大学のキャリアアドバイザーとして、学生たちの就職相談に乗っていますが、9月の後期から相談に来るようになった学生たちが、続々と内定報告に来てくれています。学生たちの嬉しそうな顔、充実感、誇らしげな様子を見ると、こういう仕事ができる喜びをあらためて感じ入る次第です。
それにしても、学生たちは本当に立派だと思いますね。だいたい50社~100社程度は回っているでしょう。ことごとく面接で落とされて、自分に何か根本的な欠陥があるのではないかとまで思いこみ、こんな自分に受かる所なんかないんじゃないかと絶望し、ショックと悲しみと不安と恐怖の中で泣きながらふさぎこんでいても、いつまでもそうしていて許されるわけではなく、暴風雨の心のままで就活戦士として、戦いの場に繰り出していく。そもそも、そんな心境の時に、人の話を聴いてアドバイスを受けようなどという気持ちには、ふつうはなかなかならないものですよ。しかし、学生たちは、そんな逆境の中でも、未知のアドバイザーの門戸をたたき、謙虚に方法を訪ねようと一歩踏み出してくるのですから。だから、よっぽどの覚悟と勇気と危機感を持って来るのでしょう。しかし、私は、苦しくてしょうがない時に、諦めてしまうのではなく、それでも前に向かって、泣こうがわめこうが前に向かって一歩踏み台していくことが大切なんだろうと思います。その最後の一歩に勝利の女神さまは、きっと共感してくれるんだろうと思います。だから、学生たちは、とうとう自分の頑張りで、勝利の女神の協力を得られたんだろうと思います。私ができたことは、ほんのわずかなこと。勝利するための原則と基本的なノウハウを提示できただけで、あとは、それを生きた武器にして戦いぬいたのは学生たち。そんなたくましい学生たちに、私は、敬意を表したいと思います。本当に立派ですよ。
やはり、悲しいけれども、苦労こそが人を育てる王道なのですね。こうした厳しい体験を通して、一回りもふたまわりも人間として大きくなったように感じます。このやればできるんだという体験をぜひ大切にして、これからの人生、たくましく、幸せに生きてほしいですね。心から応援したいと思います。