作成者別アーカイブ: venusassociation

若者たちの活躍

私は、神奈川県の大学で、授業を担当しておりますが、その授業を選択してくれている学生から、こんな素敵な連絡をもらったので、当ブログでもご紹介します。

pen1

(以下、記事の内容)

鶴見大学の地域貢献ボランティアサークル風露(ふうろ)の香(か)(鈴木謙太郎代表=人物風土記で紹介)が、文房具メーカー・ゼブラ(株)と協働で寄付金付きボールペンの販売を開始した。販売には区内老舗文房具店・(株)マルハチ(八木幹雄代表取締役社長)=鶴見中央=が協力。寄付金は、生活困窮世帯などの小中学生を支援する「つるみ元気塾ほっとりんく」の運営資金に充てられる。

 寄付金付きボールペンは、ゼブラ(株)が全国各地の大学や社会福祉協議会などと協働して実施している企画。同社製の筆記具にオリジナルのデザインを加え販売し、売上の一部を寄付するというものだ。

学生は昨年から、NPO法人あしほが区から委託を受け運営する元気塾で学習支援活動を継続。生活困窮世帯の子どもたちの現状に触れ、「何か手助けを」と考える中、企画を知り今年2月からスタートした。

販売については、区内出身で同サークル代表の鈴木さんが、「長くあるマルハチさんにお願いしたい」と、同店に直談判。学生らの思いを聞いた八木社長が全面協力を約束し、店頭での販売が決まっていた。八木社長は「貧困問題が身近にもあると知り、地元の企業として支援の手助けができればと思った」と話す。

夜間学習の夕食代に

 ボールペンは1本200円(税込)で、500本製作。日本で貧困状態にある子どもたちの現状を知ってもらおうと、リーフレットも作った。昨日24日から、鶴見銀座商店街にあるマルハチ本店と、JR鶴見駅西口のミナール店で販売されているほか、今後は区内企業や団体等に学生が営業販売も行っていくという。

集まった寄付金は、元気塾で今年度から始まった、週1回の夜間学習時に提供する食事代などに充てられる予定だ。

助成無しに愛の手

 元気塾の夕食付き夜間学習支援は、助成金のない中、昨夏から開始。現在通う6人の子どもの家庭は共働きが多く、「孤食の問題を解決するために夕食の団らんは重要」と施設長の須田洋平さんは語る。

支援は寄付金を募りながら継続しているが、資金調達は常に課題だという。そんな中での企画に須田さんは、「ボランティアだけでなく、資金確保までしてもらえるのは本当にありがたい」と感謝する。

鈴木代表は、「現状を知るにつれ、何かしたいという気持ちが強くなった。500本完売を目ざしたい」と意気込んでいる。

タウンニュース(http://www.townnews.co.jp/) 2015年9月25日号 より抜粋

ボランティアの一環として、寄付金付きボールペンを企画開発したとのこと。しかも、文房具メーカー・ゼブラ(株)さんや、販売には大学の地元の老舗文房具店・(株)マルハチさんとの協力を得て制作、販売されるに至っているとのことです。

これは、すごいことではありませんか。私は、とても立派だと思いますよ。協力関係者との信頼関係をはぐくみ、協力体制を固め、現実にお金を動かし、形を創造する。言葉でいうのは簡単ですが、そのプロセスの中では、きっとさまざまな困難があったはずです。それを乗り越え、結果をだし、さらには地元のニュースの記事になる。さすがではありませんか。

丹精込めて作り上げた作品がこれ!

