月別アーカイブ: 2010年10月

いじめ問題の対処

  「バカなんじゃないか」小2担任が学級通信で児童を非難
                           産経新聞 10月26日(火)

 大阪府箕面市の市立小学校で、2年生の担任の男性教諭(56)が、クラスメートをいじめたとする男児について「バカなんじゃないか」「相当な心の病を抱えているとしか言いようがない」などと、学級通信で非難していたことが25日、学校関係者への取材で分かった。学校側は、学級通信が保護者に渡ってからその内容を把握したといい、校長は「内容は許し難いことで、子供を傷つけ大変申し訳ない」と話している。

 問題になっているのは、男性教諭が今月19日にクラスの子供たちに手渡し、自宅に持って帰らせた学級通信。タイトルは「SHORT HOPE」と付けられ、A4用紙4枚分の分量がある。

 学校関係者によると、教諭の担当するクラスでは、特定の女児について、十数人が「○○菌」などと呼ぶなどのいじめが起きており、問題になっていた。

 男性教諭は、中心になっているのは3人と指摘し、学級通信では「たった3名でクラスが崩壊させられることもある」と”危機感”を表明。今月15日には授業で事実確認を行い、いじめをやめるよう指導したことを紹介した。

 しかし、授業から3日後の掃除の時間、このうち1人が女児が持とうとしたモップについて「このモップ持つと菌がつく」とはやしたてたとして、学級通信で「言葉は悪いがバカなんじゃないかと思う。或(あるい)は相当な心の病を抱えているとしか言いようがない」などと非難した。

 箕面市教委によると、学校外への配布物については、校長が内容を確認してから配布するよう指導しているが、校長は今回の学級通信の内容について配布前には把握していなかった。

 学校によると、男性教諭は「(いじめが)自分としては大変なことだから指導したいと思って書いたが、配布してから、まずい文章だと思った」と反省しているという。男性教諭は現在も担任を続けている。

 学校は28日に、このクラスの保護者を対象に説明会を開き、校長と担任が謝罪する予定。

 

 

 うーん、難しい問題ですよね。言葉が悪いとかいろんな問題はあるんだろうけれども、この先生の気持はよくわかりますね。クラスのいじめ問題から目をそらさずに逃げずに真剣に立ち向かい、何とかしようと一生懸命に頑張ってやったことで、逆に信頼に値する先生なんじゃないかと私は思いますね。群馬の小学校で、いじめられた末に母親にプレゼントしようとしたマフラーで自殺をした子供の学校の対処の仕方(いじめではないと認識しているとのこと)に比べると、それは立派なものがあると思いますよ。

 この先生が言うとおり、いじめをする子供は、(大人もそうだけど)相当心が病んでますよ。いじめっ子は、いじめる対象も嫌いだけれど、世界で一番嫌いなのは自分自身なんですよ。自分の中で自分を虐待する意識をずっと心に放置しているから、自分に絶望し、自分を捨てている。自分で自分を責める、その矛先を始終外に向けていなければ、自分が危うくなってしまう。暴力やいじめが悪いことなど百も承知だけれども、被害者意識があるので、平気で醜い正当化がなされてしまう。だから、やり続けてしまう。本当はこんなことはやめにしたいのだけれども、自分を捨ててしまっているので、衝動に流されるままやってしまう。だから、いじめる子供は、絶望の悲鳴を上げているんだと思います。だから、いち早く、そうした負の連鎖から立ち直る手助けを、大人がしてあげる必要があるんだと思いますね。そうしなければ、人を傷つけて、時に死に追いやるほどの罪深さを背負わせてしまうことになる。

 この先生は、そんな負の連鎖を断ち切るための勝負をかけたんだと思います。世論も、こうした先生を責めるのではなく、応援して、本当のいじめの問題を解決できる温かい手助けができるようになってほしいところですね。

内定者研修の感想

 先日担当した内定者研修アトランティックプロジェクトのアンケートが回収され、コメント集をいただきました。その一部をご紹介します。

ちなみにアトランティックプロジェクトとは、楽しくエキサイティングな経営シミュレーションを通して、会社の全体像や輝く企業人に必要な心構えやスキル、知識を学べる体験型のプログラムであり、2006年に発表以来、述べ200社、7000人以上の導入実績を持つプログラムです。

