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強い組織の要件

【強い組織の要件】

1.ビジョン・目標が明確
組織とは、多くの人たちの協力体です。ですから、向かうべき方向性やなすべき目標が明確であることが必要です。目標やビジョンが明確でない場合は、例えば右手と左手がバラバラに動いてしまうように、組織の末端では、ちぐはぐで非効率的で矛盾した言動が起こってしまうでしょう。
また、単に明確にするだけではなく、そのビジョンや目標を組織構成員の全員が良く理解し、自分のものとして日常の活動の指針とすることが必要です。方向性と目標についての十分な共通認識が起こることで、信頼関係や協力体制が出来上がり、結果的に組織として優れた活動ができるのです。

2.風通しが良い
組織の中では、どんなことでもオープンにできるコミュニケーションの良さが必要です。
組織のメンバーが、どんなことでも話せる気の置けない仲間だった場合は、仲間のために自分の持てる力をすべて発揮して役に立ちたいと言う思いは自然にやって来るでしょう。
コミュニケーションの良さは、信頼関係やモチベーションを高め、結果的に高い生産性と創造性をもたらすのです。
逆に、うそや隠し事が多く、言いたいことがなかなか言えない不安と懸念の強い風土だった場合、集中力を失い、失敗も多くなり、本来できることも出来なくなってしまうかもしれません。
まさに、組織の強さを決める決定的な要因の一つが風通しの良さだと言えるのです。

3.組織懸念の低さ
組織の中では、様々な懸念(誤解、不安、恐怖)が発生しがちとなります。
「私は、組織の仲間として受け入れられるだろうか?拒絶され、排除されないだろうか?」
「ここではどう振る舞えばいいのだろうか?」
「コミュニケーションの取り方にルール、タブーはないか?どこまで話してよいのか?」
「メンバーの真の目的はなんだろうか?」
「ボスはだれか?どう振る舞うのか?自分は虐待されないだろうか?」・・・・・
強い組織にするためは、出来るだけこうした懸念が解消されている必要があります。
もし懸念が未解消で組織に強い懸念がある場合は、不安や恐怖、不信感が高まり、本来お客様のために働くと言う目的意識が、自分や自部門だけの保身や防衛が目的となり、万事にわたって消極的態度、過度な慎重さ又は意図的なサボタージュ、慇懃な見せ掛け、協力の拒否、情報の隠蔽や操作、部門間の葛藤、など組織不全が起こる可能性があります。
懸念を解消するためには、オープンで明るい風土、隠し事のなさ、暗黙のルールの明文化、悪意の入り込むすきのない明確でわかりやすく正直なコミュニケーションが必要となります。信頼関係は、演技や演出で作るものではなく、正直なコミュニケーションを通して懸念を丁寧に解消していくことを通して自然に育まれていくものなのです。
そして確かに信頼関係は難しいかもしれませんが、もし本当に育むことができるとしたら、組織の持っている偉大なる潜在力や可能性が解放されて、結果的に生産性や創造性を大きく高めていくことになります。

4.自信と誇り
組織メンバーが、組織の一員であることに対して自信と誇りを持てることは、優れた組織の重要な要素の一つです。自信と誇りは良くも悪くも組織成果に強烈な影響を及ぼすからです。
それが健全であれば、組織活性、高い創造性、組織成長につながりますが、逆に不健全であれば、コミュニケーションの悪化、誤解の増大、反感と悪意、生産性の低下、ついには事故や不祥事につながりかねません。
「我々なら何とかなる、大丈夫だ。」
「今は困難でもきっと挽回できる。」
「未来は明るい。」
「我々は、価値の高い意義のある仕事をしている。」
「仲間でいられることが誇らしい。」
そのような思いがあるからこそ、自分の力を思い切り発揮していこうと言う情熱、主体性、積極性がわいてくるのだと言えましょう。

5.前向きで粘り強い風土
前向きで粘り強い風土は、積極的意図的に育む必要があります。人は、たいていの場合、放っておくと悲観的になるものです。日常接する報道や情報には悲観を促進するものが多く、人のすばらしさ、世界の美しさを必ずしも伝えるものばかりとは限らないからです。
リーダー自らが、前向きで明るく健康的なものの見方考え方を心掛け、そのような考え方をメンバーに教育していくことが大切なのです。
もし風土が前向きでない場合には、何につけ不平不満が多くなり、責任逃れや人任せの態度が横行することになってしまうでしょう。被害者意識が強くなり、メンバーに対して良き仲間とはもはや思えず、警戒心、心の壁を厚くし分離感を強め、誤解が重なり、ついには敵意や害意を持つ可能性もあります。結果的にあきらめやすく投げやりで逃げ腰、うしろ向きの機能不全の組織風土となってしまうでしょう。
楽観的で明るく健康的で前向きな考え方は、教育によって育むことが可能であると心理学では考えられています。そうして育まれた健全性、明るさこそが、組織の魅力を引き出し、ついには競争優位、差別化につながると言えましょう。

