元気と勇気と信頼の回復のために

自分の中の瞑想者を育む ②内なる瞑想者

 では、本来の自分であるSelfに戻るために、自分の中の過剰な副人格の興奮を鎮め、Selfを中心とした内なる調和をもたらすためには、どのようなことが必要なのでしょうか。

 きっと、優れた方法は、たくさんあるのでしょうが、私は、その中の一つとして、「内なる瞑想者を育む」ということに挑戦しています。おかげさまで、その努力によって、生きづらさがやわらぎ、リラックスと集中が進み、より自分らしく楽しく生きられるようになってきたように感じております。

 本シリーズでは、この「内なる瞑想者」とはどのような存在であり、どのようにすれば育むことができるのかについて、私の体験も含めてお話ししたいと思っております。あくまでも私的な体験であり、考えであって、決して一般的な理論ではありませんが、何かの参考にしていただければ幸いです。

 さて、ここでの「内なる瞑想者」とは、Selfにつながるための副人格であり、Selfを意識的に自覚しようとするための私の中の新たな視点を意味します。

 内なる瞑想者の視点は、普段自分が自分だと思っている管理者としての副人格(自我)とは違っています。

 自我は、他者とのかかわりや社会生活の中で自分を守り、表現していこうとする視点、より自分の立場を強くよくするために自他をコントローしようとする視点ですが、瞑想者は、一切の操作やコントロールを放棄して、ただひたすらに観察し、受け止める視点です。

 その違いを詳しく探求すると、以下の事柄が言えると思います。

<「内なる瞑想者を育む」シリーズ関連>

①自分らしく健康で幸せな生き方とは

②内なる瞑想者

③自我と瞑想者の違い

④内なる瞑想者の役割

⑤内なる瞑想者の育み方