人間性心理学に基づく教育哲学
ヴィーナスアソシエイションは、人間性心理学の哲学、
「人は、断じて欠点だらけの無力な存在ではない。
自分らしく輝いて生きるに値する充分なちからと能力を兼ね備えており、
その可能性は想像をはるかに超えて大きい。」
そのような人間観に基づいて教育プログラムを企画、運営しています。
人間性心理学とは
人間性心理学とは、
“人間は、人生におけるさまざまな体験を通して、
本当の自己の探求、生きる意味や価値の発見、真実に対する探求、
新しい未来の創造をしていこうとする主体的かつ知的で創造的存在である”
と言った人間観に基づき、そのような人間存在の営みや成長に対して、 本当に役に立つ貢献をしていくことを目的とする心理学です。
人間性心理学の代表的な心理学者
A.マズロー | 自己実現、欲求階層説、D動機(欠乏動機)とB動機(実存動機) |
C.ロジャーズ | 積極的傾聴法、クライアント中心療法、エンカウンターグループ |
人間性心理学の考え方
・人の本質は、信頼と尊敬に値する尊い存在である。
・人は、運命や他者の権威、環境に支配されるのみの存在ではなく、 主体的に自分らしく生きる能力と力をもった存在である。
・権威は、他者や組織、本や自分以外の存在の中にあるのではなく、自分の中にこそある。
・人は、“欠点だらけの無力な存在”ではなく、 “豊かで充分な才能と力量に恵まれている”存在である。
・あらゆる人は、学ぶべき先輩がおり、指導すべき後輩がいる。 あらゆる人は、成長に向かうプロセスの中にあり、その意味で、あらゆる人は平等である。 カウンセラーとクライアントなどの立場の違いは、上下の序列ではなく個性の違いや多様性ととらえるべきである。
・暴力、虐待、うつ、詐欺行為、犯罪、戦争など、人に関するさまざまな問題的諸側面は、 解決すべき課題、成長へのステップであり、人間の本質的なあり方ではない。