恩師 山口真人先生

 私には、今の仕事をする上での3人のお師匠様がいます。一人は、日本におけるラボラトリーメソッドの草分けであり、私に愛の哲学を教えてくださった故柳原光先生、飾りっ気のないシンプルな方法こそが最も良い方法であり、どんなこと(例え苦いもの)でも学びにつながること教えてくださった星野欣生先生、そして私にTグループを教えてくれた山口真人先生です。

 私にとってTグループ体験は、とても意義深く、かたくなだった私の心を癒し、開き、可能性に目覚めさせてくれた素晴らしい学びの場でしたが、その時のファシリテーターが山口先生だったのです。そして、最近山口真人先生がご逝去されていたことを知りました。

 山口先生とは、Tグループの後は、雑誌の記事のご指導をいただいたくらいで、取り立てて仕事上のご縁をいただいたわけではありませんが、Tグループ体験が私にとって大変価値あるものだったので、密かに感謝し、尊敬をしておりましたので、今回ご逝去されていることを知って、大変驚き、ショックを受けた次第です。とは言え、ご逝去されたのは、2011年11月であり、もう3年も前のことなんですけど・・・。

 亡くなられたことを知って、「なぜなくなったの?」「晩年はどんなことされていたの?」「彼の遺志はどう引き継がれているの?」「お参りできる場所はあるの?」など、さまざまな疑問がわき起こって、業務をわきに追いやってインターネットでいろんな情報を集めていきましたところ、派生した情報から、私が知らなかったさまざまな新しいトレンドを知ることができました。

 ミニT、反転授業、ワールドカフェ、OST、AI、ホールシステムアプローチ、・・・

 私は、こと仕事に関しては、保守的なところがあり、ラボラトリーメソッドでも、伝統を重んじたスタイルで運営しているものでなければ一切受け入れないし、新しい経営メソッドに関しても、人間性に基づかないものや、少しでも罠や操作、闇のにおいがするものは、全く受け付けないし近づかない主義で、新しいものには相当慎重にかかわってきました。

 しかし、山口先生がらみで調べていったこれらの新しい(実は新しくもない)方法は、なんと、悪いものではなかったのです。むしろ、「どうしてうちのような会社がもっと早く取り入れなかったんだろう、って言うか、うちがやるべきだった!」と思えるような方法だったのです。

 前述のように、私は、教育手法に関しては、原理主義であり、相当な保守的だったので、結果、私がやっていることは、そこそこ進歩はあるものの実は10年前とほとんど変わらないものになっていました。本当に大切なことや本質は、そうそう変わるものではないので、それでもいいか、なんて思っておりましたが、何となく頭打ちのような感じを持っており、問題意識も感じていたのです。

 今回、山口先生インパクトをきっかけに、新しい情報に真剣に取り組んで、うちもいろんなことに心を開いてチャレンジしなければならないとつくづく感じました。伝統を重んじるというポリシーにかまけて、勉強をさぼっていたことにつくづく気づかされたのです。

 きっと、山口先生が、私に一喝してくれたんだろうと思います。

 これをきっかけに、私も、さまざまな新しいアプローチを勉強します。8月には、山口先生のお弟子さんの主催するミニTを受講しに行きます。またワールドカフェに関しては、いろんな方面から探究を進めて、年内に、弊社主催で開催したいと思います。弊社も今年で創業15周年なので、その記念イベントにしたいとも思っております。

 その他、今までには体験しなかったような、いろんな新しい場に参加して、初心にもどって勉強したいと思います。

 15年目にして、第2の創業です。ヴィーナスアソシエイションの脱皮を図り、新しいバージョンに進化したいという意欲がわいてきました。

 そんなきっかけを下さった山口真人先生に感謝です。こころから合掌。

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