「夢を」と15歳の私に励まされ
朝日新聞 2011/3/4朝刊『声』より引用夢を追いかけていますか―15歳の私の言葉が20歳の私の胸にぐさりと突き刺さった。来年、就活を迎える私は景近、そのことで悩んでばかりいた。どのような仕事が自分に合い、どの会杜が良いのか。就職決定には何が必要で、大学2年の私は今何をすべきなのか。そんなことを毎日考えるが、答えは見つからず、将来への不安は高まるばかりだった。
成人式を迎えた私に1通の手紙が届いた。「20歳の私へ。夢を追いかけていますか?充実した毎日を送.っていますか?やりたいことを諦めていませんか?後悔しないように、やりたいことには挑戦してください。……ずっと私は私を応援しています」。15歳の時、5年後の自分へ宛でて書いた手紙だ。中学の同窓会が保管し送ってくれた。
私ははっとした。将来のため、今何かをやるのではない。私のやりたいことが未来へとつながっていくのだ。やりがいを感じられるものこそが、きっと自分の未来をつくる。前を向くことは大切だが、自分を常に見つめて一歩一歩進んでいこう。
以上、朝日新聞 2011/3/4朝刊『声』より
今朝の朝刊の『声』欄に、素敵な記事があったのでご紹介します。ご覧の通り、就活に取り組もうとする学生さんの記事で、20歳の女性の方の投稿です。
就活を迎えて何をすべきか戸惑っているときに、15歳の自分からの手紙が届いたとのこと。その手紙には、夢をあきらめていませんか?と問いかけられていたとのこと。なんて素敵なドラマなんでしょうか。きっと彼女にとって、今最もしなければならないことは、不安と焦りでやみくもに動くことではなく、腰を据えて自分の夢や志をしっかりと明確にして、それに向けての作戦を練ることなんでしょう。
あたりまえなのかもしれませんが、最も見えなくなる大切なこと、そんなことを教えてくれたのが、15歳の私だったのです。もちろん、手紙を大切に扱ってくれた同窓会の方々や、5年間という歳月が手伝ってくれてのことでしょうが、まさに、奇跡なんだろうと思います。素敵なドラマだと思いますね。
本人も気づかれたとおり、今固めなければならないことは、まさに、自分の夢なんだろうと思います。
いったい自分は、どんな社会人に成りたいのか?
これから年を取って、いつか死に向かおうとするとき、いったいどんな自分だったならば、納得して死ぬことができるのか?
自分が一生貫きたい価値、人間性とは何か?
どんなあり方を実現したいか?どんなことを成し遂げたいか?
どんな人間関係に恵まれたいか?どんな家に暮らして、どんな幸せを実現していたいか?
どんな仕事を通してどんな貢献を世界に提供していきたいのか?
そんな志をしっかりと固め、その夢を貫こうと腹を据えて、それを実現するための最高の職場を探す。まさにその活動を就活というのです。決してそうしないと怖いからするものでもないし、周りから言われるからするものではない。自分の幸せのためにするものなですから。
最近の採用担当者の学生に対する要望は、主体性を持ってほしいということ。主体性とは、逃げることではなく追いかけること。従うことではなく自ら生きること。他人の目標のためではなく、自分の目標のために活動するということ。そんな前向きな生き方が主体的な生き方なのであり、採用担当者は、学生にそういう資質を求めているのです。まさに、この学生さんが気付いたことは、的を得ているのだろうと思います。
ぜひこの気づきを大切に、自分をしっかりと持って、厳しい戦いではあるけれども、ひるまずに頑張ってほしいですね。素晴らしい記事をありがとう。応援しています頑張ってください!