pen2

どうですか、おしゃれではありませんか。一本200円と少々高めですが、「10本まとめて買った!」くらい言ってあげたいですね。

今回学生たちが、貢献したいと願ったことがらがこのことです。
pen3

画像が小さくてごめんなさい。
内容を私なりに解釈して概略お伝えしますと、

・6人に一人、日本にいて経済的に困窮し、貧困と言う状態で生活している子供たちの割合。

・それは、一クラス30人の教室の中で5人が該当するのだということ。

・子供たちを巡る環境は、貧困だけではなく、虐待、育児放棄、両親の不仲から生じる家庭環境の悪化など、ますます悪化の一途をたどっている。

・子供たちのために何かできることはないだろうかと言う志のもとで、学生たちが行動を開始した。

・この寄付金付きボールペンの企画は、つるみどりプロジェクトの一環として生まれた。つるみどりプロジェクトとは、温かい目で子供たちを見つめ、応援し、子供たちが大きく羽ばたいてもらいたいという願いを込めて名付けた。

・こうした企画のボールペンを買っていただいてありがとうございました。

おおよそこういう内容が書かれているようです。わたしは、こうした学生たち誇りに思いますね。素晴らし活動、今後の学生たちの活躍に、心からエールを送りたいと思います。

新人フォロアップ研修を担当しました(20150925)

先日、S社において、新入社員フォロー研修を担当してまいりました。概要は以下の通り。

【S社新入社員フォロー研修概要】
<テーマ>「若手リーダーに向けての第一歩を踏み出す。」

<ねらい>
1 .前向きな生き方の重要性を学ぶ。
2 . 志の重要性を学び、ヴィジョンを定める。

<プログラムの内容>
セッション1 「前向きな生き方の重要性」
セッション2 「こころざしを定める」

<時間>9:00~12:00(3時間)

S社では、4月の入社時に、新入社員研修としてアトランティックプロジェクトを担当させていただいており、今回、6か月を置いての再会となりました。
4月の入社時研修では、すばらしいメンバーとスタッフのみなさんに恵まれて、とても深く、パワフルで、感動的な学びの場となり、とても印象深い研修となったこともあり、今回、メンバーと再会できることを、とても楽しみにしておりました。
再開してみて、メンバーは、やはり現場の厳しさに磨かれてきたのでしょう、一回りも二回りもたくましく感じられるようになっており、入社時も、とても愛嬌のある魅力的な人材たちでしたが、輪をかけて強い魅力を感じるようになっていました。
新入社員としての入社後の6か月間は、とかく困難な時代だといわれております。やはり、学生と言う立場と企業人と言う立場には、大きな違いがあり、学生から企業人へと変容していくためには、相当大きなさまざまなストレスを体験することになるのでしょう。
今回、メンバーのみなさんは、現状の心身の状況がどうあれ、その過酷な半年間を乗り越えたということであり、それはとても立派なことなんだといえましょう。
だから、現状で新入社員として頑張っていられるということだけでも十分なのですが、6か月も経過すると、徐々に新入社員としての立場が薄まり、周囲からは、もう少し大きな役回り、たとえば若手リーダーとして活躍していくことを期待されるようになってきています。
そのような状況の中で、今回の研修は、激動の6か月の疲れを癒し、若手リーダーとして必要な知識や心構えを学び、より自分らしく輝くキャリアへの第一歩を踏み出してもらうことがテーマとなります。
時間は、午前中の3時間と、短い時間ですが、密度の濃い、充実した時間となりました。

・ものの見方や考え方で、人生は大きく左右される。
・自分の欠点や失敗ばかりに目を向けるのではなく、大きな可能性や長所に目を向けるべし。
・他人や会社の欠点ばかりに目を向けるのではなく、すばらしい側面や可能性に目を向けるべし。
・人生は、環境の良しあしで決定されるのではなく、自分のハートひとつで変わるものだ。
・絶望のハートには、絶望の未来がやってくる。
・健康で前向きなハートには、栄光の未来がやってくる。
・新入社員と言えども、活躍の可能性はいくらでもある。委縮せずに、大胆に活躍すべし。
・志は、輝く生き方の必須要件。
・輝いて生きている人の胸には、かならず熱い情熱が潜んでいる。
・ヴィジョンには、ちからがある。
・大いなる夢をもって、キャリアを大切に育んでいこう。

以上に代表される大切なことを学べたと思います。
研修は、短い時間でしたが、とても充実した楽しい場となりました。
これも、すばらしいメンバーとスタッフのみなさんのおかげ、ほんとうにありがとうございました。
メンバーのみなさん、みなさんなら、どんな時でも必ずすばらしい道を開いて行けますよ。
私が保証します。
いろんな困難はあると思いますが、みなさんなら大丈夫、共にがんばっていきましょう!

