J大学のキャリアアドバイザーの前期分が終了しました。今年は、本当に厳しい年で、学生たちも相当厳しい戦いを強いられている状況です。できれば、夏休み中もバックアップしてあげたいのですが、そうできない事情もあり、学生たちの奮闘を祈りたいと思います。
こんなに厳しい状況の中でも、内定をいくつか取ってくる学生がいるのですが、そんな学生に共通する要素は、ひとえに準備なのだろうと思います。就活は、戦争なのです。戦争になんの準備もなく無防備の丸腰で出かけて行ったならば、どんなに優秀な人間でも勝てるわけがありません。有利に戦うためには、それなりの武器と防具が必要なのです。
そもそも、採用担当者は、その人の本質や可能性のすべてなど見ることはできません。短時間で赤の他人の本質を理解するなど、超能力者でも無理なのですから。彼ら彼女らの見ているものは、学生たちの武器と防具、学生たちの準備してきた自己PRと志望動機なのです。
ですから、自己PRと志望動機が練られていない面白くないものであれば、練られていない面白くない人だと思いこまれてしまうのです。自己PRなど、たった1~2分程度のプレゼンですが、そんなプレゼンの在り方でいい人か悪い人の判断が下されてしまうのです。これは相当現場では誤解がありますよ。ですから、落とされたとしたら、それは誤解なのです。
人は、たいていの場合、想像している以上の存在。ダイヤモンドの原石、素晴らしい可能性の塊なのです。その可能性を誤解なく表現できるように十分に練って、最強の脚本とセリフと練習をして本番に向かわなければなりません。内定がと取れる学生は、優秀なのでも才能があるのでもありません。この心構えと準備ができているだけなのです。だから、あせらないで、十分に準備を整えて、勝負に向かってください。
キャリアアドバイザーの来期は、9月から再開します。それまで、直接のアドバイスはできませんが、心から応援しています。頑張れ就活生!