キャリアアドバイザーとして

毎週火曜日は、東京のJ大学のキャリアアドバイザーを担当しています。1対1のカウンセリングを通して、学生たちの自分らしく幸せで力強いキャリアを育むお手伝いをしようとする試みですが、今年で早くも3年目になります。何とか学生たちに本当の意味でのお役にたちたいと様々な試行錯誤と挑戦と勉強を積み重ねてきており、私にとっては、やりがいのある大切な仕事の一つになっています。

 しかし、今年は、学生たちにとって、本当に厳しい逆風が吹いてますね。なかなか思うように内定に結びつかない学生たちと話をすると、人生におけるもっとも強烈な試練の真っただ中にいるんだなぁということが本当によくわかります。

 就職活動は、本当に試練ですよ。どんなに一生懸命に頑張っても、相手がいますので、なかなか思うようにはいかない。何が悪いのか分からないけれども自分を受け入れてもらえない。自分の価値を否定されているようで、どんどん自分の自尊心と勇気と誇りが砕かれていく。逃げ出したいけれども、学卒で就職できないときの過酷な運命が怖い。周りは内定を取っている友人が出てきて焦る。親の期待や学校の期待がプレッシャーとなる。心は絶望的な状況だけれども立ち向かっていかなければ後がない。・・・。

 こんな時代に就職活動に直面した学生は、相当の苦労をしていると思います。実際のところ、今の就活生たちは、強烈な修行の真っただ中にいるようなものです。毎日が針のむしろに座りながら、滝行をしているようなものですよ。しかし、明けない夜はないし、春の来ない冬もないとよく言われています。一生滝にうたれなければならないわけではなく、今だけなのです。また、人生は、きちんと帳尻が合うようにできていて、苦しければ苦しいほど、そのあとにやってくる喜びも大きいものですよ。人生において意味のない苦労などなく、すべてが大切な意義を持っている。人は悲しいけれども、成長には痛みが付き物であり、痛みが大きいほど、大きな飛躍の可能性があるのですから。

 就職活動は、戦いの場であり、戦略が必要です。無防備にやみくもに立ち向かっていっても決して勝つことはできません。思うどおりにいかないのは、あなたの能力が足りないからなのでは決してありません。採用の現場では、その人の本質的な可能性は潜在力など見極めきれないのですから。就活でなかなか内定を取れないのは、シンプルに武器と防具(戦略と準備)が足りないからなのです。あせらず、あきらめず、おもねらずに、地に足をつけて、もう一度、自分の戦略と武器防具を磨きなおしてみましょう。私も協力します。

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