少しの勇気が人生を変える

自分らしく幸せに生きるために必要なこと、
輝いて生きるために必要なこと、
それは、お金でも、体力でも、頭のよさでもない。
決定的な要因は、勇気だ。
ほんの少しの勇気が、人生を大きく変える。

リスクから逃げまどうだけの人生が、最も危険な生き方である。
私たちは、天国に生きているわけではない。
この世には、危険がつきものであり、逃げ切れることなどできないのだ。

大それた蛮勇など必要ではない。
ちょっとした勇気を大切にしよう。

未知に一歩踏み出す挑戦の勇気、
失敗の恐怖を乗り越える勇気、
不安を押して人と関わる勇気、
愛しているという勇気、

そんな勇気を大切にしよう。
あなたなら大丈夫、
あなたには、今は想像もできないくらい大きな可能性がまどろんでいるのだから。
あなたは、勇者だ。
そんな大きな可能性に挑戦しよう。

サーバーも引越しました

ブログの仕様が変わったので、驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。

実は、長年お付き合いしていたサーバーから、新しいサーバーに引越しました。以前のサーバーは、何かと制約が多く、不自由を感じることが多くなったので、より自由度の高いものへと移転したのです。

それに伴って、ブログの仕様も、思い切って変えました。今までは、Movable Typeと呼ばれるソフトを使っていましたが、これもモバイル対応ができないなど、何かと制約が多かったので、より使い勝手の良いWordPressと言うソフトに変えました。

人生の変わり目って、急激に怒涛のようにやってくるのですね。サーバーも引っ越しだし、ブログも引っ越しだし、現実の家と事務所も引っ越しです。

現在、実際の引っ越しでてんやわんやのところで、この作業が入ってきており、いろいろと荒っぽく穴があると思います。(実は、オンラインショップの引っ越しがうまくいってないのです・・・。)

徐々に直して、よくしていきますので、長い目で見てくださいませ。

体験学習とは? 1.体験学習とは

1.体験学習とは

 体験学習とは、本や理論など、既に一般化されたモデルから学ぶのではなく、自分が体験したさまざまなことを大切にして、そのような今ここの生きた体験から学ぶ学習方法です。その歴史は古く、1940年代に社会心理学者K.レヴィンによるグループダイナミックス研究の一環として開発されたトレーニング方法に端を発しています。
 主に、コミュニケーションやリーダーシップと言ったヒューマンスキルトレーニングに適していると言われており、現在では、企業教育はじめ、
学校や病院、さまざまな組織におけるソーシャルスキル、ヒューマンスキルトレーニングの方法のひとつとして広く一般的に活用されています。
 体験学習を深く理解していくために、ここでは、体験学習を、モデル学習との対比の中で見ていきましょう。

体験学習とモデル学習

 通常、私たちが“学ぶ”ときの学び方は、“モデル学習”といえるでしょう。モデル学習とは、既にある答えや先生の示す見本から学ぶ方法であり、私どもはそのような正解やモデルから学ぶ方法をモデル学習と呼んでいます。
 モデル学習の学習プロセスは、基本的に漢字の書き取りと同じで、先生が“見本(モデル)”を示し、生徒は、それを“複写”し、何回も“練習”をして、“記憶”し、自分のものにする。そして、当初先生の示した見本が、自分のものになったときに、さらに新しく高度な“見本(モデル)”を提示してもらうと言ったサイクルを繰り返していくことになります。
 そのようなプロセスを通して、学習者は、より高度な知識やスキルを体得していくことになるのです。モデル学習は、先哲の叡智や成功モデル、長い歴史から育まれてきたエッセンスを短期間で習得するための非常に効率の良い方法であり、さまざまな学習に応用が可能です。また、どんな教育機関、組織、文化でも行われている教育方法であり、汎用的で一般的であるといえましょう。

