座であり、半年にわたってゆっくりと学んでいくプログラムとなっておりますが、今回は、夏期集中講座ということで、3日間にわたり集中的に学ぶ構成となっています。

 学生にとっては、3日間の長期にわたる集中講座は、多分生まれて初めてのことだと思います。概要しか書かれていないそっけないシラバスを見て講座を選んでくれた学生たちは、とっても勇気がいったと思います。だって、どんな講座なのかもわかりませんし、どんな先生が担当するのかもわかりません。どちらかといえば、期待よりも不安のほうが大きかったのではないでしょうか。しかし、それを押して、51名もの学生たちが、本講座の呼びかけにこたえてくれました。夏休みという大切な時間を使って、しかも、大きな不安を押して本講座を選んでくれた学生たちは、本当に勇者だと思います。参加してくれた学生のみなさん、本当にありがとうございました。

 プログラムは、初日、二日目は、自己探求とコミュニケーションをテーマに、3日目は志を定めることをテーマに学んでいきました。当初は、どんな講座なのか分からない状況で、不安でいっぱいだった学生たちも、プログラムに慣れてきてくれて、次第次第に自由になってきたように思えます。自分に自信と誇りを持つべきであること、自分の人生の力強さをもっと信じるべきであること、勇気を持って人とかかわっていくべきであること、人間関係は思っているほど捨てたものではないこと。そもそも自分自身もそれほど捨てたものではないということ。そんな事柄を学び、そして、今後どう生きたいのか?どんな哲学で人生を貫きたいのか?どんな夢を持って人生を開いていきたいのか?という難しい問いに真剣に真正面から取り組んでいくことができました。

 学生たちは、みな一生懸命に、誠実に、真剣に、集中してこうしたテーマに取り組んでくれました。彼ら彼女らは、みな一様に元気であり、若々しく、エネルギッシュで、どこかしら不安で自信なさげであり、でも一生懸命で、本当にさわやかな若者たちでした。私自身、学生諸君と3日間にわたる勉強をともにできて、とてもさわやかな気持ちになりました。とても楽しく充実したエキサイティングな3日間でした。学生のみなさん、共に学べましたこと、大変光栄に思っております。本当にありがとうございました。

 最後に、学生たちが書いてくれたアンケートの一部抜粋をご紹介します。

 

<S大キャリア講座アンケート抜粋>

・自分がいかに小さいワクの中で生きていたのかと思った。もっと夢を見ていいのだと感じた。

・人生の哲学を大いに学べました。

・受ける前は何をやらされるのか不安でしたが、講座はとても和やかで良い雰囲気でした。大変勉強になりました。感謝しています。

・私は、いつも自分に自信がなく、なにか失敗や嫌なことがあるといつもマイナスなことばかり考えていました。しかし、人間はやればできるということを学び、自分の人生観が変わりました。

・何事にもおくせずに立ち向かい、不安はあるけれども前向きにというポジティブなことを学びました。

・大学の授業も必要だと思うが、こういった授業が増えることを望みます!

・将来のために非常に役に立った。就活に向けて、いろんな面を見直して頑張ろうと思った。

・これから将来に向けて、自分に自信を持つことの大切さ。また夢をかなえることは誰にでもできるということ。そして、その成功した例を聞くことができて、とても満足しました。

・とても分かりやすい資料がたくさんあり、これからの人生の中で、私を前向きにしてくれる資料が多くあるので大切にしていきたいと思います。

・3日が短すぎる。もし可能であれば5日になりたい。

・ビジョンや志がとても大事であきらめなければ誰にでも可能性があるということ。コミュニケーションが不得意だったけれど、知らない人と1から話してみて、楽しかったです。

・人生の上で、大変貴重な体験だった。

・とても楽しかったです。それに自分の道がかたまった。

・ありがとうございました!!忘れていた自信を取り戻せました!

 

 学生のみなさん、素晴らしい感想を、ありがとうございました。私自身も、素晴らしいさわやかな皆さんとともにできたこと、本当に楽しく嬉しかったです。

 本講座を受講してくれた学生諸君の宿題は、「幸せに生きること」。私も幸せでは負けません。ともに、素晴らしい人生を歩みましょう!本当にありがとうございました!