③開始当初0001

⑥終了間際0005

⑧走行検査001

キヤノンn

今回の研修は、このアトランティックプロジェクトを中心に2日間のプログラムを組み、実施しました。
プログラムの概要は、以下の通り。

新入社員フォローアップ研修「アトランティックプロジェクト」概要】
(テーマ) 「自分らしく輝く魅力的なビジネスパーソンとなるための第一歩を踏み出す。」

(ねらい)
1.企業活動の全体像を理解する。
2.ビジネスパーソンに必要なチームワークやコミュニケーションのスキルを学ぶ。
3.ビジネスパーソンに必要な知識(損益のしくみ、仕事の進め方、組織のしくみ、
創造性の大切さ、など)について学ぶ。
4.プレゼンテーションスキルの向上を図る。
5.キャリアヴィジョンを定め、入社までの行動計画を策定する。

(プログラムの内容)
セッション1 「キックオフ編」
・チームビルディングとコミュニケーションスキルを学ぶ。
・実習「ポスターを復元せよ」

セッション2「プロジェクト編」
実習「アトランティックプロジェクト」
・企業活動の全体像
・損益計算書の仕組み
・組織の仕組みとそこで働くことの留意点
・PDCA仕事の効果的な進め方

セッション3「プレゼンテーション編」
・小講義 プレゼンテーションの基礎
・実習「新車発表大会」

セッション4「キャリアヴィジョン編」
・実習「風の卵の物語」
・私のキャリアヴィジョン

 

 

【内定者研修の感想】

・模型を作る作業の中で、「利益を出す」を勉強することに非常に驚きがあった。ただ模型を作るだけではなく、メンバー間の役割分担や助け合う意識など、チームとして一つのものを作り上げることの難しさを痛感した。終わった後の達成感も個人の作業では体験できないものだった。

・1つのプロジェクトを動かすメンバーの一員という立場の難しさ、楽しさを感じた。実現したい目標の設定の中で、考えなければいけない要素が多く困難で少し大雑把になってしまった。資材・工具の発注や計画策定、品質基準書や作業工程見積もりなど、本格的な作業ができ、貴重な体験であった。進捗が遅れ、リカバリーや役割分担に苦労したが、製品が完成した時の達成感や品質を満たせたときの感動はとても大きかった。

・全体を通じて、メンバーとの積極的な意見交換や、向上心の大切さを理解することができた。グループが良くなるには、知識・技術はもちろんだが、結束力が一番重要なのだと実感した。課題のどれもが、小手先の知識や技術でどうにかなる問題ではなく、情報交換や役割分担、結束力が完成に近づく一番の方法だった。入社後も自身の知識・技術向上はもちろんだが、新入社員という立場は理解しつつも、積極的に意見交換をしていきたい。

・横のつながり、縦のつながりを気づこうとされている姿勢をとてもよく感じた。同期の一人一人、これから出会う社員の一人ひとりを大切にしながら、会社に貢献していきたいと強く思った。

・研修が終了した今、一日も早く会社の一員として働きたいという強い思いがある。会社との初めての出会いで抱いた憧れの感情が、研修の中で「実際に働けるんだ」という現実のものとなり、そのことに深い感動を覚えた。

・自分の現状把握や課題分析など、さまざまな面で有意義な時間であった。自分ではチームとして仕事をしていくことの意味を分かっているつもりであったが、全く理解してニア勝ったことを痛感した。チームとして働く際の本当に必要なものを理解することができた。

・徐々にグループワークの重要性が上がっていく研修内容で、最終的には、グループとしての結束感を高めることができた。非常に時がたつのが早く感じ、楽しく取り組むことができたので非常によかった。内定者同士のつながりが強くなり、社会人として重要なことを学べた。

・研修を終え、4月からこの会社で働くという実感を持つことができた。入社まであと半年近くあるが、あと半年しかない。この短い時間で受けた研修をもとに、自分ができる範囲で実生活に少しずつ反映していきたい。

 

 受講された内定者のみなさん、素敵な感想をありがとうございました。入社までの半年、体に気をつけて、思いっきり遊んで、学生時代を謳歌してください。来年の4月からは、共に社会人として頑張りましょう。きちんと卒業することも忘れないように!