 しかし、そのように効果的な方法であるモデル学習も、決して万能で完璧な方法とはいえません。実は、モデル学習は、限界があり、どんなことでもこの方法で学べるわけではないのです。
 たとえば、一流のプロスポーツ選手を思い浮かべてください。彼ら彼女らは、大変パフォーマンスが高く、一流であり、モデルとするにはもってこいの人たちですが、しかし、モデル学習のように、彼ら彼女らの物まねをしたからといって、その技術を得られるわけではありません。
 また、一流になればなるほど、その技術はユニークであり、一般的ではありません。有名なプロ選手の成功の秘訣は、一様に個性的であり、全く画一的ではありません。ですから、一流であるための型にはまったモデルは存在しないのです。
 匠の技、というものがあります。一流の職人芸は、大変みごとであり、見習いたいスキルであります。しかし、残念ながら、見取り稽古には限界があり、同じようにやってみても、同じようにはできません。その技は、その人独自のきれをもっており、その人にしかできない独特なものだからです。

 

 一方、教育研修の大きなテーマでもあるリーダーシップやコミュニケーションは、いかがでしょう?私どもの認識では、リーダーシップやコミュニケーションと言ったいわばヒューマンスキルは、個性の現われと考えております。その際、個性には、当然のことながらあるべきモデルや正解はありません。リーダーシップやコミュニケーションについても同様であり、すばらしいヒューマンスキルのあり方と言った場合、美しいあり方は、一輪だけではなくて、百花百様であり、個性の数だけ美しい花が咲く可能性があると言えましょう。
 そのような多様な可能性のあるヒューマンスキルを学ぶ際には、画一化したモデルをもとに学ぼうとする従来のモデル学習では、効果的に機能しづらいと言えましょう。

 

 一方、体験学習とは、従来のモデル学習とは違って、既に一般化された知識やモデルから学ぶのではなく、自分の体験を大切にし、そこから宝を導き出す学習方法です。体験するということは、生身の私が、感じ、考え、反応し、気づくということであり、過去や未来の虚構ではなく、“今ここ”のリアリティを味わうということです。ですから、それはリアルであり、作り物ではない真実味があると言えましょう。
 まさに“体験”は、既に出ている過去の枯れた理論よりも、ずっとずっと生き生きとした信頼に値する、頼りになる情報と言えるのではないでしょうか。

 ただし、その自分自身の体験も、本当の真実とは言えません。なぜならば、人間の認識する力は、大変優れてはいますが、完全ではないからです。人間の認識力には限界があり、ありのままの全てを理解できるわけではありません。
 私たちは、とっても勘違いしやすいのです。実感では、太陽が動いているように見えますが、真実は、太陽ではなく、地球(自分)が動いているのです。

 では、この個人の認識力の限界を超えて、本当のことを知り、真実に基づいてよりよい方法を学んでいくためにはどのようなことが必要なのでしょう。体験学習では、この個人の認知バイアス(偏向)を修正し、本当のことを理解して行くために、個々人の認識を“分かち合う”ことをします。
つまり、チームで共通に体験したことに対して、個々人がどのように感じたのかの内面の出来事を発表し、個々人の内面のプロセスをオープンにしていく作業を実践するのです。
 内面をオープンにするためには、信頼関係が必要ですが、信頼関係がはぐくまれている中で、体験の分かち合いがなされると、隠れていた個々の内面に光が差し込み、本当のことが次第に明らかになっていくことになるのです。
 人間関係は、複雑であり、広く大きく奥行きが深いものです。自分が、それを“青”と認識しても、他人がそのように認識するとは限りません。“黄色”と見る人もいるだろうし、“緑”と見る人もいるでしょう。しかし、そのどれかが正解で、他の見解が間違えているということではありません。なぜならば、いずれも複雑なものの、ある側面を見ているわけであって、立場から見た見え方に間違いが無いからです。ただ単に、見方が部分的なだけなのです。
 同じ町を、東から見るのと西から見るのとでは、違った町に見えますが、実は、同じ町を見ているのです。
 同じ町を、低地から見るのと、山の上から見るのとでは、違った町に見えますが、実は、同じ街を見ているのです。
 しかし、それぞれの見え方を集めて行くと、本当の町が観えてきます。それぞれの認識を分かち合って行くと、どんなに広く深く大きな対象
であっても、その全体像、真実に近づくことができるでしょう。