6.思いやり
組織は、論理性のみで動くものではありません。意志決定に最も影響を及ぼすものは感情であるとも言われています。感情を大切にするということは、決して悪いことではありません。損得のみを取引の基準とするよりも信頼できる実感を大切にする方がより健全なビジネスにつながるとも言えるのではないでしょうか。
そうした大切な感情を健全にする要素こそが思いやりと言えましょう。思いやりのない組織は早晩衰退の憂き目を見るでしょう。組織の求心力のコアとなるものこそが思いやりなのですから。
組織に思いやりの風土をもたらすためには、メンバーひとりひとりの意識的な努力が必要です。組織とは、システムや制度であり、人を癒す高度な能力はありません。あくまでも人を癒し勇気づけるという複雑で難しく高度な能力を持っているのは人間存在です。
メンバーを受け入れ、強い興味と関心を持って深く理解し、その人間性に対する尊敬の念をもって関わる、メンバー個々人のそうした思いやりの意識が、組織を強め、困難を乗り越える強さをもたらし、力強い未来を開く糧となるのです。

正直さの勝利

アメリカの大統領選を受けて、いろんな波及が起こっていますよね。

テレビの報道を見ると、厳しい選挙戦を勝ち抜いた人に対して十分な敬意を払っているようには思えないコメントが多いのがとても気になります。日本では、勝負に負けたにもかかわらず、自分の至らなさを反省せずに勝った相手の弱点をバカにして見下す態度を“負け惜しみ”と呼んでおりました。それは、恥ずべき浅ましい態度であって、まっとうな人は、そういうことはしないのだと考えられていました。

日本の報道陣は、そんなことも忘れてしまったのでしょうか。気高い意識、矜持と言うものを感じられない報道が多いのはとても残念に思えます。

トランプさんは、マスコミの大半が敵となった状況の中で、奇跡的な勝利を得ることができました。

多くの一般市民が、マスコミの言うことを鵜呑みにせず、自分が調べたこと、感じたことや気づいた事を信じたからこそ、こうした結果となったのだろうと思いますよ。まさに一般市民による民主主義の結果じゃないですか。知性的な大人であるならば、その重みを十分に感じるべきなのだろうと思います。

もはや、操作や支配、コントロールの効かない時代となっているのだろうと思います。今回の出来事は、どんなに巧妙で高度なテクノロジー、権威、権力よりも、不器用な正直さが勝利した歴史的な快挙だったのではないでしょうか。

しかし、マスコミは、負けた後でも、まだトランプさんの印象を悪くするような報道、描き方ばかりをしているように私には思えますね。

まだ、視聴者を愚かな大衆だと思っているのでしょうかね。まだ演出や操作が通用すると思っているのでしょうかね。私は、そのようなスタンスはとても愚かだと思いますよ。彼らがしゃべればしゃべるほど本性が暴露されているように思えますし、遠く感じてしまう。

光に勝る影はありませんし、真実に勝る嘘はありません。時代は、次第に真実以外は苦痛と感じるごまかしのきかない雰囲気を帯びてきているのではないでしょうか。

トランプさんは、大統領に就任した後は、さまざまなタブー、不条理だった謎を再捜査したいと言ってました。

きっとアメリカの多くの人々は、うそやでっち上げはこりごりなんだと思います。きっと世界中の人たちも、嘘やでっち上げはこりごりなんだと思います。

そもそも人殺しが好きな人はいないように、本当のことが本当なんだと伝えられるならば、戦争など起こらないのですよ。

そもそも子孫の繁栄を願わない人がいないように、本当のことが本当なんだと伝えられるならば、核の取り扱いは現在のようにはなっていないのですよ。

そもそも人の苦しみを自分の痛みと感じない人がいないように、本当のことが本当なんだ伝えられるならば、5秒に一人の子供たちが空腹で死んでしまうような状況が許されているわけがないのですよ。

色んな詭弁や嘘があるからこそ、悲劇が起こってしまうのだと私は思います。だから、特殊なことが必要なのではなく、シンプルに本当のことが分かれば、きっとそれだけで地球は平和になって、住みやすい美しい世界となるのではないでしょうか。

願わくば、この大きな転換点、出来事を基に、素朴でシンプルで、もともと持っていた家族愛に満ちた優しく平和で穏やかで幸せな世界に、この地球が変わっていけますように。

本当のプライド

「本当のプライドってのは、看板でも肩書きでもない。自分の仕事に対して抱くもんなんだ。会社が大きくても小さくても、肩書きが立派だろうとそうじゃなかろうと、そんなことは関係ない。どれだけ自分と、自分の仕事に責任と価値を見出せるかさ」

陸王 (集英社) 池井戸潤 より抜粋