涙の理由

 トヨタの代表、豊田章男氏の涙に共感しましたね。

 一連の騒動を受けて、米公聴会に出席しなければならなくなってしまったこと、事情が事情だけに仕方がないのですが、心境的にはとても厳しいものがあったと思います。

 そんな公聴会の後で、トヨタアメリカの系列販売店やケンタッキー工場の従業員が集まった集会に参加して挨拶をする際、参加者の予想外の思いやりの拍手と勇気づけられる言葉を受けて、「公聴会で私は一人ではなかった。あなた方や世界中の同僚がともにいてくれた」という挨拶をする際に、感極まって涙が出てしまったわけですが、私は、その涙にぐっとくるものがありました。苦しい時にはお互いに助け合うという古き良き企業の風土、忘れていたけれども企業経営にとってとても大切な思いやりや温かい人間性を垣間見た思いがしたのです。

 帰国後、章男氏は、涙の理由についてこう語ったそうです。

 「自分が守ろうと思っていたが、実は守られていたのは自分だったと実感したがゆえに図らずも涙が出てしまいました。」

 社員を守ろうとして気丈にも孤独な戦いを敢行しようとしたけれども、実は守られていたのは自分だったことを実感したとのこと。それを実感された時は、とても深い感動を覚えられたんだろうと思います。

 なんだかんだ言ってもトヨタは日本を代表する会社です。私はトヨタのプリウスに乗っていますが、言われているような不具合は全く感じませんね。何となく、あまりの成功に、嫉妬、言いがかりをつけられている感もあります。

 いちユーザーとして、ぜひ今回の出来事にめげることなく、頑張ってほしいと思いました。

 そして、豊田章男氏もおっしゃっていましたが、「車を愛し、地球環境に貢献する会社」という理想が実現されて、それこそ新しい人間性の時代をリードする素晴らしい誇り高い会社となられることを祈ります。

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