気を以って聴く

「気を以って聴く」    荘子

 

(原文)
若一志。
無聴之以耳、而聴之以心。
無聴之以心、而聴之以気。
聴止於耳、心止於符。
気也者虚而待物者也。
唯道集虚。
虚者心斎也。

(読み方)
なんじ志しを一にせよ。
これを聴くに耳を以ってするなく、これを聴くに心を以ってせよ。
これを聴くに心を以ってするなく、これを聴くに気を以ってせよ。
聴くは耳に止まり、心は符に止まる。
気なる者は虚にして物を待つ者なり。
ただ道は虚に集まる。
虚者は心斎なり。

(意訳)
心を静かに集中しなさい。
耳で聞くのではなく、心で聴きなさい。
心で聴くのではなく、気で聴きなさい。
耳では音しか聴けず、心では気持ちしか聴けない。
気は、虚(空っぽ)であり、あらゆるものを受け入れることができる。
真実は、ただ虚であるときにのみ姿を現す。
虚であることこそが神聖な心をもたらすのである。

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