ヴィーナス通信 2013年秋号

弊社より配信しているヴィーナス通信の本年度の秋号を先日リリースしましたので、こちらにも転記します。

 

<以下ヴィーナス通信2013年秋号>

 

猛暑だった日がうその様に、秋風が心地よいですね。

こんにちは、ヴィーナスアソシエイションの手塚美和子です。

みなさま、お元気でいらっしゃるでしょうか?

店先にはハロウィンのグッズなどが並んで、だんだんと秋も深まってきます。

運動会ももうすぐですね。

楽しみの尽きないこの季節、気持ちよく過ごしたいですね!

それでは、ヴィーナス通信秋号、発信です!!

 

今回のヴィーナス通信は「ムスタンで起こした近藤亨さんの奇跡」です。寄稿は弊社代表、手塚芳晴です。

今回もどうぞおつきあいください。

 

※ヴィーナス通信は、ヴィーナスアソシエイションにご縁のあった方々にお送りしているメールマガジンです。

配信中止を希望される方は、下記連絡先までご連絡ください。

mailto:reference@venus-association.com

 

☆☆☆☆☆☆☆テーマ「ムスタンで起こした近藤亨さんの奇跡」☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 近藤亨さんは、1921年新潟県の生まれで、ずっと農業に携わってこられたのですが、70歳のときに、「白い米を腹一杯食べさせてやりたい」という志のもと、ネパールの奥地ムスタンに乗り込み、何年もの失敗の後、不可能と言われた不毛の土地での稲作に成功し、貧しかったムスタンの人々にそのすばらしい農業技術と成果を提供しています。

 

 ムスタンは、ヒマラヤのふもと、標高約3,000mに位置するところで、冬はマイナス40度になり、台風なみの強風が吹き付けます。また、雨はほとんど降らず、水は、ヒマラヤからの雪解け水に頼る状況で、ほとんど木がなく、植物もまばらにしか生えていません。

 

 ムスタンに暮らす人々は麦、粟、蕎麦、わずかに生えている草の根や茎を食べる貧しい生活を強いられており、厳しい環境のもと、ネパール政府や各国援助機関も打つ手は限られており、現状を改善する打開策が見えない状況にありました。

 

 近藤亨さんは、新潟大学農学部助教授を経て、1976年(55歳)の時に、初めてJCIAから農業の専門家としてネパールに派遣され、ムスタンと縁ができたのです。

 

 富士山よりも酸素濃度が薄く、極度に乾燥し、極寒、固くて痩せ細った土地、ほとんどが黄土色の枯れた大地で、樹木はおろか、ほとんど緑がない厳しい環境で、さまざまな援助もいまだ実を結ぶことのない中で、政府の政策からも見放されようとしていました。

 

 そんな中、1991年、近藤さんは、貧しいムスタンの人たちにおいしい米を食べさせてあげたいと願い、家族の反対を押し切って、なんと70歳という年齢でムスタンに移住を決意し、私財をなげうって、単身ムスタンに乗り込んだのです。

 70歳です。車も入り込めない不毛の山岳地帯の秘境に、しかも70歳にして移住を決意し、まったく不可能と思われていた稲作に、私財を投じてまで挑戦するとは、なんという勇気、なんという大胆な決断、なんという強烈な使命感でしょうか。

 

 ムスタンに乗り込んだ近藤さんは、まずは、雪解け水の冷たさの対策に取り組みます。

雪解け水を一旦ため池のようにして日光にさらして温めたうえで稲作に使うという作戦です。

しかし、残念ながら、失敗に終わります。水の冷たさが、工夫を上回ってしまったのです。

 その後、近藤さんは、挑戦を繰り返すものの、環境は過酷であり、稲は芽は出すものの稲穂が実るまでには至りませんでした。

 しかし、近藤さんは、決してあきらめることなく、果敢に問題に立ち向かっていきます。

ビニールシートで覆うこと、溜池を2段にすること、水を深く張って寒さから守ることなど、様々な工夫と改善を実現していったのです。

 さらに、近藤さんの努力を見ている現地のムスタンの人々が、近藤さんに協力を

しはじめたことも加わり、ついに1996年、挑戦から4年目にしてとうとう見事な稲穂が実りました。

 史上初めて標高2750mの高地での稲作に成功させたのです。

 まさに奇跡です。

 それ以来、毎年ムスタンでは、農作物に恵まれるようになり、ムスタンの村人に

喜びと笑顔をもたらしています。

 近藤さん(と国際NGOボランディア団体“MDSA”)のムスタンへの支援は、農業指導だけに限らず、学校や病院、橋の建築などの地域に密着した援助を行い、現地の人々からは、心から慕われ愛されている様子が報道されています。

 

 近藤さんは、そのものすごい偉業の割には、自然体で飄々としており、決して威張ったり高ぶったりすることなく、91を超える現在でも現地の人たちとともに、幸せそうに笑顔で活躍されています。

 

 近藤さんの生き方は、私たちに、忘れかけていた気高さ、貴さ、勇気を呼び戻してくれるようです。

 

「人は断じて無力ではない。勇気をもって立ち向かえば、必ず道は開けて来る。」

そんな大切なことを教えてくれている奇跡のメッセージだと言えましょう。

 

 

☆☆☆☆☆☆ヴィーナスアソシエイション講座案内☆☆☆☆☆☆☆☆

<「アトランティック プロジェクト」体験説明会>

詳細⇒

http://venus-association.com/a-program/atlanticproject/setumeikai-ap.htm

○開催日   201311月8日(金)

○時 間   午後1:005:00

○料 金   無料

○会 場  一般財団法人 産業人材センター『霞会館』

      (地下鉄日比谷線「六本木」下車徒歩7分)

○概要

「アトランティックプロジェクト」は、学生から企業人への意識転換をテーマとした総合新入社員研修プログラムです。

また、組織実習として、チームビルディング、コミュニケーション等をテーマとした研修やマネジメント研修としても活用できます。

導入していただいた多くの企業の皆さまから続々と大きな反響と高い評価をいただいております。

本説明会では、実際に実習をご体験いただいて、内容と雰囲気をご理解頂けるようにご案内いたします。

社内導入のご検討の場として、ぜひ一度ご体験ください。

 

<「新入社員研修 公開講座>

詳細⇒

http://venus-association.com/a-program/atlanticproject/shin_koukai.htm

○開催日  201448日(火)~9日(水) 2日間

○時 間   各日ともに9:3017:00

○料 金   37,800円 資料代、税込み

○会 場  一般財団法人 産業人材センター『霞会館』

      (地下鉄日比谷線「六本木」下車徒歩7分)

○概要

・体験型プログラム「アトランティックプロジェクト」による新入社員研修公開講座です。

・楽しく熱い体験を通して、大切なことを体とハートで学びます!

・前向きで粘り強い企業人スピリット、ビジネスマナーなど、企業人の基礎を学びます。

・少人数から受講できます。

・さまざまな業種や企業から参加されますので、刺激になり、人脈がひろがります。

・低コストでかつ高いクオリティの講座です。

・プロフェッショナルな講師陣が、情熱と信念と愛情をもって指導をいたします。

 

<お申し込み方法>

参加する講座(商品)を明記の上、会社名、氏名、ご連絡先を以下

のメールにてお送り下さい。

mailto:reference@venus-association.com

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