最近出版したkindle本「自尊心がすべてを変える」は、少しずつですが、購読してくださる方が増えてきています。
また、仕事柄、こうした自尊心関係の講話をさせていただく機会も増えてきており、まさに時代が健全な自尊心の回復を求めているのではないかと思います。
当書は、自尊心への誤解を解消し、健全な自尊心を回復するとともに、自分本来の個性や力強さを引き出すきっかけとなるとても良い本だと思います。
もっともっと広く多くの人に読んでもらいたい、そんな願いがあり、当ブログでも、少しだけ当書籍を紹介していきたいと思います。
当書籍は、自尊心をどう回復するのかを「自尊心回復の7原則」と題して書いておりますが、そのテーマに向けての序章として、自尊心の重要性や回復の意義について書いている部分をシリーズでご紹介していきたいと思います。
今回はその第一回目、「自尊心とは」です。
【①自尊心とは 「自尊心がすべてを変える」より抜粋】
①自尊心とは
「自尊心」と聞いて、みなさんは、どう感じますか? 自尊心と言うものに対して、どんなイメージを持っているでしょうか? 「自尊心が高い人」ってどんな人だと思いますか? あなたは、「自尊心の高い人」を友達にしたいと思いますか?
実は、日本においては、自尊心と言う言葉を巡って、とても大きな誤解が起こっているのです。
日本においては、自尊心とは、傲慢さやうぬぼれ、思い上がり、と言った意味で解釈されることが多く、持つべきものではない性格だと認識されることが多いのではないでしょうか。
しかし、欧米においては、自尊心は、self-esteemと呼ばれており、それは育むべき美徳であって、傲慢さやうぬぼれの意味も含まれるprideとは違うものだと認識されています。そう、欧米においては、自尊心は、「勇気」「誠実」「やさしさ」などと言った美徳と同列に扱われており、子供のころから育むべき徳性であると考えられているのです。
心理学上の自尊心とは、ありのままの自分を無条件で受け入れることを言います。
ありのままですので、自分の欠点、おっちょこちょいで、間抜けなところがあり、よく失敗をする自分の弱い側面も含まれることになりますが、そういうあまり好きにはなれない自分をも受け止めることができるメンタリティが自尊心なのです。
心理学では、この自尊心は、大変重要な要素であり、コミュニケーションやリーダーシップ、キャリアや結婚、健康や寿命にまで、良くも悪くも大変大きな影響を及ぼすと考えられています。
前著の「自尊心の重要性」でも書きましたが、不健康でネガティブな自尊心は、凶悪少年犯罪、幼児虐待、ドメスティックバイオレンス、依存症、うつ、自殺、などなど、現代社会を彩る様々な病理の原因とも考えられている一方で、力強く健全な自尊心は、その人のたくましく輝かしい生き方、リーダーシップを発揮する生き方、自分らしく主体的な生き方を導くとも言われています。
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