 内面の体験は、自分にとっては大切な宝物ですが、それを相手に伝えたとき、相手が宝物として扱ってくれる保障はありません。ですから、内面の体験を分かち合うことは、とっても勇気が必要であり、相互信頼が必要ではありますが、もし、本当に信頼が起こって、人と人とが、本当の体験を正直に語り合うことができたとしたら、きっと隠された真実に光が当たるのではないでしょうか。

 体験学習は、以上のように、体験したことを観察し、個人で感じたこと気づいたことをチームで分かち合い、さまざまな視点から本当のことを明らかにしていくことを通して、真実の理解や、よりよいあり方の探求をしていくことができる学習方法です。
 また、ありのままの現実を淡々と観察していく方法でもあり、「こうあるべき」や「こうあるべきではない」と信じ込んでいる考え方から離れ、自然で等身大の自分自身をみつめ、本来の自分らしさを探求していくことができるので、自由になる、本来のエネルギッシュで生き生きとしている
自分を取り戻す方法ともいえましょう。

 技術の進歩が早く、変動の大きい時代にあって、変化に柔軟に対応し、智恵を生み出し、創造的に問題解決を図るための質の高いコミュニケーションやリーダーシップの能力育成が求められている現代では、主体性や個性を重んじて、その限りない潜在性を引き出す支援をする体験学習方法は、非常に強力な戦略的なツール、学習方法と言えるのではないでしょうか。

【体験学習とは シリーズ】

1.体験学習とは

2.体験学習の学習プロセス

3.体験学習の効果

4.体験学習の原点

5.Tグループの誕生

6.日本におけるラボラトリーメソッド

7.Tグループの実際

8.私のTグループ体験

9.体験学習の留意点とポリシー

ALWAYS 三丁目の夕日

 「Always 3丁目の夕日」を見てきました。昭和33年、東京タワーの建設中の戦後復興の真っ只中が舞台となっています。私の生まれが、昭和36年であり、私のまさに体験した昭和がそっくり再現されており、私はすっかりはまってしまいました。

 今まで映画館では、あまり涙を流したことはなかったのですが、年のせいでしょうか?この映画は、途中からぼろぼろと止まらなくなってしまったのです。

 登場人物たちは、皆正直であり、作為のない、直球勝負の行き方をしており、貧乏ながらも一生懸命に生きています。また、人間関係も、非常に懐が深く、現代では訴訟問題にもなりかねない隣人のエキセントリックで困った言動を、迷惑がりながらも拒絶せず、なんだかんだといいながら受け入れて一緒に問題解決に取り組みます。あぁ昭和の時代の日本は、こんなにやさしかったのだなぁと感慨にふけってしまいました。

 東京タワーが次第に立てられていく中、物語は展開されていきます。ストーリーの詳細は言えませんが、実に良く練られた脚本であり、実に美しい音楽とともに、ドラマティックに展開していきます。本当にすばらしい物語でした。吉岡秀隆さんほか、出演者の皆さんのそれこそ直球勝負の演技が光っています。

 最後に登場人物の少年が家族とともに夕日を見ながら「夕日がきれいなのは当たり前だよ。明日も、3年後も、50年後もきれいだよ」という言葉が印象的でした。

 少年の言葉通り、未来の日本や世界の夕日もきれいにしなければなりません。