労働組合職場リーダー研修:新しい時代を導く力強い職場リーダーを養成します。
時代の激変とともに、労働組合の在り方も問われるようになってきました。
従来の「組合員を守るために経営と戦う」というあり方だけで良いのかという問いが起こってきています。
本プログラムは、今後労働組合が何を目指すべきなのか?どうありたいのか?を探求していきます。
また、そのような組合の変化とともにそれを導くリーダーとして何をすべきなのだろうかと言う組合を導くリーダーシップのポイントを探求していきます。
本プログラムでは、人間本来の可能性を引き出す真実のリーダーシップという理想を担える存在こそ労働組合であると考えています。人と組織に真に貢献できるリーダーをめざして、ともに学びませんか。
新しい時代の組合哲学を学び、輝く職場リーダーを養成します。
<プログラムのねらい>
テーマ「新しい時代をリードする職場リーダーを養成する。」
1.新しい時代の労働組合の哲学とあり方を学ぶ。
2.キャリア支援の基盤となる自信と誇りの重要性を学ぶ。
3.組合活動の基盤となるコミュニケーションスキルを学ぶ。
4.職場リーダーに必要な価値観対話のスキルを学ぶ。
5.リーダーシップの基盤となる“こころざし”の重要性を学ぶ。
人の可能性を開く真の理想を担える存在こそが労働組合
人には、全く性質の異なる2つの動機がある。
一つは、『自分には、何かが欠けている。欠けているものを手に入れなければ苦痛であり、恐怖であり危機である。
だから何としてでも獲得しなければならない。』と言う信念に基づく欲求だ。
それは、不安と恐怖にたきつけられる渇望であり、欠乏動機と呼ばれる。
もう一つは、『自分には充分な力と価値がある。自分の素晴らしさを表現したい。未知なることに挑戦したい。』
と言う信念に基づく欲求だ。
恐怖の束縛から自由となった人に訪れる情熱であり、人本来のまさに魂の欲求、実存動機と呼ばれる。
多くのマネジメントは欠乏動機を利用してきた。
欠乏動機による管理とは、あめとムチによる管理とも言える。
恐怖心に働きかけるリーダーシップは、やろうと思えばだれにでもできる簡単な方法であり、
一旦行い始めると確実に効くこと、安定的であり将来の予測を立てやすいと言う強みがある。
しかし、反面、メンバーのモチベーションは低下し、
防衛的かつ攻撃的風土を助長するので、官僚主義が跋扈し、生産性や成長性は、必ず頭打ちとなる。
多くのリーダーは、厳しい競争にさらされており、不安と恐怖の中にいる。
強力な圧力が常にかけられており、心無い攻撃により、心身ともに満身創痍だ。
だから、その多くが、自尊心の糸が切れると、いとも簡単に恐怖心に首を垂れることになる。
『自分は、みじめで孤独な力ないダメ人間だ。自分もそうであるように、他人もそうだ。
自分は被害者であり、こんなに苦しんでいるのだから自分を守るためなら、人を傷つけても許される』
と信じ込み、恫喝を使うことに躊躇がなくなる。
自らが恐怖の代理人となるのだ。
あめとムチを使い始めた当初は、目覚ましい効果が出るので、どんどんその傾向を強めるが、
遅かれ早かれ、必ず頭打ちとなり、結果的には、自ら奮った力によって滅ぼされることになる。
しかし、その困難を乗り越えて、実存動機を哲学とするリーダーも存在する。
実存動機によるリーダーシップとは、人を大切にして、人の持っている素晴らしい潜在性と可能性を信じ、
引き出そうとするリーダーシップだ。
実存動機を哲学とするリーダーの歩む道は平坦ではない。
人を大切にしたからと言って、相手がそれに応えてくれる保証はない。
そうしたからと言って、誰にも褒められるわけでも応援されるわけでもない。
むしろ、皮肉屋から冷笑されることもあるだろう。
実存のリーダーには、そんな痛み、不信感を乗り越える勇気が必要だ。
また、人の心からのやる気と能力は、本質的に不安定だ。
良い時は奇跡的な成果を出すが、悪い時は、永く無力だ。
実存のリーダーには、そんな浮き沈みをものともしない強い忍耐力と信念が必要だ。
さらに、人の可能性にかけるということは、将来の見通しも立ちづらいと言うことだ。
実存動機による成長は、まさにイノベーションによる成長だ。
まったく新しい商品の開発、新しい顧客との出会いによる、ある意味で奇跡による成長だ。
しかし、奇跡は、コントロールはできない。
奇跡を、事前に予測することはできない。
だから、未来の計画を立てることができない。
本質的に、実存動機は、管理とは相性が合わないのだ。
しかし、ひとたび実存動機が機能し始めた組織には、奇跡が起こる。
メンバーのハートは鼓動し始め、目の輝きが明らかに変わる。
分離感が癒され、心が開かれ、情熱と叡智が交流を始める。
現状の課題と問題点が、偏見によるゆがみを経ることなく、その真実が分かり、対処される。
今までは想像もしなかったような全く新しいアイデアや工夫が、
日常のあらゆる仕事の場面で創造され、実践されて、あっという間に現実が変わっていく。
結果的に、生産性と創造性は、想像を超えて高まり、奇跡的な成長を遂げていくことになる。
今、時代は大きく変わろうとしている。
むき出しのエゴイズムは、消費者から嫌われ、高い意識の経営が評価され、株価を上げる時代となっている。
原始的な資本主義から、高い意識の資本主義へと、静かに、ゆっくりと変わろうとしている。
そのような中で、求められるリーダーシップは、まさに、実存動機を哲学とするリーダーシップだ。
しかし、あめとムチによる欠乏動機のリーダーシップではなく、人間本来の可能性を引き出す実存動機のリーダーシップ
という理想を担える存在は、そう多くはない。
その数少ない存在の中の一人は、あなただ。
被害者意識に甘えて、強い分離感に身を任せてはいけない。
勝つべきものは、相手ではなく、自分自身なのだ。
皆がそうだからと言って、絶望に身を染めてはいけない。
一隅を照らす光となるのだ。
あなたには、泥沼に落ちようとしている仲間を救い出す責任がある。
知っているなら、あきらめても手を緩めてもいけない。
真に仲間を守る戦士になるのだ。
あなたは、断じて欠点だらけの無力な存在ではない。
あなたの潜在性と可能性は、今の想像をはるかに超えて大きい。
その可能性を信じてみよう。
自分にするように、仲間の可能性も信じてみよう。
奇跡への一歩はそこから始まるのだから。
リラックスと集中、パワフルな学びの場が展開されます。
<プログラムの内容>
時間 | 初日 | 2日目 |
---|---|---|
9:00 |
セッション1 新しい時代の労働組合の哲学とあり方 | セッション4 職場リーダーに必要な価値観対話のスキル |
セッション2 組合員のキャリア支援の基盤となる自信と誇りの重要性 | セッション5 リーダーシップの基盤となる“こころざし”の重要性 | |
セッション3 組合活動の基盤となるコミュニケーションスキル |
※以上のプログラムはあくまでも一例です。お客様の研修のねらいと時間などの条件によって、さまざまなバリエーション
のプログラムを企画できますので、お気軽にお問い合わせください。