なぜならその日にこそ byカリール・ジブラン 人の目を曇らせるベールは、それを編んだ者の手で取り払われる。 耳をふさぐ粘土には、それをこねた者の手で、穴が空けられる。 そして人は見えるようになる。 そして人は聞こえるようになる。 それでも、それまで見えなかったことを嘆きはしない。 聞こえなかったことを悔いたりはしない。 なぜならその日にこそ、人は、あらゆるものに隠された秘密を知るのだから。 そして、光を祝福するように、闇をも祝福するのだから。 「預言者」カリール・ジブランより抜粋