元気と勇気と信頼の回復のために

就活対策講座「準備を整えて勝利した先輩の事例」②

当時の彼女は、就活戦線に敗北し、すっかりと自信を失い、暗く落ち込んだ様子で、持ち前の大きな声もなりを潜めて、小さな声で「最近は、就活のことよりも富士の樹海の事ばかり考えてしまう」と言った。
私は、一通り彼女の活動の概要を聞き、彼女の問題は、ひとえに準備不足にあると判断し、「怯んではいけない。裁かれているのは、あなたそのものではなく、あなたの準備してきたものなのだ。あなたの準備はあまりに粗末で、あなたそのものの素晴らしさのほんのひとかけらも表現できていない。あなたのすばらしさを表現できるように、この一覧表にある質問に対してそれぞれ1分で答えられるようにしっかりと考えて準備を整え、徹底的に練習して、リベンジマッチに挑むように!」と上記の<代表的な質問一覧表>を渡し、準備を整えるように檄を飛ばした。学生は、一旦こうしようと思うと徹底的にやり遂げるタイプであり、ボイスレコーダーを購入し、それぞれの質問に対する答え方を徹底的に練習した。その練習は、ただひたすら終日独り言を繰り返すものであり、3日間にも渡って徹底的に行われた。ご両親が「この子はストレスでおかしくなってしまったのではないか」と心配するくらいのすさまじい特訓だったのだ。