 

キャリア講座を担当します

 来週の2日(月)~4日(水)の3日間にわたり、S大学のキャリア講座を担当します。大学1~2年生向けの長期的に人生について考えることをテーマとした講座であり、ざっくりとした概要は以下の通りです。

<テーマ>「自分らしく輝くキャリアを形成していくための心構えや知識、スキルを体得する」

<内容>

 初日「自分自身を探求する」

 2日目「人間関係を学ぶ」

 3日目「志を定める」

 

テーマにあります通り、自分らしく幸せに輝いて生きるために必要な基礎知識やスキルを体得する講座となります。受講生は51名。全13コマの授業(半期分、2単位)を3日間で集中的に学んでいく展開となります。

 本講座は、すでにT大学で担当しているキャリア形成論の内容と同じものですが、キャリア形成論は半年間にわたりゆっくりとしたペースで講座を展開するのに対して、今回は、3日間の集中講座となります。学生にとっては、こんなに長丁場の講座を受講したことがないので、大変かもしれませんが、集中をとぎらすことなく自分や自分の人生についてじっくりと考えることのできる時間を持てることは、理想的なこととも言えます。せっかくの素晴らしいチャンスなので、充実した素晴らしい学びの場となるように頑張りたいと思います。

 そのような事情で、来週は、前半は更新できません。頑張ってよい講座にしたいと思います。結果は、終了後にまたご報告いたしますね。

アトランティックプロジェクトを担当しました(20100730)

 大手IT企業で、インターンシップ講座としてのアトランティックプロジェクトを担当しました。研修の概要は以下の通りです。

<プログラム名>アトランティックプロジェクト

<日程>10:00~5:30

<テーマ>企業人に必要な知識やスキルを学び、学生から企業人への第一歩を踏み出す。

<ねらい>

1.企業活動の全体像を学ぶ

2.企業人に必要なコミュニケーションとチームワークのスキルを学ぶ。

3.企業人に必要な知識やスキル(仕事の進め方、会社の仕組み、損益の仕組み、など)を体得する。

 

夏休みという貴重な時間を押して集まってくれた学生諸君とともに、素晴らしく充実した一日を過ごすことができました。学生の皆さんは、みな真剣で一生懸命であり、正直でさわやかな方々ばかりでした。私自身も終日担当してとてもすがすがしい気持ちになりました。学生の皆さんありがとうございました。

一日という短い時間でしたが、いろんな気づきがあったと思います。ぜひその体験とご縁を大切にしていただければと願っております。

中でも、会社というものは、確かにリスキーであり、利益を上げることは至難の業であり、大変な努力が必要であるけれども、その本質はロマンであり、胸をわくわくさせる壮大な冒険なのだということ。

働くということは、確かに大変であり、時間に追われ、膨大な問題解決に追われ、クオリティを問われる試練でもあるけれども、本質的に、とてつもない喜びなのだということ、その達成感は何にも勝る宝なのだということ。

人間関係は、確かに痛みが多くてつらいことが多い要因でもあるけれども、決して捨てたものではないということ、たった一日で初対面の人たちとこんなにも素晴らしいチームを作れるということ、正直に正面から向き合えば、こんなに分かり合えるということ、その可能性は無限であるということ。

何よりも、自分自身も捨てたものではないということ、こんなに立派に仕事をやり遂げる力が十分にあるのだということ、その可能性と潜在性は、想像以上に大きいのだということ。

そんな事柄を学んだのではないかと思います。

これから、就活に向けて、いろんな大変なことがあるかと思いますが、今回の学びを活かして、ぜひとも幸せなキャリアに結び付けてもらいたいと願っております。学生のみなさん、頑張ってください!

インターンシップ講座を担当します

 明日は、大手IT企業において、アトランティックプロジェクトを担当します。今回、アトランティックプロジェクトは、インターンシップ講座として利用されています。会社や仕事について、体験的な理解が短時間で深まる良い方法であると考えてご起用いただいた次第です。

 今年は、本講座が十数回開催されますが、その初回だけ私がお手伝いに上がる次第です。どんな学生の皆さんと会えるのかとても楽しみです。頑張っていってまいります。

就活対策講座「自己PRを作るための心構え」④ あなたなら大丈夫!

(3)自分を応援する力強い視点で就職活動を勝ち抜こう

私たちは、悲しいけれども、自分に対して、検事や裁判官として自分を理解し対応する事には慣れていて、上手ではあるけれども、友人や弁護士、広告宣伝局長として対応する事は、不慣れであり、とても不器用であるといえましょう。

どんな見方をしてもそれは、基本的には個人の自由なのですが、こと就職活動に限っては、私は、肯定的な見方を最優先して、否定的な見方は控えるべきであると考えています。

就職活動は、とても厳しい場であり、ある意味で戦場といえます。厳しい戦いの真っ只中で、単身矢面に立って立ち向かい、勝ち抜いていく必要があるのです。そんな厳しい環境の中では、自分の意気地をくじき、不安と恐怖を掻き立ててしまう検事や裁判官の立場は、自分の足を引っ張るマイナス要因になってしまいます。あくまでも、友人、弁護士、広告宣伝局長として、自分の弱みや欠点ではなく、強みや長所に着目して、それを伸ばそうとする視点、強みで勝負し、勝ち抜こうとする視点が必要なのです。自己PRは、自分を応援する力強い視点を大切にして作っていきましょう。

 

単行本『実践就活マニュアル』より抜粋

 

 

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<関連書籍>

 

単行本『実践就活マニュアル』

電子書籍版『実践就活マニュアル 第1巻 就活に必要な心構え』