すがすがしい若者たち

 昨日は、大学のコミュニケーションの授業を担当してきましたが、人と正面から向き合いかかわろうとする時の学生たちの誠実さと真剣さとぎこちなさに、とてもすがすがしい思いをしました。よく、コミュニケーションは苦手で不得意という若者が多くいますが、それは、単に思い込んでいるだけであって、実際にこうしたエクササイズに一歩踏み込んでみると、驚くほどお互いに誠実に一生懸命に語り、聴くことができる。人間関係にちょっと警戒して臆病になっているだけで、ちょっとした勇気を出して一歩踏み出すと、思いのほか世界が広がるものなのだなぁと改めて実感しました。

 よく最近の若者は、チャラ男が多く、いいかげんという風評を耳にすることがありますが、決してそんなことはありませんね。不器用ではあるけれども、真剣で純粋で一生懸命で誠実であろうとする、そんなすがすがしい美徳を持っている素晴らしい人たちだと思います。

 これからも、しばらくコミュニケーションの講座は続きますが、より自分らしく力強いヒューマンスキルを身につけてもらえるように頑張りたいと思います。

キャリア形成論 第5講目

今日は、大学の授業です。今担当している授業は、長期的に自分らしく力強く輝く生き方を学ぶキャリア形成論です。早くも今日で5講目です。前回までは、自己探求がテーマでしたが、今回からしばらくは、コミュニケーションがテーマとなります。グループワーク中心の講座となります。何せ受講者人数が多いものですから、運営が少々心配しておりまが、頑張って、良い授業にしたいと思います。では、行ってまいります。

就活対策講座「準備を整えて勝利した先輩の事例」④(最終章)

 その様な状況になると、戦いはこちらのペースとなり、持ち前の元気と明るさが前面に出て、彼女は明らかに迫力が出てきた。その結果、いくつかの内定を得ると同時に、まったく不可能ではあるけれども思い出作りのためにと受けた倍率が宝くじ並みの国内航空会社を受けたところ、以外にも最終面接まで到達してしまった。もちろん最初から本気で行きたいとは思っていなかった会社なので最終面接では落とされたが、今までは落とされたならば「私が悪いのだ」と思い込んでしまっていたが、もはやそうは思わず、「落とすのは会社側の問題で、こちらから願い下げだ」という超強気の気持ちになれたとの事。
 そして、就活を通して、本当に自分がやりたい仕事が明確となり、その仕事に挑戦できる本命の企業に、見事に内定を確定して、彼女の就活戦線は勝利で終わった。必死の3日間のトレーニングのわずか1ヵ月後のことである。
 4ヶ月間にわたり、必死になって活動したにもかかわらず、箸にも棒にもかからずに結果を出せなかった学生が、たった3日間で形勢を逆転させて、1ヶ月で勝利を手にしたのだ。
 覚えておいてもらいたい、就活とはそういうものなのだ。裁かれているのは、あなたそのものではなくあなたの準備しているものなのであり、準備が粗末であれば、あなたそのものが粗末な人だと思い込まれてしまう。だからこそ、徹底した準備と練習であなたをしっかりと表現する必要がある。それが出来れば勝利は目の前である。

就活対策講座「準備を整えて勝利した先輩の事例」③

 徹底したトレーニングを経て、ある程度納得の行く答え方が出来るようになった彼女は、エントリーを再会した。当時の彼女は、すっかりと自信を失い、対人恐怖症のような状態になっていたので、面接そのものを恐れていた。だから本当は、面接になど行きたくなかったのだ。しかし、幸か不幸か、エントリーが通った会社と面接の予約が取れたので、「どうせだめだろう」という気持ちに圧倒されながらも、残った勇気を奮い立たせて面接に向かった。その結果、あっけなく1次面接をパスしたのだ。
 4ヶ月にわたりあれだけ頑張って通らなかった1次面接が、あっけなく通り、驚いた彼女は、他の会社でも試したくなり、どんどん面接に行くようになった。驚く事に、練習の後では、とんとん拍子に面接がパスしていくのだ。そんな成功体験を経て、今までは、面接官と会う事が恐ろしかったのだが、特訓の後は、面接官にあって自己表現できることが楽しみになり、今までは、面接官に突っ込まれて質問される事が恐怖だったのだが、特訓の後は、「そこが言い足りなかったところでよく聞いてくれた」と喜んで質問に答えるようになり、面接に対する意識が、180度劇的に変わったのだ。

就活対策講座「準備を整えて勝利した先輩の事例」②

 当時の彼女は、就活戦線に敗北し、すっかりと自信を失い、暗く落ち込んだ様子で、持ち前の大きな声もなりを潜めて、小さな声で「最近は、就活のことよりも富士の受戒の事ばかり考えてしまう」と言った。
 私は、一通り彼女の活動の概要を聞き、彼女の問題は、ひとえに準備不足にあると判断し、「怯んではいけない。裁かれているのは、あなたそのものではなく、あなたの準備してきたものなのだ。あなたの準備はあまりに粗末で、あなたそのものの素晴らしさのほんのひとかけらも表現できていない。あなたのすばらしさを表現できるように、この一覧表にある質問に対してそれぞれ1分で答えられるようにしっかりと考えて準備を整え、徹底的に練習して、リベンジマッチに挑むように!」と上記の<代表的な質問一覧表>を渡し、準備を整えるように檄を飛ばした。学生は、一旦こうしようと思うと徹底的にやり遂げるタイプであり、ボイスレコーダーを購入し、それぞれの質問に対する答え方を徹底的に練習した。その練習は、ただひたすら終日独り言を繰り返すものであり、3日間にも渡って徹底的に行われた。ご両親が「この子はストレスでおかしくなってしまったのではないか」と心配するくらいのすさまじい特訓だったのだ。

就活対策講座「準備を整えて勝利した先輩の事例」①

 私が担当した学生の事例を紹介しよう。彼女は、大柄で元気がよく、声が大きなはつらつとした学生である。大学3年生の12月から就活を開始し、持ち前の行動力を活かして、積極的に企業訪問を繰り返した。しかし、厳しい就職氷河期と呼ばれた就活環境下で、思い通りには事が運ばずに、多くはエントリーシートの段階で落とされ、例え書類選考が通っても、一次面接で、すべて敗退してしまった。「下手な鉄砲数うちゃ当たる」の格言を信じて、落ち込む気持ちを奮い立たせてエントリーを繰り返し、4ヶ月で50社を訪問した。しかし、そんな努力をあざ笑うかのように事は進まず、すべての企業で2時面接まで進む事が出来ずに敗退してしまったのだ。疲れ切ってどうしても前に進む事が出来なくなってしまい、4月上旬にキャリアアドバイザーである私のところに相談に来たのだ。

コミュニケーション研修を担当しました(20101017)

小売大手の労働組合で、コミュニケーション研修を担当しました。概要は以下の通りです。

【コミュニケーション研修 ”Adventure to Encounter”】

 <プログラムの目的>
  「コミュニケーションスキルを高め、チームのすばらしい可能性を引き出す。」

      1.コミュニケーションの原点である自信と誇りの重要性について学ぶ。
      2.コミュニケーションの重要性と意義を学ぶ。
      3.コミュニケーションを改善するためのポイントを学ぶ。

<プログラムの内容>1:00~5;00

  セッション1「自信と誇りの重要性」

   ・講義「自己イメージの心理学」

 

  セッション2「コミュニケーションの重要性」

    ・実習「絵によるコミュニケーション」

    ・小講義「コミュニケーションと創造性」

 

 セッション3「コミュニケーションの改善ポイント」

   ・実習「ポスターを復元せよ」

   ・小講義「コミュニケーションの改善ポイント」

 

 参加メンバーは、29名。千葉の九十九里浜にある美しい環境のホテルで、半日にわたって、コミュニケーションについて、さまざまな視点から探求していく展開となりました。参加メンバーの皆さんは、組合をリードしていく代表者であり、職場リーダーとして、現場で活躍する若きリーダーの方々です。

 忙しい中を縫って、しかも、休日の土曜日に、活動の一環として参加してくださった意識の高いみなさんばかりであり、研修は、最初から、とても集中度の高い、クオリティの高い雰囲気の中で展開していきました。醸し出されるエネルギーの高さと集中力には、圧倒されそうなものがありました。素晴らしい充実した学びの場となったのではないかと思います。参加メンバーの皆さんと応援してくださったスタッフの皆さんのおかげであり、心から感謝申し上げます。

 研修を通して、「コミュニケーションは、大切であること」「メンバーひとりひとりのポテンシャルと可能性にはとても大きなものがあること」「仲間の力は偉大であること」「たったひとつの思いやりと勇気でコミュニケーションはいくらでも改善できること」「本気になれば、困難であっても乗り越えられること」「そして、何よりも、自分たちは、未来を拓く上での十分な力量と可能性を持っていること」を学ぶことができたのではないかと思います。

 メンバーの皆さんは、職場リーダーとして、厳しい時代である現在の職場の矢面に立って頑張っているみなさんばかりです。だからこそ、エネルギーと集中力と負けん気と問題解決能力に秀でている素晴らしい方々だと実感いたしましいた。私自身も、素晴らしいメンバーとともに学ぶことができて、エネルギーと集中を分かち合い、とてもさわやかで元気を頂けました。素晴らしいメンバーの皆さん本当にありがとうございました。

 厳しい時代ですが、未来を拓くために共に闘う戦士として、これからもがんばっていきましょう。

 そして、講座の中で、「実は、このプログラムは、続きがあるんです!」と申し上げましたが、また、いつか今回の講座の続きを担当させていただき、再びお会いできますことを楽しみにしております。